岩井勇気と大竹まこと ハライチ澤部を語る

岩井勇気と大竹まこと ハライチ澤部を語る 大竹まことゴールデンラジオ

ハライチ岩井さんが文化放送『大竹まことゴールデンラジオ』に出演。光浦靖子さん、大竹まことさんと相方の澤部さんについて話していました。

(大竹まこと)相方の澤部の分析がすごいね。

(岩井勇気)ああ、ありがとうございます。この本の最後に書かせてもらったんですけども。

(大竹まこと)「あいつにはなんにもない」っていう。

(光浦靖子)「大きなブラックホールのようだ」って。

(岩井勇気)澤部は「自分を押し通そう」みたいなところがないなって思い出したら、「自分がないんじゃないのかな? だからバラエティのスタッフとかに言われたことを100%できる」っていう。普通は自分を入れたくなるじゃないですか。「なんで俺にたのんでいるの?」って言いたくなるじゃないですか。でも、あいつはそういうところがないんで。

(光浦靖子)でもさ、そっちの方が人間として上じゃねえ?

(岩井勇気)うん? どっちがですか?

(光浦靖子)澤部くんの方が。

(岩井勇気)「人間として上」っていうことはなくないですか?

(光浦靖子)私……大久保さんも澤部くんタイプなのよ。

(岩井勇気)ああ、そうなんですか。へー!

(大竹まこと)大久保、なんにもないもん。

(光浦靖子)なんにもない。ゼロ。

(岩井勇気)ええっ、そうですか!

オアシズ大久保は澤部と同じタイプ

(光浦靖子)あの人こそ、本当にこういう……ここに書いてあることはまるで大久保さんのことを読んでいるような。でも私はその方が人として上じゃないかな?って思って。私とかは変なプライドがあるからさ。

(大竹まこと)俺もね、きたろうはなんにもないからね。

(光浦靖子)ああ、わかる!

(岩井勇気)へー!

(大竹まこと)あいつ、なんにもないからね。

(光浦靖子)わかる! その余裕よ。

(岩井勇気)ああ、余裕なんですか。その、なんていうか死ぬ時に「なんだったの?」ってならないですかね? 人のオーダーを100%受けて。

(大竹まこと)「吸収する力があって。それでそれを自分で出す、表現をする力があって……だけど本人は空っぽだ」みたいなことをお前は思っているわけだろう?

(光浦靖子)フフフ(笑)。

(岩井勇気)なんかその、死んだ時に自分が現世で何も残らないじゃないですか。その人の業績なのか……。

(大竹まこと)だけど光浦は「そっちの方が上なんじゃないのか?」っていう風にいま、言っているわけだよ。

(光浦靖子)私は「負けた」と思っているけどね。

(岩井勇気)ああ、本当ですか?

(光浦靖子)「できない、私にはできない」って。

(岩井勇気)まあ「できない」とは俺も思っていますよ。うん。なんか、その「できない」っていう風に言っていることって「やりたくない」とかも入っていないですか?

(光浦靖子)ああ、「やりたくない」も入っている。

(大竹まこと)入っている。絶対に入っている。

(光浦靖子)だもんで、悔しいよ。でも結果、そっちの方が……。

(岩井勇気)でも、悔しいですか? それができないこと。別に俺、全然悔しくないですから。

(光浦靖子)ええっ、「やれ」って言われてできる?

(岩井勇気)いや、できないけど別に悔しくないっていうか。「それ、やりたくないな」っていう(笑)。

(光浦靖子)やれることをやらないのなら悔しくないけど、やれないことをやらないし、やりたくないし。そうすると悔しいが入っちゃう。

(岩井勇気)ああ、そうなんですね。

(大竹まこと)あの……なんか「空っぽ」っていうのは失礼な言い方だけども。相方は吸収するのも上手いし、出すのもとっても上手い。で、光浦の相方もそういうところがあるよね。

(光浦靖子)上手よ。

(大竹まこと)でもね、たぶんそれだけではあそこの位置にはいないと思うんだよね。俺は。

(光浦靖子)2人ともね。

空っぽなだけではあそこの位置にはいないはず

(大竹まこと)うん。2人とも。たぶんね、まあわからないけども。「騙されやすい人のよさ」とかね、「平気で語りかけられる何か」とかね。わからないけどね。そういうの、お前らにはないから。

(岩井勇気)フフフ、ないっすけどね(笑)。

(光浦靖子)わかる。すごいわかる!

(岩井勇気)ロケとかしていても全然話しかけられないですけども。

(大竹まこと)なんか勝手にバリアができているみたいな。

(光浦靖子)新人マネージャーが先に澤部くんに話しかけるみたいな。

(岩井勇気)みたいなことですよ。本当に。澤部の方が話しかけられる。でも、澤部は楽屋でめちゃめちゃ暗いから、結局は俺が話しかけられるみたいな(笑)。そんな感じはありますね。

(大竹まこと)俺、映画のロケで1人で楽屋に座っていたら、「あの生意気なやつ、誰だ?」って言われたよ。

(岩井勇気)フフフ、すごいっすね。

(大竹まこと)座っていただけだよ?

(光浦靖子)わかる。私、「おはようございます」って頭を下げたら「態度がデカい」って言われて。なにか言い方が癪に障ったみたいで。

(岩井勇気)なんですかね? 損している部分はめちゃめちゃありますよね。

(光浦靖子)まあこの3人はかわいくないじゃん。本当に。正直。かわいくはないじゃない?

(岩井勇気)そうですよね。なんにもしていないことがマイナススタートになるんですよね。

(光浦靖子)イエス、イエス。

(岩井勇気)でも澤部とかは人当たりがよく見えるんで。でも、なんか澤部自身もその人当たりがいいような人を見ていて、それを模倣しているみたいなところもたぶんあると思いますけどもね。澤部自体はね。

(光浦靖子)本当の澤部くんはどこに?

(岩井勇気)そうなんですよ。

(大竹まこと)でもね、それだけじゃないっていうのは、もうひとつ外から見て言えばさ、やっぱりね、体つきとか顔つきとか、全部なんだよ。持っている全部の話なんだよ。

(光浦靖子)そうだね。うん。

(大竹まこと)相方の大久保もそうだけども。

(光浦靖子)だって、小学校の時から人気者だもん。やっぱり。大久保さん、人気者。

(岩井勇気)ああ、そうなんすね。へー!

(光浦靖子)で、私が大久保さんのファンだったわけよ。それで大久保さんを独占したいから、私は興味のないお笑いに、大久保さんに媚を売るために「お笑いが好き」って。そこからこういういろいろが始まって。

(岩井勇気)すげえコンビですね(笑)。

(光浦靖子)いろいろと複雑なのよ、うちは。うち、大変なのよ。

(岩井勇気)へー! だからやっぱり見た目の安心感みたいなのはありますよね。

(大竹まこと)そこはもうね。だから、さっきのいちばん最初の話に戻るけど、欠落とか、そういうことじゃないじゃん。もう。だから、君だって普通に生まれて何の事件もないけども、でもそんな顔じゃん?

(岩井勇気)まあ、そうですけど……いやいや、たしかにそのエピソードだけ聞いていれば、もうちょっと優しい顔になっていた可能性はありますよね(笑)。

(光浦靖子)フフフ(笑)。

(大竹まこと)もっと横にいるだけで安心するような顔になっていたはずじゃん?

(岩井勇気)その幸福感のある顔、満足した顔じゃないですからね、俺は(笑)。

(大竹まこと)多幸感があれば。だからそこに多幸感を感じていないなにかが岩井の中にはあるわけだろう? やっぱり。

(岩井勇気)ああ、そうですね。

<書き起こしおわり>

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