髭男爵の山田ルイ53世さんが2020年9月21日放送のニッポン放送『東野幸治のオールナイトニッポン』に出演。東野幸治さんと企業営業について話していました。
『東野幸治のオールナイトニッポン』
スペシャルゲスト
髭男爵・山田ルイ53世さん、
ウノTさんでした#東野幸治ANN pic.twitter.com/pr1VUkJPVF— オールナイトニッポン (@Ann_Since1967) September 21, 2020
(東野幸治)ねえ。企業営業とか僕なんて正直、この世界に入って苦労するやろなと思ったけどすぐ、なんかダウンタウンさんと仕事をさせていただいて。なんかバイトの経験とか営業の経験とか全くなくて、すぐに言うたらテレビタレントの道を歩んでいったんですけど。だからその髭男爵、山田ルイ53世は憧れの企業営業。俺らからすると、憧れですよ!
(山田ルイ53世)いや、もう分からないです。どういう?
(東野幸治)おそらくニッポン放送のオールナイトニッポンのスター軍団は企業営業なんかしたことないと思う。もうぶちかましてほしいんですよ!
(山田ルイ53世)えっ、嘘でしょう? いや、鳳凰の間とかに行く時に厨房を通らなアカンから、厨房で働いている人に「すいません、失礼します」言うてペコペコするとか。そういうあるあるは……?
(東野幸治)ナインティナインさま。
(山田ルイ53世)ナイナイさま……。
(東野幸治)ナイナイさまは、やりません。オードリーさまももうやりません! 過去の話です。
(山田ルイ53世)ああ、そうですか? 僕、ずーっとですけどね。
(東野幸治)ただ、この山田ルイ53世がすごいのは酔っ払ったサラリーマンをいじりながら笑いを取るのはもうお手のもんやって。
(ウノT)そら簡単ですよね?
(山田ルイ53世)それはもう、赤子の手をひねるような……。
(東野幸治)フハハハハハハハハッ! ああ、これこれ!
(ウノT)ちょちょいのちょいですよね?
(山田ルイ53世)ちょちょいのちょいですよ。そんなもん。
(東野幸治)僕なんか正直、わからん。俺、なんやったらちょっと酔っ払ってて野次られたら「ええっ? な、なにを言うてんねん? なにを絡んでんねん?」と。
(山田ルイ53世)そういう手合いにはですね、「匿名性を消してあげる」というのがこれ、大事なんですね。野次が飛んでくる。しっかり目を合わせてあげる。そうする彼は「認識されているんだ」という意識になって。匿名性が消えちゃうんですよ。人間、匿名性がなければ野次なんて飛ばさない。これ、SNSと一緒ですね。だからそれはええ距離で目を合わせてあげる。あるいは、近付いていって直接いじってあげることによってそれはおとなしくなります。
(東野幸治)簡単なんですか?
(山田ルイ53世)簡単です。赤子の手をひねるように。
(東野幸治)ええっ!?
(ウノT)あと、あれもありますよね? 「社長から行く」っていうのもありますよね。
(山田ルイ53世)「社長から行く」っていうね。
(東野幸治)えっ、ちょっと待ってください? 小沢一郎の「選挙は川上から」に次ぐ?(笑)。ええっ?
「社長から行く」
(山田ルイ53世)企業パーティー、お酒を飲む場で一番肝要なのはですね、丸テーブルがいっぱい並んでますけども。「どの席に社長が座っているか?」。これをまず確認するんです。
(東野幸治)いや、わかりませんよ?
(山田ルイ53世)いや、これは大概わかる。僕ら、パッとわかるんですけども。
(東野幸治)僕らなんかステージに上ったらもうカーッとなってガーッとかかり気味にしゃべりますから。わかりませんよ。
(山田ルイ53世)「この会場で一番偉い人、どこ?」って言ったら皆さん、指こそさしませんけども、目線をやるんですよ。その目線が交差する地点。そこに社長がいます!
(東野幸治)フハハハハハハハハッ!
(山田ルイ53世)で、これ社長がいる場所がわかったら、「うわー、あそこに社長がおるわ!」言うて、平社員の方に行くんですね。
(東野幸治)ええっ? いやいや、ちょっと! それ、ダメダメ!
(山田ルイ53世)「社長! 今日は呼んでいただいてありがとうございます!」って明らかに平社員の方に行くことによって、周りはその光景を見るわけですけども。「いや、違う違う、こっちこっち!」で客に突っ込ましてあげるという。まあこのへんから……。
(東野幸治)突っ込みは芸人の手柄じゃないんですか?
(山田ルイ53世)お客さんの心の中で突っ込みをさせてあげるという。
(東野幸治)そんな芸当、難しくないんですか?
(山田ルイ53世)いや、これはもう……
(山田・ウノ)ちょちょいのちょいですよ。
(東野幸治)フハハハハハハハハッ! ええーっ?
(ウノT)簡単ですよね?
(東野幸治)もう目からウロコ。だからホンマにね、教材として聞いてるんですよ。正座をしながら。
(山田ルイ53世)いや、行かないでしょう?
(東野幸治)行きます。本当にだから妖怪そろそろに捕まったら仕事なくなるんですよ。
(山田ルイ53世)ああ、あのそろそろの話をされていましたけども。
(東野幸治)妖怪そろそろに捕まったら仕事がなくなるから俺、企業営業に行かなアカン時に教材として新幹線の移動中……「今はグリーン車に乗っているけど、こんなんいつ終わるかわからん」と思って聞いてるんですよ。
ずっと妖怪そろそろに捕まっている
(山田ルイ53世)僕はもうずっと手首を妖怪そろそろに持たれてますよ(笑)。2008年以降、そろそろと手を繋いで、肩を組んでやってきてますから。
(東野幸治)もうバトンとかも取られて……大丈夫ですか?
(山田ルイ53世)もうバトンはとっくの昔にパーンと飛んでいきました。すぐに。それこそオードリーさんとかあのへんがブワーッと出てきた時に。もう誰も髭男爵なんか……。
(東野幸治)でもそこから反撃の狼煙が……これがすごい。地肩が強いというか。
(山田ルイ53世)狼煙なんかなんにも上げてませんよ。東野さん、辞めてください。ホンマに。怖い怖い。
(東野幸治)いや、ちょっと待ってくださいよ。あの人気番組『グッとラック!』のコメンテーターですよ?
(山田ルイ53世)なんて言うたらエエねーん! なんて言うたらエエねーん! 東野さんも出てますよね?(注:この放送当日に山田ルイ53世の『グッとラック!』からの卒業が発表されました)
(東野幸治)いや、だからあれは志らく師匠とのお付き合いがあるからなかなか難しいけども。
(山田ルイ53世)僕は大好きな番組ですけども……。
<書き起こしおわり>