吉田豪と寺嶋由芙 トミヤマユキコと雨宮まみからの影響を語る

吉田豪と寺嶋由芙 トミヤマユキコと雨宮まみからの影響を語る SHOWROOM

寺嶋由芙さんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。大学時代に出会ったトミヤマユキコさん、雨宮まみさんから受けた影響について話していました。

(吉田豪)ちょうどグループを辞めてフリーになったタイミングぐらいだったんですよね?

(寺嶋由芙)ミスiDですよね。そうなんです。なのでいまから自分、どうしようかな?って。その時期、教育実習もやっていて。大学4年の時に教育実習も行っていたりしていたので、このまま教員免許を取って就職っていう道もなくはないとか。でも、それだとちょっと自分は不完全燃焼だったんですけど。でも、そういうタイミングだからなのかな……って思ったりもしていた時期にそのミスiDの話を急にいただいたというか、「受けなよ」っていう話をいただいて、「やっぱりアイドルをやろう」って思えたんで。

(吉田豪)大学も良かったわけですよね。そのトミヤマ先生と出会い。そして雨宮まみさんとも出会い……っていう。

(寺嶋由芙)そうなんですよ。本当にいい人に恵まれた大学生活で。

(吉田豪)雨宮さんとの対談が本当にすごくよくて。

(寺嶋由芙)ありがとうございます。今日、雨宮さんにいただいた指輪をしているんですよ。たまたま。

(吉田豪)僕、雨宮さんは対談で1回会っただけで、本とか普通に好きだったんで。もっとちゃんと話したかったんですけど、話せないままだったんですよ。

(寺嶋由芙)そうなんですよ。それがすごく……なんかいま活動をしている中でもいろいろと自分がどうしよう?って思った時に「雨宮さんに相談したかったな」って思うことがたくさんあります。で、トークイベントを今年から隔月で自分で開催をしていて。第1回目はこの間の1月にゆっふぃーVSオタクっていうことで、みんなに聞いてもらいながら今年のゆっふぃー、どうしましょう?っていう話をみんなの意見も聞いたりして話して。2回目が3月末にあるんですけど。せっせと告知を挟むんですけど(笑)。

(吉田豪)それがトミヤマ先生と。

(寺嶋由芙)はい。トミヤマ先生が3月30日に来てくださるんですよね。で、このトミヤマ先生っていうのが私が早稲田大学に通っていた時にたまたま取った授業で出会えた先生で。

(吉田豪)TBSラジオでおなじみの

(寺嶋由芙)パンケーキ好きということで、パンケーキを一緒に食べにいかせてもらったり。

(吉田豪)そのトミヤマ先生が雨宮さんを連れてきて……っていう。

(寺嶋由芙)そうです、そうです。トミヤマ先生の授業自体は少女漫画とか女子が読む漫画から女性の働き方についていろいろと学んでみようみたいな。女性の働いて楽しいことだったり輝く活躍だったりもあるけど、そうじゃないこともあるじゃないですか。いろいろと環境がなかなか恵まれなかったりとか。いろんな壁にぶつかるっていうのが漫画にすごく反映されているから、そこから女子の仕事について学ぼうっていうことをやってらっしゃる授業を受けに行った中で、ゲスト講師でいらっしゃったのが雨宮さんだったんですよね。で、そこでお話をうかがって、すごい感銘を受けて。

(吉田豪)雨宮さんとの出会いも、そのグループを辞めたきっかけになったっていうような話は……。

(寺嶋由芙)うーん。辞めるきっかけっていうか、自分の活動とか生き方っていうものを1回、考えなきゃいけないタイミングがそこで来ているなっていう風に感じて。なんか自分のその時にやっていた活動は仕事だっていう意識があまりなくて。歌うことも好きだし、ダンスも好きだし、オタクと握手することも好きだし。なんか好きな楽しいことだけをやってきているから。意識としてはもちろんプロになれたっていう嬉しい気持ちでプロ意識は持てたつもりなんですけど……なんていうか、それが楽しすぎて仕事だとは思えなかったっていうか。習い事の延長って言うと違うんですけど、やりたかったことをやれている環境すぎて、わかんなかったんですよ。かといってお金がすごいもらえるわけでもないじゃないですか。

(吉田豪)うんうん。

(寺嶋由芙)それで生活ができるかって言われたらそうじゃないから。

(吉田豪)アイドルの現実はそこですね。

(寺嶋由芙)そう。だから好きな歌とダンス、いままで習い事でやってきたことを仕事にしているけど……。

(吉田豪)それは仕事なのか?っていう。

アイドル活動を仕事だと認識できるようになった

(寺嶋由芙)仕事なのかどうか、わからなかったのが、これを仕事だと思ってきちんと取り組もうっていうのを改めて思えたのがそのトミヤマ先生とか雨宮さんの話を聞いたタイミングで。なんでそういう風に思えたかっていうと、自分ももしアイドルにならなかったっていうと変ですけども、アイドル以外に憧れた仕事が学校の教師だったので。会社にお勤めとかとちょっと違うじゃないですか。で、親も会社にお勤め系の仕事じゃないんですよ。だから近くにOLさんとかサラリーマンみたいな人があんまりいなくてわからなかったんですね。仕事ってそういうものだと思っていたから。

その仕事というものをしている人に対して私はそうじゃないところにいるっていう風に思っていたのが、そのトミヤマ先生の授業を受けた時に「環境とかやっていることは全然違うんだけど、本質的には一緒だ。私がやっていることも仕事なんだ」っていう風に思えて。だからこそ、それを一生モノにするためにどうがんばるかとか、それで人に喜んでもらうためにはどうがんばるかとか。もちろんそれでそれなりにお金をもらうためにはどうするかとかも含めて、いろんなことを考えたので。

(吉田豪)現状、仕事になっていないものをどう仕事にしていくか、みたいなことを考えて。

(寺嶋由芙)そのきっかけをくださったっていうのが、そのトミヤマ先生と雨宮さんには感謝しています。それがたぶん大学3年生ぐらいの時に取っていたのかな? ちょうどみんなも就活とかが始まるような時期だったので。周りでは「仕事をします」っていうモードじゃないですか。スーツとか着て就活しているから。でも私は全然そういうことをしていないから。「みんなは仕事をしている。私は仕事じゃない何かをしている」って思っていたのが、「私がしていることも仕事だ」って思えたんですよ。そのタイミングで。だから、「仕事として成立させる道を探さなきゃ」ってすごく思いました。

(吉田豪)授業自体は少女漫画とかをとっかかりにしながらも、要はジェンダー的な話とかをちゃんと考える感じだったんですよね?

(寺嶋由芙)それももちろん考えていて。そうですね。それはやっぱり……女性が働くっていうことなので。結婚をしたら仕事を辞めるとか、子供ができたら辞めるとか、もちろんあるじゃないですか。でも、そういう環境の変化があっても続けたい人もいるし。そういういろんな、体のことだったり、環境だったりが変わっても自分なりに仕事を続ける、続けないという選択も含めて自分なりにどうやって生きていくのか? みたいな話をすごく聞きました。そのタイミングで。文学部だったんですけどね。

<書き起こしおわり>

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