ハマ・オカモト『「グラップラー刃牙」はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』を語る

ハマ・オカモト『「グラップラー刃牙」はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』を語る TOKYO FM

ハマ・オカモトさんが2020年6月25日配信のJFN PARK『ハマ・オカモトの「AFTER THE TRAD」(仮)』の中で金田淳子さんの『「グラップラー刃牙」はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』を紹介していました。

(ハマ・オカモト)この間、Base Ball Bearの小出祐介くんとZOOMで会話を……まあ、それも仕事でしたけどね。していて。仕事が終わって、そのまま夜中までそのZOOMを繋いだままでおしゃべりしてたんですよ。なんかそういうのも久しぶりだったんですが。そこであの漫画の『刃牙』の話になりましてね。ご存じない方もいると思うんですけど『グラップラー刃牙』という作品が一番最初で。『グラップラー刃牙』『バキ』『範馬刃牙』『刃牙道』『バキ道』っていう風に、もうこうやって言うとどこが何なのかわかっらないですけどもね。

まあ、シリーズがずっと続いてまして。まだ絶賛連載中の漫画なんですけども。僕はその小出くんのことを「コイちゃん」と呼んでいるんですけども。コイちゃんのことをいわゆるカルチャーであるとか、そういうものの歩く人間辞典みたいなもんだと思っていましてね。とても尊敬してるんですけども。これがまた意外でね。コイちゃんは『刃牙』シリーズを読んだことがなかったということで。

このコロナの自粛期間中にコイちゃんは『刃牙』バージンを失うということでね、読んだらしいです。で、それを僕インスタグラムで見てたんで。コイちゃんが『刃牙』を読んでるのをね。それで「どうでした?」みたいな話をしたら、まあもうそこかだから1時間半ぐらいね、ゲラゲラ笑いながら『刃牙』の話をし続けてたんですけど。

そこでね、コイちゃんに教えていただいた本があって。僕は『刃牙』、漫画はもちろん読んでるんですけども。教えてもらったのが漫画ではなくて、いわゆるエッセイなんですよ。エッセイもまたこれ面白くてね。連載していたんじゃなくてnoteっていうサイトがあるでしょう? ブログサイトというか、まあ好きに使えるですよ。僕も「オカモトーク」っていうものが始まる前にはnote、使ってたんですけど。noteでその『刃牙』について書かれたものが書籍化された本で。金田淳子さんという方がそのnoteで綴っていたものを本にして出版されたんですよ。

去年の11月に初版が出てるので、比較的新しいんですけど。それが何の本かっていうと、こういう本で。タイトルがですね、『「グラップラー刃牙」はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』というもので。要はあのボーイズラブですよ。BLっていうのはね。男と男の恋愛模様。そういうまジャンルというか、文化がありまして。こと漫画であるとかライトノベルとかね、そういうのではだいぶ、きちんと歴史もあるしね、支持層も多いんですけども。僕は全くそのBLに関しては、ちなみにもどんな作品もほぼ触れたことがないんですよ。

で、コイちゃんも同じくだったらしいんですけど。「とにかく『刃牙』を読んだことがあるんだったら面白いから読んだ方がいい」って言われて、その場でインターネットで買ったんですけど。

Base Ball Bear・小出祐介さんに勧められる

まあタイトル通り、『刃牙』っていうのは改めて説明すると格闘漫画なんですよ。ものすごいざっくり言うとね。もうゴリゴリの格闘漫画。みんな筋骨隆々でやれ空手、やれ中国拳法……もういろんなジャンルの格闘技が出てきて。それと主人公の刃牙っていうのを中心に置いた親子サーガなんですけどね。お父さんとの確執があるんで。だからまあ、普通に読んでる分には面白い格闘漫画兼、ちょっと行き過ぎた過剰な表現が多いんで思わず笑ってしまうようなところがいっぱいあるっていう。

で、男子はやっぱりそういうのが好きで読むんですけど。それをね、その金田さんは
「もうこれはどう考えてもBLだ!」っていう考察をずっと書いてるんですけど。それで僕、まだ読んでいる途中ではあるんですけどね。そのね、なんていうか『刃牙』を読む目線ですよね。その、「言われてみれば、そうだな」っていうことばっかりで。だからその原作が好きな我々からしても、「そんなこと書くなよ」とか「そんなんじゃねえよ」みたいな次元を超えた、もう本当に感心してしまうほどので解説で。

特にそのBL、ボーイズラブに関して何の知識もないような人に対しても、分かりやすく注釈がたくさんある作りになってるんで。「ああ、なるほど。ボーイズラブにおいてこういう名作の漫画があるんだな」とか、そういうのも分かりやすく書いてあるんですよね。なんかね、もう感心しちゃって。コイちゃんは「とにかく話も面白いんだけど、文章が本当に面白いから読んでみな」って言われて。それで読んでみたんですけどもね。

なるほど、こういう文章は本当、僕にはもう思いつかないっていうか、書けないし。もう、すごい。感心しながら読んじゃっているんですよ。だから今、この「AFTER THE TRAD」を聞いてる『刃牙』を読んだことがある人はもう、たぶんそのままこれに入門してもらえれば、そのまま面白いと思うんですけど。どちらも読んだことないという方はぜひ、電子書籍とかもありますし。ちょっと『刃牙』を読んでみてもらって……全部は読まなくてもいいけど、ちょっと読んでもらって。で、この『「グラップラー刃牙」はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』をね、ぜひちょっと読んでほしいな。

それが最近、僕の中のホットニュースというか、笑ってしまうたところですね。少し抜粋して紹介させていただくとね、物語の冒頭。『グラップラー刃牙』の1巻の第一話。もう本当に最初の最初で空手道団体の神心会というのがあって。この後、シリーズに長く出てくるんですが。そこの愚地独歩という空手の達人である人から刃牙が正拳突きというか、パンチを食らうわけですよ。ただ刃牙はそれを華麗にバックステップでかわして、その愚地独歩の拳に「CHU」ってキスをするというシーンがあるんですね。

範馬刃牙、愚地独歩の正拳突きにキスをする

これはまあ、何回か『刃牙』を読んだ人だったらまあ「ああ、あの最初のシーンね」というような感じなんですよ。で、別に読んでいて何の違和感もないんですけども。金田さんはそのシーンを見て「ああ、これはもうBL漫画だ」っていう、もうその一番最初のところで「これは間違いなく、そういう漫画なんだ」っていう風に思ったという。で、そこからなんでそういう風に思ったのか、みたいなことをね、書いていくんですけど。まあ本当にものすごく面白いんでね。ちょっと……ぜひ僕もまだ未開のジャンルというか、あまり足を踏み入れたことがないんですけど。BLは。

なんかこんな角度でまさか知れると思わず。まあこれで知った気になるなっていうボーイズラブ好きな人もいるでしょうから、あまり言わないけど。ちょっとなんか、こういった形で入れて嬉しいな、なんて思っておりますよ。はい。お勧めです。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました