水原佑果さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』に出演。小袋成彬さんとバック・トゥ・バックでおすすめ楽曲をその場で選曲しつつ、あれこれとおしゃべりをしていました。
(小袋成彬)今日も先週に引き続き、水原佑果ちゃんをスタジオにお招きしております。
(水原佑果)こんにちは。
(小袋成彬)自己紹介する時、なんて言っているの?
(水原佑果)「佑果でーす!」って(笑)。
(小袋成彬)そりゃそうだろうけどさ。「なにしてるの?」って言われたらどうするの?
(水原佑果)「DJとかモデルのお仕事とか、あとはデザインのクリエイティブな制作とか……」って(笑)。
(小袋成彬)最近、なんか大きな仕事、やった?
(水原佑果)私、細野晴臣さんが大好きで。細野晴臣さんがLAでコンサートを5月にしていて。それでね、行ったの。そしたら「DJをやってほしい」って言われて「ぜひぜひ!」って前座でDJをさせてもらって。彼の……結構彼はいろんなジャンルのテイストの音楽を作っていて。そこのステージがMayanっていうところだったの。
LAの細野晴臣コンサートの前座でDJプレイ
で、そこがちょっと……すごい昔のマヤ文明っていうか。マチュピチュにいるような、遺跡っぽい感じの世界観だったから。ちょっとジャングルっぽいものとか、アンビエントっぽいものとか。
(小袋成彬)はいはい。
(水原佑果)あとはちょっとロックなものも入れたりとか。いろいろと彼のルーツのものとか、彼の好きなものを集めてかけたの。
(小袋成彬)へー、すげえ! それは何分、DJやったの?
(水原佑果)1時間。
(小袋成彬)ああ、少ないね。でも。緊張するけどね。
(水原佑果)ねえ。もっともっとたくさんやりたい気持ちもある。
USツアー最終日のLA公演が終了しました!ご来場のみなさま、オープニングDJの水原佑果さん@ashleyukaxx、サプライズ出演のMac DeMarcoさん、ありがとうございました?幸福感に満ちたUSツアーでした?
Thank you very vercy much @TheMayanLA?#細野晴臣 pic.twitter.com/YBO9xmyxtx
— 細野晴臣_info (@hosonoharuomi_) June 4, 2019
(小袋成彬)そうか。へー! 細野さんってどんな人なの?
(水原佑果)やさしい。とってもやさしいの。
(小袋成彬)俺、高校の先輩だからさ。
(水原佑果)ねえ。それ、聞いた。
(小袋成彬)もう何十年も……大先輩だけど。YMOで言うと幸宏さんと細野さんが高校の先輩なの。よく考えたら、細野さんに至っては大学も先輩だ。立教だもんな。
(水原佑果)そっか。すごい!
(小袋成彬)いつまで日本にいたの?
(水原佑果)生まれてからずっと日本に住んでいるの。で、ちょこちょこ親の関係で……お父さんがアメリカ人だからアメリカに冬休みに遊びに行ったりとかいろいろとしていて。
(小袋成彬)いいなー。
(水原佑果)そう。楽しかったな。で、いまはロンドンにいます。
(小袋成彬)いまはロンドンにいるのね(笑)。
(水原佑果)とっても楽しい! 街並みもさ、美術館にいるみたいな気分っていうか。
(小袋成彬)来る前と来た後で違った印象とか、あった? 「ロンドンってこんな街だろうな」って思っていても、来てみたら意外と違ったみたいなこと、ある? よかったことも悪かったことも含めて。
(水原佑果)なんかもうちょっとパンクなイメージだったの。ロンドンのイメージが。まあ、エリアに行くとパンクなお店とかパンクスタイルの格好をしている子とか、いっぱいいるけど。結構みんないろんな……やっぱり東京とかシティ、みんないろんな国と一緒で、いろんな世界がその街のいろんなタウンに行くとあって。ねえ。すごく楽しかった。ダルストンのエリアとかもすごく……。
(小袋成彬)あそこもドープだからね。NTSってダルストンだっけ?
(水原佑果)そう。ダルストン。あそこにレコ屋とかもあって。
(小袋成彬)ダルストンのレコ屋とか、楽しそう! 行った?
(水原佑果)うん。
(小袋成彬)マジか!
(水原佑果)掘り甲斐がたくさんあって。新たな発見をいっつもしている。そこで。無限だけどね。
(小袋成彬)ジャケ買いもまだする?
(水原佑果)でもね、昔はもっとジャケ買いをして。パパパパッて選んでいたんだけども。最近はジャケも見るけど結構タイトルとか、そのどういう人が作っているとか、時代とか。そういうのを見て興味がありそうだな?って。でも、結局最終的には直感だけども。
(小袋成彬)うんうん。いろいろと集めてさ、「ああ、こういう音楽が好きなんだ」って自覚したのとか、ある? 言葉で説明できるやつ。
(水原佑果)私はやっぱりね、ディスコなんだよね。ディスコの明るい感じ。なんかキラキラしててさ。ディスコボール(ミラーボール)があって。もう80年代のディスコのクイーンとか……ドナ・サマーとかの格好とかを見ると「うわあ、なんてかっこいいんだろう!」って。真似したいってなる。本当にそれぞれの時代で好きなスタイルが色々とあるんだけどね。ヒッピーとかもそうだし。
(小袋成彬)そうだよな。だって当時、ディスコのレコードを70年代とか80年代とかに、あれをリミックスし始める人が出てきて。それのいちばん最初がジョルジオ・モロダーなのよ。
(水原佑果)ジョルジオ・モロダー!
(小袋成彬)好きでしょう?
(水原佑果)大好き!
(小袋成彬)だからたぶんディスコのバイブスがね、いまにも残っている曲が好きなんだろうね。
(水原佑果)うんうん。ダフト・パンクとかね。それこそ。
(小袋成彬)うん。だと思うよ。なんとなくね。
(水原佑果)そうだね。ルーツがつながっているから楽しいね。
(小袋成彬)ディスコをかけようかな? いや、でも「ハウスをかける」って先週、言っちゃったから。ハウスをかけます。
(水原佑果)いいよ。おまかせします。
(小袋成彬)「おまかせする」? あ、でももう選んじゃった。これにする。ハウスでもないんだけど、面白いリミックス。これを聞いてB to Bして。次の曲を考えてください。これ、マジでなんにも考えないで、用意しないで来ているんで。ぶっつけ本番でやっています。ということで聞いていただきましょう。前にも流した気がします。Marie Davidsonの『Work It』っていう曲があって、それをSoulwaxっていう人がリミックスしてます。じゃあ、かけまーす。
Marie Davidson『Work It (Soulwax Remix)』
(小袋成彬)どうだった?
(水原佑果)最高! もう本当に、ずっと踊っちゃう。
(小袋成彬)うんうん。これ、いいよね。
(水原佑果)気持ちいい。ビート、超かっこいいし。たまらないです。これは。
(小袋成彬)「Work, work to be a winner♪」「From Monday to Friday♪」って。
(水原佑果)ああ、そこ好き!(笑)。ノリノリだった。そう。だからこの後に合いそうなものを考えていて。ディスコ。私のやっぱり好きなディスコでちょっとかけたいです。
(小袋成彬)いいね、ディスコ。どんな曲?
(水原佑果)Poncho Warwick & Wally Callerio『Who Will Comfort Me (Deep Funk Mix)』。とってもビートがかっこよくて最高だから聞いてみてください。
Poncho Warwick & Wally Callerio『Who Will Comfort Me (Deep Funk Mix)』
(小袋成彬)いいね、これは!
(水原佑果)これ、ジャケもかっこいいの。
(小袋成彬)サイバーだね! これ、かっこいいね。最近出たの? なに、これ。めっちゃかっこいいよ! 声の使い方とかがめっちゃいいし。それをハイハットにしているのとか、めっちゃかっこよかったな。
(水原佑果)2014年。
(小袋成彬)ああ、そう? 割と最近だね。これ、かっこいい! どうやって見つけたの?
(水原佑果)ランダムにね、ディグしてたら出てきたの。「ああ、このリズム、かっこいい! プレイリスト!」って。
(小袋成彬)へー。いいね。AppleMusicでやっているの? いまは。
(水原佑果)どっちも使っている。Spotifyと。どっちもね、それぞれ見れるものがあるから。
(小袋成彬)へー! Spotifyだとなにを聞くの?
(水原佑果)Spotifyだと、でも結構テクノを聞いているかな。なんか、プレイリストを結構ランダムに、ダンスミックスとかさ、入っていて。それをそのまま聞いて。いろいろと行動をしながら聞いているとさ、「わあ、こんなのもあるんだ。こんなのもあるんだ!」みたいな。いろんなアーティストの入っているテクノのミックスとか最近、それを聞いていて。
(小袋成彬)ふーん。テクノ、全然わからないからなー。
(水原佑果)私も疎いんだけどね。
(小袋成彬)いまの曲を受けてだもんな。ちょっともう少しテクノ寄りの、ないかな?っていま考えているんだけどね。
(水原佑果)テクノ!(笑)。
(小袋成彬)ムズいよな、テクノなー。いまの曲でどんな情景を思い浮かべるの?
(水原佑果)そうだね。自分がその彼女の声になっているみたいな……なんか一緒に歌ってディスコボールがあるところで踊っているようなところを想像している(笑)。
(小袋成彬)ディスコかー。ディスコ、あんまり聞かないんだよな。いろいろ教えてほしいんだよね。
(水原佑果)たくさんあるよ。超ハッピーな気持ちになるからね。
(小袋成彬)「ハッピーな気持ち」か。それで選ぼう。次、俺がハッピーな気持ちになるの、選ぶわ。最近の曲で。で、ディスコ、ちょっとよろしくね。後半もまだまだ続きます。
(中略)
(小袋成彬)ハッピーになれる曲。ええとね、好きすぎてこの番組でも何度もかけちゃっているんだけども。Everything Is Recordedっていう……XLっていうレーベルを知らない? アデルとかレディオヘッドとかを出しているイギリスのいちばんかっこいいインディーレーベルがあって。そこのボス、社長がリチャード・ラッセルっていうんだけど。その人のプロジェクトなの。で、当時、もう昔からDJとしてすごい有名で。センスがよくて、経営のセンスもあって、A&Rとしてもすごいっていう。で、いまだにアデルとかもバーン!って出せるような超名門レーベルの社長が「久々にちょっとやるか!」みたいな感じになって。
(水原佑果)へー!
(小袋成彬)「ちょっと俺も曲作るわ!」って。で、XL傘下のSamphaとかもそうだし、呼んでみんなで作った曲があるのね。で、その曲がとにかくよくて。BBCのHyundai Mercury Prizeっていうこっちの音楽賞があって。そこにノミネートされたんだけども、そのパフォーマンスがもう最高で。妊婦さんが踊っていたり、LGBTの方が一緒だったり……とにかくひとつの曲を歌っているっていう。ということで、どうぞ!
Everything Is Recorded『Close But Not Quite (ft. Sampha)』
(小袋成彬)いいでしょう?
(水原佑果)なんか、昔『We are the World』っていう曲をマイケル・ジャクソンとかスティービー・ワンダーとかダイアナ・ロスとかがやっていたけども。あれを思い出した。なんかみんなで……。
(小袋成彬)歌っているね。ひとつの旋律をね。最高だよね。「You are not alone、俺が言いたいのはこれだけだ。You are not alone」っていうのをずっと言っていて。超最高!っていう感じ。
(水原佑果)うんうん。すごい励まされる感じ。
(小袋成彬)そうなんだよ。なんかこの映像を見た時にアメリカに行くかイギリスに行くか超悩んでいたんだけども。「イギリスのトップがこれをやっているってやっぱりすげえ!」って思って。「イギリスのトップがこれなんだ。この曲なんだ!」って思って。結構後押しをされたっていうのもあるし。いいでしょう、この曲?
(水原佑果)うんうん。とってもよかった。
(小袋成彬)でした。Everything Is Recorded『Close But Not Quite』という曲でした。次の曲、決まった?
(水原佑果)あ、いま考えています。あ、でもこの後にってなると、カーティスとか聞きたいんだけど……でも、ハッピーな曲がいいね。じゃあ、ハッピーのプレイリストから選ぼうかな?
(小袋成彬)ハッピーっていうプレイリストを作っているの?
(水原佑果)そう。作っているんだけど……Phony PPL?
(小袋成彬)お、いいじゃん。Phony PPL、行こう!
(水原佑果)Phony PPLの『So Much Better.』がいいかな?
(小袋成彬)あの黄色いアルバムかな?
(水原佑果)そう。お願いします。
(小袋成彬)じゃあ、曲紹介をお願いしてもいいですか?
(水原佑果)それではPhony PPLの『So Much Better.』です。
Phony PPL『So Much Better.』
(小袋成彬)はい。お聞きいただいたのはPhony PPLの『So Much Better.』。いやー、俺、このアルバムここまで聞いたことなかったわ。いいね。
(水原佑果)最近ね、このアルバムを聞いていて。「はー、胸にグッと来る!」って思って。ロンドンの街を歩いていて、電車とかに乗りながらこれを聞いて。なんかエモくなっていたの(笑)。
(小袋成彬)エモくなっていたんだ? でも、楽曲制作をやってみたいね。興味ないの?
(水原佑果)めっちゃ興味ある!
(小袋成彬)ああ、そう?
(水原佑果)いまキーボードがあったらいますぐ弾きたい!
(小袋成彬)いまDJをやっていてさ、こういうのができるようになりたいなとかって、ある?
(水原佑果)DJで?
(小袋成彬)DJもそうだし、なんか音楽としてこういうのをやってみたいとか。
(水原佑果)DJとしては自分でオーガナイズして。映像をコラージュしたり編集をするのがすごい好きなの。だから自分のイベントを……まあ自分でOKっていうブランドをやっているから、そのブランドのイベントでサイバーな世界観を作れたらとか。ディスコっぽいのとか、ドラァグクイーンが騒ぐような、超なんか……。
(小袋成彬)バーレスクみたいな?
(水原佑果)そう。パレードみたいな感じ? 自分の好きな音を組み立てたいな。
(小袋成彬)だって機材を持ってきていたもんね?
(水原佑果)持ってきたよ。KORGのサンプラーとか。あと、鍵盤ハーモニカ!
(小袋成彬)鍵盤ハーモニカ(笑)。ハーモニカだもんね。それを日本からわざわざ持ってきたんでしょう?
(水原佑果)持ってきた。
(小袋成彬)荷物じゃなかった?
(水原佑果)超荷物……っていうか、使いたいと思ったから。
(小袋成彬)でも、こっちで鍵盤ハーモニカをどうするつもりだったの?
(水原佑果)普通にレコーディングするつもりだったの。「つもりだった」っていうか、そうする。これからするところなんだけども。川沿いとかでプーッて吹けたらいいんだけど。スタジオがね……(笑)。
(小袋成彬)「川沿いで」(笑)。本当に、すごいね。「川沿いで吹けたらいいのにね」とか(笑)。ずっとそのノリだもんね。明るくて。
(水原佑果)なんか変わり者だと思われてる気がするけど……(笑)。
(小袋成彬)変わり者は自分で認めているでしょう?
(水原佑果)そっかー。
(小袋成彬)認めてないの?(笑)。
(水原佑果)いや、まあ人間です。Human Animal(笑)。
(小袋成彬)「普通」も「変わり」もないよな。でもね、本当に古い曲を知らないからいろいろと教えてくれてよかったわ。うん。まあまあちょっと、いろいろと音楽の情報を交換しあおうよ。
(水原佑果)ねえ。
(小袋成彬)ということで、じゃあNTSのミックスを聞いてもらえれば……もうなんとなく決めてるの? その場で決めるの?
(水原佑果)いや、結構プレイリストを決めようと……でも、夏の気分で。
(小袋成彬)夏の気分っていうテーマ? 最高じゃん。
(水原佑果)Mood of Summerとか、そういう感じでやっていきます。
(小袋成彬)ぜひチェックしてみてください。
(水原佑果)アーカイブで見れるので。まあ、またミックスをいろいろと作っているんで、聞いてもらえたら嬉しいです。
Yuka Mizuhara 8th August 2019
(小袋成彬)ということで、すげえゆるい回になったなー。最初はピリッとしてたけどね(笑)。
(水原佑果)ちょっと緊張したかな? でも、楽しかったです。
(小袋成彬)ありがとうございます。また遊びに来てください。
(水原佑果)ぜひぜひ呼んでください。
<書き起こしおわり>