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プチ鹿島 スポーツ新聞の社会面の魅力を語る

プチ鹿島 スポーツ新聞の社会面の魅力を語る 文化放送
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プチ鹿島さんが2020年2月5日放送の文化放送『くにまるジャパン 極』に出演。野村邦丸さんとスポーツ新聞の社会面の魅力について話していました。

(野村邦丸)今日のお題です。鹿島流スポーツ新聞の読み方。プチ鹿島さんのご本の『芸人式新聞の読み方』ではですね、スポーツ新聞についても一章を割いてるんですね。スポーツ新聞の読み方、スポーツ紙各紙のキャラ、これを分析した文章が載っております。

(プチ鹿島)はい。僕はそもそもはスポーツ新聞が好きなんで新聞を読み始めたんですよね。やっぱりもう今、スタジオにもありますけど、とてもカラフルだし、毎日お祭り感があってわくわくしちゃうんですよね。で、プロ野球のキャンプが始まったらみんなこれ、一斉に書いてるじゃないですか。だからもうこれは紙でこそ読むべきだと思って。紙の匂いとともにね。

(野村邦丸)うんうん。

(プチ鹿島)ただ、僕が最近言っているのはもちろんその一面、二面。野球とかお相撲とかサッカー。そこから読むのもスポーツ新聞ですから当たり前なんですけど、僕は「後ろから読んだ方がいい」って言ってるんですよね。後ろ、つまり社会面。

(野村邦丸)ちなみに今日のニッカン、スポニチ、報知、サンスポ。報知、スポニチ、ニッカンが奇しくも全部ジャイアンツのキャンプ。

(プチ鹿島)そうですね。昨日、紅白戦か何かあったんで。

(野村邦丸)それでサンスポはフィギアスケートの羽生結弦選手の記事が出ておりますが。これを後ろから読む?

(プチ鹿島)はい。社会面のことです。というのは本当に大きな事件とかニュース、ずっと毎日ありますけども。やっぱり論点が大きすぎると、たとえば今回の新型コロナウイルスでもそうなんですが。どこから読んでいいか分からない時があるんですよね。だけどスポーツ新聞の社会面でだいたい1枚、一面でまとまってますので、コンパクトに世の中で今、何が起きてるか?っていうのをまとめてくれるわけですよ。だから見出しで分かりやすく書いて、もう出オチ的な感じ。それさえ読めばわかりやすい見出しで説明してくれるし。何が問題か?っていうのを面白おかしく、ダジャレもたまには入ったりなんかしてね。

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世の中で起きていることをコンパクトにまとめてくれる

そういう風にユーモアたっぷりに伝えてくれる。だから僕も今、新聞を13紙読んでるんですけど、朝起きた時、最初はまずスポーツ紙から読むんですね。柔らかいものから読んで、だいたい論点がまとまっているので、じゃあそれを各新聞、一般紙ですね。詳しく、どれだけ情報として書いてくれてるんだろうということで。かなりやっぱり朝読むには僕はスポーツ紙というのはすごく便利だなと思っているんです。

たとえば邦丸さん、今見てらっしゃいますけど、今日の日刊スポーツの社会面を見てください。これ全部、昨日何が起こったか。特に国会で何が起こったかっていうのがまとまってるんですよ。右上に「安倍首相が『うそつき』『人間としてどうなのか』立民の黒岩氏を批判」ってありますよね。で、その下を読むとまた小さい記事で「棚橋氏はポチ。予算委員会また紛糾」ってあって。

さらにその下に行くと「ヤジ確認求めず」っていうのがあって。その左に行くと「立憲民主党の安住氏は朝刊『クズ』『出入り禁止』」という。つまり、各新聞の評価を勝手にしてたっていう。だからこれだけ見てください。「うそつき」だの「人間としてどうなのか」「ポチ」「ヤジ」「クズ」「出入り禁止」……国会がかなりもめているっていうことが分かるわけですよね?

(野村邦丸)フハハハハハハハハッ! そうね(笑)。

(プチ鹿島)で、しかも大事なのは、言葉のプロフェッショナルであるべき政治家が「人間としてどうなのか」とか「ポチ」とか「ヤジ」とか「クズ」「出入り禁止」とか、かなりカロリーの高い強烈な言葉が今はもう与党からも野党からも飛び交っているっていう、そこのちょっと「どうなんだろうな?」っていうのはもうこの1枚でもうまとまっているわけですよ。これだけで分かるわけですよ。ねえ。もう「クズ」とか「出入り禁止」「ポチ」「うそつきだ」とか。これが1日の間で行われているということなんですよね。

(西川文野)面積で言ったらね、すごいちっちゃいところですけども、情報量が……。

(プチ鹿島)まとまってるでしょう? で、「えっ、棚橋さんがポチってどういうこと?」って思ってそれで一般紙を調べればいいわけですよ。じゃあこれ、1枚でまとまった例を言いましたけど、たとえば去年の見出しで分かりやすい例をご紹介するとですね、やっぱり桜を見る会について11月からえ話題になりましたけども。これスポーツ報知、11月16日の見出しを見るとですね、安倍さんのその桜を見る会の前の夜、前夜祭からのコースについて問われていたという。まあ、まさに今も問われているんですけども。それについて書いてあるわけです。

バスツアーで安倍さんの後援会の方たちは受け付けをした後、いち早く桜を見る会の会場にノーチェックで入れたという。これを一言、大きな見出しで「手荷物を見ない会」って書いてあって。もうこれだけでわかるじゃないですか。「後援会の方はやっぱり優遇されていたんだな」って。これ、なかなか一般紙では書けないことなんですよね。どこかユーモアとか茶化しも入っているので。やっぱりそういう精神ってスポーツ紙に生きているので、すごく面白いんですよね。あとはじゃあ2018年。一昨年。僕、やっぱりスポーツ紙をずっと見てますので。僕、年末に自分のライブで勝手に「見出し大賞」っていうのを選んで発表させていただいてるわけですよ。

(野村邦丸)見出し大賞?

(プチ鹿島)それで2018年に僕が選んだ見出しを今、ご紹介しますと、麻生財務大臣が森友問題でですね、財務省の決裁文書改ざんについてコメントした言葉があったんですね。これ、当時麻生さんが「『改ざん』といった悪質なものではないのではないか。『書き換え』だ」っていう。でもあれ、結果的に改ざんでしたよね? 改ざんだけど、麻生さんはこんな苦しい答弁をしていた。それを日刊スポーツは一言で、どういう見出しを付けたかと言ったら「書き換えだけど改ざんじゃない」っていう……。

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「書き換えだけど改ざんじゃない」

(野村邦丸)フフフ、おっ! あれ?

(プチ鹿島)ピンと来るでしょう? しかもこれ、面白いのは元ネタがあるんですよ。これは1991年。もうだいぶ昔ですけど。山田かつてないWinkっていう、山田邦子さんが番組をやられていた時に当時のWinkのパロディーというか、そういうユニットを結成して。『さよならだけどさよならじゃない』っていう曲を出してヒットしたんですよ。それをもじっているわけです。

(野村邦丸)はいはい。

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やまだかつてないWink『さよならだけどさよならじゃない』

(プチ鹿島)ただ、何の説明もないわけですよ。だってこの当時で27年前の曲。でも何の説明もないけど、スポーツ新聞というのはおじさんが発信しておじさんが受信してますから。もう27年前のネタでも分かるわけですよ。「ああ、これはやまだかつてないWinkのネタだな」っていう。説明なしで分かるわけですよ。ここがね、スポーツ新聞の面白いところ。おじさん同士だったらすぐ「ああっ、『書き換えだけど改ざんじゃんない』。たしか、やまだかつてないWinkの『さよならだけどさよならじゃない』だな?」って。それで面白かったんですが今、邦丸さんが「はっ!」っておっしゃったように「言葉の言い換え」。最近もありましたよね? 安倍首相が「桜を見る会は後援会が募集してたんじゃないですか?」っていう風に言われて「募ってはいるが、募集はしていない」っていう。だから同じなんですよ。麻生さんの頃から、森友の頃から「言葉の言い換え」というのが今も行われているということがわかるわけですよ。スポーツ新聞を読んでるだけで。

(野村邦丸)その「募る・募集」の前にはもうあったわけだ!

(プチ鹿島)そうです。だからこれね、気をつけなくちゃいけないのは「『募ってはいるが募集してはいない』って……いや、同じじゃないか! 安倍さんはまた漢字をわかっていない。全然教養がないじゃないか!」みたいな。そういうところを突っ込む人がいるんですけど、僕はポイントはそこじゃなくて。「募ってはいるが、募集してはいない」っていう風に言葉の言い換えだけで逃げ切れると思っていたという。やっぱりそこのヤバさですよね。

だって真面目に考えるとここ数年で今の政権がその言葉の言い換え、何をやってきたか? たとえば南スーダンでの「武力衝突」のことを「戦闘行為ではなかった」って言っていたわけじゃないですか。

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多用される「言葉の言い換え」

(プチ鹿島)それから、たとえば「カジノ」のことを「IR」とか。なんか耳心地のいい言葉を使ったり。「共謀罪」を「テロ等準備罪」とか。オスプレイが「墜落」した時も「不時着」とか。最近だと「日米貿易協定」。あれを「TAG」って……よくわかんない言葉で言い始めましたよね? あれ、全部言葉の言い換えなんですよ。その一環で「募ってはいるが募集してはいない」というものが相変わらず出ているというわけなんです。

だからこれ、面白いのは「書き換えだけど改ざんじゃない」っていうのは本当にそれこそ僕のライブでもこれを出すとみんな笑ってくれるんですよ。笑って「スポーツ新聞って面白いね」ってなるんですが、どこか本質を捉えているですよ。「平然と言葉の言い換えが行われているじゃないか」っていうことが。そこなんですよ、スポーツ新聞の面白さっていうのは。

(野村邦丸)へー! これ、真面目に質問しちゃうんですけども。たとえば、一般紙。朝日、毎日、読売、日経、産経の場合だと見出しって整理部のベテラン記者がつけるじゃないですか。スポーツ紙の場合は政治担当の記者はそんなに多くないんだけど……ナイス見出し!っていうのをつけるのが多いですよね?

(プチ鹿島)だからこれ、この「書き換えだけど改ざんじゃない」っていうの、僕はTwitterとかでも紹介して、結構いろんな人に読んでもらえて拡散されたんですよ。それがどうやらご本人にも届いたらしくて去年、お手紙もらいました。封書でね。「ネタにしてくださってありがとうございます」って。その方はやっぱりいろいろ肩書とかを見ると、全然政治部の担当ではなく、社会部担当の人で。やっぱり見出しを分かりやすく作るために……っていうので。なんかそういうのがあるらしいんですよ。

(野村邦丸)「上手い!」っていうのと「センスがあるな!」っていうのもあるもんね。

(プチ鹿島)で、やっぱりオヤジしか分からないっていうこの見出しがなかなか味わいがあるじゃないですか。『さよならだけどさよならじゃない』っていう。だけどこれが「募ってはいるが、募集してはいない」って、Twitterでもハッシュタグで大喜利になったんですが、『さよならだけどさよならじゃない』っていうと、ある年代以上には「ああ、同じことを言っているよね。たしかにこれ、元祖だ。やまだかつてない首相の言い訳!」みたいな感じでネタになるわけですよ。だからそこらへんがスポーツ新聞のユーモアをやってるんだけど、どこか本質をつくっっていう。まあこれは芸人のやることと同じだろうなっていうので僕は大好きなんですよね。なんか最初から罵倒するんじゃなくて、何か言われた本人も苦笑いしてしまうようなネタの処理っていうか。

(野村邦丸)へー! スポーツ新聞の政治面を見てるだけでもなく、スポーツ紙っていうのはキャラクターがあるっていうか。

(プチ鹿島)はい。キャラクターがあります。日刊スポーツなんかはやっぱり、この番組でおなじみだと思いますけど「政界地獄耳」っていうね。あれ、僕は一般誌のコラムなんかよりも全部鋭くて本質をついてると思うんですよ。で、実際に去年の年末に僕、政界地獄耳師匠とコラボ、対談をさせてもらったんですけれども。そこで去年を振り返って、やっぱり桜を見る会のコラムで政界地獄耳……僕は「政界地獄耳師匠」って呼んでいるんですけども。「安倍政権の本質はセコいことである」って書いてあったんですよ。「巨悪ではないが、セコい」って書いてあったんですよ。

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プチ鹿島×政界地獄耳 特別対談

でもこれ、思い当たりません? 結局この数年間、まあモリカケもそうですし、桜を見る会もそうですし。公私混同じゃないですか。ねえ。「私」の事情。私情を公に……だから面白かったのが、河井案里さんの案件、ありましたよね? あれも実は調べてみると、そもそも……だってもともと広島にはもう岸田派の溝手さんっていう議員の方がいらっしゃるのに、その選挙区にわざわざ河井案里っていう新人を立てたのか?っていうと、この溝手さんという方。この方もおじさんなんですけども。

昔、何回も安倍さんを痛烈に批判したことがあるんですね。で、安倍さんはその恨みを忘れず、今回の参院選。溝手さんが選挙に立つ番でしたからもう刺客として自分に近い、菅さんに近い河井さんの奥さんを立てたっていうのがそもそもの始まりなんですよ。だから選挙資金も1億5000万。溝手さんの10倍以上のお金も投入されていた。だから、全部が私情なんですよね。私の気持ち、私情。

(野村邦丸)うん。

(プチ鹿島)だからこれ、モリカケにしろ、この溝手案件にしろ、今回の桜を見る会にしろ、全部私情が優先されちゃってるっていうのが見えてくるわけですよね。じゃあ、「私情には気をつけなさいよ」って言っておけばいいだけの話か?っていうと、最近ほら、緊急事態条項の話が出てきてるじゃないですか。

(野村邦丸)はいはい。今日も深読みジャパンでね。

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憲法改正・緊急事態条項

(プチ鹿島)先ほど二木啓孝さんがおっしゃっていました。それこそ「いよいよ来たな!」っていう。まあ、自民党の憲法改正試案には実は憲法九条だけじゃなくて四つあって。そのうちのひとつに「緊急事態条項」っていうのがあって。つまり、分かりやすく言うと「なにか緊急の事態が起きた時には国民一人ひとりの『私』の権利、私権を制限して『公』の権利を強くしましょう」っていう、そういう案ですよね。それを出してきた。もう与党内の中では「ある意味、現在のこの新型コロナウイルスは緊急事態条項を改憲するためのひとつの実験台になる」っていう言葉も出ちゃってるわけなんですよね。

(野村邦丸)うんうん。

(プチ鹿島)で、これに対して安倍さんと親和性の高い新聞は「そうだ! 今こそこの論議を!」という論調なんです。で、一方でちょっと政権の反対側にいる新聞は「いや、そんなのは現行法で十分に対応できるじゃないか?」っていう論調があって、この読み比べも面白いんですけど、僕がしみじみしてしまうのは、さっき言いましたように安倍さんの数年っていうのは「公私混同」なんですよね。で、「公私」の「私」の方にずっと行っちゃってる人なんですね。

その方が「緊急事態条項で国民の私権を制限して公で頑張りましょう」っていう風に言うのは、かなりとんちんかんなことじゃないですか? まずご自分の私権を制限して、ご自分が私情に引っ張られないように。公私混同をしないように整理してから、それから緊急事態情報の話を進めればいいのに。プライベートに引っ張られてる人が今、国民の私権を制限しようとしてるんですよ。これ、かなりおかしいなと僕は思うわけですよね。これだけでも「緊急事態条項は今回は関係ないでしょう?」っていう風にツッコミで一点突破できるんですけどね。

(野村邦丸)ああ、なるほどね。モリカケも全部そうだもんな。

(プチ鹿島)全部、だって私情、私怨、ひいき……全部入ってるじゃないですか。だからそれを説明してくださいっていう。だから別にいいんですよ。自分のお金でやってるうちは。だけど「桜を見る会」っていう会は税金で行うもので。その税金でなんでご自分の後援会の接待をしているんですか?っていう。そういう話を政界地獄耳さんと話した時に「そう。巨悪ではないんだけども、セコいんだよね」っていう風に話していて。

で、安倍政権のセコさなんて、そんなことは一般紙は書けないわけですよ。そんなカロリーの高い言葉は。だけど日刊スポーツのコラムだったら「セコい」って書けるわけですよ。でもそれが実は本質をついてるんですよね。だから僕はスポーツ新聞のこの社会面って、バカにならないところがむしろ一番先に頭のウォーミングアップとして読むのはためになるなと思っているんですよね。

(野村邦丸)日刊スポーツの政界地獄耳は政治家、与野党を問わず読んでいる人、多いですよね!

(プチ鹿島)そうですね。もう永田町読者率が異様に高いらしいんですよ。で、これは地獄耳師匠に聞いたんですけど、もうこのコラムが出るとかならず朝の9時、10時ぐらいにコピーが出回ってるんですって。与野党を問わず。だから記録に残してるわけですよね。この政界地獄耳のコラムの記録は残してるのに、公文書は捨てるっていう。まず論議としてありえないじゃないですか。まずここでもおかしいわけですよ。政界地獄耳コラムをみんなコピーして回し読みして毎日読んでいるのに、それよりももっと大事な公文書、ないわけがないじゃないか?っていう。

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政界地獄耳はコピーし、公文書は捨てる

それがここからも分かるわけですよ。だから僕は本当に「神は細部に宿る」っていうと大げさな言葉ですけど、小さなことは大きなことに繋がってると思っていて。だから最近、「いつまで国会で桜をやってるんだ?」みたいな。これ、産経新聞の1月27日に書いてあるんですけども。でも、この小さいことの桜を見る会の問題……僕は小さいこととは思いませんけど。これを説明できないところが、じゃあもし今後、中国みたいな大きな、こういうウイルスが蔓延したらとか。こういう国家的な大きなことに巻き込まれたら、果たしてその大きなことをちゃんと情報公開してくれるんですか?って不安になるじゃないですか。

だからやっぱり、僕は保守派の新聞こそ「桜みたいな小さいことは早く説明してくれ! じゃないと大きなことがこれから何か起きた時も、同じように疑われちゃうよ?」っていう。だから保守派の新聞こそ、僕は社説とかで叱るべきだと思うんですよね。それができてないから、結局まだ桜を見る会で突っ込まれているじゃないですか。だからね、二木さんもおっしゃってましたけども。ホテルの明細書とかを出せばいいじゃないですか。久兵衛とかにも答えさせればいいわけじゃないですか。

久兵衛が「うちの寿司ではないです」って……あれ、産経新聞にしか答えてないんですよね。だからもう、いいじゃないですか。ここまで問われてるんだったら、それこそ記者クラブとかで会見をして、出せばいいじゃないですか。それで終わるんですよ。1日で。

(野村邦丸)でも、出せない理由はちゃんとそこにはあるわけだよな。

(プチ鹿島)だから小さなことを処理できない人が果たして大きなことを処理できるんですか?っていう。それはもう僕らの側もそうで。これだけ情報公開……不安に思っちゃうじゃないですか。よく中国政府を疑心暗鬼で小馬鹿にする風潮があるんですけども、問われているのは同じじゃないですか?っていう。

(野村邦丸)それで一方、プチ鹿島さん。野党の立憲民主党の安住さんが……。

(プチ鹿島)そう。これもひどいですよね。これもさっきご紹介したように昨日の朝刊に掲載された一般紙の政治面を並べて花丸マーク……要は「野党のことを中心に書いてくれたからこの新聞は花マルだ」とか。それから岸田さんの答弁。日経新聞だったかな? それは「ダメ。出入り禁止」みたいに書いていて。それから産経新聞については「論外」っていう風にしていたんですよ。でも産経新聞、そこはさすがに大人で。「本紙は論外と報じられていた」っていう、ちゃんと冷静に報じていたので。

僕は産経師匠、そこは……でも、たぶん明日、明後日ぐらいのコラムで怒り始めるんじゃないかな?っていうね。それが新聞の読み方として面白いんですけどね。いや、そうなんです。これ、政治家がやっちゃいけないですよね。「冗談だ」とは言ってるんですけど。だからそこで、やっぱり今、安倍さんの器も問われているですがlじゃあ野党のリーダー的な安住さん。それも同じ器同士っていう。でもそれで結局器が小さい同士だから相殺しようねっていうプラマイゼロの論議が起きてくるわけですよ。それは僕、すごく危険なことだと思うんですけどね。

(野村邦丸)手厳しく、こっぴどく批判されてる記事に対して、正面から怒るとか。「論外」とか「×」とか書くよりは、「あいたたた……」とかさ、自虐的なことをやった方がいいんじゃないの?

(プチ鹿島)いや、本当にそうなんです。

(野村邦丸)「おっしゃる通り。あ、いけね!」とかさ。

(プチ鹿島)だから昭和の政治家とかね、ずっと番記者だった方に聞くと、とにかくもう書き過ぎても「まあ何も書いてもいいよ。それが君たちの仕事だから」っていうのは与野党を問わず、あの頃はデンとしていたっていう。別に僕、昭和のあの頃が全ていいと思いませんよ。もっとごちゃごちゃしてると思いますけど、ちょっと「器」っていう面に関しては劇的に変わってきてるのかなと思いますね。

(野村邦丸)そうですね。なんかちっちゃいよな。

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政治家の器の問題

(プチ鹿島)「どんどん書けよ。それが君たちの仕事だろ?」っていう。そういう人が多かったんですって。昔は。

(野村邦丸)伊藤惇夫さんの『消えた「風圧」 絶滅危惧政治家図鑑』っていう本の中で武部勤さんっていう小泉政権の幹事長。武部さんってケチョンケチョンに言われていたじゃないですか。

(プチ鹿島)たしかに。「イエスマン幹事長」とか言われてましたよね?

(野村邦丸)言われてましたよね。自らも言っていて。その時、その伊藤さんもガンガンに言っていて、翌日番組でばったり会っちゃったんだって。それで「ヤベえ!」と思ったら武部さんが「伊藤さん! ずいぶんと言ってくれますよね? どんどんと言ってくださいよ!」って(笑)。

(プチ鹿島)変な話ですけど、武部さんクラスでさえそれをちゃんとやるわけですよ。「クラスでさえ」って怒られちゃいますけども(笑)。ということは、もっと大物だった人はデンと構えていたんだろうなっていうことはうかがい知れますよね。

(野村邦丸)ではプチ鹿島のご本をご紹介。

(西川文野)ご本、『芸人式新聞の読み方』は幻冬舎文庫から650円プラス税で販売されています。お手にとってみてください。

(野村邦丸)2月分のプチ鹿島さんのコーナーでございました。この後、でもコロナウイルスの対応ももちろんあるし、アメリカでもインフルエンザが猛威をふるっているし。この先、どうなるのか? また来月あたり、時間を作っていただいてまたご登場いただきたいと思います。

(プチ鹿島)よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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