吉田豪と絵恋ちゃん 昭和アイドル歌謡の下ネタ歌詞を語る

吉田豪 肩の激痛を語る SHOWROOM

絵恋ちゃんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』にゲスト出演。吉田豪さんと昭和アイドル歌謡の下ネタ歌詞について話していました。

(吉田豪)(コメントを読む)「責任回避のスキルについては秋元(康)と通ずる」。秋元さんもたしかにそのへんは本当に上手いですからね。

(絵恋ちゃん)責任は……逃げるんですか?

(吉田豪)あの、ねえ。上手いと思いますよ。ラストアイドルなんて完全にそれじゃないですか。批判が審査員に向くようになっているシステムっていう。秋元さんが企画で秋元さんが考えたことですよ……っていう。でも、「秋元、コノヤロー!」とはならない、上手いやり方になっているっていう。

(絵恋ちゃん)たしかに。

(吉田豪)全てが「吉田豪、コノヤロー!」になるようにできているっていう。

(絵恋ちゃん)でも豪さん言っていたけど、アイドルってやらされている感が大事みたいな。そういう風に絵恋も思っているんですよ。だから曲をね、作曲家の中村さんが作ってくれた時、「嫌だな」って思うような歌詞とかがあっても、なるべくやるようにしている。

(吉田豪)なるほど。「これは私じゃないけどな」みたいな?

(絵恋ちゃん)そう。「この曲、意味がわかんないな」って思っても、「まあでも、やるか」みたいな。

(吉田豪)結構ね、下ネタを歌わされているじゃないですか。

(絵恋ちゃん)そうなんですよ。

(吉田豪)絵恋ちゃん、下ネタ言う系の人じゃないじゃないですか。

(絵恋ちゃん)うん。最初は下ネタって知らなかったんで。本当に。

(吉田豪)「変な歌詞だな」って思いながら。

(絵恋ちゃん)「不思議な歌詞、書くな」って思って。それで後から知らされて……っていう。

(吉田豪)『天狗』とか『カラシメンタイコ』とか、なに言ってるんだろうな?って。

(絵恋ちゃん)そう。不思議な発想をするなって思ったら、「あれ、全部下ネタなんだよね」とかって。

(吉田豪)「だいたいこれ、チンコの歌だよ」みたいな。「ええっ!」っていう(笑)。

(絵恋ちゃん)ショックでしたね。その日、1日落ち込みましたよ。「嘘でしょう?」って。

(吉田豪)恐ろしいセクハラをされていたっていうことですよね。

(絵恋ちゃん)そう。「ずっとセクハラされていたの? それをオタクもずっとニヤニヤ見ていたの?」っていう。

(吉田豪)「私だけが知らなかった……」って。

(絵恋ちゃん)傷つきましたね。「そうか……」って。

(吉田豪)でも、それがアイドル性なんですよ。そして70年代、80年代のアイドルは全部それですからね。恐ろしい下ネタを歌わされるんですよ。みんなが意味がわからないのを。怖いですよ。

(絵恋ちゃん)そんな下ネタとか、ありますか?

(吉田豪)大物作詞家がものすごい込み入った下ネタを歌わせ続けていたのが昭和のソロアイドルの時代ですよ。

(絵恋ちゃん)えっ、怖い! そうなんだ。

(吉田豪)松田聖子を筆頭に。

(絵恋ちゃん)えっ、そうなんですか? へー!

(吉田豪)河合奈保子の『大きな森の小さなお家』とかがそういうような話だったりとか。怖いんですよ。ファンダジー、ファンシーに見せて下ネタみたいなものがすごい多い。

(絵恋ちゃん)じゃあ昭和アイドルな感じですね。

(吉田豪)(コメントを読む)「『バナナの涙』」。そうそう。秋元康はもうわかりやすい。うん。この前、浅香唯さんとNara Minara Idol Fesで一緒になってはじめて会ったんで、「当然スケバン刑事以前から好きでしたよ! 『ヤッパシ…H!』、いまでも歌えますよ!」みたいな感じで。『ヤッパシ…H!』っていうものすごいいやらしい歌を歌わされていたんですよ。

(絵恋ちゃん)へー!

浅香唯『ヤッパシ…H!』

(吉田豪)「A! A響されて、 B! Bン感……」みたいな。で、「Iの手前はヤッパシH!」っていう歌で。「私、当時本当に何も知らないで歌わされてましたよ」っていう。

(絵恋ちゃん)かわいそう……。

(吉田豪)そう。「いやらしい話だともわからず……」っていう。「うわあ、昭和のアイドル!」っていう。公然とセクハラが行われていたんですよ。昭和のアイドルって。

(絵恋ちゃん)下ネタに強い人間じゃないと、わからないじゃないですか。歌詞に下ネタが入っていても。最近は新曲をもらうたびに一応、確認をしていますよ。「これは下ネタ、歌詞に入っているんですか? 1個も見つからないけど、実は入っているんですか?」って。

(吉田豪)フフフ(笑)。

(絵恋ちゃん)「いや、入ってないよ」とか言われて。それもわからないんで。

(吉田豪)わからないですね。

(絵恋ちゃん)「そうか……」って歌っていますけども。

(吉田豪)いつ、どこにトラップがあるのかわからない。恐ろしいなー。

(絵恋ちゃん)恐ろしい。

(吉田豪)(コメントを読む)「わかっている人が歌うとつまらない場合もある」。なるほどね。

(絵恋ちゃん)下ネタ、わかんないなー。

(吉田豪)(コメントを読む)「SPEEDの初期とか」。そうそう。(コメントを読む)「『秘密の花園』」。そうそう。松田聖子もそういういやらしい歌を歌わされていた。

(絵恋ちゃん)聞いてみようかな。

(吉田豪)フフフ(笑)。

(絵恋ちゃん)何個わかるかな?ってチェックして。

(吉田豪)フハハハハハハハッ! (コメントを読む)「『バナナの涙』はストレートだったもんね」。そう。秋元康はストレートな下ネタが多かったんですよ。まあ、『セーラー服を脱がさないで』を筆頭に。

秋元康はストレートな下ネタが多い

(絵恋ちゃん)ああ、「脱がさないで」って言っているし。

(吉田豪)『夕やけニャンニャン』っていう時点で下ネタなんですよ。

(絵恋ちゃん)なんで?

(吉田豪)「ニャンニャン」って当時、セックスの言い換え語として「ニャンニャン」っていうのがあったんですよ。

(絵恋ちゃん)ええっ、そうなんですか?

(吉田豪)「ニャンニャンする」とか「ニャンニャン写真」とか、つい最近まで使われていたけど。しかも、「夕やけ」っていうのは当時「夕ぐれ族」っていう愛人バンク、愛人システムが当時社会問題になっていて。そのへんも混ぜたようないやらしいタイトルだったんですよ。で、女子高生をメインにして『セーラー服を脱がさないで』って歌わせるっていう、あれも公開セクハラ番組だったんですよ。

(絵恋ちゃん)うわっ、怖! ええーっ、そうなんだ。

(吉田豪)恐ろしいですよ(笑)。

(絵恋ちゃん)知らなかったです。

<書き起こしおわり>

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