渡辺志保 Gucci Mane VS Jezzy『Verzuz』を語る

渡辺志保 Gucci Mane VS Jezzy『Verzuz』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんが2020年11月23日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で『Verzuz』のグッチ・メインとジージーの歴史的対決について話していました。

(渡辺志保)この間……日本時間の土曜日? 金曜日かな? おなじみの対決企画『Verzuz』っていうのがね。

(DJ YANATAKE)ヤナタケです。日本時間の金曜日の朝10時からですね。

(渡辺志保)朝っぱらから全然朝に似つかわしくないなと思いながら見てたんですけど。そうそう。この間の金曜日にまあティンバランドとスウィズ・ビーツが始めた人気企画の『Verzuz』で……まあ、「コロナ様々」って言ったらちょっと変かもしれないですけど。最初は対決者同士があくまでも自分の家からね、すごい弱っちい回線の感じでつないでいた時とかもあるし。そういった時のことを振り返ると、思えば遠くに来たもんだっていう感じがするんですけれども。

まさか、この対決が実現するなんてするなんて!っていうことでヤング・ジージー……今はジージーという名前ですけども。ジージーVSグッチ・メインの対決が実現したということでございます! で、さっきも言ったけど全然朝に似つかわしくないなっていう画面を。今、AppleMusicがInstagramと一緒に中継を担っていて。うちはAppleTVをつないだテレビの画面にAppleMusicを介して『Verzuz』を映してずっと見てたわけなんですけど。

いや、もうしびれましたね。で、最初、対決が始まる前に「防弾チョッキを着て待機中です」みたいな感じのコメントがバーッて流れてきてて。「マジで間違いねえな!」みたいな。あとは開始時間が1時間ぐらい遅れたんですよね。50分だったかな? でもそれって本人たちの入りが遅れたわけじゃなくて、現場でCOVID-19、コロナウイルスのチェック、検査をしてたらしいんですね。で、その検査の結果が全部出てから始めるっていうことで、それ待ちだったみたいなんで。「ああ、またラッパーが現場に遅れてるよ」みたいなことではないということを皆さんにここで私がお二人にかわってお伝えしたいという風に思います。

(DJ YANATAKE)でも、俺も10時からちょいちょい見ていて。全然出てこないなと思って。出かける準備をしてたんですよ。で、51分ぐらいに出てきたんだけど、その直前で誰も画面に映ってないというか。なのに104万人とかインスタライブを見てて(笑)。

(渡辺志保)そうなんですよね! で、最高同時視聴者数が180万人だったのかな? しかもさ、インスタの方で見てるとやっぱりコメントはすごいじゃないですか。もう本当に1秒に何十件、何百件のコメントがブワーッと流れて。で、もう本当にみんな見てるみたいな。アトランタのラッパーとかプロデューサーもみんな見てるって感じで。ブライアン・マイケル・コックスとかも見ていて。しかも、途中でジージーがキング・ヴォンとかニプシー・ハッスルの名前とかを出していたところがあるんですけども。そういうところも逐一、マイケル・コックスさんもコメントで反応したりとかしてて。

で、そもそもなんですけどこの2人ってずっとビーフをしてたんですよね。で、実際に命を落とす人がいたとか、もう笑い事じゃないんですけど。めっちゃ怖いけどさ。ただ今回はジージーのニューアルバムのリリースともかぶっていて。ジージーの方からグッチ・メインに「カルチャーのために我々2人でこの『Verzuz』に出ようじゃないか」っていう。で、元々はT.I.が……。

(DJ YANATAKE)グッチ・メインのポジションだったんだよね。これね。最初はジージー VS T.I.だったんだよね。

(渡辺志保)なんですけど、そこをジージーさん自ら、グッチ・メインさんと長年の不和を……元々、それは解消はしてたんですけれども。でも、だからと言って2人で一緒に公の場で何かをやるっていうことはたぶん今までなくて。だから今回、初めて……その15年だか20年だかっていう風に『Verzuz』の中でも言ってましたけれども。不和を解消したと言ってもいいのかな?っていうね。もうすごい歴史的な出来事でした。

(DJ YANATAKE)解消をしてたっていうのはいつぐらいなんですか?

(渡辺志保)いつぐらいかな? 私がまだ結婚をする前に「解消したらしいよ」っていう話を、しかも仲裁したのがDJドラマだっていう話をHIPHOP HYPE !の中の人と一緒にやり取りしたのを覚えていて。だから、それ自体は10年前ぐらいになるのかな?

(DJ YANATAKE)でも、そこからまた、特に会ったりするのはなくて。2人が同じ場所にいるっていうのが教科書に出る事件となったって感じなんですかね?

(渡辺志保)そうですね。まあ、もしかしたら地元のどこかで一緒にいたりとかはあったかもしれないけど、こういう公の場で一緒に何かをするっていうのが初めてだったんだけども。でも、グッチもさ、いちいちディス曲を仕掛けてくるわけよ。「次の曲はなんでしょうか?」みたいな時に「はい、またジージーディス曲!」みたいな(笑)。

で、「はい、またディス曲! なんなら、つい最近ディスを新しく発表しましたー!」みたいな感じで。で、しびれを切らせたジージーが「いや、お前さ……俺らこれ、カルチャーのためにやるって言ったじゃんか!」みたいな感じで。グッチ・メインが立ってパフォーマンスしている時とか、「ジージーも立てよ!」みたいな時もジージー、ずっと椅子に座っても。

なんかもう「つまんねー!」みたいな感じになっていて。本当に防弾チョッキ着てた方がいいかもなって思うぐらいの……(笑)。まあまあ、それももしかしたらそういうシナリオがあったのかもしれないけど。でも非常に張り詰めた空気感っていうのが日本の東京の、うちのちっこいアパートの一室にまで伝わってくるぐらいの、すごいいい戦いでしたね。

(DJ YANATAKE)でもなんかずっと「20 years」っつってたから、やっぱり20年……一応、20年の喧嘩からえ仲直りしたっていう。最後、だって一緒にやったんでしょう?

(渡辺志保)「ICY♪ ICY♪」を……もう歴史が動いた瞬間ですよ、これまた(笑)。

歴史が動いた瞬間『So Icy』

(渡辺志保)それで、これはちょっと私、別のbayfmの番組の方でも今週放送のやつで言うので、あまりここでは長々としゃべらないですけど。最初にステイシー・エイブラムスさんっていうね、今回の2020年の大統領選挙でも非常に尽力した女性の方がモニターで出てきて。だからもう本当に政治家まで登場するぐらいの歴史的なイベントだったわけですよね。ジョージ州、そしてアトランタにおいては。

(渡辺志保)ということで、ずっとAppleMusicで全ての映像、全編を見ることができますので。まあまあ、もし見てないという方がいれば、その張り詰めた空気を感じにアクセスしてみるのもいいかもしれないですね。

(DJ YANATAKE)これ、『Verzuz』、どんどんどんどん盛り上がってきてさ。さっき最初に言っていたけど、本当にインスタライブのコラボ配信から始まってたのがどんどん豪華になってきて。今回からシーズン2っていうことで。なんか「新しく、すごい革新的なシーズン2になるから!」ってずっと言っていたけど、特に変わってなかったような気がするんですけども。

(渡辺志保)まあ、大まかなところは変わってなかったね。

(DJ YANATAKE)お客さんが入ってたのかな? なんかすぐ横でリック・ロスが見ていたんだよね?

(渡辺志保)なんか関係者さんがたくさん入っていたみたいね。

(DJ YANATAKE)俺はもっと視覚的にとか、システム的にすげえ変わるのかなと思ったんだけど。それはなかったんですが。

(渡辺志保)でも、会場はアトランタのストリップクラブ、マジックシティでしたからね。それは革新的かもしれないですよ。

(DJ YANATAKE)ただ、これ毎回、回を重ねるごとに「ものすごい盛り上がってるよ!」っていう自慢がすごいんですよ。「何人が見た」とか。で、インプレッション数ってインターネットの一番大きい数字の話ですけど。「このぐらいの人に届いたであろう」みたいな感じかな? まあ、でも1人で2回見たら「2」ってカウントされちゃうような、そういう一番大きい数字だけども。ついに「70億インプレッション」に到達しました。おめでとうございます!

(渡辺志保)フフフ、半端ない!

(DJ YANATAKE)地球の世界人口が77億人なんで、あと7億人足りなかったっていう。なんで、そのぐらいの世界行事ですよ、これは!

70億インプレッション達成

(渡辺志保)すごいね! もう歴史的快挙ですよ! 世界の人口の約9割の人がジージーとグッチ・メインの2020年のこのスクワッシュについて目を凝らしていたということでございますからね。デカいイベントですよね。でも、この先だからどうなっちゃうのかな?っていう。その『Verzuz』的にはさ、こういう風にリアルガチビーフだった人を呼んでくるのかな?って。

(DJ YANATAKE)そう。それはすごいことだよね。

(渡辺志保)元々、ほら。だってまあブランディとモニカとか、当時は絶対に仲が悪かったんだろうな、みたいなキャスティングがあったりはしたけども。

(DJ YANATAKE)フフフ、それもそうか。それも同じだよね。

(渡辺志保)でも、たとえばアリシア・キーズとジョン・レジェンドとかはさ、もう平和でしかないじゃん。愛しかないみたいな。そういうケースもあれば、今回みたいなケースもあるということで。だから恐ろしいですよね。本当に現場にいる方は皆さん、防弾チョッキ着てるかもしれないですもんね。

(DJ YANATAKE)じゃあ、ちょっとね……(小声で)ZEEBRAくんとNORIKIYOくんとかね、やってもらいたいですね。

(渡辺志保)とかね(笑)。ちょっとそういうのをね。

(DJ YANATAKE)ちょっと声が小さくなっちゃいましたけれども(笑)。あと、なんかね、トラヴィス・スコットが謎のいっちょかみをしてまして。超人気ブランド、カクタス・ジャックがですね、この戦いの間だけ2人のTシャツを売ったんですよ。ちゃんと買えたんで、よかったです!

(渡辺志保)アハハハハハハハハッ! すげえ(笑)。さすがですね。

(DJ YANATAKE)でもまあ、そういうところも含めてみんなが注目してたっていう感じですね。

(渡辺志保)みんながハッピーになるようなイベント。だってもうクオリティ・コントロールの重役とかもさ、やっぱり「アトランタのカルチャーの歴史に残る日だ!」とか言ってInstagramのポストとかアップしていたから。2人が車に乗り込んで「アフターパーティーに行くぞ!」という写真をアップしてて。

(DJ YANATAKE)でもなんか、この企画を大きくしたスウィズ・ビーツとティンバランド、素晴らしいよね。

(渡辺志保)そうですよね。だから本当にさ、最初はコロナでみんな、お家にいて。特にエンターテイメントもないから……っていうことで。2人が始めた、いわゆる生々しい企画だったんですけどね。ここまでビッグビジネスになるとは……っていうね。

(DJ YANATAKE)見習わなきゃね。

(渡辺志保)見習わなきゃいけない。何かを生み出さなきゃならないなと思いました。

<書き起こしおわり>

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