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大西玲央 2020年NBA再開とBlack Lives Matter運動を語る

大西玲央 2020年NBA再開とBlack Lives Matter運動を語る アフター6ジャンクション
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(大西玲央)そうなんです。家族はプレーオフが始まってから……最初、その22チームが8試合ずつやるんですね。で、その順位を最終決定させて、そこから上位16チームでプレーオフに入るんですけど。プレーオフの2回戦から家族を呼んでいいっていうルールなんで。

(宇多丸)ああ、チーム数がある程度減ったところでね。そうしないとコントロールできないっていうことなのかな?

(大西玲央)でも、それまでのストレスとか大丈夫なのかな?っていう心配はちょっとありますけどね。

(宇多丸)いや、でも世界的にちょっとね類を見ない……アメリカのプロスポーツの中でも特に進んだ試みですもんね。さすがNBAというね。で、一方、これもNBA選手が積極的に関わっている方もいますが。6月、ミネアポリスでのジョージ・フロイドさんが警官の暴行によって殺害されてしまったという事件。それ以降のデモの広がりというあたりのBlack Lives Matter運動。こちら、NBAはやっぱり黒人選手も多いですし。大きく関わってますか?

(大西玲央)そうですね。選手たちとかがスター選手を筆頭に積極的にデモに参加してたりとかしますし。

NBAとBlack Lives Matter

@thescore

DeMar DeRozan, Russell Westbrook and Kendrick Lamar joined protests in Compton ✊ [via demarderozan/IG]

♬ Ooh Ahh – johnny.pasqualone

(大西玲央)で、やっぱり2年ぐらい前にこの番組でもNBAを取り上げていただいた時に紹介されてたと思うんですけど、NBAってすごいリベラルなリーグで。すごい進んでるんですよね。なので、そういう面もあって、こういう活動がもともと多いんです。で、2014年にエリック・ガーナーっていう黒人男性の方が首を絞められて殺されちゃったという事件があった時も「I can’t breathe.」っていうTシャツを試合の前にみんなが着ていたり。そういうムーブメントっていうのがもともとあったので。それが自然と今回にもつながっているという。

(大西玲央)ただ、やっぱり今回は国全体で起きてる規模としてやっぱり大きなものがあるので。

(宇多丸)もはや人種を越えてね、広がっていますもんね。

(大西玲央)なので、選手達の中にはリーグが再開すること自体をちょっと疑問視してる選手たちもいて。要は今、ニュースは全部そのジョージ・フロイドさんのことだったり、Black Lives Matterのことを扱っているんですが、バスケが始まっちゃうとニュースが「今日、誰だか何点取った」とかそういう話題になっちゃうんじゃないかっていうことを危惧していて。「僕はこれにはちょっと参加できない」と言っている選手も一部にいるんですね。

(宇多丸)へー! そうか。そういうエンターテイメントによって目をそらすことになっちゃうという。うんうん。

(大西玲央)ただ、レブロン・ジェームズとか、スター選手。彼らはバスケをやりながら、むしろそこが世界的に注目される場になるから。そこでいかにBlack Lives Matterを主張できるか? それも重要なんじゃないか。一緒にできることなんじゃないかっていう主張のもと、やる方向に動いているっていう感じですね。なのでコート上にもBlack Lives Matterっていう文字を入れたり。バスケのジャージ、みんな後ろに名前が入ってると思うんですけども。そこを逆に「Black Lives Matter」って入れたりとか、そういうメッセージ性のあるものに入れたり。ひと目でパッと見て……ただバスケを見ようと思った人にも伝わるような環境を作れるんじゃないか?っていう案が今、いろいろと協議されてる状態ですね。

(宇多丸)でも、その議論がなされる時点でやっぱりNBAというか。他のアメリカのプロスポーツとはやっぱり全然レベルが、その意識のところと違いますね。やっぱりね。

(大西玲央)そうですね。今後も、大統領選挙が近づいてるじゃないですか。で、選挙自体にも今、黒人の格差とかってあったりするんですよね。それをアトランタ・ホークスっていうアトランタにある球団が「うちの本拠地アリーナをでっかい投票所として使っていいですよ」という風に開放して……要は黒人の住んでいる地域って投票場がちゃんと運営されてなかったりして。投票すら、ちゃんとさせてもらえないような環境だったりするんですね。それをもうチームが先導して、そういう風なムーブメントもして変えていこうとどんどん動いているとしているという。

(宇多丸)まさにBlack Lives Matter、今回広がっていて、みんながちゃんと意識をしている部分というか。そのね、システマティック・レイシズムでしたっけ? 要は、目に見えない部分でそもそもスタートラインとか社会的なその構造とかによって、そもそものところで差別に押し込められるようになってしまっているという。それを改善していこうっていうところに行ってるということですよね?

(大西玲央)そうですね。

(宇多丸)いや、すごいな。さすがだな。さすがNBAという感じですね。ということで今、現在のアメリカの社会状況とNBAの関わりということを大西さんに伺ってまいりました。で、ここから先はぜひ、再開後のリーグ。私も含めてまだまだNBA弱者というか、バスケットボール弱者の我々がここに注目したらいいんじゃないかというあたりを教えていただきたいんですが。

リーグ再開後の注目ポイント

(大西玲央)はい。NBAって大きく分けるとその見方が3つぐらいあるんだと思うんですね。ひとつ目がスター選手を追いかける。2つ目がチームに注目する。3つ目がそのシーズンのストーリーラインを追うっていうのがあると思うんですけど。なので、そのへんを紹介できればと思うんですけども。1個目、一番わかりやすいのがスター手を追いかけるというのがあるんですけど。ミルウォーキー・バックスっていう今シーズン、今のところリーグトップのチームがあるんですが。そこのヤニス・アデトクンボっていう選手がいるんですね。

(宇多丸)ヤニス・アデトクンボ?

(大西玲央)ナイジェリア人の両親のもと、ギリシャで生まれの選手で。あだ名が「Greek Freak」……まあ「ギリシャの超人」みたいな。この人、なにがすごいって、ウィングスパンってわかりますか? 手を広げた時の長さのことなんですが。一般的には身長プラス5センチぐらいって言われるんですけど、この選手は身長がそもそも211センチぐらいあるんですけど。ウィングスパンが221から3センチぐらいあって。腕がとにかくすごく長いんですよ。

で、腕が長いと何がいいかというと、当然バスケットボールってリングに向かって得点するスポーツじゃないですか。なので早さとか爆発力があれば早く到達できるっていうのがあるんですけど、腕が長いと単純にその分早く到達できるんですね。なので、この選手はハーフコートから1回ドリブルしただけでダンクをしに行けちゃうんですよ。

(宇多丸)ああ、もうダーン!って行けちゃう? そうかそうか。

(大西玲央)なので、この選手を見てるとNBAってすごいところなんだなっていうのがルールをわかんなくても「なんかこの人はすごい!」って思えるっていう。

(日比麻音子)本当、アベンジャーズの1人みたいな(笑)。

(宇多丸)特殊能力。当然、止めるのも大変でしょうからね。

(大西玲央)そう。「あの人、今、腕が伸びたよね?」みたいな。

(宇多丸)そうか。通常であればありえないところに手が伸びてくるみたいな。へー! ヤニス・アデトクンボ。Greek Freak。もう単純に超人に注目みたいなね。

(大西玲央)そして次。チームに注目のポイントなんですけども。まず、「ロサンゼルス対決」というのが今回、結構注目されていて。ロサンゼルスってレイカーズっていうチームがすごい有名なチームで。あともうひとつ、クリッパーズっていうチームがあるんです。なのでロサンゼルスには2チーム、あるんですけども。かなり歴史があって。ずっとレイカーズって強いチームなんですよ。

王朝を築いていて、何度も優勝しているチームで。それとは逆にクリッパーズは80年代、90年代とかはもう弱小チームみたいな感じで。すごい差があったんですよ。レイカーズの人気の方が圧倒的で。で、それもあってずっとお兄ちゃんと弟みたいな存在で。99年からはなんなら、ホームアリーナも一緒に使うようになっていて。でもロッカールーム、クリッパーズの方がちょっとしょぼいみたいなのもあったりとかして。ただ実力的には近年、2010年代ぐらいから逆転してくるんですよ。

レイカーズのコービー・ブライアントがだんだん年老いてきて、引退とかもあって。レイカーズはしばらくプレーオフに出れないという期間が続いていたんですね。そこで今シーズンはレブロン・ジェームズっていう絶対的スターに加えてアンソニー・デイビスっていうもう1人、スター選手がレイカーズにやってきて。

それでレイカーズも復活してきたんですが、クリッパーズにもカワイ・レナードとポール・ジョージっていう2人のスーパースター選手が揃って。なのでロサンゼルスの2チーム、どっちもが優勝候補なんですよ。今年は。なのでそれが……本当はLAでお互いの本拠地で覇権争いをしたかったとは思うんですけども。今年はそのフロリダ、オーランドでどっちがLAの強いチームなのか?っていうのを決めるという。


(宇多丸)特にクリッパーズファンにとってはガン上がりっていうか。それこそストーリーも含めてチームもね。そして、シーズンのストーリーラインというところもお願いします。

(大西玲央)もうひとつ、ルーキー対決というのがありまして。今シーズンは2人、すごいルーキーがいるんですよ。1人はザイオン・ウィリアムソンっていう選手。でもこの選手、ケガもあって19試合しかまだプレーしていなくて。ただ、なんでこんなに注目をされているのか?っていうと、もう高1ぐらいからずっと注目されていた選手なんですよ。で、もう当時からTwitter上にとんでもないタンク動画が上がってきたりとかして、ずっと話題になっていた選手なんですね。

(大西玲央)そしてさらにもう1人、今シーズンずっとプレーし続けているジャ・モラントっていうメンフィス・グリズリーズの選手がいるんですけど。その選手、本当はグリズリーズって今年、育成期間ということで、成績は二の次と言われてたんですが、このジャ・モラントが良すぎてプレーオフ戦線に入ってきちゃったんですよ。なので、そこが直接対決……どっちがすごいのか、みたいなのが見られるっていう。

(宇多丸)要するに天才型新人、二大天才同士の対決。ザイオン・ウィリアムソンとジャ・モラントという。

(大西玲央)それで両チームとも8位争いをしていて。8位に入ればプレーオフに出れるんで……っていう注目ポイントがありますね。

(宇多丸)まあ新人選手……これからレジェンド級になっていくかもしれないっていうことだから、ここから追っても全然、スタート地点っていうことですね。

(大西玲央)むしろ、他の人にマウンティングされないです。みんな同じ量ぐらいしか見ていないから(笑)。

(宇多丸)まあ、八村塁さんなんかもルーキーなわけですからね。ということであっという間に時間が過ぎてしまいました。さすが大西さん、話の密度がすごいから。

(大西玲央)いやー、もっとしゃべりたかったですけど。すいません(笑)。

(宇多丸)でもNBA、これからシーズン再開するわけですから。定期的にお話を伺えればと思います。

(大西玲央)ぜひ、よろしくお願いします。

(宇多丸)ということで大西さん、お知らせごとなどを……。

(大西玲央)そうですね。で、これをどこで見れるか?っていう話なんですが。楽天のNBA Rakutenっていうサブスクリプションのサービスがありまして。そこでシーズンやプレーオフを見れるようになっているので。ライブでもオンデマンドでも見れるようになっているので。そこに登録すれば見れるようになります。

(宇多丸)今、日本で一番見やすい方法としてはこういうことですかね。NBA Rakutenという。

(大西玲央)あと、ニュースを追いたければ僕、YouTubeで「BASKETBALL DINER」っていう番組をやっていて。それで毎週、NBAニュースをこういう感じで説明したりしているので。それも一緒に見ていただければ状況とかも把握できるかなと思います。

BASKETBALL DINER

(宇多丸)はい。ありがとうございます。すごい我々、初心者にも分かりやすく伝えていただいて本当にありがたいです。またよろしくお願いします。本日はバスケットボールライターの大西玲央さんにお話を伺いました。ありがとうございました。

(日比麻音子)ありがとうございました。

(大西玲央)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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