安住紳一郎 スペイン サン・セバスティアン国際映画祭取材を語る

安住紳一郎 スペイン サン・セバスティアン国際映画祭取材を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中でスペインのサン・セバスティアン国際映画祭に取材で行った話をしていました。

(安住紳一郎)私はですね、仕事だったんですけども。先週、スペインに行ってきまして。去年も行ったので2年連続スペインに行く機会に恵まれました。

安住紳一郎 飛行機乗り継ぎ失敗で降ろされたミュンヘンの辛い夜を語る
安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で3泊5日の強行スケジュールで行ったスペイン取材についてトーク。その帰りに飛行機の乗り継ぎを失敗し、深夜のドイツ・ミュンヘンで降ろされた際の模様を話していました。

(中澤有美子)うらやましい。同じぐらいの時季ですね。季節的にも。

(安住紳一郎)去年は10月の末だったので、今年は1ヶ月少し早かったですけども。最近、スペイン旅行は人気ですね。今回はサン・セバスティアン国際映画祭というイベントが行われていまして。世界から200本。日本からも7本ぐらいの映画が参加しているというヨーロッパの中では大きめの映画祭がありまして。その映画祭の密着のリポーターということでお邪魔してきましたけれども。

映画祭といいますとベネチア、ベルリン、カンヌ。そしてスペインのサン・セバスティアンという、この四つの名前が挙がるようですけれども。国際映画祭。世界各国の映画人たちが集まってきて、いろいろその映画をどこの国で公開するとか、あるいは評価をしたりとかするということなんですけれども。食の街っていうことで、食を題材にした映画のコンペティションもあったりしてるという、そういう催しなんですけれども。私、初めて映画祭が開かれている街にお邪魔しまして。本当に映画人たちが街を歩いていていて。

私も深夜、ホテルに備え付けのスリッパがなかったものですから。なんとなくね、普段国内のホテルでスリッパ使ってると、スリッパがないと落ち着かないものですよね。特に海外は靴を履いて室内を歩く人が多いので。なのでちょっと安めのビーチサンダルでも買いに行こうかなと思って荒物雑貨屋なんかをスペインの街中で探してたんですけども。そしたら是枝裕和監督に会っちゃったりとかして。「はあ、これが映画祭か!」って。

(中澤有美子)いいですね。へー! すごい。

(安住紳一郎)ただ、私たちは仕事する上では通訳の方とか、コーディネーターの方、現地で活躍されている人たちを雇い入れなくちゃいけないんですけれども。世界からそれだけ人が来ていて、日本からも結構人が行ってるので、いわゆる日本語を話せるようなコーディネーターの方たちの需要が高まりを見せていまして。私たちは仕事がギリギリに決まったので、いわゆる手練のコーディネーター、通訳たちがもうみんな出払っちゃった後で。

「困ったな」ということで、スペインの他の地方から来ている、ちょっと日本語が話せるっていうような通訳の子たちが手伝ってくれるんですよね。当然、お金を払って雇ってるということなんですけども。やっぱり海外に行きますと仕事ね、やられてる方はそうですけども。やっぱりその仲介者の技量によって大きく仕事が左右されますでしょう?

(中澤有美子)フフフ(笑)。そうですよね。

日本とスペインの仕事の進め方のギャップ

(安住紳一郎)決して悪口を言っちゃいけないですけども。また日本人って仕事に真面目だから、そこのギャップも乗り越えなくちゃいけませんもんね。日本人の働くペースに合わせて……当然、私たちは仕事で行ってますんで。その国それぞれのビジネスと慣習なんかを理解した人じゃないとなかなかね、ついていけないみたいなことがあるわけですけども。ちょっとね、スペインの関係者の方が聞いてたら「いやいや、それは安住くん、日本の考え方だから」っていう風に言うかもしれませんけども。やっぱりちょっと私はついて行けなかったですね。

(中澤有美子)アハハハハハハハッ! ああ、聞きたい、聞きたい(笑)。

(安住紳一郎)まず、1日5食食べるんですよ。「そんなに食事するんだ!」と思いましたですね。「日本人、気合いだと1日1食です!」みたいな。

(中澤有美子)「気合いだと」(笑)。

(安住紳一郎)でもね、日本人はあれですよね。相当切羽詰まってる時は1日2食で仕事するっていう場合、ありますでしょう? ご飯を抜きますもんね。1日5食だそうですよ。

(中澤有美子)ああ、そうですか。えっ、そうですか? 結構な量を?

(安住紳一郎)ちょこっと、ちょこっとですけどね。ええ。朝食、早めの昼食、遅めの昼食、早めの夕食、夕食ですね。まあ、日本だと10時のおやつと3時のおやつがちょっとした軽食になるっていう感じなのかな? それくらいで考えるといいんですけどね。そして昼寝、シエスタもありますもんね。いろいろあって大変だったなっていう感じで。あと、ちょっと時間が空くとね、夢を語るんだよね。

(中澤有美子)フハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)まあ、それはそれでいいんだけどね。ちょっとね、こっちは2泊5日っていう強行軍で行ってね。そこそこ成果を出さないと国に戻れないから。うん。大変だなと思いながらもですね。「ええと、僕の夢をですね、お話しします」みたいな。「聞いてないよ、いまは、その夢はー! とりあえず6人乗りの車を2台、用意してください!」「僕の夢はこのような車を買って、世界中を旅することです」「そうだね。その形の車を2台、持ってきてちょうだい!」っていう。

(中澤有美子)アハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「それは聞いてないんだよー!」っていう感じだよね。まあ、たぶんスペインで学生をやりながらなのかな? だからちょっとまだね、仕事の感覚にはついていけてないんだろうけども。なかなかね、あれですよね。「うーん……あれー?」って思っちゃって。

(中澤有美子)フフフ。「あれー?」(笑)。

(安住紳一郎)そうそう。まあでもやっぱりね、なかなか日本でやってる通りには上手くいかないけれども。それはそれで海外で仕事をする楽しさっていうことなのかな? 「郷に入れば郷ひろみ」っていうことだよね?

(中澤有美子)そうですよね(笑)。

<書き起こしおわり>

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