渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で6ix9ine『MAMA feat. Nicki Minaj, Kanye West』を紹介していました。
で、問題と言いますとですね、ちょっとこっちの人にも触れないといけないという感じで。テカシさんこと6ix9ineさん。いま、どっちが、どの表記がいったい正式な表記なのか分からないぐらいになってるんですけど。6ix9ineさんがですね、彼もニューアルバム『DUMMY BOY』をリリースしました。で、先に言っておくと、今日は『MAMA』っていう曲。ニッキー・ミナージュとカニエ・ウェストと一緒にやっている『MAMA』っていう曲をオンエアーしたいと思うんですけども。
彼もまたね、いくつもの余罪が重なって、もう本当に終身刑になってしまうんじゃないかという噂があったりとか。で、弁護士がその、いまままで数々のお騒がせなことをやってきましたけれども、それは全てその6ix9ineというキャラづくりのため演技でしたというか、イカサマでした、みたいなことを言ってましたし。で、彼が所属していた事務所のTreyWayっていうのがありますけども。そこのボスがですね、テカシの暗殺を企てていたという電話が盗聴されていたりとか、そういったこともありますし。
で、私もそんなことあったなと思いましたけど、ニューヨークで以前チーフ・キーフが撃たれそうになった事件がありましたけども。その時のことなんかもね、ほじくり返されてという言い方が正しいかどうかわからないですけども。過去の余罪としていま、追求されているような状況だと。で、これまたすごい長いニューヨーク・タイムズの記事が上がっていたんだけど、「たとえば他のラッパーはギャングとのリレーションシップを断ち切るために、より良い生活をしようとして音楽業界で成功しようとみんな頑張るんだけれども、テカシの場合は反対で、ラッパーとして成功するためにギャングの力を利用してしまって。それが結果、命取りになってしまった」という記事が上がってました。
で、ラジオ番組の『ブレックファスト・クラブ』なんかでおなじみのシャーラメイン・ザ・ゴッドも「もうギャングの世界は利用しようとして足を踏み入れるような世界じゃなくて、一度手を染めてしまう、関わってしまったら進化するか、もしくは死ぬか」っていう風に言ってたし。で、ニューヨーク・タイムズも「もう手遅れだと思う」っていう風にね、ニューヨーク・タイムズの記事でそうやって書かれちゃうと本当に、手も足も出ませんっていう感じがしてしまうんですけども。
なのに本当にね、その記事によりますといまの6ix9ineの末路っていうのを従来の、これまでのギャングと密接にあったラップシーンとあとはインターネットで簡単にバズが作れてしまういまのインターネット世代のラップシーンが非常に最悪な形で混ざってしまった、コンビネーションになってしまったことの結果ではないかという風に書かれておりまして。非常にアメリカでも問題視されてますよということが言いたかったのね。
だからまあ本当に過激なことすればするほどさ、日本でもすごい「いいね」とかを稼ぐために炎上をする人とかもいると思うんですけども。簡単に炎上してしまう。けれども、それってもう本当に取り返しのつかないことになってしまうから。だから本当にそれが正義ではないと思いますし。だから6ix9ineが今後、どうなっていくのか?っていうのは非常に興味深いなと思うし、彼のこういった言動だったりとか環境が今後のラップシーンにどういう変化をもたらすかということにも非常に興味があります。
まあ、ただ『DUMMY BOY』は本当にアルバムとしてはすごいいいなと私、思いまして。かつ、次にもうビルボード初登場で1位がもうほぼ確約されてるような状況ですよね。だから本人がこういう状況にあれど、曲は売れるし、ストリーミング数はどんどん伸びるし。話題作りに一役買ったと言えば本当に命がけで話題を作ってるわけですけれども。なんかいろいろとね、複雑な気分になりながらテカシのアルバムを聞いた次第です。じゃあ、ここで聞いてください。6ix9ine feat. ニッキー・ミナージュ&カニエ・ウェストで『MAMA』。
6ix9ine『MAMA feat. Nicki Minaj, Kanye West』
はい。いまお届けしましたのは目下いろいろと係争中の6ix9ineの最新アルバム『DUMMY BOY』から『MAMA feat. Nicki Minaj, Kanye West』でした。これ、カニエのバースもやっぱりすごい。「Man, oh my God」ってつかみがさ、さすがカニエだなって思いますし。リリックも「あの女の子はInstagramですごいバズってるけど、仕事が長続きしない」とか「車持ってない男の家の所にわざわざUberで行くんだぜ」とか、そういう、痛い女の子あるあるみたいなのをラップしてまして。どうやって思いつくのかな?っていう風に思いながら聞いてました。
<書き起こしおわり>