星野源『おげんさんのサブスク堂』ゲスト:所ジョージを語る

星野源『おげんさんのサブスク堂』ゲスト:所ジョージを語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年6月20日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で放送がスタートする『おげんさんのサブスク堂』についてトーク。初回&2回目のゲストである所ジョージさんについて話していました。

(星野源)で、ここでもう話しちゃおう。『おげんさんのサブスク堂』、明日ですね。明日夜11時から放送されます。編集チェックがあったんですよ。それで見たんですけど、めちゃくちゃ面白いっすね! ねえ。作家の寺ちゃんも参加してるんで。面白いねえ。で、去年、サブスク堂をやった時はおげんさんと松重さん演じる豊豊さんのルーツっていうようなテーマで、2人で好きな音楽。ルーツになった音楽みたいなのをただただ、好きなものをしゃべるっていう。

で、今回からゲストの方がいらっしゃるんです。1月ごとに。で、初月、一番最初のゲストは所ジョージさん。ジョージおじさんですね。おげんさんの叔父という設定ですね。いやー、面白いですね。で、明日とその次の週の2週に渡って所さんがゲストっていうのと。あと、いつものようにおげんさんと豊豊さんの今、おすすめしたい曲っていうのを紹介してますんで。本当にいろんな、音楽を詳しい人も、全然詳しくない人も見て、楽しくなるような番組になってると思いますし。音楽をチェックしたいって思うような番組になってると思います。

で、改めてちょっと説明させてほしいんですけども。このサブスク堂をなんで始めたか?っていうと『星野源のおんがくこうろん』もそうではあるんですけど。音楽を、ただ好きなものを好きだなって話す番組を作りたかったんですよ。いわゆる音楽番組っていうものの他に、音楽が題材になるテレビ番組っていうものでいうと、割とその技術を評価するっていうものが今、すごく一般的になってきてるなと。音程をしっかり歌うとか、あと楽器のすごいテクニックを見せるとか。あとはヒットの法則とか、そういう戦略的なことを話していくとか、そういうのはあると思うんですけど。

なんか、そういうんじゃなくて、もっとただ「好きぃー」みたいな話をしていくのがもっとあった方がいいなと思ったんですよね。それはなんでかっていうと、やっぱり音楽って、敷居が高く思われちゃうんじゃないかなって。なんでかっていうと、音楽理論っていうものがあったりとか、明確にね。で、そのジャンルごとに理論が違ったりして。「ちょっと語ったりするとなんか、知識がある人に体から怒られちゃうんじゃないか?」って思う人もいるんじゃないかなって思うし。その「軽率に語ること」になんかブレーキがかかっちゃうジャンルだと思うんですよ。

音楽への敷居が高くなってしまう

(星野源)で、やっぱりそういう風になると文化っていうものって、僕はいろんな人が「好き」を語ることによって、どんどん大きくなっていくものだと思っていて。で、僕が好きな音楽って……まあ、僕が好きじゃない音楽も全然あるんですけど。その、僕が好きな音楽っていうものを、もっと盛り上がってほしいなって。それはすなわち、自分の作る音楽っていうものは、僕が好きな音楽っていうものに影響されて作っているものだったりするので。自分の音楽がより響く世の中になったらいいなっていう、それは本当に個人的な思いもありますし。

単純な音楽好きとして、もっと無防備にダラダラと話せるみたいな。そういう番組をやれたらいいなってずっと思っていて。で、サブスク堂っていうものを考えさせてもらって。自分でプレゼンして。それを『おげんさんといっしょ』の中でやって、そこからもう半レギュラーみたいな形に今回なって、それがすごい嬉しいんですけど。で、それがすごく……もちろん寺ちゃんとか、プロデューサー、ディレクターの皆さんとか、みんなで一緒に作っていく中ですごくよかったのは、人の人生を介して音楽を見ていくっていう。

それが去年の放送では……もういいや(笑)。僕と松重さんの人生っていうものを通して音楽を見るから。たとえば音楽に興味がない人も、人間っていうものにたとえば興味があったり。たとえば松重さんってみんな、大好きじゃない? だから松重さんが聞く音楽っていうものにやっぱり興味を持ちやすいと思うし。そういう風にして、人間っていうものを介しているからこそ無防備に語っても、そこにその人の人生っていう芯があるから、派生していくんだなと思ったんですよね。

で、すごくいい番組だなと思って。それで今年になって、そのゲストっていう方を交えて。そのゲストの人の人生っていうものを介して音楽を見ていったり。で、その人の人生自体の話も聞くんですけど。で、所ジョージさんの話を聞いた時に全然、聞いたことない話もあったし。今、所さんっていう人を認識してる若い人とかはとにかく大物司会者で、「開店!」っていうのイメージとか。あと飄々した感じとか。あと、それこそYouTubeとかを見てる人は、なんかすごくおしゃれな車をいくつも持っていたりとか。自給自足をやっていたり。あとは発明がすごい面白いとか。そういうイメージがあると思うんですけど。

でも所さん、元々ミュージシャンだったりとか。それは今もですけど。そういう部分が知れたりとか。なんかね、しかもやっぱりみんなあの格好してて、あの場所でやるっていうのは、『おげんさんといっしょ』もそうなんですけど。やっぱりね、いろんなものが無化されるんですよね。なんて言うんだろう? たとえば、それをすごくかしこまった、いわゆるしっかり今の服装として、スタイリストさんが着せてくれる服とかで対談形式とかでやると、なんかいいこと言わないといけないような気がしてきちゃったりとかするのを、ああいう格好なので。逆にですね、音楽とその人の人生そのものがフワッと浮かび上がってくるっていう。逆に混じりっけなしに伝わってくるっていう印象がとても僕はあったので。

あの格好をすることで逆に音楽や人生が浮かび上がる

(星野源)ぜひ明日、夜11時からNHK総合で『おげんさんのサブスク堂』初回、ありますので。ぜひ見てください。そして感想をね、たくさんください。

(中略)

(星野源)さあ、リアクションメールが来ましたよ。神奈川県、28歳の方。「好きなものを話すって、それだけで素敵なエンタメだと思います。自分が知らないものだとしても、誰かが好きなものを嬉々として話してるのを見ているだけで興味深いと感じたり、楽しくなったりしてずっと見ていたいと感じることが多いです。明日からのサブスク堂もとても楽しみです」。ありがとうございます。そうね。そうなんだよね。好きなものを「好き」って言ってる話を聞いてるのって、楽しいよね。

そう。だからどうしても音楽ってなんかマウントに利用されたりするんで。なんか、ちょっとした知識で「そんなに詳しくないのに語るな」みたいに言われやすいっていうのがあって。それが本当に弊害だと思うんだよね。そういうの、マジでダサいからやめてほしいんだけど。

それって音楽のためにならないから、本当にやめてほしいなと思っていて。やっぱりね、それをただ「好きー」って言うのって。それこそ……(オードリー若林風に)「好きぃ~」ってただ話すっていうのがもっと増えたらいいな、なんて思ってですね。

<書き起こしおわり>

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