宇多丸 降幡愛『CITY』を語る

宇多丸 降幡愛『CITY』を語る アフター6ジャンクション

宇多丸さんが2020年10月29日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で降幡愛『CITY』を紹介していました。

(宇多丸)続いてはこれ、前回森田くんがこの番組のコーナーをやって。その後になんか番組のTwitterで反響を?

(森田秀一)番組のTwitterを見ていたら「こういう曲が好きだったら、きっと降幡愛さんのこの曲が好きだと思う」っていうことで。そこでTwitterで書かれてたんですよ。で、気になってすぐに買ってみたら、これがまあ素晴らしかったんですよ。

(宇多丸)降幡愛さん。声優さんなんですね。

(森田秀一)『ラブライブ!』なんかにも出ている人気声優さんで。

(宇多丸)で、この方がご自身がすごいなんか80’sとか90年代初頭とかの和製シティポップめちゃめちゃ、ファンというかマニアというか。僕もインタビューを読みましたけど。すごいこだわりがあるという……。

(森田秀一)だってジャケットもいかにも当時のシティポップのアルバムっていう感じの。

降幡愛自身の強いこだわり

(宇多丸)しかも曲も、いわゆる今、80’sシティポップ風っていう曲は多いけど。なんというか、音像とかももうあえて今風にしていないっていうか。本当にリアルタイムの当時のそういう曲に聞こえるようにちゃんと作ってあって。これ、本物のマニアだなっていう感じがしたんだけど。それでこれ、作曲・編曲が本間昭光さん。もう数々の……ポルノグラフィティとか、あとBuzyとかもやっていましたよね。『綺麗ア・ラ・モード』の編曲でもあります。本間昭光さん。

で、作詞は降幡さんご自身がやっていて。だから、なんていうかご本人のすごい強いこだわりっていうのが作品全体のトーンとか質とかを決めて、すごくいいものを産んでるっていうのは何か今のこういうガールポップというkじゃ、キラキラしたアイドル的なポップスのいい流れっていうか。本人のセンスの良さがそのまま作品の良さに繋がってるみたいな感じだと思ったかな。僕は。ということで、デビューミニアルバム『Moonrise』より僕、この1曲目が流た時にもうびっくりして。

(森田秀一)びっくりしましたよね?(笑)。

(宇内梨沙)へー! 楽しみ、楽しみ。

(宇多丸)「なに、これ? はあ? 2020!? タイムスリップ!」みたいな感じ、しましたよ(笑)。やっぱりね、アニメのオープニングの絵が浮かぶんだよね(笑)。

(宇内梨沙)その時のね、80年代風の(笑)。

(宇多丸)では、お聞きください。降幡愛さんで『CITY』。

降幡愛『CITY』

(宇多丸)はい。降幡愛さんで『CITY』をお聞きいただいております。すごいでしょう、宇内さん?

(宇内梨沙)すごい! 2020年だとは……(笑)。

(宇多丸)1985、6年ぐらいの……(笑)。

(宇内梨沙)お店で流ていたら絶対に気づかない。

(宇多丸)有線とかで流ていたらね。なんかアニメでさ、夜が舞台の……『キャッツアイ』じゃないけども。で、ネオンと……半透加工で後ろから光ったような。なんかその匂いがありますよね。

(宇内梨沙)「タタタタタッ」って走ったり(笑)。

(宇多丸)歌い方とかも今の……要するに80年代シティポップの匂いがする今の感じの歌い方じゃなくて、もう当時の曲の歌い方だからさ。

(森田秀一)ビートもエイトビートみたいな感じのね(笑)。

(宇多丸)本間さんもだからその頃の……なんかご本人のすごい強いこだわりを理解して。その当時の機材をできるだけ使ったりとかして作ったみたいで。だからやっぱりすごくこういう感じでご本人のそのセンスとか趣味みたいなのが生かされていいものになるみたいなのは、すごくいいよね。今の流れだよね。ということで、お聞きいただきました。

<書き起こしおわり>

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