吉田豪と東理紗 生ハムと焼うどん活動休止までの経緯を語る

吉田豪と東理紗 生ハムと焼うどん活動休止までの経緯を語る SHOWROOM

(吉田豪)だから、ちょうど1年前のイベントの時ですよ。僕が印象深いのは東さんが「生うどんが復活云々っていうか、にっちゃんと友達にまた戻りたい」って言っていたのがすごく……。

(東理紗)そうだね。そっちが先でしょ?っていう感じだもん。にっちゃんと友達に戻ってから、「じゃあもう1回、なんか活動する?」だと思うのに、「生うどん活動再開してほしい」とか「生うどんで再開のためにイベントやらない?」っていうのが私的には「それ、順序違うじゃん」っていう感じなのよ。

(吉田豪)まずビジネスっていう感じだっていうね。

(東理紗)そう。違うじゃん? 私がにっちゃんと仲直りして「一緒にやりたい」ってお互いになってからじゃんっていう感じだから、全部断った。

(吉田豪)わかるわかる。

(東理紗)まあもちろん、優しさでもあったりすると思うよ。ファンの人も求めてくれるのもすっごいうれしいし。だけど私にとっては「にっちゃんと」っていうのに意味があるし。「信頼できなくなったから」が理由なのに、信頼できない人といろいろと作ったりとかステージの上で嘘のない笑顔みたいなことはできない。

(吉田豪)でもさ、本当にさ、この状況でよく最後のライブをやれたよね。リキッド。

(東理紗)やれたよ。やっぱりにっちゃんも私もステージに対するプライドがすごく高いから。放棄したりしない。

(吉田豪)「絶対にこれは歌だけだな」ってみんな思っていたわけですよ。「これは絶対にネタとかできない」って。当然、そんな稽古とかできるような状況じゃないから。でもちゃんと笑わせにきたじゃん?

(東理紗)うん。2人ともファンのことを大事に思う気持ちとか、面白いことをやりたいっていうプライドがあったから。まあなんか、はじめてかな? はじめてぐらい、あの日の台本かな? 忘れたけど。はじめてでもないか。にっちゃんと会わずに私、台本を作ったの。でもにっちゃんはちゃんと覚えて、ちゃんとやりきってくれたし。

(吉田豪)リアルな緊張感をベースにちゃんと笑いを取ろうとするのがね、すごいよかった(笑)。

(東理紗)でも私はすっごいしんどかったけどね。あれは。

(吉田豪)だろうね。そりゃそうだよ。

(東理紗)だって大森さんがイベンターを呼んでいて、大森さんもカワノさんもいて。なんか私、超場違い感みたいな。孤立みたいな感じで。自分の楽屋にいても隣からはすげー「アハハハハハッ!」みたいな笑い声が聞こえるし。「にっちゃん、これ食べていいよー」っていう大森さんの声も聞こえる。で、私は大森さんのことも大好きだし。

(吉田豪)これが切ないのがね、本当にもともと東さんが大森さんの大ファンで。それで接点ができて。まあ最初、だって僕が仕事した時、まだ大森さんと接点がなくて。僕が大森さんと仲がいいって聞いてすごいうらやましがるぐらいの状態で。

(東理紗)そうそう。

(吉田豪)で、ようやく仕事で絡むような瞬間に、西井さんは大森さんの知識ゼロなのに、ゼロだからこそ一気に距離を詰めて。「誰、誰ー? あたしも好きー!」ぐらいの感じになって、気がついたら向こうがそういう仲になっていて。この東の感情たるや……っていうのはずーっと僕は見ていて思っていて。

(東理紗)いや、全然仲良くなっているのとかはいいんだけど。

(吉田豪)基本、ものすごい不器用な人じゃないですか。東さん、そのへん。

(東理紗)そうだね。たしかに。すっごい緊張しちゃって。2人でご飯食べに行った時とかも一言も面白いことが言えなかった。

(吉田豪)好きすぎて下手なんですよね。そのへん。すごく。

(東理紗)そうそう。でも、大森さんともいろいろとあったけど、大森さんと信じるものが違ったっていうだけで、あの人の愛情ってすごい深いじゃないですか。だから本当に「やっぱりやりません」って言った時はめっちゃ心苦しかったし。いまでも大森さんの曲を聞いて救われているし。大森さんのことは大好き。

(吉田豪)おお、そうなんだ。いい話。いい話。

(東理紗)本当に。それで恨んだとかはない。大森さん自身に裏切られたと思えることをされたことは私的にはない。

(吉田豪)昨日ね、大森さんのインタビューをしていたの。その時、生うどんの話にもなって。

(東理紗)おお~っ! ぶっこむなー。

(吉田豪)大森さんが言っていたのは、「東はね、私に似てるんですよ」って言っていたの。

(東理紗)嘘!?

(吉田豪)大森さんも不器用じゃん?

(東理紗)そうなんだ。そうか……。

「東はね、私に似てるんですよ」(大森靖子)

(吉田豪)大森さん、だから器用に思われて、大人を演じなきゃいけない場面が増えてやっているけど、基本は不器用な人だから。「そのへんはすごい似ていると思う」って言っていて。すごいそれも感慨深かった。

(東理紗)うん。それで、そうだ。これ、言っていいのかな? 言っちゃダメなことなんてねえや。解散ライブが終わった後、私は解散ライブに憎しみも悪意もなにもなく、気持ちよく終わろうと思ってやったの。そしたらそれが伝わっていたのか、大森さんから終わった後にLINEが来ていて。「またいつか、ご飯しましょう」って。で、それを書けるってすごいって思ったの。大森さんが。

(吉田豪)うんうん。

(東理紗)だって言ったらさ、私のことを「裏切った」って思っても「傷つけた」って思ってもいいわけ。だけど、袖でずっとステージを見てくれていて、「良かったです。またご飯でもしましょう」みたいな。もうちょっと内容はあったけど、そんなLINEをくれて。それがすっごい私は素敵な人だなって思った。

(吉田豪)なんかね、誰かが悪人で悪いことをしたっていう感じではないと思っていて。基本的に。間に入った人も、基本みんな良かれと思ってやったことが多くて。それがいろんな……なんか知らないけどこうなっちゃったっていうだけであって。

(東理紗)いや、そうだね。でも本当、正直当事者にしかわからないことが多すぎるから。正直、世の中とかファンがいろいろ言うことは私はあんまり気にしてないかも。気にしないようにしている。

(吉田豪)うん。

(東理紗)だってやっぱり自分が選んだものとか見たものとか感じたものを信じたいから。うん。全然後悔はないかも。いままでの判断とか決断に。まあ、あるとしたら、うーん。後悔というよりかは、いつかちゃんとにっちゃんと話せたらいいなってずっと思っている。

(吉田豪)そうだね。時が解決してほしいなって思いますよ。

(東理紗)そうだねー。まだなんかやっているみたいだからね。

(吉田豪)いろいろと。大変なことはあるけどね。

(東理紗)あるけどね。

(吉田豪)大人の事情はあるけれど。

(東理紗)そういう時期がきっと来ると思うから。なんか……できたらみんなにはそれを待つっていうか、見守ってほしいみたいな気持ちが強いよね。私はね。

(吉田豪)うんうん。ねえ。なんかね、本当に僕、意識的にお互いにお互いの話をするっていう活動をずっとしているんですよね。

(東理紗)どういうこと?

(吉田豪)東さんに「西井さんにこの前、会ったんだけど……」って報告をしたりとか。西井さんに「東さんとこの前……」みたいな。

(東理紗)フフフ(笑)。それ、復活させたい人の行動だよ?(笑)。

(吉田豪)そうそう。なんかわざとそういう連絡をして、どういう反応をするのか? みたいな実験をよくやっていて。だから要は両方とちゃんと交流している人が少ないから。たぶんそういう情報が入らなくなっているじゃないですか。

(東理紗)そうね。しかも交流できる人、いないからね。真ん中に立って。

(吉田豪)僕とあとはせのしすたぁのまおさんぐらいじゃないですか。両方とちゃんと交流を持とうとしたのは。

(東理紗)ああ、たしかに。まおさん、最近ご飯してないなー。

(吉田豪)うん。まあね、いろいろとあると思いますよ。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/53143

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