PUNPEEとカレー屋まーくん『お嫁においで 2015』制作を語る

PUNPEEとカレー屋まーくん『お嫁においで 2015』制作を語る SOFA KING FRIDAY

カレー屋まーくんさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』に出演。PUNPEEさんと加山雄三さんの『お嫁においで』リミックスを制作したきっかけについて話していました。

(PUNPEE)はい。というわけで『SOFA KING FRIDAY』、58回目のゲスト。今週はCAMPFIREにて無事プロジェクトを達成させ、自身の本をこれから流通させんとしているですね、カレー屋まーくんをゲストにお呼びしております。よろしくお願いいたします。

(カレー屋まーくん)うおーーーっ!

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ!

(カレー屋まーくん)これ、どのテンションでしゃべっていいかわかんないよ(笑)。

(PUNPEE)そんな……無理やりMETEORくんみたいに持ってかなくていいですよ(笑)。で、自分もそのCAMPFIREでプランのひとつとして、支援してくれた方に自分のオリジナルの曲の7インチをプレゼントするっていうことで。他にもスパイスだったり、出張サービスとか。

(カレー屋まーくん)あとはTシャツとかね。いろんなアートワークを提要してくれたから。

(PUNPEE)そういうのがあったと思うんですけども。それで協力をさせていただいたということもあって。無事に5月にそれを発送したり、発売できるということなので今回はカレー屋まーくんにゲストとして来ていただきました。よろしくお願いいたします。

(カレー屋まーくん)よろしくお願いいたします。

(PUNPEE)で、まーくんは「カレー屋まーくん」っていうテイで活動を……ちょっと前までは渋谷の虎子食堂っていうところでカレー屋さんをやったりとかも。

(カレー屋まーくん)まあね。お店屋さんごっこをね。

(PUNPEE)「お店屋さんごっこ」(笑)。

(カレー屋まーくん)あんなの、「ごっこ」だよ。

(PUNPEE)「ごっこ」なんですね。だいぶ本格的にやっていましたけども。

(カレー屋まーくん)まあまあ、ねえ。でも、その筋の人と比べたらもう失礼だよ。俺みたいな嘘んこみたいなやつがお店ってさ。

(PUNPEE)でも、テレビで紹介されていたりもしたし。

(カレー屋まーくん)もう、みんなバグっちゃったんだよね。

(PUNPEE)フフフ、で、自分も何回か行ったりもしたんですけども。このたび、本を出すということだったんですけども。『カレー屋まーくんのあなたの知らないスパイスの世界』という本なんですけど。なんでこのタイミングで今回、本を出すことになったんでしょうか?

(カレー屋まーくん)話は長くなるんだけど短くまとめると、俺はもともと料理を始める前から純文学作家になりたかったのよ。文章を書きたくて。大学の時とかも……日体大だったんだけど、友達誰ともしゃべんないで、授業中にずーっと本を読んでいて。

(PUNPEE)でも、その日体大の時にサッカーをやっていましたよね?

(カレー屋まーくん)サッカーはね、日体大に入るタイミングで俺はもう辞めちゃって。それまではプロチームの下にいたんだけども。でも、プロとしてはやっていける感じがしないから辞めちゃって。それで高校卒業のタイミングでサッカーはたぶんダメだろうかなら、なにかな? みたいな感じで。それで「洋服か文学だな」みたいに。で、学校にいる間はとにかくずーっと高校の時の教科書を文学史の教科書だけ残しておいて。そこに書いてある本を全部読んでやろうと思って。

(PUNPEE)ああ、じゃあ本をすごいいっぱい読んでいて、しかもなんか書きたいってずっと思っていたんですね?

(カレー屋まーくん)そう……だね。うん。あの頃、書きたいと思っていたんだろうね。まあとにかく、読むか音楽を聞くかだね。

(PUNPEE)で、最初に自分がまーくんに会った時はたぶん長野でやっているりんご音楽祭っていうフェスだったと思うんですよ。で、その時はまだカレー屋まーくんじゃなかったですよね? もうカレー屋まーくんでした?

「カレー屋まーくん」を名乗った理由

(カレー屋まーくん)いや、カレー屋まーくんだったよ。そもそも「カレー屋まーくん」っていうのはカレー屋になる前から名乗っている名前なのよ。

(PUNPEE)ああ、でもたしかにそうでしたね。俺、最初に会った時はまだ三軒茶屋で三角っていう居酒屋さんをやっていた時で。なんでそれが「カレー屋」って名乗っていたんですか?

(カレー屋まーくん)そん時に、それを名乗り始めたのが30ぐらいの時なのよ。いま、44なんだけど。で、DJとしてすっごいパッとしてなくて、誰も知らないようなDJだったんだけど。俺、ドープなDJやっていたの。だけど脚光も浴びずに誰も知らない感じの状況にちょっとムカついていて。でも、なんかのタイミングでそういう有名DJとDJをやった時に「DJ○○よりも××の方がかっこよかった」って言われた時、どんな名前のやつに負けたら悔しいだろうな?って思っていろいろと考えた時に……。

(PUNPEE)フハハハハハハハッ!

(カレー屋まーくん)そう。それで俺が「カレー屋になろうかな?」って思っていたタイミングだから。「あのDJよりもカレー屋まーくんの方がかっこよかった」って言われたら恥ずかしいなって思って。

(PUNPEE)その人よりも自分のDJの方がもしイケてなかったら恥ずかしいだろうなって。

(カレー屋まーくん)「PUNPEEよりもカレー屋まーくんの方がよかった」とか、結構屈辱的じゃない?

(PUNPEE)フフフ、屈辱的(笑)。

(カレー屋まーくん)そういう感じでつけたんだよ。そもそもそう。

(PUNPEE)でも、それは「PUNPEE」とちょっと近いかもしれないですよね。ちょっと自虐的じゃないけども。

(カレー屋まーくん)まあ、ラッパーとしてパンピーってないよね。

(PUNPEE)でもちょっと深層的な部分でカレーを作りたいっていうのは?

(カレー屋まーくん)そうね。なんかもう仕事がなくなっちゃって、技術をつけなきゃいけないって思って。もう、料理ぐらいしかなかったから。それじゃあ1品でできるものってなにかな? カレーかラーメン……俺、ラーメンは食わないからじゃあカレーか! みたいな感じで。それで準備していた段階ということで、その時にカレーが頭にあったんだよね。

(PUNPEE)なるほど。で、その流れで三軒茶屋でやっていた三角っていう居酒屋にて、加山雄三さんとやった『お嫁においで』のリミックスの企画が生まれたっていう。言ったら、ここで説明すると加山さんの『お嫁においで』のリミックスをつなげてくれたのもこのカレー屋まーくんで。まーくん、加山雄三さんのマネージャーさんとのつながりがあって。そこから、ああいう話になったんですよね。

(カレー屋まーくん)そうね。

(PUNPEE)だから言ったら「『お嫁においで』でリミックスしたら?」って言ってくれたのもまーくんですもん。

(カレー屋まーくん)そう。もともとは違う曲でやるはずだったから。それを「PUNPEEがやるなら、『お嫁』だね」って言ったのが俺で。

「PUNPEEがやるなら、『お嫁においで』だね」と提案

(PUNPEE)それで自分、ぶっちゃけあの時まで『お嫁においで』っていう曲を知らなかったんですよ。

(カレー屋まーくん)ええーっ? 国民的な……まあでも、そういうのもあるかも。

お嫁においで 2015 feat. PUNPEE
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(PUNPEE)そう。で、聞いた時に「ああ、たしかにこれならいまの意見も言えるし、リミックスもしやすい曲だ」って思ったんですよね。もともと、自分に話が来る前はまーくん、SICK TEAMで考えていたんですよね?

(カレー屋まーくん)そうそう。SICK TEAMで話を通して、いろいろと。あのJAZZY SPORTの方のマーくんが……。

(PUNPEE)フフフ、たまに混同するやつ(笑)。マサトくんね。

(カレー屋まーくん)そう。「まーくん」問題、まだ決着していないから(笑)。

(PUNPEE)フフフ、決着するのかわからないですけども(笑)。

(カレー屋まーくん)で、「PUNPEEとかもありっすね」みたいなことをポロッと言った時に「そりゃそうだね!」って思って。だけど、「PUNPEEだったらそれ、できるかも?」って思って。いろんなフォーマット……フックで『お嫁』のフックを使って、明るい感じで、みたいな。そういうのも全部パッと仕上がって。それで本当にその日に連絡をしたような気がする。

(PUNPEE)ああ、自分に。それで当時、まーくんがやっていた三軒茶屋の三角に行って。もうひたすらお酒を飲んで。

(カレー屋まーくん)ひたすら、あんだけ時間をかけてただ酒を飲んで、最後の15分で「じゃあ、このタイミングでこういうのを……」みたいな。

(PUNPEE)そこからできるまで、1年かかりましたね(笑)。

(カレー屋まーくん)なんか「かかりました」って、俺も含めてみたいな?(笑)。

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ! いや、俺でした(笑)。

(カレー屋まーくん)かかったね。すごいかかった(笑)。

(PUNPEE)いや、でもあれがあるのとないのでは、全然いまがあるかっていうとわからないですからね。

(カレー屋まーくん)まあね、なんかひとつのPUNPEEの中の重要なアンセムになっちゃったからね。

(PUNPEE)この前も田島貴男さんと一緒にやって。

(カレー屋まーくん)ああー、最高だね! それでまた切りたいぐらいだね。リミックスリミックスで(笑)。

(PUNPEE)フフフ、でもその雄三さんのマネージャーさんから言われた瞬間に『お嫁においで』をリミックスしようって思いついたんですか?

(カレー屋まーくん)ええとね、キムと話をしていた時はアルツくんがやった『ブラック・サンド・ビーチ』のリミックスだったのよ。

(PUNPEE)ああ、最初にそっちが? そうか。そっちが先にあって。

(カレー屋まーくん)で、SICK TEAMに持っていた時には「『ブラック・サンド・ビーチ』以外のどの曲でもいいけど、なんかできないかね?」っていう風になって。で、PUNPEEの名前が挙がって。「ああ、PUNPEEなら『お嫁』だな」って思って。そこで『お嫁』が出てきたの。

(PUNPEE)へー! ああ、そうなんですね。で、リミックスを作って、あれですもんね。1曲目、ボツバージョンもあるんですもんね。

(カレー屋まーくん)俺だけ勝手に盤にして持っているけどね。

(PUNPEE)そう。

加山雄三 feat. PUNPEE『お嫁においで 2015』


<書き起こしおわり>

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