米津玄師さんが2020年9月1日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。星野源さんと『MIU404』の主題歌『感電』について話していました。
今夜の #星野源ANN では、米津玄師さんがゲストに登場!
お互いの好きな曲についてなど、じっくり音楽談義をお届けしました。
米津さん、ありがとうございました!9/8は『#MIU404』チームをゲストにお迎えし、YouTube Liveでも同時生配信します!
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— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) September 1, 2020
(星野源)じゃあ、いい流れなので『感電』の話をちょっと。僕、最初に『感電』を聞いたのが現場で。(綾野)剛くんから、ミックスしたてぐらいなのを聞かせてもらって。この曲って、前もちょっと話したかもしれないけど、脚本を読んで書いたんだよね?
(米津玄師)そうですね。2話分だけ。
(星野源)最初、2話だけあったんだよね。それで、結構詞の世界もやっぱり『MIU』の中からインスパイアされて書いたものなの?
(米津玄師)そうですね。うん。『MIU』……本当、そこに全部のしかかるというか。うまい言葉がわからないですけども。あの2話までを見て、「どうしたもんかな?」って思いながら。でも、やっぱり一番最初に目についたのはその伊吹と志摩のデコボココンビというか。そのバディ感みたいなのがすごく美しかったんで。それを1曲通して自分なりに表現できないかな?っていうのから、ああいう曲になりましたね。
(星野源)うんうん。最初は仮タイトルが『犬のおまわりさん』っていうのですごい感動したのを覚えていて。「最高じゃん!」って思って(笑)。
(米津玄師)フフフ、すごい……あるいはそれはものすごく面白いんじゃないかと思ったんですけど。
仮タイトル『犬のおまわりさん』
(星野源)そっちも面白いし、『感電』もすごいいいと思うし。そこから『感電』にやっぱり変えようと思ったのは、何か理由があったの?
(米津玄師)やっぱり、まあ『犬のおまわり』さんってそもそも、音楽ですからね(笑)。
(星野源)フフフ(笑)。
(米津玄師)それを……音楽をまた音楽にするっていうのは(笑)。
(星野源)そういう曲がもともとあるからね。ちょっと曲のタイトルとしてオマージュするにはそのまますぎるっていうね。たしかにね。
(米津玄師)源さんはその『ドラえもん』ってやったりしていたじゃないですか。あれとか、俺はすげえいいなと思ったんですけど。
(星野源)ありがとう。ああ、嬉しい!
(米津玄師)でも、やっぱり曲から曲はちょっと……ちょっと裏技というか、アウトなんじゃないかな?って思って変えましたね。
(星野源)なんか方法として、全部漢字にしたりとか、片仮名にちょっと変えたりとか。あとはアルファベットにしたりとか、いろいろあるけど。それでも、そのままかも。音楽から音楽っていうのはやっぱりちょっとハードルが高いのかな? 『ドラえもん』も全部アルファベットにするか、元々の『ドラえもん』のままにするかですごい迷って。でも、どうせだったらそのままでっていうのが一番痛快だなと思って。
(米津玄師)もうバーッとインパクトがありますよね。
(星野源)そう。だからお願いしたら、藤子プロの皆さんがOKをしてくれて。すごく嬉しかったな。
(米津玄師)あれはすごいいいと思います。
(星野源)ドラマで何か印象に残っているシーンとか、ある?
『MIU404』の印象的なシーン
(米津玄師)ああ、ドラマ。すごいいろいろありますけど……俺は源さんのシーンでいうなら、4話の1回、その銃口を突きつけられるところ、あるじゃないですか。あれをこうやって持って。あれが俺、すごい好きですね。
(星野源)ああ、嬉しい。
(米津玄師)すごいやっぱり、源さんの鋭い切れ長の目がこう相手を見据えながらガッと銃を持っている。その後ろでめちゃくちゃゆるい音楽が流れてるっていう(笑)。
(星野源)そうそう! メロンパンの歌ね。
(米津玄師)そうそう。あの感じは結構、ヒリついていてよかったですね。俺はすごい好きなシーンです。
(星野源)うんうん。ああ、嬉しい。あのメロンパンの歌って、最初メロンパン車になって。で、メロンパンの話で雑談をみんなでしてた時に、「メロンパンの歌とかあったらいいですね」って言ったの。で、「それ、面白いね!」なんていう話をしてたら、その4話の中で「歌が流れる」とか書いてあって。「おっ、『歌が流れる』と書いてある!」って思って。なんかそれがすごい嬉しくて。しかも、やっぱりあのシーンにあの歌が流れるっていうのが……ただ、メロンパンの歌があるだけじゃなくて、そのシーンとしてちゃんと「これは面白いな!」っていうアイデアを持って書かれてるのがいいなと思って。
(米津玄師)うんうん。すごいいいバランスでしたね。あれは。方や、真逆な音楽がひとつのところにね。
(星野源)そうそう。死が目の前にある男とメロンパンを売りたいっていう曲が。
(米津玄師)ああいうのがグッと来ますね。
(星野源)その感じが、あの曲に『犬のおまわりさん』っていうタイトルをつけるっていうそのセンスと、なんかちょっと……「ああ、米津くんはそういうのが好きなんだな」みたいな。で、今も聞いて「なるほど」ってちょっと思った。
(米津玄師)ありがとうございます!
(星野源)いや、こちらこそ。じゃあ、ちょっと……今日はじっくり音楽の話をこの後にしたいと思っていて。僕が好きな米津くんの曲の話をしたりとか。はたまたその逆とか。米津くんに聞いてほしい音楽とか、ちょっと紹介し合ったりしたいなと思っているのですが。その前に、今さんざんお話をさせていただいた曲をやっぱり聞きたいということで。『MIU404』の主題歌を聞きたいと思います。曲紹介をお願いしてもいいですか?
(米津玄師)『MIU404』の主題歌、米津玄師で『感電』。
(星野源)お送りしたのは本日のゲスト、米津玄師くんの『感電』でした。曲中にちょっと『感電』の話をしたけど、これはもう僕ら2人だけの話にさせていただきます。すまんね(笑)。
(米津玄師)フフフ(笑)。
(星野源)いい話が聞けた(笑)。
<書き起こしおわり>