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松尾潔 ジェームス・イングラムを追悼する

松尾潔 ジェームス・イングラムを追悼する 松尾潔のメロウな夜
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松尾潔さんがNHK『松尾潔のメロウな夜』の中で2019年1月に亡くなったジェームス・イングラムを追悼し、彼の楽曲を特集していました。

(松尾潔)改めまして、こんばんは。『松尾潔のメロウな夜』。2月、2回目の放送をお届けいたします。今夜は先月の終わり、1月29日に脳腫瘍のため66歳で亡くなりましたジェームス・イングラムの追悼特集をお届けしたいと思います。みなさんから結構な数のメールをいただいてまして。改めてジェームス・イングラムの存在感、そして彼のいた時代というものを考えてしまいます。

お名前だけでもご紹介しましょうか。茨城県の住まいの「メロウズ」さん。埼玉県にお住まいの「石渡いつか」さん。大阪府にお住まいの「大阪花子」さん。東京都にお住まいの「ウェイン・ショータ」さん。福岡県にお住まいの「ボーイズIIボーズ」さんと、本当に全国から男性の方、女性の方、いろんな方がいらっしゃるんですが。共通項としては40代、50代の方が多いですね。まさにジェームス・イングラムの活躍した80年代,90年代に青い時を駆け抜けた,そんなみなさまかと思います。私もその1人です。

ジェームス・イングラムといえば、まあクインシー・ジョーンズの秘蔵っ子シンガーとして知られていました。何と言っても『We Are The World』。1985年ですか。『We Are The World』でちょっと過分とも言えるような大きな扱いを受けていたということが思い出されますね。まあ、そんなに歌の部分で下駄を履かされてるような、そんな印象もなかったんですが。いま考えてみますと、音楽史の中でも本当に屈指の大きなプロジェクトの中で曲の後半、終盤部分ですね。コーダと呼ばれる。そこでスティービー・ワンダー、レイ・チャールズ、ブルース・スプリングスティーン、それともう1人、ジェームス・イングラム。この4人の並び、随分と唐突な印象を抱かれた方も当時、多かったようなんですけども。

とはいえ、1980年代前半のジェームス・イングラム。81年にクインシーの後押しで『Just Once』『One Hundred Ways』という曲で世に出てきてから個人名義の作品リリース、あとはクインシーが関与した、たとえばドナ・サマーであるとか、アーニー・ワッツとかね。そういった人。あとはなんといってもマイケル・ジャクソンですよね。マイケル・ジャクソン『Thriller』への関与。そういったところで彼の名前がブワーッと知られていくことになるわけで、85年の時点ではあんまり違和感もなかったんですが。

それから考えてみると、やっぱりあの頃、クインシーはジェームス・イングラムにいろんな期待を寄せていたし、ある程度以上に応えていたんだな。ただその後の人生ってどうだったのかなとか、まあいろんなことを考えますね。そういう、忌憚なく言うとモヤっとした気持ちも抱かせてしまうジェームス・イングラムの音楽人生ではあったんですが。実は僕、彼の初めての来日公演っていうのは見てないんですね。1980年代の前半にクインシー・ジョーンズが来日した時に武道館で歌ったというのは、まあジェームスのシンガーとしての初来日公演。

実はそれ以前に70年代にキーボード弾きとしてね、東京都内のクラブ、赤坂あたりでしばらく箱で入ってたりもしてたということはどんどんわかっていくんですが。まあ、そんなジェームス・イングラムが単独名義で初めて日本でコンサートを開いたのが1991年の2月12日。いまはなき東京の汐留という場所にサイカという、これもいまはなくなってしまったまライブシアターがあったんですが。そこで初めてのコンサートを開きました。その日、僕はもちろん会場にいましたし、その数時間前には単独インタビューも行いました。

そういった話を織り込みながら、今日はご紹介したい。そしてその初めての来日単独ライブの模様を今日は再現したいと思っております。それではまずは1コーラスずつぐらいにはなってしまうんですが、1991年2月12日。東京でのライブ。ライブの前半をお楽しみいただきたいと思います。その当時、最新アルバム『It’s Real』。クインシー・ジョーンズから離れて作った初めてのアルバムですが、タイトル曲『It’s Real』。この曲でライブはスタートしました。ではお届けしましょう。ジェームス・イングラム、『It’s Real』。

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James Ingram『It’s Real』

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James Ingram『I Wanna Come Back』

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Quincy Jones with James Ingram『Just Once』

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Patti Austin & James Ingram『Baby Come To Me』

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James Ingram『(You Make Me Feel Like) A Natural Man』

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Ernie Watts『Hold On』

(松尾潔)1991年2月12日、東京汐留サイカで繰り広げられましたジェームス・イングラムの初めての日本での単独公演。その模様を今日は再現しております。まずはガイ主導による『It’s Real』。そしてリバート主導による『I Wanna Come Back』。そして代表曲でございます、世の中に一般的に認知を得るきっかけになったクインシー・ジョーンズの『Just Once』と続きまして、そしてさらにクインシープロデュース、クインシーファミリー同士のデュエットで全米ナンバーワンを記録いたしましたパティ・オースティンとのデュエット『Baby Come To Me』。

そしてその後はアレサ・フランクリンの曲というか、キャロル・キングの曲と言いますか。古典となっている『(You Make Me Feel Like) A Natural Woman』という曲がございますが、それを男目線で『(You Make Me Feel Like) A Natural Man』と歌詞を変えてジェームス・イングラムのアルバム『It’s Real』の中から披露をした後に、ちょっと変わったところで。これもクインシー仕事ですね。クインシー・ジョーンズ率いるクエストレコードに当時、所属しておりましたLAの売れっ子セッションサックス奏者アーニー・ワッツのリーダーアルバムの中から、ジェームス・イングラムが恩師クインシー・ジョーンズと一緒に書いて演奏もほとんどやっていた曲です。『Hold On』、お聞きいただきました。

はい。もうこのような感じでね、クインシーの元から離れたタイミングでのライブではあったんですがクインシー絡みの曲をまず最初に名刺代わりポンポンポンって感じでしたね。で、その日のお昼、ライブの数時間前にやったインタビューでこういうことを言っておりました。

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