宇多丸さんが2021年3月16日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で亡くなったアニメーターの大塚康生さんを追悼していました。
(宇多丸)ちょっと1個、アニメ関連で大きなニュースが昨日、放送が終わってから入ってきた感じですかね。『ルパン三世 カリオストロの城』などなど、数々の名作アニメで知られる日本を代表するアニメーターの大塚康生さんが亡くなられたということで。15日、89歳でお亡くなりになられたという。まあとにかく、若き日の宮崎駿さん、高畑勲さんなどなど、数々のね、日本アニメ史の……なんて言うの? 創造者っていうか、道を切り開いた人そのものであって。
やっぱり大塚さんの作画っていうのは、特にやっぱりそのキモととなる部分ですから。まあ皆さん、それぞれに思い入れがある作品というのはいっぱいあると思うんですが。そうなんです。改めて、ちょっと『ホルスの大冒険』から『ルパン三世』から。『未来少年コナン』もありましたし。『じゃりン子チエ』なんかもやられていましたしね。
(宇垣美里)高畑勲展に行った時にたくさんお名前を拝見したなと思います。
(宇多丸)もう本当にだから、宮崎駿さん、高畑勲さんといった人たちの作品の本当に切り離せないね、あれですからね。アニメーター……こういう上手いアニメーターというのは名演技者であり、名演出、名演技者……。もう本当に全てをさ。
(宇垣美里)創造主というか。
(宇多丸)創造主。本当に。ないものを作っちゃう人たちであって。といったあたりでちょっと大塚さんの作品の数々。もしくはね、1982年にね、『作画汗まみれ』という御本を出されていて。これ、すごく面白い本で。僕ももちろん持っていますけども。改めてこの辺とかも読み返して。ちょっと追悼を勝手にね、させていただきたいかなと思っております。ご冥福をお祈りいたします。
『作画汗まみれ』
<書き起こしおわり>