バナナマン日村と星野源 設楽統を語る

バナナマン日村と星野源 お笑いとコントを語る 星野源のオールナイトニッポン

バナナマンの日村勇紀さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。星野源さんがリスナーから募ったクソ真面目な質問「設楽さんはどのような存在ですか?」という質問に対し、日村さんが答えていました。

(星野源)じゃあちょっと次の質問も言っていいですか? ええと、川崎市の方。「日村さんに質問です。設楽さんとはどのような存在ですか?」。

(日村勇紀)フハハハハハハッ!

(星野源)これはいいですよ。最後に聞きたいぐらいの質問ですけども。

(日村勇紀)だったら最後にすればいいじゃん。2時15分ってまだまだ早いよ。

(星野源)もう1個。千葉県の方。「日村さんが相方、設楽さんと組んでいちばんよかったなと思う出来事を教えてください」。

(日村勇紀)フフフ(笑)。

(星野源)ありますか?

(日村勇紀)「ありますか?」じゃないんだよ(笑)。ちょっと源くん!

(星野源)えっ、なに?

(日村勇紀)「ありますか?」じゃない。どうなのよ、源くん? この……。

(星野源)フハハハハハハッ! 日村さん……マジ照れじゃないですか(笑)。いや、聞きたいですよね。設楽さんのことをどう思っているのか?って。当たり前ですけど、設楽さんがいたら当たり前にそんなこと、話せるわけがないじゃないですか。正直な気持ちっていうか。

(日村勇紀)うんうん。

(星野源)どういう風に感じているのか?って。もちろんね、面白くなっちゃいますし、ふざける方向に行っちゃいます。でもオークラさん、聞きたいですよね?

(オークラ)聞きたいですね。実際、酔ってたまーに言うことありますけども(笑)。

(星野源)フハハハハハハッ!

(日村勇紀)言わないよ! 本当に。あと、なんで俺、酔うと言うやつになっているけど。酔うと言ってないよ!

(星野源)いや、マジで言ってるんすよ。自分で覚えていないのかもしれないけども。

(日村勇紀)言ってないっつーの。いや、設楽さんはさ、でもね、あれだよ。本当にね、だからお笑いの最初からあんまりブレない人なの。実は。

(星野源)ずっと変わらない?

最初からブレない設楽統

(日村勇紀)コンビ組んだ時から……だから、コントがまさにそうだったんだけど。なんでこの、なんの勉強もしていない人が台本をバーッと書いていて。で、これが果たして面白いのかどうか、俺なんかちょっとやっていた人なのに。それが読んでいて、「これはウケるのかどうか、よくわかんないな」みたいな人だから。なんとなく、子供の頃からずーっと培ってきていた、なんか面白いっていうものがあって。そこがあんまりブレてこないっていうか。

(星野源)へー!

(日村勇紀)そんな気はするんだよね。だからお笑いの世界に入って学んだことももちろんいっぱいあるだろうけど。結構根っこにある部分がなんとなく、あの人は埼玉の秩父なんだけども。

(星野源)そうですよね。

(日村勇紀)あのへんの同級生と遊んでいたこととか、なんかお父さんとかお母さんとかお兄さんとか、いろんな人と遊んでいたことがずっとなんかあるんだろうなとは思っていて。

(星野源)ふーん。日村さん、そういうことじゃないんですよ。「お笑い」についてじゃなくて「人間」としての設楽さんについて日村さんがどう思っているのか?っていう(笑)。

(日村勇紀)最悪だな……(笑)。最悪な放送にしたいんだな(笑)。

(星野源)違うんですよ! ご自身では恥ずかしかったりして最悪かもしれないけど、みんな聞きたいんですから。ファンの人は。どう思っているのかを。

(日村勇紀)どう思っているのか? うーん、だから、うーん……まあ、そうだね。だから今日なんかはラジオなんかも基本的には2人でずっと動くことが多いから。あんまり1人で動くことっていうのが、ほら。設楽さんはノンストップをやっているからね、たぶん1人になれるけど。俺はあんまりないから。だから、いなきゃいないで不安だから、ああやってガムテープとかを仕込んでいっちゃうんだけど。

(星野源)ああー、そうか。不安なんですね。

(日村勇紀)不安、不安。だから結構、道標よ。設楽さんは。「結構」っていうか……。

(星野源)ああ、なるほど。道標を常にこう、先に置いてくれるような人っていうか?

(日村勇紀)まあ置いてはくれているよね。

(星野源)へー!

(日村勇紀)それは、そうだよね。だから、なんでもそうなんだけども。若い頃に「お笑いのCDを出したい」って設楽さんが言って。本当にまだ全然仕事もなにもない頃に。「なに? お笑いのCDって?」って。俺にはなんかピンと来なかったんだけど。で、それがスネークマンショーとかああいうのがあって。設楽さんはああいのうが好きで。俺はそんなの聞いたこともなかったの。で、聞いたら面白くて。で、「そういうのをやりたいんだよな」なんて言っていて、本当に作ったの。で、その作業とかもすごくやっていて面白くて、聞いたらまた面白くて。結構言ったことが叶うのよ。言うと叶うみたいなので結構、ここまで来ているんですよ。ずっと。

(星野源)へー! いいっすねえ(しみじみと)。

(日村勇紀)フフフ(笑)。

(星野源)この表情の日村さんはあんまり見たことがないですね。楽しいっすねえ!(笑)。

(日村勇紀)いいから、本当にいいから(笑)。

(中略)

(星野源)さっきね、本当に「お笑いとはなんですか?」「設楽さんとはどんな存在ですか?」っていう話を真面目に……今回、日村さんに真面目な質問をしてくれってリスナーに言ったら、本当に素敵な質問がたくさん来て。で、さっきの設楽さんの話で、さっきのCM中にオークラさんが話してくれていたことがちょっとあまりにも素敵で。

(日村勇紀)オークラに聞いてよ、そうそう。源くん。

(星野源)いつもバナナマンさんの作家をやられているオークラさんです。

(オークラ)オークラです。

(日村勇紀)オークラさんはすごい意見があるから。

(オークラ)先ほど、日村さんが「設楽さんが昔から変わっていない」っていう風に言っていたんですけども。なぜ変わらないのか?っていうのがたぶんバナナマンって設楽さんがいちばん最初に「こうしたら面白いんじゃないか?」って思ったものを日村勇紀がそれをまんま、面白くしてしまったっていう奇跡があって。一発目で。

(星野源)うんうん。

(日村勇紀)で、バナナマンってさっきも言いましたけども、3回目でもう爆笑を取っているんですよ。

(星野源)3つ目のネタで。

(日村勇紀)毎月1本作っていたの。で、最初の1月目はね、ネタ見せでたしか落ちたの。で、2個目は出たんだけど、5人手を挙げたら強制終了みたいなコーナーでダメだったの。で、3回目はそれをクリアしたの。

(オークラ)だから音楽でもお笑いでも同じだと思うんですけど、自分が若いころに「こういう風にやりたいな」って思っていざ作って客前に出ると、全然思った通りにならない。

(星野源)そうですね。

(オークラ)でもバナナマンは一発目からそれをやれちゃったっていう。それを当時、「バナナマン・ショック」と僕は勝手に名付けているんですけども。

バナナマン・ショック

(星野源)なかなか他のコンビの方とかグループの方は一発目で書かれた台本でいきなりもう面白いっていうのは本当になかなかないっていうことですよね?

(オークラ)ないです。はい。面白くするためにいろいろと試行錯誤をして……っていうものなのに、バナナマンは一発目からそれができたから。もう若手がみんな騒然としたっていう。

(星野源)だから設楽さんがブレる必要がなかったっていうことですよね。日村さんがいるおかげで。日村さんが設楽さんのものを完璧に面白くしちゃうから。

(オークラ)そうです。

(日村勇紀)やめてもらっていいかな、源くん? その顔でずっと言うの?(笑)。

(星野源)俺、いま結構真面目にしゃべっていますよ(笑)。

(日村勇紀)いや、急激にスイッチを入れるから。源くん。本番に入った瞬間に真面目な顔でいじりだしてくるけど。

(星野源)いじってないの、これは!

(日村勇紀)もういいから!

(星野源)オークラさんも僕も、いじってないの。

(日村勇紀)オークラさんもいま、完全にそっちのモードに入っちゃったから。

(星野源)いや、そんなことはないですけども……。

<書き起こしおわり>

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