宇多丸さんと吉田豪さんがニコニコ生放送『俺たちの一番長い日 タマフル24時間ラジオ』の中で、般若さんと宇多丸さんのビーフ後にK DUB SHINEさんと行った第三会議室の公式イベントについて振り返っていました。
(宇多丸)そのマジギレのとばっちりがこっちにも来てさ。なんで俺が怒られてんだ?みたいなさ。なるから、ダメですよ。本当。
(コンバットREC)Mummy-Dさん、たまに怖いですよね。
(宇多丸)Mummy-Dさん・・・
(吉田豪)ケーダブさんにも怒ったんですか?
(宇多丸)ん?
(吉田豪)ケーダブさんにも。
(宇多丸)こっちゃんにも怒ったかな?ちょっと(笑)。まあ、そうそう。この間のね、ロフトで。
(吉田豪)この前のロフトプラスワンが最高だったんですよ。あの、いろんな騒動があった後の宇多丸さんとケーダブさんが直接対決。
(コンバットREC)僕なんかそのへんの流れ、そんなに詳しく知らないんですけど。
ビーフの一連の流れ
(宇多丸)ええ、ええ。じゃあ改めて。
(吉田豪)説明しましょうか?
(玉袋筋太郎)説明した方がいいよ!
(宇多丸)あのね、みなさんもその話ね・・・
(吉田豪)知りたいでしょうけど。
(宇多丸)まあ、またその話するの?って(笑)。
(吉田豪)番組でも2回ぐらいやってますけども。
(宇多丸)まあ、般若くんっていうラッパーがいて。そうそう。長渕さんとすごい・・・
(コンバットREC)いい体してらっしゃる。
(宇多丸)般若くんがずっと自分のホームページのところでフリースタイルラップっていうか、ちょっと簡単な・・・
(吉田豪)音源を募集して、それに乗っけていろいろ時事ネタというか。
(宇多丸)日記がわりにフリースタイルラップするみたいなので、いきなりなんか僕のことをディスる音源を上げたんですよ。
(吉田豪)で、これがいい話なのが、その時にその音源を送った人がTBSラジオのヘビーリスナーで。Twitterを見るとずっとTBSハッシュタグで書いている人が、『えっ、僕の音源がまさか宇多丸ディス・・・?』(笑)。
まさか一時間で作ったビートが宇多丸ディス曲になるとは…
— ksmn (クソメン) (@_k_s_m_n_) 2015, 8月 7
(宇多丸)まさか宇多丸ディスに(笑)。なんだっけ?クソムシくんみたいな感じの人だよね。
(吉田豪)はいはい。いい話でしたね。
(玉袋筋太郎)そんな人がいるの?
(宇多丸)そんで、ただ内容は、品川祐さんの『Zアイランド』っていう映画があって。それに般若くんが出てるんだけど。それを番組で扱わなかったじゃねえか。それはどういうことだ?みたいな感じで。
(吉田豪)『品川嫌いだからだろ?』みたいな話ですよね。
(宇多丸)そうそう。で、僕は翌日の番組で、そうじゃないんだよみたいな説明も入れつつ、一応アカペラでサッと書いたラップを返しまして。
(吉田豪)で、ここの伏線としては品川さんに宇多丸さんの存在を知らせたのが水道橋博士っていうのがあるんですよ。
(玉袋筋太郎)また、もうこじらすねえ!
(一同)(笑)
(玉袋筋太郎)いちいち、こじらすねえ!
(宇多丸)まあ、でもさ、それはいいじゃん。全然いいことで。で、そこまではまあ、よかったんだけど。それを見て、みなさんやいのやいの騒いでいただくのはいいんだけど。その中でひときわ目立つ・・・
(吉田豪)いま、『品川さん、今日来るんじゃねえか?』っていうのが流れてますよ。
(コンバットREC)ああ、たしかにね。ここ廊下だし、来れますよね。
(宇多丸)いや、だからスタッフ、なんか知り合いとかいるんだったらいいけどさ。そんで、その件に関しては『「Zアイランド」のソフトも買ったから、出たら番組で評論するから。そんで勘弁してよ』っていう感じで。まあ、一応そこで。
(吉田豪)いい感じで手打ちっていうね。
(宇多丸)話、一旦終わったの。
(吉田豪)般若さんサイドも納得してくれて。
(宇多丸)したら、それをね、野次馬のみなさんがやいのやいの。これはいいんだけど。その中にひときわ目立つ野次馬が。K DUB SHINEっていうのがいて。
(吉田豪)野次馬っていうか、当事者じゃないですか。まずその、ねえ。品川さんが云々・・・っていう話を伝えたっていうのがあったじゃないですか。
(宇多丸)ああ、そういうことね。あと、ケーダブっていうのは前から。ずいぶん前ですけど。10年以上ですけど、まあ般若くんとの間にいろいろこう、ビーフっていうか、ディスられたりっていうのがあった人なんで。要は『これでついに宇多丸が標的になった。イエーイ!』っていうので。
(一同)(笑)
(宇多丸)まあ、楽しいのも、気持ちもわかる。気持ちもわかるっていうのがあって。『ただお前、ちょっとはしゃぎすぎだんべよ?』っていうのと。あと、まあちょっと最近、単純に僕とケーダブの個人的な付き合いの関係で、『いまお前それ、よくはしゃいで俺に言うね?』みたいなので。
(吉田豪)『俺、結構いろいろやってきたよね?』っていうのがあるわけですよね。
(宇多丸)そうそう。で、ふざけるなよ!って思ったんだけど。で、ちょっとイラッとしているところに、般若くんが今度、新しいラップを出したら、そん中では今度、K DUB SHINEディスが始まっちゃったと。で、翌日がSUMMER BOMBっていうZEEBRA主催のヒップホップフェスで。ライムスター出る、般若出る、キングギドラ出る。全員出る。
(コンバットREC)あ、じゃあ前フリとしては。イベントも盛り上がるし。
(吉田豪)完璧な。ところが、ケーダブさんが『俺、行かない』ってTwitterで言い出したり(笑)。
(宇多丸)『俺、面倒臭いから行かない』とかTwitterで。ただ、それはケーダブ一流の、なんて言うかプロレス的な盛り上げで。『行かない』って言っておきながら、まあ来て。それでだからみんなワーッて盛り上がって。で、そこで、予め寸前に録ったアンサー音源みたいなのを流して、みたいな。
(コンバットREC)素晴らしい流れじゃないですか。
(吉田豪)ところが、寸前に録った音源っていうのが問題なんですよね。
(宇多丸)寸前に録った音源で、般若に言い返しているのはわかるよ。般若がこっちに飛び火したんだから。そん中で俺のことも、『宇多丸甘いからこんな展開』。
(一同)(爆笑)
(宇多丸)『アイドルマニアで有名な変態』。おい!
(吉田豪)『アイドルマニアで有名な変態』はいいですよね(笑)。
(コンバットREC)これ、ここまで、いまコッタさんと1回もモメてないにもかかわらず(笑)。
第三会議室 公開収録イベント
(宇多丸)お前、なんでそこで俺にも弾撃ってくるんだ、バカヤロー!みたいになって(笑)。で、テメーふざけんな!って。で、そのイベントが土曜日で。で、日曜、月曜で火曜日にその第三会議室の公開収録があって。それはもう、この事件があるはるか前からソールドアウトだったんですよ。
(コンバットREC)はい。
(宇多丸)だからこう、お客さんを入れるじゃないですか。いつもだったら、普通の会議室で収録してる時ならケーダブに『テメー、お前、この野郎!』とかなって。『収録とかじゃねえよ、この野郎!』ってなっているんだけど。もうお客さんを呼んでるし。
(玉袋筋太郎)(笑)
(吉田豪)やるしかない。
(宇多丸)若干ピリッとした空気の中、始めるしかないわけ。で、吉田さんも面白がっているから。吉田さんもニヤニヤ。締め切りに追われてカチャカチャやりながら、『僕、ここで聞いてますから』とか言って、楽屋にいるわけですよ(笑)。
(コンバットREC)悪質な感じでね(笑)。
(宇多丸)もう、なんて言うのかな?吉田さんは別に拒絶しても無駄だから。で、多少ピリッとした空気で始まりながら、でもお互いちょっと、どういうことなんだよ?みたいな感じで。
(吉田豪)結構スイッチ入った瞬間、何回かありましたよ。
(宇多丸)最初は怒ってないつもりだったんだけど、ケーダブと話し始めたら3分後にはムカついて、『おい!』って。
(一同)(笑)
(吉田豪)何度か声を荒らげてましたよ。で、言っちゃいけないレベルのことまで、何度か言ってましたよ。面白かった。
(宇多丸)そうなんだけど。
(コンバットREC)この、スリリングな。
(玉袋筋太郎)いいじゃん。
(吉田豪)いいプロレスだった。うん。
(宇多丸)で、いままでの流れのあれで、こうこうこうで・・・って。『でもさ、お前、最後のあれで、俺のこと言うの、おかしくね?』みたいなことを言ったら、こっちゃんが『そこは、ごめん』って。
(一同)(爆笑)
(コンバットREC)相変わらず、かわいい。
(高橋芳朗)かわいい(笑)。
(宇多丸)『かわいい』じゃねーよ!
(一同)(笑)
(玉袋筋太郎)今日、かわいかった。
(宇多丸)そんでたとえばそのね、Dともちょっと言い合いになったと。で、『言い合いになったんだけど、そこはピースになって和解した。でも俺がその後、ライブでかけちゃったからさー。だから怒っちゃってさ』って。『かけちゃった』じゃねーよ!
(吉田豪)『だってさ、前に録ってたんだもん』って(笑)。
(宇多丸)『もう録っちゃってるからさー』って。で、『なんで俺のディスのパートなんか、わざわざ入れたんだよ?』っつったら、『いや、ちょっと曲の量がほしくって』って。
(一同)(爆笑)
(吉田豪)『量、足りなかったんだよねー』って(笑)。
(玉袋筋太郎)尺が(笑)。
(宇多丸)『ふざけんなよ!』みたいなことを言って。で、まあそれで、なんかもうさ、『もう!』みたいになって。で、一旦休憩でーす』ってこう、楽屋に戻ってきて。まあ、盛り上がったしさ、いい感じになったから。あったまったから、まあ、楽しかったねって感じになっていて。で、いろいろ話しているんだけど。で、『だけどケーダブさん、あれは謝ったことになってないですよね』って。周りのスタッフに。
(吉田豪)うん。
(宇多丸)『本当だよ!なんか安倍の70年談話みたいだよ!謝った感じになってねえよ』っつって。
(一同)(笑)
(宇多丸)で、もう1回行って。やって。そしたら『ごめんなさい』って。一応だから、公式謝罪で。俺は受け入れざるを得ない。やっぱ公式に謝られると・・・
(玉袋筋太郎)『申し訳ない』的なね。
(宇多丸)引き下がるしかないってことは、ありますよね。
(コンバットREC)でも基本、かわいさでなんとかするタイプの人ですからね。いろんなトラブルね。
(吉田豪)かわいげで。
(宇多丸)みんな『かわいい』って言うけど、俺、そこまで思ってないからね!
(吉田豪)あんまかわいげない?
(宇多丸)別にかわいいと思ってないから。みんな、『いやー、チャーミングで・・・』、ぜんぜん思ってないから!
(玉袋筋太郎)ないんでしょ?宇多ちゃん。今日なんかね、もう飼い犬みたいだったよ。あの人。首輪ついてたぐらいの。
(宇多丸)あ、そうか。今日ね。
(玉袋筋太郎)今日、一緒だったのよ。
(吉田豪)たまむすびで。だから最近、ちょっと口調もおネエ入ってきているっていう(笑)。
(宇多丸)だってあん時もね、あなたなんかにピッタリのことを言ってましたよ。『俺はレズなんだ』って言ってましたよ。
(コンバットREC)あ、本当ですか?
(一同)(笑)
(吉田豪)いま、なんかね、昔の歌詞で批判されているわけですよ。同性愛批判みたいなことで。
(宇多丸)同性愛者批判っていうか、昔のハードコアヒップホップのアクションの定形表現として、それを。
(吉田豪)だから、『最近政治的な発言をしてるけど、あいつは昔、こんなことをやってたんだ。許すな!』みたいな感じで。
(宇多丸)まあ、昔から変わったというよりは、アメリカのヒップホップのあり方をトレースしているっていうようなことで。我々からすれば、なにを今更?っていう感じなんだけど。まあ、話題になっていて。で、それに対する言い訳として、ちゃんと真面目な言い訳をした後に、『それに俺はレズだし』っていう。
(高橋芳朗)(笑)
(吉田豪)『最近、ジェンダーがわかんなくなってきた』っていう(笑)。
(宇多丸)そうそう。『自分のジェンダーがわかんない』っていう。
(玉袋筋太郎)ジェンダーがわかんない!?
(コンバットREC)やっとこっちに来た。こっちに来た。
(宇多丸)(爆笑)
(吉田豪)『こっち』って、どっち?
(コンバットREC)いや、俺と春日太一のところに来たっていう。
(吉田豪)(爆笑)
(玉袋筋太郎)あそこもね、怪しいんですよね。
(吉田豪)グレイゾーン(笑)。
(宇多丸)説明がいりすぎてさ。
(玉袋筋太郎)いや、怪しいんだよなー!春日太一も怪しいよ。
(コンバットREC)まあ我々は精神的レズなんで。
(宇多丸)あの、『ホモじゃないレズだ』って言ってましたよね。ということです。
(コンバットREC)じゃあなに?昔は我々のことを批判してたの?コッタさん。
(吉田豪)(爆笑)。『我々』って、どういうグループ?
(コンバットREC)いや、だから昔、キングギドラは俺と春日太一を悪口言ってたの?それはちょっと、ねえ。
(宇多丸)あ、お寿司いただきましょう。本当にもう、話が・・・
(中略)
(吉田豪)さっき言った話を正確に言うと、だから品川さんが『僕の映画って本当、評論家筋に評判いいんですよ』って言ったんで、(水道橋)博士が『だったら宇多丸さんのラジオ、聞いたほうがいいよ』って言ったら、『えっ?宇多丸って誰ですか?』っていうんで、『こういう番組をやってるんで、これをぜひとも聞いてください』って言って。で、聞いたらボロクソに言われてるんで、たぶん何かそこから伏線が始まっているっていう。
(コンバットREC)あ、意外と博士も、ぶっ込むんですね。
(宇多丸)それはでもやっぱりちょっと、仕掛けたですね。
(吉田豪)仕掛けましたね。うん。
(宇多丸)そうかそうか。まあまあ、いいんですけどね。
(中略)
(宇多丸)それよりも、やっぱあれですね。こっちゃんのあれにいちばんイラッと来ましたね。
(吉田豪)(笑)。そっち?
(宇多丸)そっちですね。やっぱね。『お前が言うか?この野郎!』みたいなね。もう謝っているんで、もういいですけど。
(吉田豪)まあね、コラボやったりとかで相当いろいろやってましたもんね。
(宇多丸)ちなみにMummy-Dにも、やっぱりモメて。で、『モメて和解した後に俺が音源かけちゃったから怒っちゃってさ・・・』って、『当たり前だろ!』って。で、Dはそれで、別のあれで普通に帰ったんだけど。気にして翌日、Dにちゃんと詫びの電話入れたらしいですよ。そしたらDが『気にしてないよ』っていう。そういう、大人なね・・・
(吉田豪)うん。
(宇多丸)まあだから、まあ、仲いいから。仲はいいということですかね。
(吉田豪)決定的にモメたこととかないですよね?ケーダブさんと。
(宇多丸)こっちゃんとは・・・そうですね。ただ、キングギドラが『公開処刑』という曲を出した時に、『公開処刑』の曲の一部はリップスライムとキック・ザ・カン・クルー。一部っていうかまあ、こっちゃんのところですよ。まさに。
(吉田豪)はいはいはい。
(宇多丸)で、はっきり言って・・・
(吉田豪)仲いいですよね。
(宇多丸)俺以外のこっちの全員とやっぱり気まずいですよね。やっぱ、そういうの。で、やっぱその、『なんで仲良くしてるんすか?』みたいなのは、やっぱありましたよ。ぜんぜん。
(吉田豪)あー。立場ないじゃないですか。
(宇多丸)立場ない。でも俺は、『俺には俺の考えがあるから』みたいな感じですね。で、その頃ちょうど第三会議室が。で、彼は彼でDev Largeとのビーフがあったり。いろいろあってね。まあ、いま考えると、みんな若かったのかもしれないですけど。
(吉田豪)でも、この前の宇多丸さんの話もよかったですよ。『なんでこういう時にDev Largeの名前を出すんだ?』っていう。
(宇多丸)ああー。ケーダブの歌詞の中に『コンちゃんが・・・』みたいなの入っていて。
(吉田豪)あれがリアルなビーフみたいな。
(宇多丸)その死者のね、そういうのを使うのはどうかとは思うよ・・・みたいなのはありました。第三でそれはオンエアーされるかわかんないですけど。まあまあ・・・
(吉田豪)面白かったですよ。『本人が生きてたら、絶対に言ってるよ、これ』っていう(笑)。『お前、なに言ってんだ!?』っていう(笑)。
(一同)(笑)
(宇多丸)『コンちゃん、本人が生きてたら、ぜったいにこの件、お前ディスられてるよ、お前!』っつって(笑)。
(吉田豪)(笑)
(高橋芳朗)間違いない(笑)
(宇多丸)『いちばんこういうの、嫌うから!』って(笑)。まあまあ、そんなのも込みでね、いろんなキャラがいて。ヒップホップも楽しいですよ。楽しい人たちが揃っておりますということで。
(吉田豪)ケーダブさん、失言だらけでしたもんね。あの日(笑)。
(宇多丸)あ、そうでした?やっぱ。
(吉田豪)面白かった。素晴らしかった。
(宇多丸)まあまあ、全部出せるわけじゃないんで。申し訳ないですね。
<書き起こしおわり>
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