吉田豪と渡辺淳之介 GANG PARADEメジャーデビューを語る

吉田豪と渡辺淳之介 GANG PARADEメジャーデビューを語る SHOWROOM

WACKの渡辺淳之介さんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんとメジャーデビューが決まったGANG PARADEについて話していました。

(吉田豪)本当にドキュメンタリーシステムが恐ろしいと思ったのは幻のグループSiSのドキュメンタリーとか。「なにを暴こうとしているんだ!?」って(笑)。

(渡辺淳之介)フハハハハハハッ! いやー、あれは闇が深いですね。『SiS消滅の詩』という映画もぜひ、見ていただきたいんですけども。お披露目ライブ一夜にして謎の解散を遂げるというアイドルグループの話で。

(吉田豪)当然、そこにはなにかの理由があるだろうっていう。

(渡辺淳之介)なんですけども、それも深すぎて描ききれないという。

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(吉田豪)ドキュメンタリーでも伏せてはいるんだけども、なんとなくひとつの答えしか出てこないっていう(笑)。

(渡辺淳之介)なんとなくわかるっていうところは。よく知っている人はわかるかもしれないですけどっていうところもあって。でも、その解散した女の子、4人組だったんですけども、3人はいまうちの事務所におりまして。ギャングパレードっていうところで、なんとメジャーデビューを果たすというシンデレラ・ストーリーを体現している感じですかね。

GANG PARADEがあそこまでなるとは思わなかった

(吉田豪)フフフ、ギャンパレがあそこまでになるとは思っていなかったですからね。僕、正直最初の2人組としてのデビューの時、全く思っていなかったですよ。

(渡辺淳之介)そうなんですよ。だから僕、たぶん鋼の錬金術師なんですよ。結構、本当に石ころをダイヤモンドに見せるのが得意かもしれないですね。

(吉田豪)プラニメのデビューを見た時、「これは……大丈夫かな?」っていう不安しかなかったのが。

(渡辺淳之介)でも、結局僕もそうなんですけど、時代とともにニーズも変わってくるんで。それに対してWACKで本当に一緒にやってきている子たち……期間が長ければ長いほどなんですけど、カメレオン感が強いっすね。やっぱりね。なににいちばんプライドを持っているかって、どっちかっていうといろんな人に知ってもらうことの方にプライドがあって。やっていることに別にプライドがあるわけじゃないんで。

(吉田豪)ということは、別に変えてもいいぐらいの?

(渡辺淳之介)全然変えていいっすね。だからもしかして、ここからバンドが流行るんだったら、俺らもバンドやりますって(笑)。

(吉田豪)もう1回、そっちの方に?(笑)。

(渡辺淳之介)「よっしゃ、俺ら練習しようぜ!」って。でも、そのかわり本気でやりますから。ということだと思いますけどね。だから本当にアイドルじゃなくなったら、俺も別にアイドルじゃなくてもいいし。そこはたぶん……そこの矜持がみんな、どっちかっていうと「ちゃんとアイドルをやって……」みたいなところが強いので、なかなか浮上しづらいというか、方向転換しづらいんじゃないかなって。

(吉田豪)渡辺さんは本当によくも悪くもアイドルにこだわりがない。

(渡辺淳之介)ないっすね。

(吉田豪)アイドルが面白いことができそうな場だったっていうだけで。

(渡辺淳之介)そうなんですよ。本当に、最初に思ったのは「すごい、こんな大人のおもちゃみたいなものが……」って。たとえばBABYMETALとか。あんなのもおっさんの趣味じゃないですか。

(吉田豪)単純にレーベルの人のね。

(渡辺淳之介)その趣味がビジネスになっていくのを見ていて。「これは、こんなので遊ばせてもらっていいのかしら?」っていうのを思いましたけどね。でも、いいんですよ。いま、オーディションやっているんですけども。BiSのオーディションも……合宿オーディションが3000人とか応募が来るわけですよ。

で、今回のBiSのオーディションも「誰が応募するんだろう?」ってファンとかも言っていたんですけど、2000人来まして。やっぱり僕たち、ラッキーだなと思うんですけども。僕たちが作る音楽が好きだとか、衣装を着たいとか言ってくれる人たちがいるんで。趣味が実益になっていくってこれなんだなっていう感じはしていますね。ラッキーです。

(吉田豪)意外と誤解とかあるんじゃないですか? 「BiSになりたい」っていうのと、「WACKに入れる」っていうのは……。

(渡辺淳之介)いや、WACKに入れますよ(笑)。

(吉田豪)あれ? 一応つばさレコーズっていうことなんじゃないんんですか?

(渡辺淳之介)ああ、つばさとの共同ではあるんですけど。

(吉田豪)微妙な線引きがあるじゃないですか。

(渡辺淳之介)ほぼほぼWACKです。

(吉田豪)ほぼほぼWACK。

(渡辺淳之介)たしかに、めんどくさいことは全部つばさに押し付けていて。

(吉田豪)フハハハハハハッ!

(渡辺淳之介)計算とか、マネージャーとか、そういうのは全部。

(吉田豪)現場はそっちに任せて。

(渡辺淳之介)そうですね。つばさのいま、現事務所の社長が僕の大パイセンなんですけど。「お前、本当にすげえ契約をしてくれたな」っていうのをめっちゃ言われました。

(吉田豪)へー!

(渡辺淳之介)「お前、ただ金が入ってくるだけじゃん」みたいに言われたんで、「えっ、じゃあ僕、辞めてもいいんですけど。それで売るんですか?」って言ったら黙りましたね。

(吉田豪)フハハハハハハッ! タチが悪いなー(笑)。

(渡辺淳之介)すいません(笑)。

(中略)

(吉田豪)(コメントを読む)「ギャンパレの逆転劇はどこからだと思いますか?」。

GANG PARADEの逆転劇

(渡辺淳之介)逆転劇……でもやっぱりココ・パーティン・ココたち、SiS組が入ってから流れが変わった感じがしますね。でも、本当にわからないんですよ。だってぶっちゃけた話をすると、ギャンパレを潰そうと思っていましたからね。「もう無理かもな」って思って。で、ずっと赤字を垂れ流すし、ヤバいなと思っていたから。それこそ吉田豪さんも最初に言っていたように、こんなになるとは思ってなかったっていうのはどっちかっていうと2人で始まった時よりも、だんだんだんだんとヤバくなっていった時、あるじゃないですか。

本当に客が5人とかしかいなかった時、あったんですよ。だからその時とかもヤバくて。でもやっぱり、そんなところからも結局、数年を経て、やっていればメジャーデビューですよ。そんなの、2年前は誰も考えていなかったっていう感覚なんで。俺はすごい信じれば……だからそのミスiDの子たちも、一歩は踏み出さないといけないんですけど、やっていれば何かしら来るのになとは思うんですけど。結構みんな、すぐに結果を求めるんで。

(吉田豪)「もうダメだから諦めよう」みたいな。

(渡辺淳之介)「バカじゃねえの?」って思いますけどね。「すぐに結果なんか出るわけねえんだよ」と思うんですけどね。

(吉田豪)なかなかあそこまで紆余曲折を経て売れたグループもないですよ。珍しいケースですよ。

(渡辺淳之介)そこらへんはでも、持っていますね。運とかそういうものを彼女たちは持っているのかなって思っていますね。

(吉田豪)渡辺さんが諦めなかったところもすごいっていうことですね。

(渡辺淳之介)というより、T-Paletteですね。T-Palette Recordsがすげえ売上が落ちている時に支えてくれたんで。彼らがいなければ、本当にメジャーデビューはなかったと思うんで。本当に、そうですね。タワーレコードにも足を向けて寝られないです。

(吉田豪)Tパレ史上にないぐらい、ちゃんと広告を打ったりしていましたもんね。

(渡辺淳之介)そうですね。だからすごい感謝ですね。

(吉田豪)ギャンパレがお金をかけて売ったのに、メジャーに行っちゃうっていうね(笑)。

(渡辺淳之介)フハハハハハハッ! まあ、そうですね。

(吉田豪)でも、その分Tパレにも感謝の気持ちとかが……合宿でも言いましたからね。関係性はきちんとできているっていう。

(渡辺淳之介)全然、たぶん大丈夫だと思います。わかんないですけど(笑)。

<書き起こしおわり>

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