プチ鹿島 アベノマスクとユースビオと情報公開を語る

プチ鹿島 アベノマスクとユースビオと情報公開を語る YBSキックス

プチ鹿島さんが2020年4月28日放送のYBS『キックス』の中で布マスク2枚配布問題についてトーク。受注した会社の中で最後まで名前が公表されていなかったユースビオ社について話していました。

(プチ鹿島)まあ、いいじゃないですか。今、できることをやっていくしかないですよね。僕なんか今、謎のマスクマンの正体探しが気になっちゃって!

(海野紀恵)アハハハハハハハハッ!

(プチ鹿島)昨日、なんか発表されたでしょう? 「アベノマスク、受注4社目の謎」って今日の日刊スポーツなんですが。これはユースビオっていう。この「ユースビオってなに? 誰なの?」っていう。ちょうど昨日、僕は文春オンラインのコラムの原稿を書いていて。やはりこのマスクの正体とか、マスク問題から見えることっていうのを書いていたら、ちょうどそのニュースが飛び込んできましてね。すごいですよ。もう今、謎のマスクマンって、プロレス界では死語みたいな感じなんですが。久しぶり思い出しちゃって、わくわくしちゃいましてね。これ、一体何なんだろう?っていうのでね。

たとえば、今日の日刊スポーツを読むと……他に朝日新聞とか東京新聞にも載っているんですが。「福島にある輸入会社。ただ、ホームページがなく、信用調査会社の会社情報を検索しても、該当する企業がないとして、ネットは騒然となった」という。こういう風に日刊スポーツは伝えているんですね。さらに……「所在地にあるのは平屋のプレハブだった。まさかこれはペーパーカンパニーか? ダミー会社か?」ということで日刊スポーツの今日の見出しは「アベノマスク 受注4社目の謎 ダミー会社?」っていう。

もうこれ、謎が謎を呼んでいるという。でもこれね、実際に記事の後半を読むと、その社長さんが取材にきちんと答えてましてね。「そもそも別にうちは『社名の公表をやめてくれ』と言ってたわけじゃないんだ。なぜ最後まで公表されなかったのか、分からない」という風に社長さんもおっしゃっているわけですよね。だから、なんなんですかね、このへんは。で、じゃあこれ、元々どういう会社かと言いますと、ベトナムに駐在員を置き、ベトナムで調達した木質のペレットなどを日本で販売していた。

ベトナムにマスクの製造工場が多いらしいんですよ。それで福島県の県議さんらに「ベトナムからマスクを調達できますよ」と提案すると、まず県から発注があった。それで3月上旬に福島県の方から「調達は国一括となりました」って連絡があって、経済産業省にサンプル品などを送り、納入が決まったというんですよね。だからたとえば、この社長がおっしゃっているのは「ネット上では政権と関係があったんじゃないかと書かれているが、それならもっと高い値段で売っていた」という。だから、これを読むと社長さんもちょっと困惑をしていらっしゃるんですよね。

(海野紀恵)うんうん。

(プチ鹿島)まあ、だいたい一般紙でもここまでの情報です。でも、気になっちゃいますね。

(海野紀恵)そうですよね。だって「アベノマスク、どこが作ってるんだろう?」っていう疑問が出てきてからも2週間ちょっとぐらい経っていますもんね?

(プチ鹿島)そうなんですよ。そもそも、最初4社っていうので、なかなか情報が出てこなかったんですよね。それはなぜなのか?っていうのが相変わらずの謎なんですよね。21日に3社の社名と契約金額がやっと明らかにされて。それで残りのユースビオが昨日、公開されたという。それはやっぱり勘ぐられるのは当たり前といえば当たり前ですよね? だから早々に情報を出せばいいのにっていうのはあるんですが。ただ、ここからはこの情報の楽しみ方としてですね、実際にSNSでは「じゃあこの会社ってどういう存在なのか?」っていろいろと情報が飛び交ってるわけですよ。

ただ、やっぱりこういう時に重要な態度としてはですね、僕はまず現時点ではこっそり自分だけで楽しむことっていう。それで、なんというか自分が目安にするフィルターを大切にした方がいいんじゃないかなと。それで僕が目安にしているのはやっぱり一般の朝刊紙なんですよね。読売新聞とか朝日新聞とか。まあ山梨日日新聞もそうですけども。そういうところに「じゃあ、あの会社はなんなんだ」とか「実はこういう背景があって……」とか、それがこれから出てきたら、それらをやっぱり大切に読みたいなと思ってるわけですね。

自身のフィルター、朝刊紙の記事を待つ

だから別に今、ネットの情報を全部鵜呑みにすることはなく、自分の頼りにしているフィルターで「ああ、やっとこの話が出てきたな」という風になるのを今、待っている状態。それまでは、結構そういうゴシップ的なものは自分の胸の内でこっそり楽しんでおくっていうのが僕の昔からのこういう情報との付き合い方なんですよね。

(海野紀恵)はい。

(プチ鹿島)それでまあ、後は自分なりの仮説も楽しんでいけばいいんじゃないですか? というのは僕は3年前に出した本でですね、ベトナムについて、ちょっと関係性が深い人のことを書いているんですね。それがあの、馳浩さんなんですけども。

(海野紀恵)おおっ! 馳さんも!

(プチ鹿島)馳浩先生ですよ、もう。プロレスラーから国会議員になって。もう国会議員でいる期間の方が長いんですよね。まあまた最近、いろんなところでちょっと話題・問題になっていますが。だから僕、馳さんについてもう一度、改めて考えてみようって思って3年前の本を自分でも読み直してみたんですよね。

するとですね、「ああ、そうだそうだ。そういえばこんなことがあった」っていうのがありまして。このユースビオが出る前からですよ。馳さんって元々、ベトナムの人なんですよね。キャラクターが。

(海野紀恵)キャラクター? ほう?

(プチ鹿島)プロレスラーって、まずレスラーになった時に海外修行というのをするんですよ。それで海外へ行ってどんなキャラを付けるかで売れる、売れないっていうのがあるわけですね。それでだいたい、海外はアウェイですからヒール役、ヒールキャラの方が人気が出たりするんですけども。馳さんはまず、海外武者修行に行った時に名乗っていたのが「ベトコン・エクスプレス」っていう。「ベトコン・エクスプレス2号」と名乗っていたんです。1号は先輩レスラーなんですけど。そこでカナダとかでヒール(悪役)として活躍して、タッグチャンピオンにもなったわけです。

ベトコン・エクスプレス2号=馳浩

それでベトコンってね、ちょっと昔の話なので。どう言うことかというと、ベトナム戦争の時に南ベトナム解放民族戦線っていうのが結成されてですね。反南ベトナム政府とか反アメリカとか。それが地元の農民とかを中心に幅広い人が参加したっていう。言ってみれば反政府とか反アメリカ的なそういう活動した人がベトコンだったんですよ。だからそれを逆手にとって「自分はベトコンである」っていうのをたとえばカナダとかでやれば、自然とヒールになるわけですよね。馳浩さんはそれをやっていた。それでちょっと海外でも名を上げていった。

で、これが面白いのが、馳さんってその後に国会議員の先生になられましたよね? それで文部科学大臣にもなりましたよね。そして今から4年前の2016年、実は大臣としてちょうど今頃、ゴールデンウイークにベトナムに外遊に行ってるわけですよ。これ、すごくないですか?(笑)。

(海野紀恵)すごいですね!

(プチ鹿島)かつて、「ベトコン」を名乗って覆面をかぶって暴れていた男がもう日本代表としてベトナムに行ってるわけですよ。でも俺、「それは里帰りじゃねえか?」ってずっと言っていたんですけどね。

(海野紀恵)フフフ、はい(笑)。

(プチ鹿島)だからベトナムと関係性が深い。そして覆面……マスクをかぶっていたのが馳さんということなので……まあ、ユースビオの正体は馳浩でいいんじゃないかな?って僕は思うんですけどね(笑)。僕の中ではね、ユースビオの正体は馳浩ですよ、あれ。

(海野紀恵)フフフ、つながっちゃって(笑)。

(プチ鹿島)あの、皆さん、これはここだけ、ラジオだけのお話ですからね。これを聞いたからって外で言うとアホ扱いをされますから。ここだけの話ですからね(笑)。ユースビオは馳浩です、あれは。ベトナムと関係性が深いですからね。という、まあくだらないことも思いついたりして。でもね、結局このマスク問題ってこれだけじゃなくて。回収騒動にもなってるじゃないですか。これ、サンケイスポーツの見出しがすごくてね。

「黄ばみ、髪の毛、糸くず、ホコリ アベNOマスク 1億3000万枚回収へ 466億円かけて不要普及の大混乱」っていう。これが上手いなと思うのがこの「不要普及」っていう……「普及していない」っていう意味なんですよね。これ、もう嘘見出しそのままですよね。これ、サンスポが上手いんですよ。で、「アベノマスク」も「アベNOマスク」ってなっている。だから「そんな黄ばみ、髪の毛、糸くずなんてものが入っているならNOだよ!」っていう、そういう見出し。スポーツ紙、上手いですよね。

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