モーリー・ロバートソン 文在寅・金正恩 平壌南北首脳会談と各国の思惑を語る

モーリー・ロバートソン 文在寅・金正恩 平壌南北首脳会談と各国の思惑を語る 水曜日のニュース・ロバートソン

モーリー・ロバートソンさんとプチ鹿島さんががBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩さんの平壌での南北首脳会談についてトーク。今後の朝鮮半島情勢やそれをめぐる各国の思惑などについて話していました。

(モーリー)北朝鮮に文在寅大統領が行ったということなんですけど。あそこで発表している金剛山開発、そして開城工業団地とかそういうのの融和先行。そして線路をつないでいく。これは韓国がたぶんお金を出すわけですよね。これら全部、国連の北朝鮮制裁決議違反になるのよ。で、それはアメリカがオバマさんの時代にやった制裁決議なわけ。その「オバマさんの時代に」っていうのがキーなんだけど、文在寅さん、いま大統領としては人気がどんどん凋落している。経済もちょっと失業率が高い。だからなにかウルトラCがほしい。まさにムーンサルトしたい状態。

(プチ鹿島)ムーンサルト(笑)。

(モーリー)それで金正恩さんは上手にやって、時々トランプさんをおだててさえいれば、トランプさんはずーっとTwitterで金正恩を褒めちぎるわけ。なんでかっていうと、トランプさんと金正恩さんが一対一で会ったことがきっかけでいまの状況があるから、「俺様の手柄」っていう風に言えるんで。だから北朝鮮が核を隠し持っていようが何をしようが、トランプさんは見て見ぬふりをいまはしてくれている。そして、トランプさんとしては「戦争が終結した。それをさせたのは私だ。ノーベル平和賞ちょうだいね」みたいなことを、たとえばアメリカで中間選挙が行われる11月6日のそのちょっと前に実現するとうれしいなと。

(プチ鹿島)うわー……。

(モーリー)そして、今日出た合意文書なんですけども、「南北は軍事境界線上で双方が11月1日から軍事演習を全て中止し、飛行禁止区域を設ける。地上、海上、および空中で偶発的な戦いが起きないよう、最大限の努力をする」という融和策を発表したわけ。

(プチ鹿島)11月1日……意味ありげですね。

(モーリー)11月1日にそれが出る。世界のニュースが「融和先行で核の問題は後回しで、とりあえず戦争終結か。朝鮮半島に平和が来た!」みたいな見出しがあると、それをコピペしたトランプさんは自身のツイートで「私がやった世界平和!」と言えますよね?

(プチ鹿島)はー! またそこを石破さんが絡んでいくみたいな? 石破クソリプが。

モーリー・ロバートソン 自民党総裁選・石破氏勝利の場合の展開を妄想する
モーリー・ロバートソンさんとプチ鹿島さんががBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で自民党総裁選についてトーク。安倍首相の楽勝が予想されている中、「もし石破茂さんが勝利したら……」という仮定のもとでのその後の展開を妄想トークしていました。

(モーリー)そうなんですよ。だからこそ、その時に石破総理が「いーてほしいー♪」っていう。いまのは『あなた』っていう歌のパクリでしたけども。あの、そういうのがあってほしいんだけど、たぶんそういう風にはならず、安倍総理はむしろその直前に日米首脳会談をやって恫喝されるんじゃないですか? 「貿易赤字、なんか減らせ!」みたいな。

(プチ鹿島)またプーチンからトランプから、いろいろと。

(モーリー)赤子の手をひねるみたいな感じで。だけど「アメリカとの関係は良好です」っていうことを安倍さんを支持する大手メディアはひたすらスピンに協力すると思うんで。そこらへんは日本社会が政治に安定を求めるという点では、「変わらずアメリカとの関係は強固であります」と安倍総理が言い続ければ、ちょっとそれで寝た子が起きずにいてくれるっていう部分は日本にはあると思うんですよ。

(プチ鹿島)うんうん。

(モーリー)ただ、問題は北朝鮮が核を持ったまま、いろいろな名目でお金ばっかりもらって思い切り潤っちゃうっていうことなんですよね。そうすると、トランプさんはそれでうれしい。それが11月6日の中間選挙で使える。文在寅さんも政治的な得点がある。金正恩はなにもしないのにウハウハ。そしていちばん損をするのはこの場合、日本な気がするんですよ。だって核と中距離ミサイルで恫喝されるわけですよね?

(プチ鹿島)そうですね。

(モーリー)そんな中、「みかじめ料として2兆円。損害賠償を出せ!」って言われて。「日朝国交回復だ、ほらほら!」って言ってアメリカもその後ろ盾になってくれないとすると、非常に日米同盟も危うくなってくるっていうような展開も予想できるので。ちょっとこれは今後、どうなるのか要注意です。

<書き起こしおわり>

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