佐久間宣行『青春高校3年C組』林間学校ロケを語る

佐久間宣行『青春高校3年C組』林間学校ロケを語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

佐久間宣行さんがニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で『青春高校3年C組』の林間学校ロケについて話していました。

(佐久間宣行)今週さ、土日に一泊二日で俺が夕方にやっている『青春高校』っていう番組があるんだけど。それに林間学校ロケに行ってきたの。尾瀬の方にね。三四郎と中井りかと朝7時集合で。まあ、俺は別の仕事があったから新幹線で行ったんだけど。三四郎なんてオールナイトが3時に終わってから6時半集合で子供たちと朝、バスに乗せられて相田号、小宮号って言われて。10代のうるせえガキどもが「こーみーやっ! こーみーやっ!」とかって言っている中、尾瀬まで移動させられて行ったのよ(笑)。

で、もうそれぐらいなんだけど、10代はもうコントロールが大変だから。10代が40人も集まると。で、俺は基本的には校長先生ポジションだから。なんかないかっていうのが心配だからいろいろと見て回るんだけど。で、尾瀬について始まってすぐぐらいで女の子が1人、号泣してるのよ。シクシク泣いてるの。頓知気さきなっていう女の子なんだけど。その子はいま、結構いろんな番組に出ている、アウト×デラックスから出始めた戦慄かなのっていう元少年院に入っていたことがあるアイドルの女の子の妹なんだけど。

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その頓知気さきなっていうおとなしそうな女の子がずっとシクシク泣いてるの。で、「なんかあったのかな? 体調が悪いのかな? それとも誰かとケンカしたのかな?」って思って。「おう、どうした?」って聞いたら、「佐久間さーん……明日、バンジー飛びたくないです……」って言うのよ。30時間後なの。フハハハハハハッ! もうその30時間後のバンジーをいま、泣いていたらたぶんだけど、バンジーの時に泣かないから(笑)。だからもう、「お前、今日は元気でやってくれ。たのむ!」って。放送で言うと、来週1週間林間学校をやるから、まだ月曜日なのよ。月曜日に泣いていて、金曜日のバンジーまでもう全然たどり着かないから。

だから「泣かないでくれ。大丈夫。バンジー、お前は飛ばないかもしれないよ?」って言ってなんとかなだめてまたロケを続けると、今度はバーベキューで班に分かれて料理対決とかやるじゃん? で、料理対決とかやっていたら、たまたまこれさ、学校のあるあるなんだけど。シチュー担当になったりする女の子、いるじゃん? 「お前、これやって。俺はこれを切るから」「じゃあ私、シチューやります」みたいな。で、シチュー担当になった女の子がいて。身長のちっちゃい、黒木っていう女の子なんだけども。その子が炭火の近くでシチューをずっと作っていたわけ。

で、これが結構あるあるなんだけどさ。班のメンバーが6人か7人いるんだけど、シチューを作っている子を忘れちゃうっていうこと、あるでしょう? 5人ぐらいが「ああ、それあれじゃーん!」「なんだよ、お前! 飯盒、炊けてないじゃん!」みたいにすげえ盛り上がっているの。で、俺は見てたんだけど、すごい盛り上がっていてロケとしては面白いんだけど。パッと見たら、1人でシチューを作ってんのよ。で、「あれ? これ、忘れられてるかもしれない……?」って思いながらロケが、まあとは言っても料理のシーンは30分か40分ぐらいだから。

それが終わって、みんなの料理を集めて三四郎が食べるシーンになる時にシチュー抜きで料理のセットが完成して、三四郎が勘違いをしていたから「いや、シチュー、シチュー!」って言ってシチューを入れたのよ。それでA班のメンバーが全員揃って「さあ、撮るぞ!」っていう時に俺が何の気なしに「黒木もあれだな。熱いシチュー、1人で作っていてがんばっていたな」って軽く言ったの。そしたら「ああ……あたし、1人でシチュー作って……」って泣き始めて。違うよの、それはもう3日間監禁をされていたテンションなのよ(笑)。

号泣する生徒たち

30分、シチューを1人でやっていたのはたしかに寂しかったかもしれないけど、それはもう3日間1人で地下労働をしていたカイジのテンションなのよ(笑)。ペリカで給料をもらっていた人が解放をされた時に泣くテンションなのよね(笑)。そんなこんなで、全然関係ないところでみんな泣くの。10代って。で、もうその説明をするのが難しい泣き方なんだけども。で、「うわっ、みんなこういう感じだから、また夜が大変かな?」って思って。

夜にね、こういうアイドル番組とかの定番企画で肝試しってあるじゃん? 10代の番組だから。それで宿舎の近くにちょうどいい廃校があったのよ。もう本当に撮りやすい、そして暗くて怖い。それでカメラを隠す場所もある。電源もちゃんとある。で、ウォッチングする場所、職員室がちゃんとある。もう肝試し専門学校よ(笑)。で、それが発見されたから、もう肝試しをやるかってなって。それでアイドル部の子とかを中心に3人1組でやったの。女の子が3人1組で廃校の中に入っていって、鍵みたいなのを取って、壺からお札みたいなのを取って戻ってくるみたいな定番のやつね。

で、俺は三四郎と一緒にウォッチングルームで見ていたんだけど、みんなワンワン泣きながらとか最初からシクシクずっと泣きながら来る子とか。あとはキャーキャー言うアイドルっぽい子とか、まあ撮れ高が悪くなかったから。「いいな」って言っていて、それを三四郎と見ていたら「ヤダーッ! ワーッ! もう嫌ですーっ!」みたいな。もう入る前から俺たちのウォッチングしている耳にギャンギャン泣いている女の子の声が聞こえて。それが兼行凜っていう15歳の女の子なんだけども。「凜、帰ります! 肝試しするぐらいなら、青春高校をクビにしてください!」とかって言っていて(笑)。

「もうロケは無理だ。これ、無理して撮るものじゃないから……」って。それで三四郎と「佐久間さん、行ってきた方がいいよ」ってなって。で、その学校の前に行ったらもうへたりこんで泣いているのよ。子供の泣き方をしていて。「どうする、どうする? 行かない? 行かなくてもいいよ」って言ったんだけど、よく考えたらその子が行かないと肝試しの場所まで来ちゃったけど、3人1組だからあと2人、女の子がいるのよ。ギャルが2人。で、その子たちが映らないわけ。わざわざ選ばれて来たのに映らないのはかわいそうだなっていう話になって。「お前ら、2人だけで行くか?」っつったんだけど、それもあれかなって。

「兼行、お前、立ち上がって行けよ」「行けません! 佐久間さん、あたしをクビにしてください!」って言うのよ(笑)。「凜をクビにしてください!」って言うから。それで三四郎から「これは佐久間さん、ついて行った方がいいんじゃないか?」って言われて。「はあ? いやいや……」「これは他に2組、後ろにいるから。待たせると結構な時間になっちゃうから。これはお蔵入りになってもしょうがないから、ついて行った方がいい」「ええっ? 放送しないかもしれないのに、肝試しやるの?」ってなって。もうそうなると、ただの学校のイベントなのよ(笑)。

なんだけど、もうしょうがねえからその兼行っていう女の子が俺をガッと掴んで。「佐久間さんが行くなら私、それだったら行けます!」って言うからギャル2人と15歳の女の子にしがみつかれた43歳の俺で、たぶん放送しないであろう肝試しを始めたのよ。フハハハハハハハッ! で、三四郎の声とかちょっと聞こえてくるんだけど。「ああ、これ、あれだな。娘の友達と戦慄迷宮に入った一家だな」って(笑)。

娘の友達と戦慄迷宮に入った一家

で、ぶっちゃけ俺は仕掛けを全部知っているわけよ。だから怖いわけないじゃん? でも、あまりにもその15歳の女の子が泣くから。なんとかその子を前に出して映るようにしてあげたいんだけども、その子たちは俺を前に出したいのね。だからそのせめぎ合いなのよ。グルグルグルグル回ってんの。で、全然前に進まないの。

で、その途中でアップアップしている間に俺も仕掛けを全部忘れちゃうから。最初の歩いているところでドンドンドンッ!ってなって俺がいちばん最初に「ギャーッ!」って言ったのよ(笑)。「うわーっ!」って言って。それで俺が「うわーっ!」って言った瞬間にそのギャルも「うわーっ!」って言って。で、15歳の兼行っていう女の子が「あたし、帰りますー!」って。もう全然進まないの(笑)。

地獄みたいな状態になって。で、それがだからゆっくりと歩きながら、もう仕掛けはわからないから廊下を歩いてなんとかその15の子を進めようとしたら、今度は貞子がバンッ!って出てきて俺が「ギャーッ!」って言って。ギャルも「ギャーッ!」って言って、15歳の女の子は「あたし、帰ります!」っつって(笑)。で、今度は生首があって「ギャーッ!」みたいなのがずっと続いて。「うわっ、これはもうどうしようかな?」って思ったんだけども。俺もどうしたらいいのかわからないまま鍵のある部屋で。

その鍵さえ取っちゃえば、あとはもう2階に上がれば終わりだから。その鍵だけ取ろうと思って行ったのよ。そしたらもう、「入りたくない……佐久間さん、入って」って言われて。どう考えても、放送はしないかもしれないけども、いちばん最初におじさんが入っていく肝試しって絶対にないじゃん?(笑)。「それはもう絶対にないから、お前らが入って!」っつって。で、その10代の子をなんとか入れたのよ。で、俺が後ろからついていったのね。

そしたらスタッフがさ、うちのスタッフはちゃんと仕掛けをやるからさ。扉をガシャン!って閉めたの。で、扉をガシャンって閉めて、ピアノがポロロンッ♪みたいになるのよ。その瞬間、その兼行っていう女の子が「ギャーッ!」って言って、俺の腕を掴んで一本背負いみたいにしがみついて。で、俺はよろけて、前にいるギャルの女の子、林っていう子なんだけども。そこにバンッてぶつかったらその林っていう子が「ギャーッ!」って言って振り返った瞬間、ヘルメットにCCDカメラをつけて歩いているから、そのCCDがグルン!ってぶつかった俺の頭にガーン!ってぶつかって。で、俺は意識がなくなったの。フハハハハハハハッ!

「うわっ、うわっ!」って。で、そのままへたりこんで。CCDが「ギャーッ! グルン、ガーン! グーン……」っつって(笑)。で、俺が「うわっ、痛い!」って。もうドリフなのよ(笑)。それで左目の横をさ、CCDカメラでしたたかに打ったら15歳は泣いているし、ギャルは叫んでいるし。俺も本当、大人として申し訳ないんだけども……「なんなんだ、お前らは!」っつって。結局、もうそれでいろいろあったんだけども、なんとか上まであがってお札みたいなのを取って戻ったんだけど。

それでウォッチングルームまで戻ったの。そしたら三四郎が爆笑していて。「めちゃくちゃおもしろかったですよ!」って言っていて。これ、流される危険性が出てきたんですよ……。だから俺、来週の水曜日の放送予定なんだけども。そこまでになんとか阻止しようと思って。フハハハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

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