渡辺志保　NENE『OWARI』とCardi B『Outside』を語る

渡辺志保　NENE『OWARI』とCardi B『Outside』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2025年6月23日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でNENEさんの新曲『OWARI』とCardi B『Outside』について話していました。

（渡辺志保）週末、めちゃめちゃ暑かったですけれども皆様、お体など壊してないですか？　ちゃんと水分をとって、適度に休んで過ごしましょうねという感じなんですけれども。なんだけど、まあクソ暑いけどさらにちょっとアッツー！　な新曲をNENEちゃんがドロップしてくれて。なので結構週末、ずっとNENEちゃんのこととかNENEちゃんのリリックで書かれているようなこととかを考えながら過ごしてしまいました。

あとXを開くとめっちゃそのNENEちゃんアッツー！　議論がですね、めっちゃ私のところにも飛び込んできて。「NENEちゃん、頑張れ。NENEちゃん、応援してます」という気持ちでそうしたひとつひとつにですね、触れて過ごしましたみたいな感じでしたね。なんかNENEちゃんがラップしているようなことはですね、私も少なからずわかるなっていうところがあるので。

でもまあ、ここでちょっと1人で話し続けるとすごいよくない方向に行きそうだし。切り取られてすごいバチくそ叩かれたりもしそうだから、ちょっと折を見てしかるべき場所で……しかるべき場所って、どこやねん？って感じなんですけれども。まあ、どなたかお相手の方もいるみたいな感じでどこかで話したいなっていうね感じですよね。

ヒップホップとリスペクトは不可分

（渡辺志保）ちょっと、やっぱりヒップホップとリスペクトって本当に背中合わせっていうか。背中でもないよ。もう前で、ガチンコで合わさっているものでもありますからね。なんかでも、その問題を私もやっぱりずっとずっと、もう20年ぐらい考えてきてるから。まあ本当に思うことが溢れすぎちゃって、皆様に何からお伝えすればいいんだろう？　みたいなね、そういう気持ちでおりますね。

というわけで、ここで1曲、ちょっと新譜を聴いてほしいんですけれども。カーディ・Bもアッツー！　な新曲をリリースしてくださいました。6月20日金曜日、『Outside』というタイトルの曲です。で、カーディがインスタのライブで話していたんだけど。ご本人はこの曲、全然好きじゃなくて。で、レーベルがシングルで出そうとするから、すごい嫌な感じでそれを止めてたんだって。

なんだけど、リリースされてみたらファンからのリアクションもいいし。で、iTunesのアメリカのチャートではもう1位を取ったということで。「ああ、あんなに嫌がってたけど結果、めっちゃいいじゃん！　レーベルのみんな、ごめん！」みたいな感じでおっしゃってましたね。

でも『Outside』っていうのはここ数年、ヒップホップとか、あとはブラックコミュニティの方たちが使うスランプなんだけど。「外」っていう意味なんだけど「外にいる俺ら（私たち）が外で楽しんでるぜ。イエーイ！　中のお前らと違って外の俺らの方が楽しんでる。だから俺ら（私ら）の方がイケてるぜ！」みたいな意味で。これ、すごい雑な解説なんですけど。まあ、そういう意味のスラングとしてここ数年、非常にね多用されておりますね。

日本のラッパーでも「We Outside」って……これ、「We Outside」っていう風に言うことが多くて。で、「アウトサイド」もスラングっぽく発音すると「アウサイ」。「ウェッサイ」みたいな感じだから「ウィーアウサイ」みたいな感じでおっしゃってる方、たくさんいるんじゃないでしょうか。

で、やっぱりケンドリック・ラマーの『Not Like Us』なんかもそうだと思うんですけど、やっぱり「うちら」と「お前ら」の間に明確な線引きがあって。で、「こっち側の俺ら（あたいら）の方がいいよね！」みたいな、なんかそういうノリもやっぱりヒップホップの……まあ、ストリートのヒップホップっぽいところなのかなっていうのも感じたし。

また、そのことを考えながらNENEちゃんの新曲のことも考えちゃった、みたいなそんな感じなんですけれども。まずはカーディ・Bの新曲を聴いてください。

Cardi B『Outside』

NENE『OWARI』

block.fm『INSIDE OUT』

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