R-指定 AppleMusic 1990年代邦楽プレイリストの魅力を語る

R-指定 AppleMusic 1990年代邦楽プレイリストの魅力を語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

R-指定さんがニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中で真夜中の新宿を歩きながら聞いたAppleMusicの1990年代邦楽プレイリストについて話していました。

(R-指定)でも、あれですよ。「ヒップホップは人を更生させる」なんて言っていましたが。俺らの周りはそんなやつですよ。でも最近、しっかりとホンマにヒップホップで身を立てている人たちと共演させていただくこと、多いじゃないですか。で、俺達は先週の4日に般若さんと……何回も共演させてもらってますけども。般若さんのツアーにお呼ばれして。ちょっと俺たち客演でトークして。それでライブで2曲ぐらいやってっていうのに出たじゃないですか。で、あの後、結構終わるのが早かったんですよね。で、8時ぐらいにライブが終わってみんなで解散して。ちょっと時間があったから、久しぶりに映画を見に行こうと思って。

(DJ松永)ああ、映画に行ったんですか? いいじゃないですか。

(R-指定)それで渋谷から新宿まで電車で行って。それでレイトショーで『IT』っていうホラー映画を見に行ったんですよ。ピエロのやつ。で、深夜12時ぐらいから始まる。それで2時半ぐらいまで。結構長めにやっていて。その『IT』を俺、見て。「おもろかったなー」って映画館を出たんですよ。それで2時半ぐらい。新宿の真夜中。で、いま俺ら、抱えている曲の締め切り多いじゃないですか。

(DJ松永)そうなのよ。

(R-指定)だから曲を作らんとイカンと思って。気分転換に映画を見て、「よし、リフレッシュしたからいまから曲を作るぞ!」っていうモードになっていて。俺も新宿から、どうせ終電ないからタクシーで帰らなアカンねんけど。ちょっとだけ新宿の夜中の街を歩きながら、携帯でイヤホンで松永さんのトラックを聞いて曲を作るっていう。そういう作り方もあるんですよ。夜道を歩きながら……っていう。だからそれをしようと思って。携帯にイヤホンを差して曲を聞くんですよ。

(DJ松永)うん。

(R-指定)でも、まだ頭が映画モードだったから、音楽のモードに切り替えようっていうことで。だから松永さんのトラックを聞く前に1990年代邦楽のプレイリストを再生したんですよ。

(DJ松永)最高だな。

(R-指定)ほんなら、やっぱり自ずと脳も体も音楽のモードになるわけですよ。しかも、新宿の夜中ですよ。ほとんど人もいないんですよ。平日やったから。平日の新宿の夜中。人もほぼいない。でも、大都会。ビルがそびえ立っている。そんな中で90年代邦楽を聞いていたら、なんかドラマの主人公みたいな。めちゃくちゃ、ホンマに……。

(DJ松永)いいねえ! めちゃくちゃいいじゃない。

(R-指定)もう夜道を歩きながら、『WOW WAR TO NIGHT』とか。

(DJ松永)最高じゃない!

(R-指定)最高よ!

(DJ松永)最高だな! いいな。プレイリスト文化、いいな!

(R-指定)プレイリスト、めっちゃいい。俺、めっちゃハマっていて。それであるいていたら、夜。ちょうどいいぐらいに晴れていてさ。それで『そばかす』とかかかってくるわけ。

(DJ松永)最高じゃない!

(R-指定)「思い出は~いつも~♪」。

(R・松永)「きれいだけど~♪」。

(R-指定)「やんな……」とか俺も思いながら。

(DJ松永)「そや。せやな。せやねんな!」って(笑)。

(R-指定)で、歩いていたらもうどんどんと乗ってきて。

(DJ松永)最高じゃない!

(R-指定)でも、「アカン、アカン。これでもう音楽のモードになったから曲を作るぞ!」って思って。携帯を取り出して松永さんのトラックをかけようかなと思ったら……「柔らかな風が吹く……♪」。

(R・松永)「この~場所で~♪」。

(R-指定)聞くやん?

(DJ松永)フハハハハハハハッ!

(R-指定)GLAY『HOWEVER』がかかったら、聞くやん?

(DJ松永)「聞かない」はないのよ。

GLAY『HOWEVER』はとりあえず聞く

(R-指定)「『HOWEVER』だけは聞こう。GLAYだけは聞こう」って思いながら歩いていて。それでGLAYが終わったと思ったら、「テレッテッテッテッ♪」って。シャ乱Qがかかるんよ。

(DJ松永)おおっ!

(R-指定)「淋しい夜はつまんない♪」ってかかるから。シャ乱Qも聞こうって。それで聞いていたら、どんどんと新宿から離れていって。適当に歩いていたんやけど、なんか代々木ぐらいまで来てしまって。

(DJ松永)歩いたね。

(R-指定)歩いた。で、俺はもうその時には「曲を作ろう」っていうことは忘れています(笑)。締め切りがあるのに。俺はもう、そのプレイリストで曲を楽しみながら夜の都会を歩くだけの人間(笑)。

(DJ松永)フハハハハハハハッ!

(R-指定)で、もうノリノリで歩いていて。だって全然……曲に行きたいのに捨て曲が来えへんのよ。我に戻るようなタイミングが無い。ずっともう名曲ばっかり!

(DJ松永)そうか。プレイリストだもんな。

(R-指定)だから俺、とっくに曲を作ることを忘れていて。ずっと歩いていて。で、夜の寒い中を歩いていたから。映画館も寒かったから。

(DJ松永)最近、ちょっと肌寒いもんね。

(R-指定)だから尿意をもよおして。しかも、たぶん代々木らへんを歩いている時だったんですよ。地図もなんも見ずに適当に歩いていて。で、新宿と代々木の間を歩いていて、ちょうど駅と駅の間やからコンビニとかもないんですよ。で、めちゃくちゃションベンしたなって。ヤバい。でもトイレもなんにもない。店すらないんですよ。夜で全部しまっているから。

(DJ松永)うわー、なるほどね。

(R-指定)で、歩きながら「あ、これ、ヤバい……正直、漏れるかもしれへん」っていうぐらい限界。でも、申し訳ないけど……「最悪漏れても、あとは帰るだけやし。誰も見ていないから、まあいいかな?」とも思っていたんですけども、耳元で鳴っているのは『今夜はブギー・バック』なんですよ。大先輩の前でおしっこは漏らせない……。

(DJ松永)フハハハハハハハッ!

日本語ラップの大先輩の前では漏らせない

(R-指定)スチャダラパー。日本語ラップのクラシックを聞きながら漏らせるわけがない!

(DJ松永)たしかに。先輩の前で漏らすのは絶対にないよな。

(R-指定)めちゃくちゃ失礼。だから俺はそれで気持ちを切り替えて。「大丈夫。俺にはBOSE、SHINCO、ANI、オザケンがついている! 俺にはヒップホップがついている! 大丈夫や!」って我慢しながら歩いていて。でも、コンビニは見つからへん。で、もう、人もおらんから。もうポケットからじゃなくて直で握っています。

(DJ松永)フハハハハハハハッ!

(R-指定)握りしめながら歩いていて……(笑)。

(DJ松永)やっぱりあれね。尿道を手でギュッ! 最悪、ここまで来ていても最後にギュッ! 防波堤で。

(R-指定)で、ギュッと握りながら歩いていて。「もうアカンぞ。もうたのむわ!」っていう時に……だからプレイリストも俺のことを見ているのかな?って思うよ。「もうたのむわ!」っていう時に藤井フミヤの『TRUE LOVE』っていう曲が流れて。それはサビでね、「遥か遥か遠い未来を……♪」って。全然コンビニにたどり着けそうにないワードを出してくるから。もうどんどん俺、藤井フミヤに腹が立ってきて(笑)。

(DJ松永)フハハハハハハハッ!

藤井フミヤに腹が立つ

(R-指定)「コンビニ、遠いねん。どこやねん!」って。

(DJ松永)やっぱり直の先輩じゃないからね。結構辛めに当たれるっていう。

(R-指定)そう。「スチャダラは俺に優しかったのに。なんや、お前。俺からコンビニを遠ざけようとして……」って。それでやっとコンビニを見つけて。バーッと駆け込んで用を足すわけです。気持ちいい。やっと、漏らさずに用を足せた。

(DJ松永)よかったじゃん。

(R-指定)それでトイレもしたし、気分を切り替えて。「よし、曲を作るぞ!」ってコンビニの外に出たら「くーだらねえと……♪」。

(R・松永)「つーぶやいてー♪」。

(R-指定)そら、醒めた面して歩くやん? 曲を聞きながら、空を見上げて。『今宵の月のように』。

(DJ松永)フハハハハハハハッ!

(R-指定)もう人もおらんから。歌いながら歩いて。で、もう気づいたら渋谷まで歩いていた。新宿から。だから1時間ちょっと歩いている。で、渋谷まで歩いて。「あっ、渋谷に来てもうた」って。で、「じゃあそろそろタクシーにでも乗ろうかな?」って思っているのに、やっぱりプレイリストが離してくれへんっていうか。そこで、渋谷でいい感じに広瀬香美とかがかかるからさ。

(DJ松永)いいねえ! いや、いいプレイリストを選んだね。

(R-指定)しかも渋谷に入る直前とかはね、hitomiとか。

(DJ松永)マジかよ!

渋谷に入る直前にhitomiがかかる

(R-指定)そう。ちょうど90年代の渋谷文化を支えたhitomiとかがかかってくるのよ。もうどっかから見ててかけてんのちゃうかな?って。

(DJ松永)もういまのAIが優秀すぎるんだね。怖いな。

(R-指定)ヤバい、ヤバい。ほんで、hitomiとか広瀬香美とかがかかって。よしよし……って。渋谷から三茶につながる坂とかを登っていくわけですよ。で、坂を登っていったら『田園』とかがかかってくるわけですよ。

(DJ松永)最高! 玉置?

(R-指定)玉置浩二。「♪♪♪」ってかかってきて。で、どんどんと乗ってくる。歩いていて。でも、まあさすがに2時間近く歩いているから足、めっちゃ疲れてきて。

(DJ松永)いやー、2時間は行ったね。

(R-指定)「もうしんどいな。体力的にもう無理やからタクシーに乗ろう」って思ったら、「負けないこと、投げ出さないこと♪」って(笑)。

(DJ松永)フフフ(笑)。

(R-指定)「信じ抜くこと♪」やから。なんか歩かなアカン気持ちになって(笑)。

(DJ松永)フハハハハハハハッ! 全部歌詞に操られてるじゃん(笑)。

(R-指定)そうそう。歌詞を聞いているから歌詞に操られて。1個も「いますぐ聞くのをやめて、歩くのをやめろ」みたいな曲がないのよ。90年代の音楽には。ずっと前向きに背中を押してくれる。

(DJ松永)背中を押してくれる、温かい前向きな曲が多いんだな。

(R-指定)そうなってきて。でも、「さすがにもう曲を作らなアカンわ」って思って。自分でなんとか、心を鬼にしてプレイリストをバッと止めて、松永さんのトラックを聞き始めたんですよ。

(DJ松永)ありがとう!

(R-指定)で、松永さんのトラックを聞いた瞬間に一気に仕事モードっていうか。「仕事をせな。締め切りや」っていうのがのしかかってきて。体、めっちゃダルなってきて。

(DJ松永)フハハハハハハハッ!

(R-指定)ほんで、松永さんのトラックを聞き始めた瞬間に俺、タクシーに乗って(笑)。

(DJ松永)オイッ!

(R-指定)「なんなん、この曲? 全然背中を押してくれへん!」って(笑)。

(DJ松永)俺の曲っ! 大丈夫かな? 売れるかな……?

(R-指定)フハハハハハハハッ!

(DJ松永)えっ、トラック、作り直そうかな?(笑)。全然よくない曲を作っている可能性が……。

(R-指定)いやいや、仕事モードに脳みそがなってなかった。

(DJ松永)はぁ~……やっぱりお前、AppleMusicに登録してよかったな、お前。

(R-指定)フフフ(笑)。

AppleMusic 1990年代邦楽ベスト

<書き起こしおわり>

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