渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でG-Eazyの最新アルバム『The Beautiful&Damned』についてトーク。その中から『Eazy』を紹介していました。
(渡辺志保)ここでオープニングチューンでお届けしたいのはGイージーのアルバムからなんですね。いまずっと『No Limit』がかかっていますけども、Gイージーも12月15日に『The Beautiful & Damned』という最新アルバムを出しまして。これは「美しく呪われし者」というF・スコット・フィッツジェラルド。『華麗なるギャッツビー』とか『ジャズ・エイジ』とかでおなじみですけども。アメリカ文学では非常に有名な作家さんですが、フィッツジェラルドの小説と同じタイトルなんですよ。
で、かつ彼はこのアルバムを出す前に大がかりなビデオとかも出していたんだけども。こういうちょっとシネマティックであり大きい小説のタイトルとかを持ってきちゃうアルバムって、私の中では結構コケることが多いという風に思っているんですけど。でもね、今回のGイージーはすごく、彼のラッパーとしての意地みたいなものがすごい感じられる作品でした。
私、今回この作品を国内版の解説を書かせてもらっていて。一足先に実は全曲聞かせていただいていたんだけども、すごくその心意気、意地みたいなものを感じて。Gイージーのラッパーとしての「意地」を感じて……あ、誰も突っ込んでくれないけど。いいけど。まあ、感じたすごく力作になっているなと感じました。後ろでかかっているこの『No Limit』もね、めっちゃ聞いたよね。もうこの夏のアンセムと言っても過言ではないぐらい聞きましたし。しかもやっぱりすごいいいタイミング、アルバムを発売する直前に、フレンチ・モンタナとかジューシー・Jとかも参加したあのやかましいリミックスを出してくれるのも、こっちの……逆に言うとGイージーの思う壺かもしれないけど、すごいくすぐられてしまいましたし。
G-Eazy『No Limit REMIX ft. A$AP Rocky, French Montana, Juicy J, Belly』
なんかいろいろと満足することが多かったです。というわけでGイージーのアルバム『The Beautiful & Damned』から、これはアルバムのいちばん最後に入っている曲なんだけど、その名も『Eazy』という曲があるんですね。これはGイージーが昔の少年の頃の自分とラップを始めようとする時の自分、そしてもうラッパーになって成功したキャリアを持った自分という3つのパート、プラスひとつのバース。全部で4つのバースなんですけど、4つのバースに分けて、それぞれの過去の自分に語りかけているというすごくいい曲に仕上がっておりますので、今日のオープニングチューンとして聞いてください。Gイージーで『Eazy』。
G-Eazy『Eazy ft. Son Lux』
はい。いま聞いていただいておりますのはGイージー最新アルバム『The Beautiful & Damned』からその名も『Eazy』を聞いていただいております。これでアルバムが終わるんだけど、なかなか渋い終わり方だと思いませんか? という感じでお届けしております。
<書き起こしおわり>