星野源と寺坂直毅 東野幸治を語る

東野幸治 インスタDMクレーマーとの交流を振り返る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんと寺坂直毅さんが2020年9月29日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で東野幸治さんについてトーク。前週に放送された『東野幸治のオールナイトニッポン』などについて話していました。

(星野源)先週はお笑いウィークということで。芸人さんが毎日やられるということで。オールナイトニッポンがそういう週間だったわけですけども。なので、僕はお休みでしたけれどもそこで東野幸治さんがパーソナリティーを。初ですか? オールナイトニッポン初。これ、本当にごめんなさい。忙しくてまだ聞けていなくて。素材をもらって聞きたいと思うんですけども。

寺ちゃんが……僕の前にいる放送作家の寺ちゃん。僕も付き合い長いですよ。もうだから10年ぐらいですよね。もうすぐね。2011年からだもんね。付き合いとしてはね。だからもう10年ぐらいになりますが。もうすぐ10年ですが。その寺ちゃんですね、もともとは東野幸治さんと今田耕司さんがやってたラジオのリスナーでハガキ職人だったんだよね?

(寺坂直毅)はい。そうです。

『東野幸治のオールナイトニッポン』

(星野源)その寺ちゃんが作家をするっていうことで。どうだったのよ? 感想を聞きたかったの。どうだったの?

(寺坂直毅)もうものすごく怖かったですね。

(星野源)フハハハハハハハハッ! 怖かった、東野さん?

(寺坂直毅)モンスターでした。

(星野源)モンスターだった。なんか、「東野さんと僕とどっちが大事なの?」みたいな話もされたという?

(寺坂直毅)そうです。しかも冒頭から。

(星野源)なんかさ、こんなことをバラしちゃうのもあれですけど。東野さんって打ち合わせというか。ラジオ放送前はどんな感じなの?

(寺坂直毅)もうほとんどしゃべらずに。ボソボソボソっとしゃべっていて。本番前も寄せ付けない感じがあるんですね。だからスタジオにお一人だったんですよ。そしたら、本番が始まったら「誰もスタッフが来いへん。ずっと1人ぼっちでした」みたいなことを言われて。「えええーっ!」って。

(星野源)「寄せ付けないオーラのせいなのに……」っていう? いや、なるほどね。でも本当に芸人さんっていう感じだね。

(寺坂直毅)かっこよかったです。

(星野源)かっこいいね。それで、「どっちが大事なん?」って言われて、どっちを……なんて言ったの?

(寺坂直毅)そういう風に言われて、「ええーっ!」って言いました(笑)。

(星野源)フハハハハハハハハッ! もちろんだから、そういうことも突然言われるわけでしょう?

(寺坂直毅)本番前にほとんど「寺坂」っていう文字も言ってないですね。で、ほとんど目も合わさないですし。本番が始まった瞬間に「この目の前にいる寺坂は僕が恩人なんですよね。そうでしょう?」みたいな(笑)。

(星野源)でも実際に恩人なんだもんね。

(寺坂直毅)そうですね。あの方がいらっしゃらなかったら僕はここにはいないです。

(星野源)そうだよね。ラジオを聞いて、放送作家を目指すようになり。その後、『やりすぎコージー』とかの作家にもなるんだもんね。だからそこですでにお世話になっているんだもんね。

(寺坂直毅)はい。

(星野源)でも、ラジオをやるっていうのは初めて?

(寺坂直毅)初めてです。

(星野源)どうでしたか? 感慨深かったですか?

(寺坂直毅)いやー、何よりも嬉しかったのが僕が20年前、ラジオ聞いてた時と変わっていないというところで。50代でいらっしゃるんですけど、まったく熱量は変わらないという。

(星野源)その時は30代の東野さんだったのかな?

(寺坂直毅)そうですね。ええ。

(星野源)そのトークの感じが全然変わっていなかった?

(寺坂直毅)より一層、毒が増していて。本当にここでは言えないことを本番中でもね、もう暴言を吐かれ、ヒヤヒヤして……。

(星野源)フフフ、素晴らしいですね。でもじゃあ、あのさ、今はYouTubeでお一人でラジオをやられてるじゃないですか。その感じとは違うんですか?

(寺坂直毅)まったく違います。あれは黙々とお一人でしゃべられているじゃないですか。『幻ラジオ』は。そのトーンで来るのかなと思ったら、本当にテレビのオープニングトークをしゃべってるみたいな。ピンスポが当たっていて、声を張りまくりで。「えっ、そう来るのか!」みたいな感じで。僕らもディレクターの野上くん。「スマートくん」って言われていたんですけども。

(星野源)野上くんがディレクターだったんだよね。野上くん……そう。俺もね、なんかの記事でそれを読んだんだけども。東野さんが野上くんのことを「スマートくん」って……野上くんをスマートだと勘違いされていたっていう。

(寺坂直毅)ああ、まあまあ。見た目をね。それも本番で初めて言っていました。それまでは一切、野上くんの「の」の字も言っていなくて。いきなり本番で。

(星野源)フフフ、あとなんか、野上くんがなんとなく権力のある人だと勘違いをされていたでしょう?

(寺坂直毅)「今日は寺坂よりもあのスマートくんに僕は媚を売りに来たんです」って(笑)。

(星野源)アハハハハハハハハッ! 違います、東野さん、違うんだよ! 野上に媚を売っても何の意味もないんだよ、東野さんっ! なんの力もないんだよー! 東野さん! もうすげえ面白い、それ!

(寺坂直毅)本番が終わっても「あの、CMとかどうやったら出せるの?」とか。「今、ラジオ局儲かっているの?」とか「どういう仕組みで放送って成り立つの?」とか。

(星野源)大きな勘違い(笑)。

(寺坂直毅)ずっとそんなことを聞いていましたね。

(星野源)違うんですよ。『星野源のオールナイトニッポン』の現場には偉い人はいません。大沢さんです。たぶん一番偉いのは。その次がエビナくんです(笑)。そう。そこをだから本当に……東野さん、そこはちょっとリサーチをしておいてもらった方がよかったかもしれないですね。本番前にちょっと話しておいた方がよかったのかもしれないけども。そこを含めて最高ですね。

(寺坂直毅)本当に「星野さんによろしくお伝え下さい」と。番組に出た時の話とかもされていました。『1周回って知らない話』っていう。

目の当たりにした東野幸治のすごさ

(星野源)そうなんです。そこで東野さんのすごさというのを目の当たりにして……僕、ラジオで話したっけ? 目の当たりにしまして。「なんてすごい人なんだ!」って思ったんですよ。それはちょっと、公に言えることから言えないことまであるんですけども(笑)。だから、東野さんってモンスターじゃないですか。で、「モンスター」って言われているし、このラジオの現場でもモンスターだと目の前にいた寺ちゃんが言うぐらいだからモンスターなんでしょうけども。

そのモンスターの内訳っていうか、その内側を見た気がしたんですね。その、当たり前ですけども。ただのモンスターだったらこんなに長くやってないわけですよ。ただ、毒を吐いて、「うわっ、なんか大変な人だ!」だったらこんなに長く第一線にいないわけで。そのわけをなんか、目の前でその仕事ぶりを見て、非常に実感したんですよね。とんでもない方だなというのは。なんか、その芸人さんへの接し方とかもそうですし。ゲストに対する接し方もそうですし。

やっぱりなんか、当たり前ですけども東野さん。寺ちゃんからも話も聞いてるし。ちゃんと臨まないといけないという気持ちで臨むわけですよ。東野さんとテレビに出させていただくっていう。しかも、僕は宣伝させてもらうという立場なんで。『引っ越し大名!』の時にね。なので、いわゆる「俳優だから」みたいな、ちょっと寄っかかってる感じというよりも、ちゃんと臨んでいますっていう感じで。でも、その臨み方がよくわからないので。バラエティーとかは全然出たことないから。

とりあえず、裸一貫の気持ちで行くっていうぐらいでしかなかったですけど。そこでなんか、なんて言えばいいんでしょうね? すごく、僕の感想としては東野さんは全然そうじゃないかもしれないけど。すごく、何て言えばいいんでしょうね。こう、上手く言えないや(笑)。「よくしていただいた」というのもちょっと違うと思うんですけど。非常に僕は楽しかったんです。「東野さんってこんな人なんだ」っていうのを見れて。なんか、いわゆる「仕事だから」って心の中が見えないみたいな人もいるじゃん? ちゃんと「仕事、仕事」ってしすぎて、みたいな。

そうじゃなくて、いろんなものが見えたんですよ。東野さんの中から。その仕事の技術のすごさもそうだし。あと、仕事に対する気持ちみたいなのも見えたし。あと、やっぱりモンスターぶりも見えたし。それがなんか非常にすごく嬉しくて。大好きな人になったんですよね。あと、その東野さんの娘さんとちょっと会う機会があって。ちょっと別の縁とかもあってね。仕事でお世話になったりとかするっていう、その別の縁もあって。

そうなんです。だから本当はね、そう。ちょっとね、いつかこの番組にも来ていただきたいなと、そう思っているんですけどね。いつかぜひ、本当によろしくお願いしますということで。寺ちゃん、よかったね。

(寺坂直毅)1ヶ所、僕はミスをしましてね。

(星野源)なになに? ミスしたの?

(寺坂直毅)本当に申し訳なかったんですけど。台本には「gen@allnightnippon.com」ってあって。東野さんのは「higashino@」だったんですけど、ふりがなで「げん」っていうのがそのままだったんですよ。

(星野源)ああ、いわゆる進行台本の中にメールの呼び込みがいつも書いてあるんだけど。アドレスは東野さんので?

(寺坂直毅)そうです。アドレスは東野さんのだったんですけど、そのふりがなが「げん」だったんですよ。それを見られて。「お前、コピペか!」って(笑)。「お前、どうせ心の中は星野さんやろ!」って(笑)。もう大変に申し訳ありませんでした……。

(星野源)それはもう東野さんに怒っていただいて本当にありがたいです。コピペですからね。寺坂直毅は。いつもその問題が起きるんだから。この台本は。

(寺坂直毅)ちゃんと謝罪をさせていただきました。本当にすいませんでした、東野さん。星野さんも(笑)。

(星野源)フフフ、ちょっと待って? なんで1週へだててここで謝罪するの?(笑)。

(寺坂直毅)いや、どこかで謝りたいなと。

(星野源)しっかりね。俺は全然いいけども。

(寺坂直毅)本当に。東野さん、優しいんですよ。

(星野源)はい(笑)。いやー、面白かったです。ちょっと聞きますからね。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました