宇多丸さんがMXテレビ『バラいろダンディ』の中でTOHOシネマズの映画館内にポケモンGOのポケストップが作られる件や、映画『シン・ゴジラ』の声出し上映会について話していました。
(阿部哲子)第七位は、こちらです。
(長谷川豊)第七位、ねとらぼ。「TOHOシネマズがポケストップに」。
(阿部哲子)全国で映画館を展開するTOHOシネマズがポケモンGOとのコラボレーションを発表しました。これにより、映画館がアイテムを入手できるポケストップになる予定です。現時点では開始時期は未定ですが、確定次第、TOHOシネマズのWEBサイトで発表されるそうです。
(長谷川豊)宇多さん、いかがでしょうか?
(宇多丸)東宝は商売が上手いなあ。ただ、いいよ。別にどう楽しもうとさ。僕、映画好きですから映画館に人が来てくれるのはいいんだけど……ただでさえさ、見ている最中にスマホを光らせるドアホウがさ、いる中でさ……
映画上映中に携帯画面が光るのが気になる
(玉袋筋太郎)まだいる?
(長谷川豊)いますか?
(宇多丸)いるいる。全然いる。なんかその……まさかとは思うが、中でこんなことやられるやつが出た日には、これは私はもう……人死にが出ますよ! 人死にが!
(長谷川豊)そりゃそうですよ、そりゃそうですよ(笑)。
(玉袋筋太郎)銃、乱射しますよ。宇多ちゃん!
(一同)(笑)
(宇多丸)気持ちですよ。
(長谷川豊)まあ、玉さん。映画を盛り上げるためというのもあるんでしょうね。
(玉袋筋太郎)そうだよね。でも、このスクリーンでしか出ないレアなやつとかさ。
(宇多丸)中はやめてほしい。ロビー。せめてロビーで。
(玉袋筋太郎)ロビーだよな。うん。
(長谷川豊)でも、他にもね、こんなニュースがあるということで。
(阿部哲子)はい。『エヴァンゲリオン』を指揮した庵野秀明監督によるゴジラ最新作『シン・ゴジラ』の発声可能上映が決定して話題になっています。これは新宿バルト9で8月15日(月)19:00から行われるもので、声出し、コスプレ、サイリウムが持ち込みOKになるというもの。発端は庵野監督と同じ大学に通っていた『逆境ナイン』などで知られる漫画家、島本和彦さんが「『アナ雪』の歌っていい上映みたいに『庵野秀明に負けた!』と叫べ、崩れ落ちていい上映時間を設けてほしい」と言ったことから実現したそうです。
(宇多丸)(サイリウムは)光るやつです。アイドルとかで……
(玉袋筋太郎)ああ、あれね。
(宇多丸)まあ、もともと別にゴジラに限らず。最近、日本でもようやくというか。昔、『ロッキー・ホラー・ショー』の上映でファンが同時に騒いだりするっていうのは欧米ではあって。日本でもまあ、やっているんだけど。それがだんだん……『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ぐらいから、そういうのが盛んになって。で、バルト9はすごいそういうのをプッシュしているんですよ。アニメの『キンプリ(KING OF PRISM by PrettyRhythm)』の応援上映とかやっていて。
(玉袋筋太郎)おおー!
(宇多丸)ただ、『シン・ゴジラ』ね、俺、今週まさにTBSラジオで毎週映画評やっているので。今週、やるんで、詳しくは言わないけど……大騒ぎするタイプの映画かな?っていう(笑)。いや、すごい映画なんだけど、「イエーイ!」みたいなところは別にないため……
(玉袋筋太郎)ああ、そう? 俺はあったよ。1ヶ所。
(宇多丸)どこですか?
(玉袋筋太郎)「大宮イチがやっとしゃべったー!」っていう。大宮イチさんっていう俳優がいるんだけど。ずっと黙ってるんだよ。こんなハゲ頭で。「しゃべんねえな!」って思ったら、最後にしゃべったんだよ。「やった! 大宮イチがしゃべったー!」って。その瞬間に、「よっ! 大宮イチ!」っつって。うん。
(宇多丸)で、その島本和彦さんがさ、大阪芸術大学で庵野さんと同級生で。『アオイホノオ』っていう漫画で描かれているんだけど。同期だからさ。もう常に、やっぱり「庵野にやられた! 庵野にやられた!」って、漫画もそればっかりなわけですよ。だから島本さんがこれを言って……っていうのはまあ、すごくオタク史的にはすげー受けるっていうか。
島本和彦と庵野秀明
私の今回の夏コミ新刊2冊をお知らせします‼︎まずは、シン・ゴジラを観て打ちのめされた、映画ファンやクリエイター達が取るべき態度を指南する⁇と言うか「アオイホノオ2016」的な1冊。
「アンノ対ホノオ」←正式タイトル pic.twitter.com/ogUPgTCAEv— 島本和彦、8/14日曜日西地区れ 56a (@simakazu) 2016年8月9日
(長谷川豊)ああ、そうなんですか。
(玉袋筋太郎)大ヒットだな、これ。参っちゃたな。
(宇多丸)いや、これ、先に言っておきますけど。見た方がいいですよ。
(玉袋筋太郎)見た方がいいよ、これ! 俺も思った。
(宇多丸)参った。
(長谷川豊)毒蝮さん、映画とか……毒蝮さん?
(玉袋筋太郎)し、師匠!
(一同)(笑)
(毒蝮三太夫)いい気持ちだよ。(※マムシ師匠は番組冒頭で赤ワインを一気飲みしています)
(長谷川豊)いま、寝てましたよね?
(毒蝮三太夫)いやいや、なんか言ってた?
(一同)(笑)
(宇多丸)師匠はいいんです。だって特撮のレジェンドですから!
(長谷川豊)ああ、そうですよね!
(宇多丸)こんな話題は寝てていいんですよ! 庵野さんだって怒らないって。
(毒蝮三太夫)それは庵野さんに、たとえば「円谷英二」っつったら、もう土下座するよ。
(宇多丸)ドシャーッ! ですよ。っていうかもう師匠に、ドシャーッ! ですよ。それは。
(毒蝮三太夫)あのね、俺、スマホとかね、それからナントカGOっていうの? これは一過性だと思うね。来年の今日、こういう番組でね、ポケモンGOの話が出るか?って言ったら出ないと思う。それはね、一過性だと思いますよ。いまの人たちっていうのはそんなに長続きしない。だからゴジラにしてもウルトラマンにしても、あんだけ永続性があるって珍しい。スーパーマンにしても。と、思うね。俺は。
(長谷川豊)たしかに、そうですね。
(毒蝮三太夫)そんで、東宝なんでしょ? これ。東宝は素晴らしいよ。『ルドルフとイッパイアッテナ』もやるんですよね。あれ、俺出てるんですよ。
(宇多丸)ヤバい!
(玉袋筋太郎)パブだ!
(長谷川豊)声でですか?
(毒蝮三太夫)声で。
(宇多丸)なんちゅう着地を……
(長谷川豊)あれ、評判いいみたいですよ!
(毒蝮三太夫)あれはね、変な話ね、猫が字を覚えたり、字を書いたり。それからブルドッグと戦ったりっていうね、素晴らしい正義感の理知的な映画なんですよ。
(長谷川豊)毒蝮さんはなんの役をやっているんですか?
(毒蝮三太夫)トラックの運転手で。ルドルフを助ける役だね。NHKで昔、俺が全部の声をやったんですよ。15年か20年前に。で、これはいい話だなと思ったの。それが今度、映画化。3Dですよ。
(長谷川豊)うわー! ああ、そうですか。
(毒蝮三太夫)これはね、お金をかけてね。これは子供に……いま、猫ブームじゃない? それでやっぱり猫が字を覚えるっていうのが素晴らしいアイデアですよ。
(長谷川豊)へー! 『シン・ゴジラ』も『イッパイアッテナ』もすごく評判がいいんでね。
(玉袋筋太郎)ねえ。猫もオリンピック出るしね。
(一同)(笑)
(長谷川豊)それは違います! それ、猫ひろしさんです。
(玉袋筋太郎)猫ひろしで。
(宇多丸)たしかに、猫だ。
(毒蝮三太夫)そうだそうだ。
(阿部哲子)以上、第七位までお知らせしました。
(玉袋筋太郎)あれはえらいことになっちゃったよ。猫ひろし。本気だもん。あいつ。
<書き起こしおわり>