プチ鹿島 赤坂自民亭と西日本豪雨・オウム事件死刑執行を語る

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プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中で自民党の若手議員の懇親会・赤坂自民亭についてトーク。西日本豪雨とオウム事件死刑執行の直前に行われた赤坂自民亭会合についての新聞各紙の報道を読み比べていました。

(プチ鹿島)いい天気です。みなさん、こんにちは。火曜『キックス』、プチ鹿島です。

(塩澤未佳子)塩澤未佳子です。

(プチ鹿島)こう、いい天気なんですけども週末、西日本豪雨。これ、今日の毎日新聞があるんですけど、こんなことをおっしゃってます。京都大学の防災研究所准教授の方。「災害の範囲だけで言えば2011年の東日本大震災級の規模だ」ということになっているんですね。で、今回、特別警報というのが出ましたよね。これが6日午前の記者会見で事前にもう気象庁が大雨特別警報を発表する可能性に言及をしているんですよ。で、この特別警報はみなさんもお耳にされていると思いますが、数十年に一度レベルの大災害の恐れがある場合、最大限の警戒を呼びかけるものなんですね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)これ、「数十年に一度」っていうのが事前に言われていたわけです。ところが、でもこれだけの被害が出てしまった。今日の東京新聞の「こちら特報部」という、その日その日の気になることを深掘りする面白い……僕が東京新聞では真っ先に読むコーナーなんですけども。そこではこんな特集記事です。「西日本豪雨 特別警報役に立ったか?」っていう。だってあれだけ何十年に一度の警報が出ているのに、どうして被害が増えてしまったんだろう? 人的被害を防げなかった。果たして特別警報は役に立ったのか?って。たしかにちょっと気になるところですよね。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)だからこういうなんとなくザワッとしているところを掘り下げてくれるコーナーなんですが。で、記者が広島の安佐北区をルポしていて。いろいろと取材をしているんですけど、そこで耳にした地元の方の声が「警報というのは頻繁にあるので実は慣れっこになっていた。ちょっとした雨でも洪水警報が……」って。だから「特別警報」じゃないんですよ。だけど「……洪水警報とかが出されるので慣れっこになっていたところもある」っていうんですよ。

(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)で、なお聞いてみると「市の防災マップで自宅が危険地域にあるのは知っていた。40年以上住んでいるがまさかこの場所が……と思い、これまでもあまり避難してこなかった。特別警報で『何十年ぶり』と言われても、どのぐらいの災害が起きるかはわからなかった」っていうんですよね。うーん、なるほど。こういうことか。たしかにおっしゃっていることわかりますよね。

(塩澤未佳子)いや、そうなんですよね。

(プチ鹿島)慣れっこになる。僕らも地震でもそうじゃないですか。この間も東京……山梨もであったでしょうけど、結構大きな揺れがありましたよね? でもやっぱり「どれぐらいだろう? 収まるのかな?」って。でもあの後に本当にデカいのが来たら……同じことですよね。この広島でおっしゃっている方と。この特別警報というものが導入されたのが2011年9月。奈良、和歌山、三重の三県で死者・行方不明者88人を出した紀伊半島の大水害がありましたよね。あれがきっかけだったっていうんですよ。危険性が十分に伝わらなかった教訓から、従来の注意報、警報の上に特別警報を設けたという。2013年8月から運用が始まったんですが……まあ50年に一度のレベルで発表されて直ちに命を守る行動を取ることを促しているんですけど、やっぱり警報が出すぎちゃって慣れっこになってしまうという部分もあるというんですよね。

(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)だからやっぱりデスクメモという最後にこの特集記事を締めるデスクの方の一言が書いてあるんですけども。「日常的に警報などに触れるような場所で……」。つまり、水害とかが多い場所で。「……その意識、どこまで備わっていたんだろう? また行政の最後通告とも言うべき避難指示が特別警報の後になるのはどうなるのか? 問題点を洗い出し、ぜひ未来につなげたい」っていう。まあ、そうですよね。これから検討が必要ですよね。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)ただ、そうは言っても想定外とか頻繁に警報が鳴っていたので慣れっこだったとか、住んでいる人はこう言っているけど、僕、それは住んでいる人もしょうがないなと思っちゃうんですよね。というのは、だって政治家がわかんなかったんだからっていう。今回これだけ大事になるっていうことをね。だって今日の記事を読んでみるとちょいちょい気になるワードが出てくるんですよ。これも毎日新聞なんですが、「政府筋はここまで被害が拡大するとは思わなかったと明かす。実際に5日(木)の夜、首相と自民党幹部らは東京赤坂の議員宿舎で同党議員の懇親会・赤坂自民亭に参加していた」という。だからまあまあ、政治家とか自民党幹部の人も木曜日の夜の時点で宴会をやっていたっていう。

(塩澤未佳子)そんなにじゃあ、想定をしていなくて。

(プチ鹿島)で、この赤坂自民亭ってなんだろう?ってみなさん、ザワザワすると思うんですよね。で、実際に気象庁は5日(木)に記録的な大雨のおそれを予報しているんですよね。避難指示も出しているわけです。ところが、政治家自らがこんな被害が拡大するとは思っていなかった。だから赤坂自民亭っていうのに出ていた。読売新聞も今日のを読んでみますと、「首相は政府が大雨への警戒を呼びかけた5日夜、都内の衆院議員宿舎で赤坂自民亭と呼ばれる自民党若手議員との交流会に参加した」と。またここで赤坂自民亭ですよ。なんですか、その赤坂自民亭って?

(塩澤未佳子)あら。

(プチ鹿島)で、実は僕、この赤坂自民亭。金曜日の時点で気になっていたんですよ。っていうのは金曜日、もうひとつ大きなニュースがありました。オウムの死刑囚……いまだと元死刑囚ですよね。刑が執行されましたから。松本死刑囚も含め7人を同じ日にっていうので朝から、ねえ。しかも、リアルタイムでどんどん「いま、執行されました」みたいな感じで。「えっ、これはすごいことになっているな」って思って。これだけの死刑を執行するということは、前の日に法務大臣と総理大臣がどこかで会っているんだろうかって僕、思いまして。そこはやっぱり首相動静を見た方が早いと思いまして。ワイドショーで大騒ぎの中、木曜日の首相の1日が載っている首相動静を改めて見たんですよ。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)そうするとですね、こんな記事が載っていたんですよ。要は木曜日の首相の一日を見たらやっぱり上川法務大臣と会っているわけなんですよね。会っていて、しかもそこで上川法務大臣が赤坂自民亭という若手の懇親会。そこにはじめて安倍総理がゲスト出演したっていう。「8時28分、東京赤坂の衆院議員宿舎。自民党の国会議員らと懇談。上川陽子法務大臣。同党の竹下総務会長ら同席」ってあるわけですよ。で、その記事の上に……これは朝日新聞なんですけども「首相、自民議員らと懇談」という記事がありまして。「(懇親会への出席は)9月に迫った党総裁選での3選に向けた支持拡大への思惑がありそうだ」と。ところが、「総裁選は話題にならなかったという。首相は宿舎を後にする際、記者団に『和気あいあいでよかった』と語った」と。僕、これを読んだ時点でちょっとザワザワしたんですよ。

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首相動静と赤坂自民亭

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)というのは、これはだから死刑執行の前の晩なんですよね。で、僕は「じゃあ法務大臣と会っているのかな? そういう『明日、やりますよ』っていう業務報告を受けたのかな?」って思ったら、飲み会で会っていたという記事なんですよ。しかもさらに、これは7月6日の産経新聞を読むと「首相、赤坂自民亭に初出席」って書いてあって。これは党幹部と若手がくつろぎながら懇談する赤坂自民亭という名の飲み会だと。で、これびっくりするんですけど、よりによって若手議員との距離を縮める目的で運営しているんですけど「女将」っていうのが……まあ、料亭や飲み屋さんには女将がいますよね。で、それを誰がやっているか?っていうと、上川法務大臣なんですよ。

(塩澤未佳子)ええーっ?

(プチ鹿島)で、若女将は小渕優子さん。まあ、小渕優子さんはこの際いいですよ。もう表舞台は関係ないからまあいいじゃないですか。だから上川さんは優秀なんでしょうね。この会の女将を司って運営していたという。……間が悪くないですか?

(塩澤未佳子)なんでしょう、これ。

(プチ鹿島)間が悪くないですか? だって、僕みたいな野次馬。もっと言うと意地悪な人間は「あ、今日死刑がこんなに執行されたんだ。これ、すごいな。打ち合わせとかなんかあったんだろうか?」って前の日の首相の行動を洗いますよね。で、上川さんの名前が出てくるから洗いますよね。そうすると、飲み会をやっていた。しかもその飲み会の女将という名で……これ、やるなとは言わないですよ。やるなとは言わないですけど……首相動静に絶対に載るわけじゃないですか。「このタイミング、止めとかない?」みたいなのは……。で、僕はこれ、オウムの話をしていますよ。このタイミングでさらに、豪雨の警報の予告が出て、避難勧告も出ていたんですよ。

(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)雨は降り続けているんですよ。これ、どっちを取っても間が悪いんですよ、これ。

(塩澤未佳子)そうですね。間が悪いというかなんというか……。

(プチ鹿島)だからね、僕はこれ、タブロイド紙的に言うと日刊ゲンダイとかはやっぱり「批判殺到 死刑に乾杯」なんて。これ、オウムのことで批判をしているんですよ。

ところが、「いや、あの時に大雨も降っていて、その時に宴会をやっていたのか!」って、いまはそっちに批判が行っていますので、ゲンダイはその次の日、「人が豪雨に飲まれている中、この政権は何をしていたのか?」っていう、その宴会の楽しそうな写真を一面に載せているわけです。

(塩澤未佳子)ええーっ!

(プチ鹿島)だからゲンダイはこの飲み会の写真をある意味2日連続で、「オウムの死刑執行の前に飲んでいてどうなの?」っていうのも書きつつ、「豪雨の中でも……」っていう。これはゲンダイの書き方なんですね。もちろん、ゲンダイとは論調が異なる夕刊フジは「西日本豪雨 野党が政局に利用」って書いてあるんですよ。これ、どういうことか?っていうと、安倍さん、外遊が予定されていたので。「こんな時に外遊に行くのはどうか?」って野党から意見が出たわけですよね。で、その外遊が中止になりましたよね。その中止が発表される前の記事なんですが。ここで有本香さんという方が「そんなことを言うなんて野党はポピュリズムだ」って批判をしているんですよ。っていうのは、「被害発生時に首相が官邸にいなければダメという話でもないだろう。災害対応を理由に安倍首相の外遊や法案審議を止めるという野党はポピュリズムだ」という批判をしているわけです。まあでも実際に外遊は止めましたから。だからポピュリズムに乗ったことになるわけですけどね。それはそれで総括をしてほしいんですけどね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)だからその新聞の書き方もいろいろとあるんですけどね。特に刺激的なタブロイド紙はね。それとは別に、僕はこの宴会をやるなとは言わないですけど……なんかこう、絶対にこれって報道をされるじゃないですか。報道をされるにあたって、人にどう思われるか?っていうのはあまり気にしないのかな?って思ったんですよね。その死刑にしろ、大雨にしろ。なんか仲間内は絆が深くてガシッと大切にする方たちじゃないですか。ずっといろいろと見ていると。だけど人からどう思われるのか?っていうのはあまり気にしないというか、そもそも考えてないのかな?っていうのも僕、思っちゃうんですよね。これ、どっちを取ったって……「明日、7人の死刑執行をする」。別に死刑執行反対とかそういうことじゃないですよ。でも、これだけ「前の日にじゃあどういう動きをしてたんだろう?」って絶対にみんな見るはずなんですよ。そこで法務大臣が女将で宴会って……「ええっ?」ってギョッとしますよね。

(塩澤未佳子)みんなしちゃいますよ。

(プチ鹿島)その一方で雨も降っている。これ、なんなんだろうなって。よく、こういうギョッとするというかキョトンとすることが結構あるんですけどね、またこれ、あるなと思って。

(塩澤未佳子)ありますね。

(プチ鹿島)だから赤坂自民亭っていうのがまあまあ、今日ぐらいの新聞で一般紙では話題になりかけているんですけど。今日、昨日ぐらいの新聞で話題になっているんですけど、僕はたまたま首相動静を調べて。産経新聞にも載っていたので、土曜日ぐらいの時点で「なんか間が悪いことをやっているな」っていうのはずっと思っていたんです。

(塩澤未佳子)そうだったんですね。

外遊中止の理由

(プチ鹿島)でね、それを受けて今日の読売新聞。「外遊中止 首相、豪雨優先を強調」。で、僕が気になったのが読売新聞、こんな見出しがあるんですよ。「総裁選への失点回避も」ってあるんですよ。つまり、「内閣支持率が持ち直しつつある中、総裁選をにらむ首相は……」って。これは首相周辺のコメントなんですよ。「……このタイミングでの失点を避けたい」っていう。ああ、外遊中止っていうのは日本に残って陣頭指揮を取ってさらなる被害を食い止めるべくリーダーシップを発揮するために残っているんじゃなくて、「なんで外遊に行ってるんだ!」っていうそのツッコミを避けたいため、失点を避けたいために残っているだけなのかっていう。これ、首相周辺が言っているんですよ。えっ、だったら外遊に行った方がいいんじゃないですか。って、思いません? この書き方。言い方。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)ツッコミの失点を避けたいから外遊をやめたんですって。陣頭指揮を取るんじゃなくて。

(塩澤未佳子)だったらなんでいるんでしょうか?

(プチ鹿島)だったら行ってもらった方がいいんじゃないですか? こういうことが平気で書かれているんですよね。これ、どうです? これもギョッとしちゃう物件じゃないですか?

(塩澤未佳子)なにを考えているのかわからない。

(プチ鹿島)「総裁選への失点を回避するために外遊をやめた」っていう。外遊に行けばツッコミが来るから。「なんでこんな時期に行くんだ?」ってツッコミがあるから、そういう失点は避けたい。これ、ちょっとなかなかギョッとする。だから赤坂自民亭からのこの記事の流れはなにかな?って思ってしまったんですけどね。

<書き起こしおわり>

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