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プチ鹿島 芸人の闇営業事情を語る

プチ鹿島 芸人の闇営業事情を語る YBSキックス
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プチ鹿島さんがYBS『キックス!』の中で芸人の闇営業事情について話していました。

社長が落ちる接待力

(プチ鹿島)さあ、本日はちょっと先週来、気になるワードがひとつ、みなさんもあると思うんですよ。「闇営業」。ねえ。まあ芸人のカラテカ、入江さんが仲介をして、いわゆる闇営業。事務所を通さない営業で先輩たちを呼んだら、そこが振り込め詐欺の犯罪者グループだったという。まあ、言ってみれば反社会勢力なんですね。で、もしそこからギャラをもらっていたら……っていう、いろんな意味で論点はあるんですけども。

(海野紀恵)ええ。

(プチ鹿島)闇営業って、知っていました? まあこれ、確実に芸人の、ねえ。

(海野紀恵)私も芸人さんからお話を聞く中で、たとえば違う事務所の仲間と合同でオリジナルのライブをやったりとか、本当に事務所を通さないというもので闇営業っていうのは芸人さんから聞いたことがありましたが。

(プチ鹿島)まあ、こっそりやるっていうね。事務所に所属をしていると、当然何割かは……たとえば1万円のギャラだとしたら5:5の分配だとしたら5000円が事務所。自分のところにも5000円。で、6:4だったら自分が6000円で事務所が4000円とか。そういうパーセンテージ、仲介料なしで直でこっそり行くわけですから。そのままギャラ1万円なら1万円が全額もらえるわけです。10万円なら10万円ね。だから美味しいわけですよ。

(海野紀恵)うんうん。

(プチ鹿島)ただこれ、事務所からすると「契約外でなにやっているんだよ?」っていう。で、しかも今回みたいにね、相手が誰かわからない時、事務所も責任が取れないじゃないですか。ということで、いろんな問題があるんですが……僕のことを言うと、僕に関しての闇営業ってロフトプラスワンぐらいですかね。

(海野紀恵)ほう(笑)。

(プチ鹿島)あれ、闇営業です。事務所を通してないんで。ただ、この間の4月30日みたいに「この日の後はキックスの後に取材とか仕事は入れないでください」ってマネージャーに言っているんで、まあ公認の闇営業っていうことですよね(笑)。というのは、あれはライブハウスですから。で、その日のお客様のチケット代とか、あとは飲み食いの代金から、その売上が高ければ高いほどパーセンテージがこっちに来るわけですよね。といっても、たかが知れたものですよ。お小遣い程度ですから、そこを事務所を通していたら……っていう。で、事務所もそれがあるから「ああ、それはいいですよ」っていう。だいたいどの事務所もそうだと思います。

(海野紀恵)へー!

(プチ鹿島)だから僕はそれですね。闇営業っていうか、事務所を通していない仕事って考えればいまはそれぐらいです。だけど、人によってはやっぱり生きていくためにね、こっそりやっている人も多いと思うし。だから改めて闇営業っていうのを考えると、僕は「芸人とはなにか?」っていうところまで考えることもできると思うんですよ。というのは、芸人とはなにか?って考えた場合、それは「世の中の外にいる存在」って考えたら……そもそもの芸人の成り立ちってそうでしょう? ちょっとアウトロー的なね。

まあ、アウトローまではいかなくても治外法権的な。「しょうがないよ、あいつら芸人だから」みたいな、そういう考え、立ち位置だったらそもそも営業に闇も光もないわけですよ。だって、そうじゃないですか。そういう芸人にオファーを出す人って、これは芸能界だけじゃなくて興行界全体がそうです。そもそも、地元のそういう社会の真ん中にいるというよりは、いまいわれるところの反社会勢力の人たちが仕切っている場合もあるじゃないですか。

(海野紀恵)うんうん。

(プチ鹿島)だからむしろそこでグルグルグルグルとお金が回っているということを考えて、芸人っていうのはそういう場にいる人たちという風に考えると、そもそもはそういう勢力の人たちなんですよね。その成り立ちを考えれば。ところが、どうですか? いま、芸人ってむしろ事務所に所属をして。で、テレビに出て、ラジオに出て、人によっては大手企業のCMにも出ている。という風になると、むしろ全く逆ですよね? コンプライアンスは芸人こそが守らなくてはいけない。だからこれ、その芸人の変化がいいのか悪いのかは別にして、いまはそうなってしまっている。

ただ、一方で昔ながらのそういうのを、じゃあ自活していくためには……いま、「自助努力」なんて金融庁も言っていますけども。自分で食っていくためには、そういうのも一生懸命やんなくちゃいけない。だから、僕がいままで見たり聞いたりした闇営業、もしくはその話っていうのは、ニュアンスとしては「闇営業(笑)」もしくは「闇営業(苦笑)」なんですよ。みんな。「ちょっと明日、闇営業に行ってきます」って。だって、そうじゃないですか。本当は舞台だけでメシを食いたい。もしくはテレビ、ラジオだけでメシを食いたい。仕事をしたい。だけどそれが足りない人ほど、がんばっていかなきゃいけないわけですよ。

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「闇営業(苦笑)」

で、話を元に戻すと、たとえばお座敷がかかればどこにでも飛んでいくのが芸人の生き方のひとつだと思うんですよ。それがよく「お旦(おだん)」なんていいますよね。スポンサーのことをね。で、そこまでは行かなくても、要は社長さんにかわいがられて、やっぱりお客さんに注ぐようなエネルギーをその社長さん1人に注いで。それは舞台ではないですよ。たとえば飲み食いの席とかで。そこで社長さんとか、もしくはその周りの人たちを喜ばせる。「座持ちのよさ」ですよね。で、その座持ちをよくしたことでご飯とかもおごってもらえるし、なんだったらお金もいただけるかもしれない。

そうすることで逆に社長に呼ばれたらすぐに飛んでいって、盛り上げて社長の気持ちをよくして、それでお金をいただく。僕、それは芸人ならではの本来の姿かなって実はひそかに思っていたんですよ。正直言うと、それは自分ができなかったから。やれなかったから。

(海野紀恵)おおー。

(プチ鹿島)だって、かなりエネルギーがいるよ。会社の営業マンの方が自分の営業先を開拓するような、それぐらいのエネルギッシュさが必要ですよ。だって舞台とかネタを作る以外にその力が必要なんだもん。でもそれで食い扶持を確保している人だっているんですよね。だから僕は、自分がそれはなかなかできない「甲斐性なし」。自分がなかなかできないっていうのは潔癖さとか清廉さをアピールしているわけじゃないんです。むしろ、芸人性の高い人がそういうことをできるから「ああ、すごいな。タフだな」って思って僕は敬意を持っていたんです。だから、食いっぱぐれないように自分で食い扶持を稼ぐっていう。その究極が闇営業だと思うんですが……。

ここでさっきのもうひとつのニュースを入れると「老後、年金以外に2000万円が必要。自助努力が必要ですよ」っていう。これって芸人で置き換えれば、いま話してきたことに通じるわけですよね。芸人って事務所に所属をしている人はじゃあ事務所だけに頼らずに自分で仕事を見つけるっていうことがひとつの大きなポイントなんですよ。で、これは正しい意味を言うと「事務所にたよらずに自分の仕事を見つける」っていうことは、たとえば自分の可能性。まだこんな可能性があるとか、こんな仕事ができるとか、こんなしゃべりが、ネタができるとかっていうのを自分で見つけてプレゼンしていく。そういうことなんですよ。本来は。事務所にたよらずに自覚していくっていうのは。

そうすれば結局、事務所も喜んでくれる。僕だってそうじゃないですか。なんとなく1人で新聞を読むのが好きで、その読み比べをなんとなく話してみたらみんなが喜んでくれて。「そうか。12紙とっている自分っていうのは珍しいんだ」って思ったし、「ちょっとおかしな感じなんだな」ってやっと気づいて。それがいま、ひとつの形になっているじゃないですか。だからそういうのをいかに見つけるか?っていうことが芸人の自助努力。まあ、これはどんな仕事でもそうですけどね。自分はこんなことができますよっていう武器をどんどん増やしていくっていう。

本来、そういう意味なんですよ。それが事務所だけにたよらずに自分で仕事を広げていくっていうこと。だけど、芸人によってはいままでも話したように、事務所だけにたよらずに自分で仕事を見つけていくっていうのはイコール、そのまま独自に人脈を開拓して食い扶持を確保するという、そういう芸人もいるわけですよ。で、僕はそれは否定できないんですよ。だって、努力だから。食っていくための。ただ、もうこういう時代だから、反社会勢力とかコンプライアンス的にダメなところはもうダメだよねっていう話で。

むしろ僕のイメージは大御所芸人とか、今回名前の出ているすごい売れている人の闇営業とかっていうよりは、テレビとかラジオとかでそんなに仕事がない、だけど食っていかなくちゃいけない。でも芸はあるっていう人の自助努力の「(苦笑)」の、そこに闇営業っていうものがあるわけですよね。だからたぶん、事務所によっては、芸人によっては、黙認。見て見ぬふりをしていたケースもあると思うんですよね。

(海野紀恵)なるほど。

(プチ鹿島)ただ、今回はちょっと話が特殊でデカすぎるから。で、僕も事務所が全然違う人たちの話ですから、いままでに自分が見てきた例を言うとね、そうなんですよ。だから、自分でいかにして食っていくのか。営業をしていくか。本当の営業です。営業をかけるか。で、そこで社長さんを見つけたら、もう全力でエネルギーをかける。僕はそれ、できなかったからすごいなって思ってみていたんですよね。

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本来はグレーゾーンにいた芸人

だからそもそも、闇営業っていうのを考えるとそういうことなんですよ。本来はグレーゾーンの世界にいたはずの芸人がどんどんどんどんと光を浴びて。なんだったら世の中の中央にいるから、あまりにも闇営業っていうのは世の中がびっくりするよねっていう。だけど、相変わらずそういうのをこまめにやっている人はいると思いますよ。だから、ねえ。この前も飲んでいたら「明日、どうするの?」「静岡のスナックに泊りがけで行きます。かわいがってもらっていて。事務所には内緒で……」みたいなことを言っていたんですけども。でも、タフじゃないですか。

(海野紀恵)すごいですね。

(プチ鹿島)だからそういうのはまあ許されてもいいのかな?って思うんですけども。だってそもそも事務所に所属をしているっていう時点で破天荒でも無頼派でもないですからね。きっちりと管理されている。一方でいま、それが芸人なんですよね。だから今回、闇営業っていうのはちょっと違う切り口というか、僕が見てきた視点でその闇営業というのをね。もしかしたら、自分で仕事を広げていく。自活していく。自助努力っていうのが人脈を広げていくっていうことに……だからのあのカラテカ入江さんはその最たるもので。

だから僕も彼は「友達5000人」って、「すげえな!」って思っていたよ。だってあれ、どれだけの時間とお酒をかけなければ……あとはその性格ですよね。人当たりの良さとか。じゃなきゃ、できない。だから彼なんかは特殊で、その人脈を切り拓いていく能力がスペシャルだったから、それで自分の会社も作ったわけでしょう? それが自分の武器だったわけですよ。ただ、その武器がすごすぎて今回はこうなっちゃったっていうことでね。

じゃあ、処分は入江さんだけでいいのか? とか、そういう話に今後、次々となっていくとは思うんですが。まあ、僕の中では闇営業っていうのは「(苦笑)」というので芸人同士はよく話している。なんかわかりました? ニュアンスって。

(海野紀恵)いや、わかりました。なかなかその芸人さんの中の事情とか仕組みっていうのがわからないで「闇営業」っていうのだけを聞いちゃうと、いわゆる反社会勢力の方とのダイレクトなつながりっていうのに……。

(プチ鹿島)だから、それだけじゃないんですよ。だから、この番組のスポンサーの藤原時計店の藤原専務。専務を気持ちよくして「専務! ご飯連れて行ってくださいよ!」って。で、専務がそういう体質の人だったらね、じゃあ夜中とかにいつも電話がかかってきてね。「来れる?」なんて。そこで「行けません」って言ったら、そういう芸人ではなくなるわけです。それをもう全部をほっぽり出して「行きます!」って。それで座持ちよく、気持ちよくして、お小遣いをいただく。それもいいじゃないですか。そこの空間だったら。

(海野紀恵)そうですよね。

(プチ鹿島)その人脈だったら。だからそういうのはあると思うし、俺はなかなかそれはできなくて。「そんなのをやるんだったら俺、バイトするわ」って。実際にバイトをしていたんですよ。芸人性のない芸人性の方を選んだんですけどね。何度も言うけど、これは自分はバイトをやっていたから正しいとかじゃなくて、むしろ恥ずかしいことだと思っていた。なんだったらバイトなんかせずに、仕事とかしなくてもいかに食っていくかっていうのが芸人性だと思っていたから。そういう人たちのことはすごい尊敬していたんですけどもね。

(海野紀恵)はい。

(プチ鹿島)まあ、今回はたまたまこういうわかりやすい事例が出ちゃったんで。だけどまあ、そういう風にがんばっている人もいるんだよという。で、たぶん黙認しているマネージャーとかもいると思うんですよね。ケース・バイ・ケースで。まあ、そんなお話をしていました。はい。

<書き起こしおわり>

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