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大西玲央 2020年NBA再開とBlack Lives Matter運動を語る

大西玲央 2020年NBA再開とBlack Lives Matter運動を語る アフター6ジャンクション
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大西玲央さんが2020年7月1日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。新型コロナウイルス感染拡大のために中断していたNBAのシーズン再開やNBAとBlack Lives Matter運動の関わり、今後の注目ポイントなどについて話していました。

(日比麻音子)今夜のゲストはバスケットボールライターの大西玲央さんです。

(宇多丸)よろしくお願いします。

(大西玲央)よろしくお願いします。

(宇多丸)ということで大西さんは今年2月6日、コービー・ブライアントが突然事故で亡くなってしまって。その追悼特集で電話出演していていただいて以来、2度目のご登場です。東邦出版『コービー・ブライアント失う勇気: 最高の男になるためさ!』の翻訳を始め、スター選手の伝記の翻訳や通訳、解説などで幅広く活動されております。今日はそのNBAのお話を伺うわけですけども。NBA……というかもう日本以上にアメリカはね、コロナウイルスの影響もそうですし。

Black Lives Matterの盛り上がりもそうですし。そういうあたり、社会的な影響が確実にあると思われますので。そういう影響の話から伺いたいと思います。前回、ご出演の際にその新型コロナ……前回がだから2月6日なので、その本格流行前なんですけども。その後、どうなったんですか?

(大西玲央)そうですね。2月中旬ぐらいに僕、NBAオールスターの取材でシカゴに行ってきたのですけども。その時、日本はもう「ちょっと気を付けた方がいいよね」っていう雰囲気になっていたんですけども。その時はアメリカはまだ全然、そんな雰囲気は全くなかったんですね。なので、まあ行けた時点でラッキーだったなっていうところはあるんですけども。それで、戻ってきたらもう一気にブワーッと広まって……という感じなんですよね。

で、3月11日に行われた試合で初めて、アメリカのプロスポーツ選手としては初めてコロナの感染者っていうのが試合直前に発覚したんですね。それがわかった時点で試合を中止して。すぐにもう「シーズンを停止しましょう」っていう発表がされた形ですね。で、その後、続々と……スター選手を含めてコロナが陽性ですよっていう選手がどんどん出てくるんですけども。

その間にしっかりリーグを停止して、どうやって復活させようか?っていう感じでずっと動いてくんですけども。4月中旬ぐらいから、選手たちのサラリー、年俸からだんだんと試合できない分を引かれていくみたいな流れになってくるんですね。そうすると、やっぱり選手会が動くんですよ。「これ、何とかして再開できないか?」みたいな流れになってきて。リーグも当然、やりたいということで。それで一応、7月末にNBAを再開するという目処を立てて、ではそれをするのにどうしようか? どうすれば再開ができるのか?っていうことで考えて、先週から一斉に選手やスタッフなどのコロナの検査を始めて。

(日比麻音子)PCR検査を?

(大西玲央)そうなんですよ。で、6月23日ですかね? 行われた検査で302人を検査した中で16人、陽性が出たという。

(宇多丸)ああ、やっぱりいたんだ。

(大西玲央)なので、5.3パーセントなんですけレドも。ただ、アメリカの基準的には9パーセントとか10パーセントとかなんで。まあ一応、予想通りといえば予想通りなんですね。で、この時点で陽性っていうのがわかっておけば、ここから隔離生活を送ってもらうことで7月末までには間に合うだろうっていう。みんな、まっさらな状態で試合が再開できるんじゃないかっていう。

(宇多丸)ああ、でもすごいちゃんとしてますね。やっぱり、生活がかかってるっていうのもあって、割ときっちりやっているんですね。初動、発見されるのも早かったけど、そのリーグを止めるっていう判断であるとかも早かったんですね。

(大西玲央)そうですね。止めるまではもうめちゃくちゃ早かったですね。もう試合が止まってちょっと経ったらもう「リーグを止めます」っていう発表があって。その後、他のプロスポーツリーグがバタバタと止まっていったという感じですね。

(宇多丸)そういう意味でもNBAはとにかくその時代のアンテナっていうところでは一番早いっていうのが売りでもあるわけですからね。で、再開に向けていろいろ準備が進んでいるということですよね?

(大西玲央)はい。NBAって本来、30チームでお互いの本拠地を行ったり来たりして試合を組むんですけど。中にはカナダのトロントのチームがいたりして、その国境を超えるという時点でもうアウトだったりするんですね。なので今回、どうするかというと、もう全チームを1ヶ所にチームを集めて、そこでみんなで生活しながらバスケをしようっていうことになったんですね。

(宇多丸)移動を極力減らして。言っちゃえば全員、隔離状態で?

(日比麻音子)ちょっとオリンピックみたいなものですよね。選手村を作って……みたいな。

22チームを1ヶ所に集めて開催

(大西玲央)たしかにそうですね。で、30チームだとやっぱりチームが多い分、人が増えちゃうじゃないですか。で、もう下位のチームってレギュラーシーズンをある程度消化して、プレーオフに出れないチームっていうのがいくつかあったので。もうそこは切り捨ててしまって。

(宇多丸)フフフ、かわいそう(笑)。

(大西玲央)かわいそうですけども。で、22チームを呼んで。しかも、その集まる場所っていうのがフロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールド。そこに全員を集めようっていうことですね。

(日比麻音子)すごい! This is Americaっていう感じですね。

(宇多丸)ディズニー・ワールドの敷地の?

(大西玲央)そこにESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックスっていうスポーツ施設があるんですけど。ESPNって向こうのスポーツ専門チャンネルで、ディズニー傘下なんですね。で、そこの施設がもうめちゃくちゃ広いんですよ。広さで言うと220エーカー……89平米なんですけど。計算すると東京ドーム19個入るみたいな。そこにもう野球場が16面あったり、サッカーとかできる屋外フィールドが16面。屋内スポーツをやる施設も3つぐらいあるっていう。

それでディズニー・ワールドなので当然、ホテルはあるじゃないですか。それで、ラスベガスとかニューオリンズとかどこかの街でやろうという話もあったんですけども。街だとどうしても「人を入れない」っていうのが難しくて。なので、ディズニー・ワールドなら私有地だし。元々NBAのパートナーなのでいろいろやりやすいんじゃないかっていうことで。

(宇多丸)すげえな! じゃあ、そのESPNの敷地がその期間はNBAが貸し切りみたいになるっていうこと?

(大西玲央)そうですね。区切ってしまうというか。一応、ディズニー・ワールド、遊園地自体は一般開放が7月中旬とかに始まるはずなので。NBA選手がいるところはもう本当に人を入れないという。ただ、どうしてもディズニーのスタッフさんとかキャストさんとかは入ってきたりするんで。そこはちょっと心配をされてるんですよね。NBA選手たちは毎日検査をしたりとか、なるべくきれいな状態を保とうとすることができるんですけど、出入りするスタッフさんとかがちょっと心配だなっていう声はありますね。

(宇多丸)それにしても、でも通常では考えられない整い方ですよね。インフラというか、それがないとできないから。場所と設備がないと……。

(大西玲央)これ、「NBA Bubble」って呼ばれていて。要は、透明な膜を張って、その中でみんなで生活をしながら……っていう。

(宇多丸)だからSFみたいですね。その中はNBAだけ、みたいな。

(大西玲央)そうなんですよ。ただ、今そのフロリダってコロナウイルスの感染者数がめちゃめちゃ増えてきていて。なんかすごいディストピアみたいな感じなんですよね。

(宇多丸)もう外は「うわーっ!」ってなっているのに、中だけ無菌状態になっていて……みたいな。

(大西玲央)「そんな中であいつら、バスケットボールをやっているぞ?」みたいな風になる可能性があるので。そのへんの社会的な情勢も見つつ……なんですけど。一応、流れとしてはもう「再開、行くぞ!」っていう雰囲気になっていますね。

(宇多丸)なんかいろんな意味で「さすが、アメリカ」と言うべきか。

(日比麻音子)気合を感じますね。

(宇多丸)でも、同時に周りは大変なことになってるのに……っていう。その感じもアメリカのね、極端な感じっていうか。うん。

(大西玲央)あとは、どうしてもその1日中どころかま2ヶ月……チームによっては3ヶ月近くいることになるので。「閉じ込められている」みたいな雰囲気になっちゃうとさすがに反発が出ちゃうので。そのへんをなるべく汲んであげないといけないので。そういう娯楽的な要素とかもすごい……もう100ページぐらいのルールブックを作って。「これはやっていい。これはやっちゃダメ」とかいろいろな……バスケをやってない時間の方が長いんですよね。1日って。なので、それをどういう風に過ごせばいいのか?っていう。たとえば、「卓球はダブルスだと密になってしまうから、シングルスでやってくれ」とか。

(日比麻音子)えっ、そんなに細かく?

(大西玲央)あとは「ポーカーはやっていいけど、トランプのカードは毎回捨てて、新しいのを使ってね」みたいなルールだったりとか。いろいろあるんですよ。あとは結構、いいポイントもあって。ディズニーだからマーベルの新作映画『ブラック・ウィドウ』とか……これ、公開延期になってしまっているんですけども。まあ、ディズニーの作品なわけで、当然映画館もあるから、そこで先行公開して。「見ていいよ」みたいな……(笑)。

(宇多丸)フハハハハハハハハッ!

(日比麻音子)すごい!

『ブラック・ウィドウ』先行公開

(宇多丸)なんか身近な特典だけども、たしかに普通は味わえないもんね。NBAのスタープレイヤーが「やったー!」なんて(笑)。

(大西玲央)なのでなるべく……その「閉じ込めてバスケをさせている」っていう感じにしてしまうと、見た目がまずよくないんですよ。NBAってオーナーがほとんど白人の人で。それでオーナーはこのバブルの中には来ないわけじゃないですか。それで、その70パーセント以上が黒人の選手のリーグでバスケをやらせてみんなを楽しませるっていう風な構図になってしまうと絶対にダメなんですよ。

(宇多丸)たしかに。でも、その構造をちゃんと気にするっていうのもNBAらしさでもあるし。へー! でも、たしかに言われてみればって感じ悪い、それこそディストピアSFみたいになっちゃう。なるほどな。

(日比麻音子)もちろんお客さんは入れないですもんね。

(大西玲央)無観客で配信でやるっていうことですから。

(宇多丸)なんか、ちょっともう社会実験ですね。

社会実験としてのリーグ再開

(大西玲央)そうですね。逆にリーグ側も今回、いろいろと試せると思うんで。ちょっとしたコート上のギミックとか、撮影のやり方とか、試合中にこういうことをやってみたら面白いんじゃないかとか、そういうのを割と実験できる場にもなりそうだなって。

(宇多丸)シーズン中にどんどんそういうの演出も進化していきそうですね。

(大西玲央)そうですね。逆にその来シーズン以降はシーズン途中にトーナメントをやりたかったら、1ヶ所に集まってできるじゃんみたいな。そういう実験にもなったりするので。

(宇多丸)ああ、たしかに。

(日比麻音子)でも選手の皆さんはどうですかね? 素晴らしい環境だとは思いますけど、やっぱりメンタル的にもなかなか……。

(宇多丸)だって家族とはね。

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