高田文夫と松村邦洋 外出自粛と籠城を語る

高田文夫と松村邦洋 外出自粛と籠城を語る ラジオビバリー昼ズ

高田文夫さんと松村邦洋さんが2020年4月24日放送のニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』の中で新型コロナウイルスの影響で広がる外出自粛についてトーク。戦国時代の籠城にたとえて話していました。

(高田文夫)でも松っちゃん、どういう暮らしぶりなの?

(松村邦洋)ああ、僕はずっと昨日もラジオ、自宅からですね。ずーっと自宅。やっぱりこれ、思うんですけども。外に出るのがよくないんですね。

(高田文夫)よくない。お医者さんとか看護師さんとか、本当に大変なんだから。本当、俺たちにできることは家にいることだけ。それだけだよな。

(松村邦洋)やっぱり戦国時代の時代劇を見ていても、「籠城」が一番勝ちますね。

(高田文夫)はあ?

(松村邦洋)籠城。お城に残るの。

(高田文夫)ああ、お城の中に入って?

(磯山さやか)戦国時代でも?(笑)。

(高田文夫)籠城が一番強い?

籠城が一番強い

(松村邦洋)強い! よくね、バカな人たちが外に打って出ようとするんですよ。みんな失敗するの。大阪冬の陣だって真田が少ない兵で……。

(高田文夫)俺たち、戦ねえし。

(松村邦洋)真田が少ない兵で徳川を……徳川をコロナだと思えばいいわけですよ。弓矢が来ても、とにかく中で籠城をしていれば勝つんですよ。

(高田文夫)「籠城するなら金をくれ」ってどうだ?

(松村邦洋)安達祐実! いいですねえ(笑)。

(磯山さやか)フフフ(笑)。

「籠城するなら金をくれ」

(高田文夫)安達祐実だよ。「籠城するなら金をくれ」って。籠城しなきゃダメなんだよ。俺なんか大抵、2日に1回ぐらいそーっと本屋に行って本をたくさん買って。また引きこもって本を読んであれこれと書いているんだけどさ。ほんで昨日、一昨日か? バーッとうちの近所のさ、半蔵門の先の本屋に行ったんだよ。で、本をいっぱい抱えて出てきて。もう誰も人も歩いていないしさ、車もあんまり走っていないだろう? そしたら向こうから、見たことのあるジジイが来るなって思って。ヨロヨロヨロヨロと……(笑)。

(磯山さやか)まさか?

(高田文夫)「まさか?」だろう? もうビバリーを聞いている人は「まさか?」って思うんだけども。ズバリ、88歳、野末陳平(笑)。

(松村邦洋)フハハハハハハハハッ!

(磯山さやか)出たーっ!(笑)。歩いてたー!(笑)。

(高田文夫)薬の袋を持ってさ、「ああ、高田くん、高田くーん!」なんて手を振ってさ。「薬、今ね、たのんでいた薬が入ったから。今、取りに行ったんだよ。うれしいなあ! ここで会えるなんて!」って。路上で立ち話が始まっちゃってよ(笑)。「先生、どうしてんの? ご飯とか、ちゃんと食べているの?」なんつったら「そうなんだよ。心配をかけて悪いけどな。意外にここでもね、そこで、75円で食べれるの」「ええっ?」「75円で食べられるんだよ」って。

(磯山さやか)ええっ?

(高田文夫)「75円でなにが食べれるんですか? お蕎麦一杯とかですか?」「蕎麦なんか食べられないよ、お前。75円は……お寿司一貫、75円」って(笑)。

(磯山さやか)ええーっ?(笑)。お寿司一貫?

(高田文夫)「そんな店、このへんにあるの?」っつったら「今度、連れて行ってあげるよ」って(笑)。

(磯山さやか)それ、食べているんですか?(笑)。

一貫75円のお寿司を食べる野末陳平先生

(高田文夫)それ、食べて暮らしているんだって。それをなんか三貫か四貫、食べて。88歳。すごいよ! 「高田くん、なにしてるの? 散歩なのかい?」っていうからさ、「いやいや、そこで本を買っていたんですよ」って。見せたら「いいなー、高田くんは。本が読めて。俺は目、見えねえから。本も読めないんだよ……」って。かわいそうに(笑)。あれだけの文化人がだよ、本が読めない。かわいそうだろう? もう大変なんだよ。

(磯山さやか)歳を重ねるごとに、そうですね。

(高田文夫)なんたってあの人、「税金党」だからね。

(松村邦洋)ああ、そうだ。税金党でしたね。

(高田文夫)党首だからね。そうだよ。いろんなことがあるなと思ってさ。

(磯山さやか)良かったですよ、先生がお元気そうで。陳平先生も。

(高田文夫)そう。陳平先生も元気だなと思ったら、今度はうちの母ちゃんも歳だろう? 一緒だからさ。もうわけがわかんないんだよ。「ちょっとちょっと! うちの近くさ、とうとう来たわよ、みんな、たくさん。ほら、ウーパールーパーがいっぱい来ちゃって……」って。

(磯山さやか)フハハハハハハハハッ!

(高田文夫)「うちのマンションの前にとうとうウーパールーパーが来た!」って(笑)。「お前、ウーパールーパーってあれだろう? こんな顔して、あれだろう?」っつって。

(松村邦洋)ウーバーイーツですね(笑)。

(高田文夫)ウーバーイーツ。「ウーパールーパー」っつうんだからさ(笑)。

(磯山さやか)やっぱりあれですね。フィーバーした時代がありましたからね(笑)。

(高田文夫)フィーバーしたその時代に育っているからさ。「ウーパールーパー、いっぱいいたわよ!」っつってさ(笑)。

(松村邦洋)でもみんな、「ウーパールーパー」って言うね。

(磯山さやか)言わないよ! ウーバーイーツだよ!

(松村邦洋)ウーバーイーツの人たちね、結構道で迷子になっちゃっているんですよね。家の近所でね。本当に困っている。

(磯山さやか)やっぱりね、はじめて行く人もいるからね。

(高田文夫)あれも大変だよ。宅急便の人とか、運ぶ人とかも大変だよ。本当にありがたいね。

<書き起こしおわり>

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