宮藤官九郎 内海桂子師匠の訃報を語る

宮藤官九郎 内海桂子師匠の訃報を語る ACTION

宮藤官九郎さんが2020年8月31日放送のTBSラジオ『ACTION』の中で亡くなった内海桂子師匠について話していました。

(宮藤官九郎)内海桂子師匠がお亡くなりになったじゃないですか。実はですね、グループ魂のまだ出てない新譜……今、ちょっと延期になっているんですけど。そのアルバムの中の曲で、タイトルが『それでも生きなきゃ死んじゃう音頭』っていう曲なんですけど。『それでも生きなきゃ死んじゃう音頭』。その歌詞で「ショーケンさんもエンケンさんも津川もミチロウも死んじゃった。でも内海桂子はノット・デッド」っていう歌詞があったんですよ。

「でも内海桂子はノット・デッド」

で、「これはさすがに本人に許諾を取らないとマズいな」って思って。それで許可を取るために連絡したんですね。そしたら「ああ、シャレが効いてて面白いですね」って言ってくれたんですよ。で、「ちなみに発売っていつですか?」って言われて。その時は「今年の夏を予定してます」って言ったら「ああ、そうですか……もし万が一、ノット・デッドじゃなくなった時にご迷惑がかかるんじゃないでしょうか?」ってその時に言われたんですよ。

(幸坂理加)ああ、はい。

(宮藤官九郎)それでその時に「じゃあ、どうしよう?」って。だからといって「じゃあ、やめておきます」って言うわけにもいかないじゃないですか。もう声をかけているから。

(幸坂理加)言えないですよ(笑)。

(宮藤官九郎)「じゃあ、わかりました。とりあえず歌入れが令和2年2月7日なので。『令和2年2月7日現在』っていう風に歌入れします」って言って。それで実際にそういう風に歌に入れたんですよ。で、予定どおりに夏に発売になっていれば間に合いてたんですけども。今回、それでだからその訃報に触れた時に「ああ……もうちょっと……」っていう気持ちがすごいあったんですけど。

「令和2年2月7日現在、ノット・デッド」

まあ、僕らの気持ちとしては一応、リスペクトのつもりで歌詞にしているので。そのまま……それでね、そのやり取りをしたお相手の方がすごいこっちに気を遣ってくれて。「せっかく歌詞にしてくれても使えなくなったら申し訳ないですから」って最初に言ってくれた方が、マネージャーさんだよね? たぶん。あの年の離れた旦那さんだと思うんですけど。

なんてシャレのわかってくれる人なんだろうっていう。なので、それがまだ出ないですけど。出た時に「ああ、ノット・デッドって言ってるけど。でもまあ、あの時にはノット・デッドだったんだな」っていう風に思ってもらえれば。思い出してもらえればいいなと思っています。はい。それが2つ目です。

<書き起こしおわり>

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