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竹中夏海と吉田豪『シュガー・ラッシュ:オンライン』とPASSPO☆を語る

町山智浩『シュガー・ラッシュ:オンライン』を語る SHOWROOM
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振付師の竹中夏海さんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』にゲスト出演。吉田豪さんと映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』と卒業や解散を考えるアイドル、そしてオタとの関係性の共通点について話していました。

(吉田豪)(コメントを見て)「山戸結希監督をゲストに呼べ」っていうのと、あと「PASSPO☆の話はまだか?」っていうのが……(笑)。

(竹中夏海)ああ、ごめんなさい。でもPASSPO☆の話って……PASSPO☆の話はね、『シュガー・ラッシュ:オンライン』を見てくださいっていう。『シュガー・ラッシュ:オンライン』っていう映画が全てかなって思います。見てません?

(吉田豪)見てないです。

(竹中夏海)『シュガー・ラッシュ:オンライン』はPASSPO☆だけじゃないんですけど。それこそ今回の嵐の件とかもそうなんですけども。なんか、違うもうひとつの人生に心が引かれてしまうことってどうしようもできないし、責められることじゃないよねっていう話だと思っているんですよ。『シュガー・ラッシュ:オンライン』って、大筋は知ってます?

町山智浩『シュガー・ラッシュ:オンライン』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』について話していました。

(吉田豪)『シュガー・ラッシュ』はAKBが主題歌をやっていたなっていうぐらいしかないですよ。

(竹中夏海)「シュガー・ラッシュ♪」って。

(吉田豪)めちゃくちゃ変な曲。AKBらしさがまったくない。

(竹中夏海)カバーですよね?

(吉田豪)外人が作った曲。

(竹中夏海)うんうん。『シュガー・ラッシュ』はそのそもずーっとゲームの悪役で友達がいなくて1人ぼっちだったラルフっていう大男のキャラクターと、あとはずっとバグっているみたいな煙たがられているレースゲームのキャラクターのヴァネロペっていう女の子の1人ぼっち同士だった2人が親友になる話が『1』で。で、『2』はそこから5年か6年たっていて。で、2人はずーっと親友同士で仲良くしていたんだけど、ラルフはすごい保守的というか。ずっとこのまま仲良くできたらいいねって思っているタイプで、ヴァネロペは割と新しい刺激がどんどんほしいタイプの子なんですよ。

(吉田豪)うん。

(竹中夏海)で、ある時、いままでゲームセンターの1店舗の世界の中で暮らしていた2人が、ゲームセンターにWi-Fiがつながったことによって……。

(吉田豪)はいはい。オンラインゲームの世界になって。

(竹中夏海)もう全部のネット、いろんなものにつながって、世界が劇的に広くなるんです。で、その中でそれこそオンラインゲームとかのレースゲームなんかに紛れ込んで。「うわっ、こんな世界があったのか!」って思って、ヴァネロペは新しい世界にめちゃくちゃ惹かれるんですよ。だけど、ラルフは変わってほしくないと思っている。

(吉田豪)「このままでいてほしい」って。

(竹中夏海)「もう戻ろうよ。早く帰ろうよ!」ってなるけど、どうしてもヴァネロペはそっちに惹かれる。だけど、ずっと大事な親友のラルフのことも気がかり。ラルフが応援してくれないんだったら、そっちには行けない。でも、行きたい……みたいな。

(吉田豪)(コメントを読む)「『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の世界から現実の世界に出る話です」っていう。そういうことですね。終わらない学園祭前日から一歩出るっていう。

(竹中夏海)一歩出るっていう話で。なんか、結構親子にたとえる人が多いらしくて。ラルフが親でヴァネロペが子。親離れ、子離れみたいにたとえる人が多いらしいんですけど、私はこういう脳なのでもう見た瞬間にアイドル卒業とか、解散とかを考えるアイドルと、オタとか残るメンバーの関係にしか見えなくて。

(吉田豪)「このままでいいじゃん」派と、新しいものを求める派の。

(竹中夏海)でも、『シュガー・ラッシュ:オンライン』を見た時に、「ディズニーでこんなことをしていいのか?」みたいな。「ヴァネロペの行動は勝手なんじゃないか?」みたいな意見もあったりとかして。「『1』は友達になる話だったのに、そこから抜け出したい女の子の話でいいのか?」みたいな意見もあったりしたんですけども。アイドルとオタって保守的なところ、あるじゃないですか。という風に置き換えた方がすごい合点がいくんじゃないかな?って。「わかるよ!」ってすごい思って。

(吉田豪)PASSPO☆もそういうものだと。

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卒業や解散を考えるアイドルとオタの関係性と似ている

(竹中夏海)PASSPO☆もそうだし、たぶん解散とか卒業とかを乗り越えてきたというか、経験したアイドルってみんなその『シュガー・ラッシュ:オンライン』の瞬間があったんじゃないかな?っていう風に思うんですよね。

(吉田豪)「アイドルってバンドみたいな感じで長く続けられればいいのに」ってずっと思っていたんですけど、なかなかそうはならないんですよね。やっぱり同じことを続けるっていうことへの、ちょっとそれは耐えられないみたいな部分があるのかなって。

(竹中夏海)そうですね。

(吉田豪)よく言うのはちょっとずつ右肩上がりになっていれば続けられるんだけど、上がらなくなった瞬間にちょっと限界がきやすいじゃないですか。バンドってずっと右肩上がりなわけもなくて、多少平行かちょっと下がっていてもまあ、続けていける。それをアイドルとしてやっていくのって、たぶんバンドは我慢をすることが少ないじゃないですか。アイドルは我慢をすることが多い中でそれを続けるのは難しいっていうことなんだと解釈していて。

(竹中夏海)そうかー。バンドって我慢すること、そんなにないんですか?

(吉田豪)まあ恋愛禁止的なものは別にないじゃないですか(笑)。

(竹中夏海)ああー、そうか。そういう意味ではPASSPO☆は別に恋愛が禁止なわけでもなかったんですけども。結構、自分たちで……それこそ我慢してやったってしょうがないんだから、自分たちが楽しい、正しいと思うことをやっていこうよみたいなグループではあったんで。だからまあ、自分たちのグループのことをすごい好きな子たちだったんですけども。でも、あとは年齢はあるかなって思いますね。

(吉田豪)そうですね。

(竹中夏海)嵐もそうですけど。中学生とかの時から始めちゃうと、20代とか30代とかにたとえばなった時に、「ああ、もう1個の全然違う人生もあったかな」って思っちゃうのはしょうがないのかなって。だってそれは経験していないから。それが、中学生とか高校生の時にバンドを組んだとしても、組んだ時は別に自分たちの意思で組んで、そこから「がんばりたい、がんばりたい……」でやっとライブできるようになったみたいな人たちと、なんかわかんないけど気づいたらアイドルになっていて、その人生がもう走り出していて、もう1個の人生に思いを馳せるっていうのは、もうしょうがないよね。人生2周目じゃないから。1周目だったらそれは思いを馳せてもしょうがないよねっていうのは思いますね。

(吉田豪)うん。ねえ。「もうすぐ40なのに結婚の自由もないのか……」みたいなのはありますよね。

(竹中夏海)そういう意味では我慢ですよね。そうですね。

(中略)

(吉田豪)PASSPO☆はでも正直、もったいないなとは思いましたけどね。

(竹中夏海)そうですね。もったいないですよね。

(吉田豪)長く続けていきそうなモードに入っていたところだったんで。

(竹中夏海)入っていた、入っていましたね。入っていたし、ほとんどはたぶんそのつもりでいたんですよね。

(吉田豪)人気のメンバーが辞めても続けるという覚悟を見せた瞬間に「ああ、続けるんだ」って。

(竹中夏海)そうそうそう。でも、逆に言うと、この前の嵐ともかぶるんですけども。解散を発表した時の文面にも書いてあったと思うんですけど、PASSPO☆はもう残った7人が……最初は10人いて、最初に1人抜けて、その後に2人抜けてってなった時、残った7人っていうオリジナルメンバーでやってきて、「もうこの7人の誰かが抜けたら解散だよね」って。

(吉田豪)ここから先は、もう……っていう。

(竹中夏海)というのはなんでか?っていうと、バンド体制を強化したんですよ。で、歌って踊れて奏でるっていう結構本当に最後の3年ぐらいの形ってもっと全然評価されてもいいんじゃないか?っていうぐらいすごいことをしていて。本当にだってバーッと歌っていたと思ったら、その後にドラムのところに行ってドラムをブワーッて叩いて、みんなでガーッと演奏して、曲をやって。

(吉田豪)演奏のレベル、普通に高かったですよね。

(竹中夏海)最後の方は高くなっていましたね。で、また置いて、また歌って踊り始める。その時も、セットリストとかもくじで引いてその場でセットリストを決めて、その場で場当たりしてやるみたいなこととかもやっていて、すごいことをやっているのにな……っていうのは結構思っていたんで。逆に言うと、もう誰かがもし抜けるってなったら、代わりができるメンバーがいなくて。

(吉田豪)はいはい。新メンバーを入れても急に埋められるわけもないし。

(竹中夏海)そうそう。歌って踊って、しかも楽器もできてっていう子は見つけられないよねっていう。まあ、見つけられないぐらいの究極のことをしようよってそもそもバンド体制が強化されたんで。そういう意味で言うと、もったいないはもったいないんですど……「人生」って思いました(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハッ! まあね。止められないですからね。

(竹中夏海)うん。『シュガー・ラッシュ:オンライン』。

(吉田豪)より大きな刺激を求めちゃうと。

(竹中夏海)でも、しょうがないですよね。それはね。

(吉田豪)PASSPO☆のガツガツした感じ、好きだったんですけどね。

(竹中夏海)そうっすね。なんか……あれでしたね。始まった時って2009年とかなんで、ほとんどアイドルがいない時だったんですけども。そもそも。

(吉田豪)インディーでCDを出していた時代。

(竹中夏海)ももクロちゃんとNegiccoちゃんぐらいしかいなかったですね。いわゆるハロプロ、AKB以外だと。

(吉田豪)あとはいわゆる秋葉原的なアイドルと。

(竹中夏海)そうそう。その時って、プラチナムっぽくない……「プラチナムにこんな感じのかわいい中高生がいるんだ」みたいな風に言われていたんですけども。

(吉田豪)まずね、プラチナムのイメージを説明すると……っていうことですね。

(竹中夏海)そう。だって若槻千夏さんとかユッキーナさんとか。

(吉田豪)基本、タレントはギャルでマネージャーは黒服感。

(竹中夏海)黒いっていう。

(吉田豪)悪そうなのしかいないぞ……っていう(笑)。チャラいぞっていう(笑)。

(竹中夏海)でも、悪そうな人っていうか、いわゆる日焼けしている感じの人たちの方が……「の方が」って言ったら角が立つな。でも、仕事ができるんですよね。で、そうじゃない人たちもいまはたくさんいて、そっちの人たちの方が基本的には多いんですけども。責任ある立場の人たちの方がそういういわゆるウェイ系っぽい見た目の人たちで。

(吉田豪)上の方がいわゆるチャラそうに見えて。

(竹中夏海)なんですけど……あんまり普通の見た目の人たちの方が味が薄いというか。個性が薄いんで。

(吉田豪)(コメントを読む)「テジーのマネージャーみたいなのがゴロゴロ」。

(竹中夏海)そう。中村さんみたいな人はそんなに……。

(吉田豪)意外と普通っていうことですか?(笑)。割と馴染める会社っていう?

(竹中夏海)そう。中村さんみたいな人はあんまり意外といない。

(吉田豪)ああ、そうなんですか?

(竹中夏海)少なくなっちゃって。むしろああいう人がもっとほしい。

(吉田豪)(コメントを読む)「FKDのエピソードを」。

(竹中夏海)FKDってなんだっけ?

(吉田豪)PASSPO☆の初期に関わっていたユニバーサルの……。

(竹中夏海)ああ、ももクロちゃんの。えっ、FKD?

(吉田豪)接点はあったんですか?

(竹中夏海)ああ、あります、あります。全然あります。

(吉田豪)要はPASSPO☆をデビュー早々に1位にした仕掛け人がこの人なわけですよね?

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PASSPO☆デビュー早々に1位獲得の舞台裏

(竹中夏海)でも1位になったのは本当に偶然が重なって。っていうのも、PASSPO☆は2011年に本当はデビューの月が違ったんですよ。本当は予定は。ちょっとわからないですけども。とにかく2011年だったんですよ。それで3.11があったじゃないですか。で、地震があったことによって、いろんなアーティストの発売週とかがズレたんですよ。

(吉田豪)アイドルの歴史が完全にあれで変わったと思っていますよ。

(竹中夏海)ああ、そうなんですね。でも本当にそうで。

(吉田豪)ももクロの方向性も変わったし。

(竹中夏海)ああ、そうなんですね。

(吉田豪)あのへんから、うん。明らかに、国民に愛と勇気を……みたいな方向に。

(竹中夏海)ちょっとヒーローっぽい感じで?

(吉田豪)そう。震災までの流れとは明らかに変わって。

(竹中夏海)ああ、そうなんだ。で、それでいろんなアーティストのあれがズレて。PASSPO☆がいた週に本当は名前は出さないですけど、大物アーティストさんがいたんですよ。

(吉田豪)シングルのリリースの予定が?

(竹中夏海)それが、ズレて。「発売はしないです。発売はしないかわりに……流通とかそういうので負担をかけたくないから、配信限定にします」みたいになったんですよ。そのアーティストさんが。

(吉田豪)はいはい。

(竹中夏海)だから、その人が超大物だったから。

(吉田豪)確実に1位になるはずの。

(竹中夏海)確実に1位になる人だったから、逆に他の人たちがその週を避けていたんですよ。だけど、大物の人が急にそういう風になったから、もう新人しかいないみたいな週に偶然にもなったんですよ。で、PASSPO☆も「ベスト3とかに入れたらめっけもんだよね。ベスト5入りぐらいを目指そうよ」ってなっていたのが「あれ? これ、もしかしたらめちゃくちゃがんばれば1位を取れるんじゃない?」ってなったのが、本当にギリギリでそれで。

(吉田豪)予約とかの特典会みたいなスケジュールが決まる前ぐらいに決まったっていうことですか?

(竹中夏海)いや、もうね、たしか大物のアーティストさんがいなくなったのを知ったのがどのタイミングだったかは忘れたんですけど、「もしかしてこれ、がんばれはウィークリーで1位、いけるんじゃない?」ってなったのはもう発売日をすぎてからです。

(吉田豪)そうなんですか? へー!

(竹中夏海)だから本当に……あれ、集計で日曜日までとかあるじゃないですか。だから駆け込みで特典会マシマシにして、みたいな感じで。「がんばりなさい!」みたいな風に上から言われて、みんなメンバーはがんばって……。

(吉田豪)いきなり結果を出せた。

(竹中夏海)っていうことなんですよ。

(吉田豪)はじめて聞きました。

(竹中夏海)そう。この事実が意外と知られてないんで。

(吉田豪)ももクロでね、予約を積んで積んで、みたいなやり方を開発した人で、それをPASSPO☆で結実させたっていう風に僕は認識していました。

(竹中夏海)そうなんですよねー。でもまあ、それはドーピングっていうか……。

(吉田豪)まあ、その後、禁止されていく。

(竹中夏海)禁止もされていくし、それとまあ、続かないよねっていう。

(吉田豪)続かないですよね。

(竹中夏海)続かなかった先は考えてなかったのかな?っていう感じです。

(吉田豪)なるほど。

<書き起こしおわり>

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