高田文夫と増子直純 宮藤官九郎『季節のない街』地上波放送決定を語る

高田文夫と増子直純 宮藤官九郎『季節のない街』地上波放送決定を語る ラジオビバリー昼ズ

高田文夫さんと増子直純さんが2024年3月11日放送のニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』の中でディズニープラスで配信された宮藤官九郎さんのドラマ『季節のない街』が2024年4月からテレビ東京で地上波放送が決定したことについて、話していました。

(松本明子)すごいですね。2016年は宮藤官九郎さん作ロックオペラ『サンバイザー兄弟』にご出演。

(高田文夫)『サンバイザー兄弟』。行ったよ。俺。

(松本明子)ダブル主演、初舞台ということでございます。

(増子直純)面白かったですね。これ、今はもう再演は絶対できないですからね。コンプラ的に。「不適切」の塊ですからね。

(高田文夫)クドカンはずっと不適切なんだよ、こいつは。

(増子直純)特にこれ、すごいですよ。「またやろうよ。これ、2とかやろうよ」とか言っても「絶対に今はできないです!」って言ってましたからね。面白いんですけどね。

(高田文夫)そう。面白い。これ、見に行ったよ。サンバイザー。

(松本明子)そして2019年大河ドラマ『いだてん』で世界の巨匠・黒澤明役を……。

(高田文夫)どうでしたか? 『いだてん』に出て。NHK大河ドラマ。

(増子直純)これ、やっぱり親が喜びましたね。

(高田文夫)ああ、親孝行だな。NHKは。

(増子直純)あと、やっぱり役者さんたちは黒澤明役をすごくやりたがらないらしいんで。ちょうど回ってきたっていう。

(高田文夫)恐れ多いから。「いいよ、いいよ」っていう。お互いに押し付けっこして。

(松本明子)「どうぞ、どうぞ」って。

(高田文夫)ダチョウ的な動きになって(笑)。

(増子直純)撮影現場にクドカンが行った時に僕を推していたんですけども。他の役で推していたらしくて。ある日、急にボードのところに「黒澤明:増子直純」って書いてあって。「おお、ここに決まったの?」って。

(高田文夫)じゃあ、クドカン的には別の役を用意していたわけだ。イメージとして。

(増子直純)で、すぐに連絡が来て。「書いてましたよ、ボードに」って。「いや、書いてましたよじゃないだろう?」っていう(笑)。

(高田文夫)「書いてましたよ、黒澤明って」って?(笑)。

(増子直純)「ちょっと役、デカすぎない?」って。

(高田文夫)黒澤明って、役作り、わかんないよな?(笑)。

(増子直純)ただ、若い頃はああいう感じじゃないんですよね? やっぱりちょっと細くて。まあ背は大きいんですけど。「それには近いんで、大丈夫じゃないですか?」「ああ、そう?」なんつって。

『いだてん』で黒澤明役を演じる

(松本明子)そして2023年は宮藤官九郎さん脚本・監督のドラマ『季節のない街』、これ増田マスオ役の荒川良々さん演じる蓮太郎と兄弟部増田マスオ役の荒川良々さん演じる初だろうと兄弟分の毎日酔っ払っているというタイプですよねこれもう『季節のない街』。増田益夫役。荒川良々さん演じる初太郎と兄弟分。毎日酔っ払っているという。

(高田文夫)ずっと酔っ払っているんだよ。

(増子直純)これも……この『季節のない街』自体がね、えぐいですからね。『どですかでん』ですから。もう不適切の極みですから。

(高田文夫)そう。すごいんだよね。これを今回、ドラマにするっていう話を聞いて。クドカンから連絡が来てさ。「よく、これを今の時代にやるな」っていう。やばい話が多いんですよ。やっぱり暮らしてる人たちが、みんな、それぞれ。俺、大学1年の時に「山本周五郎を読め。落語をやるんだったら山本周五郎で人の機微を知らなきゃダメだ」っつって。それで全部、読んだんだけど一番よかったのがこれだったんだよ。で、「これが一番いいな!」って言っていたら、黒澤明が『どですかでん』にして。それでコケてさ(笑)。それから40年経って、クドカンが今度、また『季節のない街』にしたっていう。これも不思議な縁だよね。

(増子直純)高田先生が見つけた本ですよ。

(高田文夫)そうなんだよ。これ、コケたんだから。黒澤明のはね。

(増子直純)あれ、ちょっともう映像の方に相当寄っていたっていう。あれ、初カラー作品ですもんね。黒澤監督の。

(高田文夫)そうそう。『どですかでん』って、各駅停車が走る音なんだよ。「どですかでん、どですかでん、どですか……」って。

(増子直純)最初からやばいですからね。これ、地上波で4月5日から。

(松本明子)4月5日からテレビ東京でも地上波放送。今、ディズニープラスで配信中という。

(高田文夫)「テレ東、気がつかないでやるらしいですよ」ってクドカンから連絡が来たんだよ。「中身のことに気がつかないで……」って(笑)。

(増子直純)もう、とがりすぎているから(笑)。テレ東、すげえなって。

「テレ東、気がつかないでやるらしいですよ」(宮藤官九郎)

(高田文夫)それを俺がラジオで言っちゃったんだよ。「テレ東でやるよ」って。だいぶ前に。そしたら「まだ情報解禁じゃないんです」って(笑)。

(増子直純)これ、つい先週ぐらいに解禁になりましたからね。

(高田文夫)らしいんだよ。だから俺、その前にいち早く言っちゃったんだよ。「テレ東でやるらしいよ」って(笑)。やばいんだよな。でも、やるテレ東もえらいよね。

(増子直純)これ、すごいと思いますよ。これ、でも相当、本当にいろいろと考えさせられて。震災の……今日(3月11日)もそうですけども。本当に、そこにも触れてるというか。もうすごい深い、いい物語で。

(高田文夫)全ての問題……生まれ落ちた場所とか。親兄弟の問題とか、国籍の問題とか。いろんなことが全部、入っているから。山本周五郎の素晴らしい本なのよ。それをさ、この不適切男がさ、ドラマ化してんだよな(笑)。

(増子直純)そう。『どですかでん』とはまた違って。お話がね、何話もあるんですけど。『どですかでん』にはない話も入ってるっていう。

(高田文夫)そうそう。オリジナルもね、入っているっていう。そうなんだよ。それで今、『不適切』やってるからね。あの男、絶好調だね!

(増子直純)絶好調ですね(笑)。大忙しですよ。

(高田文夫)あの男はどうなってんだよ? 本当に。

<書き起こしおわり>

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