宇多丸 RHYMESTER公開飲みーティング2019を振り返る

宇多丸 RHYMESTER公開飲みーティング2019を振り返る アフター6ジャンクション

宇多丸さんがTBSラジオ『アトロク』の中でRHYMESTER30周年記念イベントのトークショー『公開飲みーティング2019』について話していました。

(宇多丸)先週の金曜日、放送が終わりまして。いつも通り半蔵門のMXテレビに行って『バラいろダンディ』に出演してまいりまして。そこでデーブ・スペクターさんとかをピシャリと、ピシャッとこうやってきてですね(笑)。で、そのままの足で新宿ロフトプラスワンというトークショーイベントをやるところへ……昔はコンバットRECとかと年がら年中イベントとかをやっていて。いまだに吉田豪さんとかやられていますけども。そこで久々にイベントで。しかもRHYMESTER、我々の結成30周年記念の第一弾イベントとしてはじめて、有料のトークイベントっていうのを一晩中、夜中から朝までっていうことで開いたんですよ。「公開飲みーティング」というタイトルで。で、みなさんからその反響をすごいいっぱいいただきまして。

(宇内梨沙)すごいですね! しかも長文が。

(宇多丸)まあ6時間ありましたから。結構見どころもいっぱいあったっていうのもあるし。なにしろ、その正月に30周年記念だっていろいろ発表してね、「47都道府県ツアーをやるぞ!」なんつって。その中でチケット同時発売しているのに、いちばん早く売れたのはやっぱりこのトークショーですから。

(宇内梨沙)ほう!

(宇多丸)これはやっぱりRHYMESTERファンの悪いクセで。これ、トークショーとか公開ゲネプロとか、要は俺たちが隙を見せる場所ほど早くチケットがはける傾向があるという。しかもこれ、バカウケだったんで。

(宇内梨沙)人間性が好きっていうことなんですね。

(宇多丸)「なんだよ、じゃあライブとか一生懸命練習してやることねえんじゃん? 自分たちの曲をかけてダラダラ酒飲んで話している方がウケるなら、それでよくね?」みたいな。さっきもミーティングでそこらへんを話していまして。「地方でも開催してほしい」って。すごい好評でそういう声もあったりするみたいだから。だから47都道府県トークライブツアーとか……。

(宇内梨沙)フハハハハハハハッ!

(宇多丸)もう単に47都道府県を飲み歩いてダベッているだけっていう。Mummy-Dさんもね、「だから少しずつ移行していけばいいんじゃないか?」っていうね。

(宇内梨沙)そっちに(笑)。割合を増やしていって。

(宇多丸)そう。「文句を言われないぐらいの感じでトークライブの方に移行していけばいいんじゃないか?」みたいなことをね。

(宇内梨沙)「昔からこうだったな」って。

(宇多丸)気がついたらね。だからほら、さだまさしさんのライブのトークがすごい長いなんて、いまや誰も文句を言わないわけじゃん? 気がついたら……っていうことですから。その域まで達したいものですね。で、ですね、メッセージもいただいておりまして。いっぱいいただいているんだけど、ちょっと代表的なところとして……(メッセージを読む)「毎回楽しく拝聴させていただいております。先週、金曜にロフトプラスワンにて開催されたRHYMESTER結成30周年記念トークショー、公開飲みーティング2019に参加させていただきました。実はその日、終電過ぎまで別用だったため、スタートからは参加できずちょうど第一部の休憩が終わる午前2時半前に会場入りしました。当然かと思っておりましたが会場はパンパン……」。ちなみに、その前に何が起こったかを説明しますと、三部に分かれていて休憩が2回あったんですけど。我々が登場するたびに『ウキウキWATCHING』が流れる。「お昼休みはウキウキウォッチング♪」って流れて……。

(宇内梨沙)フフフ(笑)。

(宇多丸)で、俺らが2回、テレフォンショッキングに出たことがあるんですけど、2回出た時の「ライムスター」って書いた名札を後生大事に持って登場っていう。

(宇多丸)で、まあちょうど先週の金曜日ですから、タイムリーですよね。初代のいいとも青年隊の『ウキウキWATCHING』をかけたわけですから。みなさん、当然羽賀研二容疑者がまた再逮捕ですか? されたっていう、その話題からもうバーッ!っていったんですけど、恐ろしいことに会場に来ている若いみなさんはいいとも青年隊の初代が羽賀研二さんって知らないんですよね。野々村真さんとかだったって知らないんですよね。そのあたりからもうボタンの掛け違いが始まり……・

(宇内梨沙)フハハハハハハハッ! 「(シーン)つ、通じない……?」みたいな(笑)。

(宇多丸)で、メールの続き。「……会場はパンパン。部室感しかない会場のノリが気持ちよく、某動画サイトを駆使した過去の楽曲制作秘話や秀逸なリリック解説など。自分はヒップホップやラップだけでなく、ソウルやファンクなども好きなので、DさんとJINさんが『あの曲のあのパートをイメージした』と」。だから自分たちの曲のこの曲のこういう感じをここではやろうとしたんだよね、みたいな。でも、聞くと全然違ったりするんだけど。俺も「ああ、そうなんだ!」みたいな。いま知って。

(宇内梨沙)いま改めて聞く話なんですね。

楽曲制作時の裏話

(宇多丸)そう。『ザ・グレート・アマチュアリズム』のあのギターのコード進行感は、みんなで作ったんだけど、JINがイメージしていたのはメインソースの『Looking At The Front Door』のあのループ感っていう。あれのコードの……。


(古川耕)へー!

(宇多丸)古川さん、わかるでしょう?

(古川耕)はいはい。わかります。大好きです。

(宇多丸)「♪♪♪ I’m lookin’ at the front door♪」ってね。すいません。宇内さん、ピンと来ないことを言ってしまって。そうそう。だから我々の結構突っ込んだ話とかもして。「……音楽的側面の話をキャッキャしながらお話しされていたのは、古くからのRHYMESTERファンにとってはうれしく、非常に興味深かったです。途中、今後のライムスターにやってほしい曲提案や人生相談タイムに先に会場入りしていた友人の人生相談を宇多丸さんがピックアップして……」。僕が作家役というか、アンケートをこうやってやったりして。「……それについてDさんが親身になって答えるというシーンではいろいろと胸アツでした」。

(宇内梨沙)へー!

(宇多丸)「仕事がひょっとしたらクビになっちゃうかもしれない」みたいな相談で。「……宇多丸さんの『国のスネをかじれ! それでもダメなら暴れろ!』という」。

(宇内梨沙)アハハハハハハッ! いいアドバイス(笑)。

(宇多丸)そりゃあね、お金をちゃんとね、「健康で文化的な最低限度の生活」ってね。それはもらわなきゃ。で、「子供が……」とかって言っているから、「子供、そりゃあ大変じゃないですか。お金をもらって、もらえなければそりゃあもう暴力革命ですね!」っていう。

(宇内梨沙)アハハハハハハッ! 「立ち上がれ!」って(笑)。

(宇多丸)そんなの、しょうがないですよ。権利ですよ。こんなのはね。「……という、雑なトーク。終盤に宇多丸さんがワインのデキャンタを入れだしたぐらいからのヒートアップぶりに」。僕はまあ、お酒を入れれば入れるほど覚醒していく。「……ヒートアップぶりに反比例するようにJINさんの酔い具合プラスDさんのおねむモード全開による良い意味での雑な対応とかも見ていてニヤニヤが止まりませんでした」。

(宇内梨沙)アハハハハハハッ!

(宇多丸)もうDさんはすぐ眠くなる。眠くなって「眠い。帰りたい」とか言い出して。JINは途中からもう会話が全く成立しないっていう(笑)。

(宇内梨沙)じゃあ、もう宇多丸さんしか機能しないじゃないですか(笑)。

(宇多丸)で、俺は俺でもうビンビンですから。もう終わりだっつってんのに「ええー?」って。例のね、喋り足りないっていう(笑)。

(宇内梨沙)「もう1軒、行こうよー!」って(笑)。

(宇多丸)「……終わってみれば終了予定時間を大幅に超過。宇多丸さんのまだまだしゃべりたりないという悶々とした表情がなんとも言えませんでしたが、アトロクとバラいろダンディ生放送をやってなお、まだまだ行ける無尽蔵のスタミナには感服です」という。

(宇内梨沙)すごいですね。結局朝何時までですか?

(宇多丸)6時?

(宇内梨沙)すごい!(笑)。

(宇多丸)まあ、僕は飲めば飲むほど元気になるという感じで。ありがとうございます。酔拳型でございます。メールいただいた方、ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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