松坂桃李『蜜蜂と遠雷』『HELLO WORLD』『遊戯王』を語る

松坂桃李『蜜蜂と遠雷』『HELLO WORLD』『遊戯王』を語る 菅田将暉のオールナイトニッポン

松坂桃李さんがニッポン放送「菅田将暉のオールナイトニッポン」に出演。菅田将暉さんに自身の出演作品『蜜蜂と遠雷』と『HELLO WORLD』、そしてそれに絡めて『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』について話していました。

(菅田将暉)では、こんなトークで申し訳ないですけども、さっそくゲストをご紹介しましょう。松坂桃李さんです!

(松坂桃李)どうもー! よろしよろしくお願いします。松坂桃李です。

(菅田将暉)すごいすね。さすが5回目の登場という(笑)。お久しぶりでございます。

(松坂桃李)お久しぶりです。いやー、びっくりしましたよ。オファーをされたんで。

(菅田将暉)フフフ、いや、今回はオファーしたんでしたっけ?

(松坂桃李)オファーですよ。すごい上の人たちから「出てくれ」みたいなことを言われたんで。

(菅田将暉)それはその、平場で勝手に来られたら困るから、残機を減らしたこうっていう……フハハハハハハハハッ!

(松坂桃李)「やたらめったら来るなよ」っていう?

(菅田将暉)そうそうそう。スペシャルでちゃんと呼ぶことによって、「呼んだよ」っていう事実を作ることによって、今後来させないためなのかな?って俺は思ったんですけども。

(松坂桃李)だからちゃんとオファーされて、ちゃんと話せよっていうことをすごい上の……なんていうんだ? まあ『ONE PIECE』で言うところの五老星ですよ。

(菅田将暉)結構上じゃないですか! 世界政府のさらにトップ……。

(松坂桃李)そうそう。さらに上ですよ。そこから「出てくれ」って言うから、「じゃあ……」って。

五老星的な人からのオファー

(菅田将暉)天竜人から? でも、たしかにそれはそうかなと思いました。今日だって、事務所の車で来たでしょう? いままではだって、自分でタクシー拾ってきたでしょう?(笑)。

(松坂桃李)そうそう。自前で……自分で来たから(笑)。

(菅田将暉)「あなた、今日は仕事じゃないから車、出さないよ」って言われましたでしょう?(笑)。

(松坂桃李)「勝手に行って」っていう(笑)。

(菅田将暉)フハハハハハハハッ! そんな俳優、いる?

(松坂桃李)「わかりました。じゃあ勝手に行きます」っつって。

(菅田将暉)でも今日は事務所の車で送ってもらったですか?

(松坂桃李)そうなんですよ。だからオファーだなっていう。

(菅田将暉)まあたしかに。それはマネージャーさんが稼働してる……マネージャーさんはお仕事をしてるっていうことは、たぶんあなたも仕事なんですよ。

(松坂桃李)そういうことなんですよ。だからちゃんとまあその何て言うんだろう? しっかりと『遊戯王』の話をしないといかんっていう……。

(菅田将暉)違いますよ。先週、映画が公開されましたでしょう? 先週4日(金)に公開がスタートしました映画『蜜蜂と遠雷』。そしてしかも公開中の映画『HELLO WORLD』に声優としても出演中なわけですよ。

(松坂桃李)ああ、出させてもらっていますね。

(菅田将暉)そうですよ。ちゃんと仕事してるわけですよ。で、これはその毎回ゲストの方が来てくださると……特にスペシャルウィークに来てくださると、毎回映画のことだったりお話をするっていうのが大事な来る理由なわけじゃないですか。で、僕もMCとしてね、一応その事前に資料をいただいたり、試写会の案内状とかもらったり。行ける時は映画を見に行ったりして、ちゃんと僕も見て聞いて、その上で一緒にしゃべりたいなっていうのが毎回あるんですけど。今回、なんにも送られていない。僕は。

(松坂桃李)ああ、そう? だから、そういうことだよ(笑)。

(菅田将暉)フハハハハハハハッ! 大丈夫ですか? 『蜜蜂と遠雷』のみなさん?

(松坂桃李)そういうことなんじゃないのかい?

(菅田将暉)あの、送られてくる分には見ますけど、今回はなんにも送られてきていないので。見ていないんですよ。

(松坂桃李)うんうん。そりゃしょうがないよ。送られてきていないんだから。

(菅田将暉)それはだって……うん。俺、だから『ジョーカー』見るよ。見たいもん、見るよ!

(松坂桃李)そうね。俺も気になっている……(笑)。

(菅田将暉)フフフ、それはいちばんダメです!(笑)。

(松坂桃李)俺もね、気にはなっているのよ。

『ジョーカー』が気になる

(菅田将暉)それはダメです。ホアキン……。いま、世間的にはホアキンと桃李が映画を公開しているよっていう時期なのに。桃李もホアキンのことを言ってしまったら全然……どんな映画なんですか?

(松坂桃李)はい。あ、どれから行きますか?

(菅田将暉)『蜜蜂』でしょう?

(松坂桃李)ああ、『蜜蜂』から。

(菅田将暉)評判もすごいいいように聞きますよ。

(松坂桃李)これ、完全にポスターを見る限り、完全にクラシックな作品です。クラシック映画です。4人の天才ピアニストがそれぞれの思いをかけてコンクールに挑むという。その中には天才と呼ばれているんだけれども、1回ちょっと離脱してしまった天才ピアニストだったり。努力型の天才だったり。「こいつは生まれたての天才か?」みたいな。で、俺は天才じゃない方の役なんですけども。

(菅田将暉)へー! このパンフレットしかいま、僕情報がないんで。送られてきてないので(笑)。でもパンフレットを見るだけでも、そのいま桃李くんが言ったように天才たちの物語の中の「才能とは何か」っていう。それはたしかに面白いテーマですね。

(松坂桃李)面白いですよ。

(菅田将暉)すごい。ちゃんと今日は言うじゃないですか。

(松坂桃李)いや、すごく宣伝部の人に4日の公開日の日にめちゃくちゃ言われたのよ。

(菅田将暉)フフフ、「言われたのよ」とか言っちゃダメなのよ(笑)。

(松坂桃李)「近くにいますからね」って。「わかりました。じゃあ、しゃべります!」って。

(菅田将暉)なるほどね。それはだってみんなも気になってるはずですからね。いや、よかったですよ。やっと5回目でまともに番宣してくれましたよ。

(松坂桃李)そりゃしますよ。

(菅田将暉)いや、いままでしてへんから俺は言ってるんですよ!

(松坂桃李)いやいや、今回はだって「オファー」ですから。ちゃんとしゃべりますよ!

(菅田将暉)なるほどね! ちゃんとオファーをしたら。そうなんですね。

(松坂桃李)そうだよ。オファーだったらね。

(菅田将暉)なるほど。じゃあもう1個の『HELLO WORLD』は? 声優として……。

(松坂桃李)ああ、『HELLO WORLD』? どんな映画か? うーん……ざっくり言うと、『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』みたいな感じですよね。

『HELLO WORLD』は『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』

(菅田将暉)なんですか? 「あーあ……」ですよ。もう。「あーあ……」。Twitterは「あーあ……」ですよ(笑)。もうトレンドは「あーあ……」ですよ。5000件ぐらい来てますよ、たぶん。

(松坂桃李)Twitterは「あーあ……」かもしれないけどデュエリストは「ああーっ!」だと思うよ。

(菅田将暉)フハハハハハハハッ! なるほどね。矢印の向きがちゃうと。「ああーっ!↑」って。

(松坂桃李)「ああーっ!↑」と「あーあ……↓」の違いだと思う。

(菅田将暉)フフフ、ディメンション?

(松坂桃李)『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』。

(菅田将暉)それは何カードですか?

(松坂桃李)これはカードじゃないのよ。これは『遊戯王』の映画があったのよ。まあ、どれぐらい前だろう? 3、4年ぐらい前ですかね? 僕は映画館では見てないんですけれども。

(菅田将暉)でも「映画を映画でたとえる」っていちばんやっちゃいけないですよ。しかも同じアニメーションの映画をアニメーションでたとえるっていう。

(松坂桃李)これね、いちばんデュエリストにつたえるにはわかりやすいのよ!

(菅田将暉)いやいや……(笑)。で、どういうことですか?

(松坂桃李)まあこの『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』はどういう映画かっていうと……。

(菅田将暉)あの……『HELLO WORLD』! 『HELLO WORLD』がどんな映画かって……。

(松坂桃李)いや、ちゃんとつながるから。大丈夫。

(菅田将暉)つながるんすか? いいんすか? 俺、怒られたくないんすよ!

(松坂桃李)ざっくり言うと『遊戯王』初のラブストーリーです。これ、ちょっと「おっ?」って思ったでしょう?

(菅田将暉)思った。「えっ?」って思いましたよ。

(松坂桃李)これ、どういう作品か?っていうと、『遊戯王』はいろんなシリーズがあるんですよ。『遊戯王デュエルモンスターズ』、略して『DM』。次のシリーズが『遊戯王GX』。『遊戯王5D’s』とか。いろいろとシリーズあるんだけど、たぶん我々の世代は『DM』なんですよ。主人公が武藤遊戯。千年パズル。あと海馬とか。その初の、僕が思うにラブストーリーですね。

(菅田将暉)へー! ダークディメンション?

(松坂桃李)『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』です!

(菅田将暉)すいませんでした(笑)。それがその『HELLO WORLD』とどう……?

(松坂桃李)どうつながるかって言うと、これは本当に「遊戯に会いたい」って思うんですね。ちょっとこれ、お話を戻しますと、その初代『DM』の最終回って武藤遊戯と闇遊戯、いるじゃないですか。まあまたの名を「アテム」って言うんですけど。

(菅田将暉)フフフ、それは知らんかったな(笑)。

(松坂桃李)アテムと遊戯が最終回で「戦いの儀」っつって戦うのよ。2人、主人公同士が。で、その表遊戯の方。弱虫だった方の遊戯が勝って……。

(菅田将暉)ああ、闇遊戯に勝つんや!

(松坂桃李)勝つのよ。で、その闇遊戯が冥界に帰っちゃうの。

(菅田将暉)冥界に!?

(松坂桃李)冥界に。闇遊戯はもともと古代エジプトの王様だったのよ。で、その王様をその古代エジプトの時代に帰すために戦いの儀っていうので戦って。表遊戯が勝つとその冥界に帰れますみたいなことをやったわけ。

(菅田将暉)その冥界が『HELLO WORLD』?

(松坂桃李)違う! まあまあまあ……近い。ちょっと近い。

(菅田将暉)近い? それが「ダークディメンション」?

(松坂桃李)『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』ね(笑)。

(菅田将暉)う、うん……冥界の話? 『HELLO WORLD』は冥界の話? 冥界のラブストーリー?

(松坂桃李)まあ、もうちょっと最後まで聞いて。で……(笑)。

(菅田将暉)悪魔役? どういうこと?

(松坂桃李)俺はね、海馬役。

(菅田将暉)海馬役!?(笑)。どういうことですか?

海馬瀬人的な役

(松坂桃李)で、ただ1人……もう涙涙の最終回なんですよ。バッと端折って言うと。もう冥界に帰る時には城之内くんとか、杏子とか、本田とかね。もうみんな、「お前は向こうに行っても俺たちの仲間だぜ!」って言って。涙ながらに納得してその彼を冥界に帰すんですけど、唯一納得しなかったのが海馬瀬人なんですね! で、その続きが『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』。彼は冥界に帰ってしまった闇遊戯ともう一度会いたい。もう一度戦いたいということで、ものすごい莫大なお金をかけて、時空を超える装置を作るんですよ。

(菅田将暉)ああ、だから「ハロー、ワールド」って? そういうこと?

(松坂桃李)まあまあ、そういうことです(笑)。

(菅田将暉)違かったら「違う」って言って? それは……(笑)。

(松坂桃李)あまりになんか「ああっ!」っていうリアクションしたから……(笑)。

(菅田将暉)っていうか、なんで笑っているの? なんで俺の方が真剣なの?

(松坂桃李)でも、ちょっと面白そうでしょう?

(菅田将暉)いや、まあまあ面白そうやけど。違う。俺は面白いかどうかじゃなくて、『HELLO WORLD』を知りたいだけなの!

(松坂桃李)知りたいだろう? ちゃんとたどり着くから。で、その『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』も……。

(菅田将暉)う、うん、うん。もうこうなったら聞きますよ!

(松坂桃李)もう、その海馬瀬人が戦いの儀が行われた場所……そこは戦いの儀が終わる崩壊しちゃうのよ。冥界に帰して。千年パズルとかも埋まっちゃうのよ。で、「もう二度とファラオには会えません」っていうような状態になってるんだけど。一度きりで。で、そこでその映画で海馬瀬人はその墓を掘り起こして。それでパズルを全部集め直して。「このパズルをもう1回組み立てたら、闇遊戯に会えるんじゃないか?」っていう、ものすごい執念のもとにそのパズルを組み立てるんですよ。で、最終的にその映画がどうなったかっていうのはご覧いただいた方がいちばん気が早いので……。

(菅田将暉)まあ、見ないですけどね。

(松坂桃李)いや、面白いから!

(菅田将暉)まあまあ……それ、『HELLO WORLD』はいつ出てくるんですか?

(松坂桃李)だから『HELLO WORLD』は、まずその会いたい人に会うために時空を超えるんですね。

(菅田将暉)ああ、そうなんや!

(松坂桃李)で、俺はその会いたい人がいるから、その恋人に会いたい人がいるから、好きな人に会いたい人がいるから、その時空を超えるその装置を使って、会いに行く。……つながったでしょう?

(菅田将暉)まあ、そうっすね。だから、そこだけでよかったじゃないですか。

(松坂桃李)うん。はいはいはい。

(菅田将暉)なるほど。それが『HELLO WORLD』。なるほどね。その会いに行こうとする主人公の声っていうことですか?

(松坂桃李)そうですね。

(菅田将暉)なるほどなるほど。やっとわかりましたよ。ダークサイドはいらなかったです。

(松坂桃李)いるいるいる! これ、もうデュエリストに説明するのにものすごい早いんだから!

デュエリストに説明するにはこれが早い

(菅田将暉)リアクションが来ています。(メールを読む)「おい、菅田。『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』。『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』やぞ! 言っとくけどな、菅田。これはもはやアニメではない。芸術だ。松坂さん、僕絶対に見ます。絶対にもう一度、『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』を見ます!」。すごい俺、なんか怒られてますけども。芸術なんですね。

(松坂桃李)フフフ、芸術ですね(笑)。

(菅田将暉)すごいたしかに……彼は好きなんですね。

(松坂桃李)たしかもう1回、映画公開するんじゃないかな? 11月とかに……。

(菅田将暉)ちなみに彼はたぶん『HELLO WORLD』は見ないですよ。いいんですか?

(松坂桃李)いやいや、見るよ! その足で見るよ、たぶん。

(菅田将暉)彼は見てくれるんですか? それ、教育してるんですね(笑)。大丈夫ですか、本当ですか?

(松坂桃李)フフフ、たぶん見てくれるよ。見ます、見ます。

(菅田将暉)なんか巷の噂ではこの菅田将暉のオールナイトニッポンに来る桃李くんを「闇桃李」と呼ぶ声もあるんですよ。

(松坂桃李)誰だよ、そんなこと言ってるやつ?

(菅田将暉)いまはどっちなんですか? 表ですか?

(松坂桃李)いまは表。めちゃくちゃ表。だってオファーだから!

<書き起こしおわり>

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