Creepy Nuts 織田裕二『Love Somebody 完全盤』を聴き比べる

Creepy Nuts 織田裕二『Love Somebody 完全盤』を聴き比べる Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

Creepy Nutsのお二人がニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中で織田裕二さんの『Love Somebody』を12曲まとめたアルバム『Love Somebody 完全盤』の中から様々なバージョンを聴き比べていました。

(DJ松永)えっ、ちょっと待ってください? 『Love Somebody』だけのアルバム、出たらしいっすよ?

(R-指定)えっ、ずっとあれ聞くんすか? 「ネバネバネバネバ……」ってホンマにネバー? ずっと終わらんのや?

(DJ松永)それ、本人が歌っているんですか? フラカンの『深夜高速』をいろんな人がカバーしたアルバムがあったけど。最高の。

(R-指定)そう。トリビュート。いろんな人が同じ曲を歌う。そういうことじゃなくて織田裕二が12曲、『Love Somebody』を歌うの? それは、地獄……?

(DJ松永)フハハハハハハッ!

(R-指定)いやいや、それは聞いてないのにそんなこと言ったらアカンけど。

(DJ松永)聞かずして作品の評価を下してしまうのはダメだけど。

(R-指定)でも、出したっていうことはその12曲が聞けるクオリティーやったってことっすよね?

(DJ松永)そうそう。だってみんな優秀なクリエイターが作ったっていうわけだから。

(R-指定)いろんな「ネバネバネバネバ……」があるってことでしょう? (低い声で)「ネバネバネバネバ……」も。(がなり声で)「ネバネバネバネバ……」も。

(DJ松永)レゲエバージョン。(レゲエっぽく)「ネバネバネバネバ……」って。Fireballみたいに。

(R-指定)(Fireballのモノマネで)「ネバネバネバネバ……」って。

(DJ松永)「ネバネバネバネバ……」ってボーカルを重ねてな。やり方はいろいろとあるんですよ。

(R-指定)で、ヒップホップ的なアプローチも。(トラップの三連符フロウで)「ネバッ、ネバッ、ネバッ……」って。トラップでね。

(DJ松永)「ネバッ、ネバッ、ネバッ……」。

(R-指定)(三連符フロウで)「ラブ、サンバリ、トゥナイッ! フッ! ラブ、サンバリ、トゥナイッ!」。

(DJ松永)「フッ!」。

(R-指定)(三連符フロウで)「ネバッ、ネバッ、ネバッ、ネバッ……ラブ、サンバリ、トゥナイッ!」。

(DJ松永)「スクーッ!」。

(R-指定)フハハハハハハッ!

(DJ松永)ほら、できるわけだから。

(R-指定)12曲、必要やな。

(DJ松永)地獄でもなんでもない。

(R-指定)聞きたいな(笑)。

(DJ松永)聞きたい! そのアルバム……。

(R-指定)聞きてー!

(中略)

(DJ松永)あら? こんなメールが……。「『Love Somebody』12連発のアルバムですがタイトルは『Love Somebody 完全盤』。Amazonの評価はなんと星4.6」。すげえ!

(R-指定)すげー! えっ、じゃあ名作アルバムなんや?

(DJ松永)「……コメントでは『「LOVE SOMEBODY」12連発と言う事で、飽きるかなぁ…?と思っていたら、なんのなんの「LOVE SOMEBODY」にどっぷり浸ることができました!』『全て同じ曲なのに不思議と1つの映画を観たようなそんな感覚になります。』……ネバネバ、思っていたよりもヤベえっすわ!」。

(R-指定)ええーっ、すげえ!

高評価アルバム

(DJ松永)もう1通、メールが。「織田裕二の『Love Somebody』の12パターン、見てください。あいつ、イカれてますよ?」。

(R-指定)お前、なんてことを言うんや!(笑)。

(DJ松永)すごい。1曲目が『Love Somebody (CINEMA Version IV)』。

(R-指定)はあ? 1曲目が『CINEMA Version IV』?

(DJ松永)2曲目が『Love Somebody (CINEMA Version III)』。3曲目が『Love Somebody (CINEMA Version II)』。

(R-指定)数字、ややこしい。

(DJ松永)4曲目が『Love Somebody (AKIRA’S PALM☆DRIVE REMIX)』(笑)。

(R-指定)フフフ、ちょっとごめんなさい。知らないです(笑)。アキラズパルム……?(笑)。

(DJ松永)5曲目。『Love Somebody (CINEMA Version)』。

(R-指定)やっとここで1か! やっと? 5曲目でやっと1のシネマバージョン?(笑)。

(DJ松永)6曲目。『Love Somebody (Acoustic Version)』。

(R-指定)フフフ、アコースティックな。いいよな。

(DJ松永)7曲目。『Love Somebody (DJ Hasebe Remix)』。

(R-指定)おおーっ! ええっ? ハセベさん? 我々ヒップホップ界の重鎮の。

(DJ松永)急にハセベさん来た!

(R-指定)ちゃんとやっぱりヒップホップバージョン、あったんや!

(DJ松永)8曲目。『Love Somebody (SECRET Version)』。

(R-指定)なんや、それ? シークレットバージョン? なんや!(笑)。

(DJ松永)あと、シークレットバージョンを中腹に挟むなよ(笑)。

(R-指定)ちょっと待て。えっ、シークレットバージョン?

(DJ松永)9曲目。『Love Somebody (ALBUM Version)』。

(R-指定)フフフ、なくなってきたんか? シークレットあたりから?

(DJ松永)10曲目。『Love Somebody (Remix)』。

(R-指定)あっ、シンプルリミックス? ちょっと待って! 『AKIRA’S PALM☆DRIVE REMIX』とか『DJ Hasebe Remix』があったのに、10曲目では『Remix』……誰の?

(DJ松永)誰の? 名前、明記してないの?(笑)。

(R-指定)もうなくなってきてるぞ(笑)。

(DJ松永)11曲目。『Love Somebody (PIANO Version)』。

(R-指定)ああ、まあな。王道やな。ピアノバージョンやな。

(DJ松永)12曲目。『Love Somebody 織田裕二 with マキシ・プリースト』。

(R-指定)ああ、これが俺らいちばん聞いていたやつや。マキシ・プリースト。

(DJ松永)アルバムバージョンは何なんだよ?

(R-指定)いや、ほんでいっぱいあったぞ? なんか急に10曲目に普通のリミックスとか。

(DJ松永)これ、なんか聞けたりしますか?

(R-指定)どうする? あ、うちのスタッフのDJ斉藤がかけてくれる? ADJ斉藤が……まあでも、シークレット、気になるな。

(DJ松永)隠されているっていうことは、よっぽどですよ?

(R-指定)隠されている。

(DJ松永)まあハセベさんのも聞きたいですけど。

(R-指定)ヒップホップのな。どうヒップホップに解釈したのか。ハセベさんバージョン。えっ、これはシークレットバージョン?

(シークレットバージョンが流れる)

『Love Somebody (SECRET Version)』

(R-指定)これ、シークレットバージョンっすか?

(DJ松永)「La la la love somebody tonight♪」。

(R-指定)やっぱめちゃくちゃいい曲やな!

(DJ松永)めっちゃいい曲。でも、これだけじゃ足りないっすね。あと、11が聞きたいっすね。

(R-指定)えっ、これがシークレットっすか? いまので終わりっていうこと? どうシークレットやったんやろう? じゃあ、ちょっと『AKIRA’S PALM☆DRIVE REMIX』、行ってもいいですか?

(DJ松永)どういう差があるんだろう?

(AKIRA’S PALM☆DRIVE REMIXが流れる)

『Love Somebody (AKIRA’S PALM☆DRIVE REMIX)』

(DJ松永)(イントロを聞きながら)おっ、ストリングスから入ってきて……あっ、シンセサイザー。

(R-指定)どうやってこれが……夜景や! お台場の夜景! ウェーイ! これ、レインボーブリッジちゃう?

(DJ松永)これ、夜景にぴったりのイントロですよ。これを聞きながらお台場を流すわけだ。

(R-指定)そういうことや。(ビートが入ってきて)おおっ、めっちゃシャレてる! かっけー! ああ、これは夜景やわ。ちょっと「ネバネバ……」まで聞きたい!

(DJ松永)めっちゃおしゃれじゃん!

(R-指定)あ、すげえ!

(DJ松永)これ、ヤバいね。

(R-指定)(織田裕二のボーカルが始まって)ウェーイ! なるほどな。だからこれ、レインボーブリッジの、いまは夜景やろうな。夜の……だから織田裕二が運転していて、横に彼女が乗っていて歌っている感じ。レインボーブリッジ。夜は光るやん?

(DJ松永)(ハンドル)片手でね。

(R-指定)深津絵里かな? 隣に深津ちゃんを乗せて。こうやって事件を解決した後の。なるほどね。

(DJ松永)エンドロール後みたいな。

(R-指定)休日でもいいかもな。休日の織田裕二と深津ちゃん。

(DJ松永)正直、どうですか? クラブの朝方に流してもよさそうな……。

(R-指定)あっ、朝方や! 朝方ドライブ! そっちか!

(DJ松永)(サビに近づいてきて)来るぞっ!

(R-指定)来る来る来る!

(DJ松永)身構えろーっ!

(織田裕二ボーカル)La la la love, Somebody tonight♪ La la la la love, Somebody for life♪ And I will never never never never never never never let love go♪ I wanna love somebody tonight♪

(R-指定)最っ高!

(DJ松永)最高!

(R-指定)最高です!

(DJ松永)いやー、やっぱりね、トラックに合わせて歌い方もちゃんとこう、変えてきているからね。

(R-指定)全然違ったな。

(DJ松永)シークレットバージョンと『AKIRA’S PALM☆DRIVE REMIX』でこんなに違うとは……。いや、ちょっと俺、『AKIRA’S PALM☆DRIVE REMIX』って聞いてチャラいんじゃないか?って。正直「PALM」と「DRIVE」の間に「☆」が入っていますから。正直。

(R-指定)ああ、ちょっとチャラい。ちょっとナメたな。ちょっとナメたけど、こんなシャレた音作り……。

(DJ松永)ちょっともう1曲、行っとく?

(R-指定)もう1曲、行こう! 他のバージョンを……。

(DJ松永)じゃあ、ハセベさん、行っときますか? でもハセベさん、もしかしたらこれに近いかもね。

(DJ Hasebe Remixが流れる)

『Love Somebody (DJ Hasebe Remix)』

(R-指定)(イントロを聞いて)えっ?

(DJ松永)おい……。

(R-指定)(ビートが入ってきて)おっ、おおう! めっちゃヒップホップや!

(DJ松永)イントロがチョップ&フリップっぽいっていうか。

(R-指定)おおっ、かっけー!

(DJ松永)さっきのがR&Bだとしたら、これはちょっとメロウヒップホップっていうか。

(R-指定)こっちはメロウヒップホップ。ヤバいな。(織田裕二のボーカルが始まって)おおーっ! いいっすね。

(DJ松永)あの外人、誰? (モノマネで)「カモンカモンカモン……」って?

(R-指定)「カモンカモン……」はマキシ・プリーストやろね。その声をたぶんサンプリングしてるんやろうな。

(DJ松永)なるほど。やっぱりそういう素材も使いつつ、ハセベさんが。

(R-指定)さすがっす。ハセベさん! うーわっ、ちょっとあと……ちょっと待って。どう? アコースティックとかピアノとかも実はまだ残っているのよ。

(DJ松永)マジで? いまはなにを聞いたんだっけ? シークレットと『AKIRA’S PALM☆DRIVE REMIX』と『DJ Hasebe Remix』。

(R-指定)やっぱりアコースティック、行っときますか? いま、打ち込みで作ったクラブミュージック仕上がりのやつを聞いたんで。ちょっとやっぱりアコースティックバージョンも聞きたいっすね。

(アコースティックバージョンが流れる)

『Love Somebody (Acoustic Version)』

(R-指定)(アコースティックギターのイントロを聞いて)あれ? こういうスタイル?

(DJ松永)シャレてんな!

(R-指定)なんか思っていたのと違う! ミドルテンポ? ちょっと早めの……。

(DJ松永)なんかこれサーフミュージックかな?って感じですけど。なにこれ?

(R-指定)たしかに。結構ノリノリっていうか。

(DJ松永)(織田裕二のボーカルが始まって)ああ、いいですね。

(R-指定)ちょっとシネマの4を聞いてもいいですか? 1曲目。シネマ4。

『Love Somebody (CINEMA Version IV)』

(R-指定)あれっ、これ、シネマ? めっちゃ壮大な……ああ、映画やな。この壮大さ。

(DJ松永)しかも4作目。正直、サントラ聞いている感覚です。

(R-指定)シネマ4っつったら、最後の作品ですよね? 最後の、これまでの『踊る』の。

(DJ松永)なるほどな。で、このアルバムは4から始まるからね。これがアルバム自体のイントロっていう。

(R-指定)いちばん始まり。だいぶ壮大な……ああ、『THE FINAL』の主題歌? だからこんだけ壮大なんや。ちょっと悲しさも入っているのよ。「これで終わってしまう」っていう悲しさも。

(DJ松永)全然曲に入ってこない。

(R-指定)いや、4はまだ入らなん。『THE FINAL』やから。

(DJ松永)(スタッフからの指示を聞いて)「Rさんのコーナーをカット」? 当たり前だわ!

(R-指定)全然いいよ!(笑)。これはヤバいわ! あ、じゃあ日本語ラップコーナーがカット?

(DJ松永)えっ、ちょっと待って? 歌が聞けずにCM入り?……家に帰ったら聞こう。

(R-指定)絶対に聞こう!

(DJ松永)CD買う!

(CM明け)

(R-指定)これ、まださっきの曲ちゃう?(織田裕二のボーカルが始まり)ああ、やっと来た!

(DJ松永)ああ、いいなー。

(R-指定)これがシネマバージョン4。

(DJ松永)4ですね。

(R-指定)どうやらこれ、イントロから曲にいくまで3分かかるらしいです。

(DJ松永)おいっ、なんだよ、それ? トラック分けろ、そんなもん!

(R-指定)「ネバネバネバネバ……」、最高ですね。いい曲。じゃあ、今日の日本語ラップ紹介は織田裕二で『Love Somebody』でした(笑)。

(DJ松永)続けてお聞きいただきました。いいですねー。

(R-指定)いや、すごいですよ。

(DJ松永)たしかに聞けるわ。

(R-指定)そう考えると、日本のドラマはヤバいな。こんだけあるんや。『踊る大捜査線』、ヤバいっすね。

(DJ松永)ピアノバージョンとかも聞いてみたいっすね。

(R-指定)あと、普通のアルバムバージョンがどないなっているのか。これ、ヤバいアルバムやわ。

(DJ松永)本当だよね。こうなってくるとオリジナルを聞きたくなってくるよね。

(R-指定)そうやねん。最後、ほしなるねん。最後、ほしなるところで12曲目っていう。憎い演出!

(DJ松永)ちょうどいい!

(R-指定)これ、めっちゃいいアルバム。すいません。「地獄」なんて言って。ごめんなさい。天国でした!

(DJ松永)本当に俺、猛リピートするわ。アルバムのリピート再生、全然しますけどね。

※全曲Amazonで試聴可能です。

<書き起こしおわり>

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