星野源とおげんさんファミリー『おげんさんといっしょ』の豊かさを語る

星野源とおげんさんファミリー『おげんさんといっしょ』ラジオ打ち上げ書き起こし 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんと高畑充希さん、松重豊さん、三浦大知さんが2020年11月3日のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』で『おげんさんといっしょ』第4回の生放送直後の打ち上げトークを放送。『おげんさんといっしょ』の豊かさについて話していました。

(星野源)大ちゃんのね、『アイデア』も最高でしたよ。

(三浦大知)いや、もう本当に贅沢で。最高でした。元々、ライブだけで……1回、その自分のライブで『アイデア』をカバーさせてもらったことがあって。その時に見に来てくださいっていたんですよね?

(星野源)大阪城ホールにね。

(三浦大知)で、それはもう本当ライブスペシャルだったので。

(星野源)映像とかにもなっていないんだよね?

(三浦大知)そうです、そうです。もう本当にその会場だけっていうことでやれたらなと思っていたので。だから今回、まさか『おげんさん』で。また星野さんを目の前にして歌わせてもらえるっていうのは……しかも、おげんさんバンドで。最高でした。

(星野源)元々はね、大知くんバンドだったんだけど。でも、そのバンドにも来てもらいたかったんだけど、人数がやっぱりちょっと、入る場所がなくて。「じゃあ、星野源バンドでやろう」っていう。

(三浦大知)でも今回、STUTSさんが……。

(星野源)そう。ちょっと今回は出られなかったから。

(三浦大知)なので2番のところがピアノアレンジになって。あれもすごい素敵でしたね。

(星野源)あれもちょっとやっぱり雰囲気を変えてくれて。歌ってくれてありがとうございます。

(三浦大知)いえいえ、幸せでした。

(星野源)メールが来ています。宮城県の21歳の方。「すごくかっこよくてわくわくする曲。心が揺さぶられて涙が出てくる曲。かわいらしくてウキウキする曲。いろんな音楽をものを聞くことができて、とてもとても幸せな時間でした。たくさんの素敵な音楽が側にあることはなんて幸せなことなんだろうと改めて感じました。個人的には『アイデア』の弾き語りの前でのおげんさんと大ちゃんのやり取りを見て、さだまさしさんと南こうせつさんが『神田川』を演奏する際にいつもしているくだりを思い出しました」。えっ、そんなことしてるんだ?(笑)。

(三浦大知)アハハハハハハハハッ! へー、すごい! そんなレジェンドの方と重ねていただけるなんて(笑)。

(星野源)「今日は『来るぞ』と分かっていなかったので、不意を突かれて爆笑し、むせました。お忙しい中、心豊かになる楽しい時間を届けてくださり、本当にありがとうございました」。ありがとうございます。あと、もう一通。愛知県の方。「『おげんさん』、見ました。三浦大知さんの『アイデア』が聞けて嬉しかったです。ライブで歌われていたとのことで『ああ、聞けた人、いいなあ』とずっと思っていました。最高でした。ありがとう!」。

(三浦大知)こちらこそです。ありがとうございます。

(星野源)石川県の方。「今回も最高に楽しかったです。全国放送で末っ子カースケさんの孫が生まれた報告があったり、流行りの『ドルチェ&ガッバーナ』を聞けたり、雅マモルの変わらぬ美脚を拝めたり、それぞれの場所で歌って踊って笑って。みんなで一緒に楽しめる最高の時間をありがとうございました。ニコニコ、ニヤニヤしていたのでほっぺたが痛いです。テレビを見てこんなに笑って感動したのは久々で、幸せな気持ちの余韻で心がじんわりしています。『おげんさん』を見終わった後ってなんかあったかい気持ちが残って、心が豊かで元気になります。また来年もおげんさんファミリーに会えると嬉しいです」。ありがとうございます。嬉しいですね。

なんか、僕がダンスコーナーの時にちょっと話した、昔の『夢であいましょう』っていう番組を見て、「うわっ、豊かだな」と思ってちょっと涙が出てきたという。

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なんかその感じを『おげんさん』は知らず知らずのうちに受け継いでいるような気がして。だから今回、ダンスコーナーをやりたいなと思って。なんかそれは、「昔だから豊かだった」とかじゃなくて、ノスタルジックなことをしたいんじゃなくて。

今、本当に世の中がせわしなくて。ものすごい、いろんなことあるじゃない? 今年、本当につらいことがいっぱいあったじゃない? でもその中で、ただテレビを見たり、いい曲聞いたりしてじんわりしたりとか。ただダンスを……それはもちろんいい演奏に乗ったダンスっていうのを5分近く見るっていう。

あれは4分半、あったんだけど。それって今の僕らの生活に欠けている部分だなと思って。そういう豊かな時間……何かを見て「ああ、すごく素敵だな」とか。たとえばあれを見て「なんか踊ってみたい」と思う人が生まれたりとか、「音楽を作りたい」って思う人が生まれたりとか。そういう夢のある時間というか。そういうのを作りたいなと思っていて。

それは『おげんさん』しかできないんじゃないのかなと思っていたので。『おげんさんといっしょ』という番組でしか。だから、そういう風にね、「豊かな時間でした」って言っていただけるのは非常に嬉しいですね。だからあと豊豊さんたちとみんなで音楽の話をするっていうのもすごい豊かな時間ですよね。あのサンダーキャットの話を延々とするっていう(笑)。

サンダーキャットの話を延々とする

(松重豊)そうなんだよ。本当に「わかってもらえるかな?」って思いながら。お母さんの話をしてもさ。

(星野源)そうそう。でも、あれだっていいエピソードだと思いますよ。何も知らずに聞いても。

(松重豊)「3兄弟の弟がキンタロー(KINTARO)だ」って言っても誰も……。

(星野源)えっ、でもキンタローって名前なんですか?

(松重豊)いや、愛称ね。愛称。自分で言っているのよ。キンタローって。

(星野源)ああ、愛称? すごいですね。へー!

(星野源)いや、なんかそういうのも……でも、コロナ禍で家族で曲をリリースとか、本当に素晴らしい話じゃないですか。そういうのも伝わるし。あと、やっぱりその曲を知らなかったネズミが非常に興奮していましたよね。あのサンダーキャットを聞いて。「あっ、いいっすね!」みたいな。すごい。

(松重豊)だから、さっき言った『夢であいましょう』じゃないけども。その音楽で、しかも生でっていう。やっぱりドリフの『全員集合』。あれも音楽バラエティ番組で生だったから。「生」ってなんかさ、見ている方も興奮をするんだよね。「なんか起こるんじゃないの、この人たち?」って思うその緊張感とかさ、臨場感がやっぱり……それで音楽を伝えるっていう。やっぱりさ、バイブレーションっていうの? そういうものは伝染するんでしょうね。

(星野源)なんか隙間があっても大丈夫なんですよね。生放送って逆に。隙間があっても、みんなが「今、生だ」って見ているその時間が埋っていってるというか。それぞれの皆さんが見ている時間で。だから、たとえばテロップは入れなくていいし。すごい過剰に説明しなくていいし。それで成立するんですよね。

(松重豊)こっちが息が止まってる時に、お客さんも息を止めてちゃったりしているからね。で、息を抜く時には一緒に見ている人も息を抜くみたいな。そういうやっぱり緊張感がお互いに駆け引きするのが面白いのかもね。

(星野源)そうですね。充希ちゃんが歌ってる時もみんな一緒に緊張するし。見事で歌い終わって「うわーっ!」ってなるし。

(高畑充希)一緒にほっとしてくれるっていう(笑)。

(星野源)あと、充希ちゃんがダンスを見た後に言った言葉がすごくすごく素敵でしたね。

(高畑充希)ああ、ありがとうございます。そう。でもすごいいつも思っていて。なんか、やっぱり本当に説明が多いと感じることが多いから。やっぱりああいう……「豊か」にも通じるけど。そういう、それぞれが見て埋めていく作業を自分と同世代とか若い人にももっとししてほしいし。なんか、そういう筋肉がつく国ならいいのに……って思う。

(星野源)そうだね。たとえばあのダンスを見て「感動のダンス」って説明しちゃったらそれになっちゃうし。でも、そうじゃない情報はあの中に山ほどあふれていて。それをどう受け取るか?っていうのはそれぞれの人によって変わるじゃない? それって、そういうものを見続けることによって、充希ちゃんが言ったような「筋肉」がついてくるじゃないですか。感受性の筋肉みたいなものが。

(高畑充希)そうですね。

説明をしすぎない

(星野源)だからなんか、そういうのをもっと……で、そういうこときっと今、みんなネットとか動画とかで見たりとかしてるんだと思うんだけど。だからテレビでそういう時間ができるっていうのって、やっぱり同時間にみんなで見るってそれはテレビのすごくいいところだと思うから。それをみんなでできるっていうのはね、気持ちがいいですよね。なんかやっぱりあのダンスもグッときたもんな。

(高畑充希)なんかぬいぐるみが出ながら案内されたところから、ちょっとディズニーランドにいるみたいな(笑)。「なに、なに?」みたいな(笑)。

(三浦大知)アトラクションみたいな。エンターテイメントみたいなね。

(星野源)あれ、本番前にランスルーっていう、歌とかはやらないで段取りだけとりあえずなぞるみたいな、リハみたいなのをやるんだけども。そこで俺、急にそれを知って。なんかちょっとアトラクションみたいな。それでちょっと感動して。「すごい素敵なことを考えてくれている!」って。

(高畑充希)すごい素敵だったなー。フフフ、わくわくした。

(星野源)あれはわくわくした。あと、だから演奏のみんなも一緒だったっていうのは結構やっぱり歴史的な場面だったよなって思います。ダンスのみんなと演奏しているみんなもいるっていうのが。生音もちゃんと出して、弾いていましたから。

(三浦大知)アレンジも最高でしたし。

(星野源)素晴らしかったですよ。

(三浦大知)本当に感動しました。

(高畑充希)衣装の色とかも好きでした。

(星野源)ああ、すごいきれいだったよね。

(高畑充希)なんか、お花の精みたいだった。みんな。

(星野源)あれはやえぽんさんっていう人がこれのために作ってくださって。いつも、毎回。

(高畑充希)へー! 本当に素敵だったな。

<書き起こしおわり>

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