星野源 『Pair Dancer』を語る

星野源 アルバム『POP VIRUS』発売と5大ドームツアー発表を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でアルバム『POP VIRUS』についてトーク。アルバム収録曲の『Pair Dancer』について話していました。

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(星野源)さあ、そんな感じで、じゃあ『Pair Dancer』という曲、行きましょうかね。この曲は、僕が個人的にとっても好きで。なんだろうな、なんか「ジャンルがわからない曲ができたな」って思って。サウンドのジャンルとして。「これって○○だよね」っていう……「ロックだよね」とか「ヒップホップだよね」とか「ソウルだよね」とかっていうことが言えない感じの曲ができたなと思って。そういうところがすごく気に入っています。それじゃあまず、曲を聞いていただきましょう。星野源、本日発売のニューアルバム『POP VIRUS』の中から『Pair Dancer』。

星野源『Pair Dancer』


お送りしたのは本日発売のニューアルバム星野源『POP VIRUS』の中から『Pair Dancer』という曲をお送りしました。感想メールが届いております。読みます。27歳の方。「『POP VIRUS』、フラゲして聞きました。クソやべえアルバムですね。放送直前までリピートしまくっていました。『Pair Dancer』の『間違う隙間に愛は流れている』というフレーズがとても好きで。す聞きながらブックレットを見て、この曲では長岡(亮介)さんがコーラスで参加していて、源さんがギターを弾いていると知りました。とても心地よい曲調で大好きな曲になりました」。ありがとうございます。

そうですね。僕がギターを弾いてます。で、ピアノはグッドラックヘイワの野村卓史くんが弾いていて、ビートがSTUTSくんですね。で、ベースがハマ・オカモトくん。コーラスに長岡亮ちゃんということでございます。長岡くんもね、すごい気に入っていて。なんかね、この曲は作曲してる時に「ああ、卓史くんのピアノがすごく合うだろうな」って。で、「僕もちゃんと弾きたいな。2人でちゃんと演奏したいな」って思って、とてもいい感じになりました。

続いて、長野県・20歳の方。「『Pair Dancer』、聞きました。『踊るように離れたり寄り添ったりしてお互いをたしかめるのが恋なのかな?」と、チェリーボーイながら感じました。早くそんな恋がしたい!」。ああ、いいですね。いいですよね。素敵です。ねぶり棒を差し上げますので。

宮城県・仙台の30代女性の方。「『POP VIRUS PLAYER』で初めて『Pair Dancer』を聞いた瞬間、鳥肌が立ちました。『あっ、ラブソングだ!』と思い、心がギュン! となりました。『晴れの日にも病める時も そばにいてよ Baby』の歌詞を聞き、旦那がプロポーズしてくれた日を思い出し、普段はしていない婚約指環をはめたくなり、久しぶりに婚約指環をはめてみました。今日フラゲして最後まで聞いたらまたギュン! すいません。最高すぎて言葉が見つからない。本当に素晴らしい曲をありがとうございます」。ありがとうございます。

はい、そうですね。さっきちょっとだけじゃあ曲の話をしますと……なんか「間違う隙間に愛は流れている」って歌詞があるんですけど、この間、なんかの取材で「これ、どういう意味ですか?」って言われたんだけど、答えられないんだよね(笑)。なんて言うの? そういう言葉って、僕が作詞をする時に結構あって。「どういう意味ですか?」って言われても「いや、わかんないからこの言葉で書いてるんです。この言葉でしかこの感じって表現できないんですよね」っていう。そういう言葉があって。

それはあの『くだらないの中に』の「人は笑うように生きる」っていうのも一緒なんですけど。

「『人は笑うように生きる』って、どういう意味ですか?」って言われたら、「うん、まあこうとしか言えないんですよね」っていう。で、やっぱりそれがなんか歌の歌詞というか、詩なんじゃないかなと思っているので。そういう歌詞を作ることが多いんですけど。僕もなんか気に入っているラインなので、好きと言ってもらえて嬉しいですね。他にも、この歌詞が好きだというメールがありましたので、すごい嬉しいです。

あと、インタビューとかでもよく聞かれるんですけど。「結構パーソナルなアルバムですね」と。なんだけど、今回のアルバムで僕のリアルエピソードみたいなはひとつもないすね。なんでかって言うと、僕は今回、いまままで『YELLOW DANCER』の時とか「景色を描写したい。音楽にしたい」っていう思いがあって。自分の気持ちとか感情とかはなるべく抑えて、メッセージとかはなるべくなく。そういう日本の風景とか、そういう出来事だけを歌にするっていうのがすごい楽しかったんです。

で、それから3年たっていくうちに、段々それにプラスして、それとプラスで自分の感情とか感覚とか言葉にできない感覚とか、そういうものを音にしたいなと思うようになってきました。でも、いわゆるパーソナルな……シンガーソングライターがパーソナルなアルバムを作ったってなると、なんか結構「自分のエピソードを歌にしました」とか「自分が思ってることを説明しました」とかっていう感じになっちゃうと思うんだけど。なんかそれよりも、「あの感じ! でも、言葉にできないんだよね。あの感じ……」みたいな。「あれあれ!」みたいな。「あの時のあの感じ、あるじゃん?」みたいな。

言葉にできない感情や感覚を音と歌詞で表現する

なんかそういうのを音と歌詞で表現できないかなと思って、曲をいっぱい作りました。で、この曲もそうで。なので、まあラブソングなんですけど、こういう出来事があったというよりかは、あの感じを僕が知ってるっていうだけで。でもそれを歌にして届けるのはどの言葉がいちばんいいか?っていうのをずっと考えながら作っていったらこんな感じの歌詞になったという感じですね。

なんで今回は本当に目に見えないものとか……だからそれを思うと、もう見えないものを歌おうとしてるのは『恋』からなんですよね。なんであの『恋』からいろいろと始まってるのかなとも思います。

そんな感じで、ぜひこれを機に『Pair Dancer』って曲、なんかちょっといいわって思った方でまだアルバムは聞いてないという方がいたら、これはもうポチッとしていただいて。もう何回でもポチッとしていいと思うんです(笑)。いいと思うんです。ねえ。だからね、全然遠慮しないでください。よろしくお願いします(笑)。どんどん宣伝していくぞということで、アルバム『POP VIRUS』発売日でございます。

POP VIRUS (CD+Blu-ray+特製ブックレット)(初回限定盤A)(特典なし)
Posted at 2018.12.19
星野 源
ビクターエンタテインメント

<書き起こしおわり>

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