星野源『Ain’t nobody know』トム・ミッシュとの楽曲制作を語る

星野源 トム・ミッシュとの対談を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でトム・ミッシュと共同で制作した楽曲『Ain’t nobody know』について話していました。

(星野源)さあ、ここで10月14日にリリースされた星野源最新EP『Same Thing』の中から1曲、お届けしたいと思います。今夜おかけするのは『Ain’t nobody know』です。この曲ね、これはどうしたらいいかね。うーん。どういう風に話していこうかね? トム・ミッシュというロンドンのアーティストがいまして。この番組でも松重豊さんがゲストに来ていただいた時、2人でアナログをかけながら。僕が……どっちだっけ? まあ、どっちかがトム・ミッシュをかけた時、松重さんが「ロンドンの星野源じゃん!」って。「トム・ミッシュ、いいよね」っていう話をしましたね。

で、その時はまだトム・ミッシュ、僕は曲が大好きでアナログも買っていましたけども。知り合いではもちろんなくて。その後に、今年の5月とか6月とかそのぐらいにトム・ミッシュが来日したんですよ。その時に2人で対談をしまして。そこで友達になって、連絡先を交換しまして。「なんか一緒にやろうよ」「OK!」なんて。それで一緒に曲を作ることになりました。

星野源 トム・ミッシュとの対談を語る
星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でトム・ミッシュと対談した際の模様について話していました。 (星野源)じゃあ、今日の1曲目。今日の1曲目もエピソードトークが必要なの。埼玉県18歳の方。「源さん、トム・ミッシュと対...

で、この曲はトラックがトムで。一応共同プロデュースっていうことなんですけども。トラックがトムでメロディーと歌詞が僕ですね。で、トラックは割とワンループ物なので、そのワンループを構成し直して僕がメロディーをつけて歌詞をつけて。それをまたさらにトムがちょっとずつ手直ししてくれて……っていう感じで作っていった楽曲でございます。で、2人ともちょっと忙しい時期だったので、一緒に会って制作ということはできなかったんですけど、メールでやり取りをして。もうほぼ「ああ、これいいね」「これいいね」で終わりっていう。「出来た!」みたいな感じでした。

非常に……自分で作っていて、いわゆる今回の『Same Thing』っていうEPに関しては楽しく音楽を作れればなんでもいいっていう感じなので。「自分らしさ」みたいなものは全然いらないっていう。自分のフィルターよりも他のフィルターと自分を重ねたいっていう、そういう気持ちの方が強かったんですよね。なので、いままで自分1人のことしか知らないので、いろんな人のことを知りたい。「知りたい」っていう気持ちが本当にいちばん強かった。で、いろんな人の音楽の作り方があまりにも面白くて。でもその中で、どうしても「自分」っていうものが残っていくということがすごく面白いんですよね。完全に人のものにはならないのだっていうところが面白いところだと思います。

その中で、このトムとの曲っていうのは自分がそもそも持っていた要素というのとトムの要素っていうのがすごく、割と半々ぐらいで絡み合っているというか。50%・50%ぐらいで絡み合ってる曲なんじゃないかと思います。で、楽曲、メロディー、歌詞に関しては僕でトラックがトムで。コーラスは長岡亮ちゃんが手伝ってくだって。2人でコーラスを録って、みたいな感じでしたね。作っていてすごい……なんて言えばいいんだろうな? 音楽が生まれていく中にあるストレスみたいなものが全然なくて。「ああ、これどうやったらいいんだろう?」みたいなものよりも、「スルスルスル……」みたいな。メロディーもスパーンと出てきて、歌詞もスパーンって出てきて。迷わずに。

なんか、こういう種類の、古い言い方ですけども。「Baby Making Music」っていうんですか? いわゆる、エッチする時に流す音楽っていう。そういう昔の名曲みたいなのがいっぱいあって。なんかそういうようなところも感じるし。トムらしいスムーズな感じも感じるし。

その中でセクシーなとか、色気のある歌を作りたいっていう、そういう思いで作りました。じゃあ、ちょっと先に曲を聞いていただこうかな? それではEP『Same Thing』の中から星野源の新曲です。『Ain’t nobody know』。

星野源『Ain’t nobody know』

お送りしたのは星野源のニューEP『Same Thing』の中から新曲『Ain’t nobody know』でした。沖縄県の方。「この曲はイントロで『あっ、トム!』とトム感満載の雰囲気からこんな感じでいくんだろうなと思ったら、歌が始まってどんどんとメロウな感じというか、ゆっくり体を揺らしている感じが『これが源くんだよ!』と思いました。『言葉の裏の思いが心の首筋なめた』という歌詞が、こんな言葉の選び方があるんだとゾクゾクしました。

どうしてこの言葉で自分の中の思いを表現しようと思ったのですか? どんな場面が浮かんだのでしょうか? 今回のEPは全く違う感覚があって、聞けば聞くほどいろんな発見が歌詞、曲でもあって運転しながらずっと流していて。仕事中もふとした時に脳内再生していてどっぷりと浸かっています」という。ありがとうございます!

そうですね。僕もこの曲、メロディーもそうですけど歌詞も個人的にとても気に入ってまして。この「心の首筋なめた」って、なんでしょうね? 僕、自分でわからないの。歌詞を書いている時に「これだ!」っていう確信はかならずあるんだけれども、なぜいま、これを書こうと思っているのかっていうのはわからなくて。たぶんあと半年後ぐらいにわかるんですよ。こういうの。

「確実にこれなんです」という確信がある歌詞

でも、確実にこれなんですっていう確信だけはあるっていう。なんかそういう、自分の脳じゃない部分を信じるっていう作業なんですよね。作詞って。なんかその、ロジックで考えて安心してGO!っていうんじゃなくて、「もうこれです!」っていう一瞬の確信を信じていくっていう、そういう作業ですね。あとは歌詞で行くと「卑劣が肩を叩けば 笑顔が唾のかわりさ」っていう歌詞は僕はすごく個人的には好きですね。

なんかそういう、いまの自分の中の思い。割と、そうですね。今回は「自分の中の思い」っていうものをすごく、いままでにないぐらいはっきりと出しているような歌詞が多いですね。それでも、それを詞として出すっていうのは自分のポリシーでもあり、楽しみでもあるので。詩として、ポエムとしてしっかり出していく。ただの吐き出しじゃなくてね。そういうことがいろいろとうまくいって。かつ、自分の好きな楽しい……楽しかったね。なんかメロウなんだけども、「うひーっ!」みたいな気持ちで作るっていう。そういう経験ができた1曲でした。ぜひみなさん、『Ain’t nobody know』をたくさん聞いてください。

<書き起こしおわり>

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