プチ鹿島 プロ野球クライマックスシリーズ改革私案を語る

プチ鹿島 プロ野球クライマックスシリーズ改革私案を語る YBSキックス

プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中でプロ野球クライマックスシリーズの改革私案を話していました。

(プチ鹿島)プチ総論!

(塩澤未佳子)プチさんに自由に語っていただくコーナーです。

(プチ鹿島)さあ、今日はね、何を話そうかな?って。ちょっとこれ、みんながワイワイできる話題をここでも取り上げようかということでして、本日のテーマはこちら。クライマックスシリーズ、どうする? という話題でございます。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)先ほどもね、チラッと触れましたけども。先週、セ・リーグのクライマックスシリーズ。最初はファーストステージというのがあって、そこは2位と3位が戦いますよね。で、そこを勝ち上がったチームが今年のペナントレースを優勝した広島カープと対戦するという。で、そこで勝ったのが横浜DeNAベイスターズ。すごいじゃないですか!

(塩澤未佳子)すごかったですよね。勢いがついて。

(プチ鹿島)もう勝ちっぷり、見事だったです。ひとつ負けて、あと4連勝ですから。ただね、僕の周りの横浜ファンがね、絶対にうれしいと思うんです。うれしいはずです。だけど、やっぱりなんか広島ファンの手前ね、ちょっとどこか奥ゆかしいところが……(笑)。なんかそこがいいなと思いつつ、でも本当はね、「やったー!」とか「よーし!」とか「ヒャッホーッ!」みたいな感じで喜んでもいいと思うんですよ。それが、「カープの分もがんばって、ねえ」みたいな。喜びを噛み締めているんでしょうけど、どこか奥ゆかしい。

(塩澤未佳子)うんうん。

(プチ鹿島)で、もちろんですよ、カープのファンはカープのファンで、「いやいや、ちょっと待ってくれよ。これ、ルールだからしょうがないけど……ペナントレースはなんだったの?」って思わない人はいないんですよ。

(塩澤未佳子)そりゃあそうでしょう。

(プチ鹿島)14.5ゲーム差をつけているんですよ。DeNAに。独走です。強かったです。で、ご存知の方はおいででしょうけど、優勝したチームは這い上がってきたチームとファイナルステージを戦う時に、アドバンテージ1勝をもらうわけですよね。それを持った上で、4勝した方が勝ちなんです。つまり、優勝したチームは3勝すればいいわけですよ。これって意外と大きくて、だいたいがいままで、1位のチーム。優勝したチームが勝ってきたわけですよね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)だけど、たまーに、何年かに1回、今回のようなケースが有るわけですよ。しかも、3位から来たのは今回、セ・リーグでははじめてですよね。ここをどうすればいいのか?っていうのは、「アドバンテージ1勝」っていうのが微妙なところの問題なのかな? と。逆に言えば、野球ファンとかちょっとでもスポーツ好きな人は、「いや、自分ならこう思う」「私ならこう思う」っていう、格好の話題となるわけですよ。ワイワイとしたね。どうする?っていうのをちょっと考えてみたいんですよ。

(塩澤未佳子)うん。

クライマックスシリーズには大賛成

(プチ鹿島)で、僕はクライマックスシリーズは大賛成なんです。だって、めちゃくちゃ面白いじゃないですか。昔までは優勝が決まっちゃったら……今年の広島みたいに、もう8月、9月以降は全部消化試合ですよ。それが、見てください。3位と4位、横浜と巨人が最終的に火花をね。Jリーグでもよくあるじゃないですか。降格を避けるために盛り上がるって。でも、そっちも盛り上がるでしょう。あれもいいシステムじゃないですか。残酷だけど。だから僕はそれは有りだと思うんですよ。つまり、2位・3位が夢をかけて争うのはいいじゃないですか。やっぱり問題はアドバンテージの勝利だと思うんですよ。で、人によってはこんなことを言いますよね。「10ゲーム以上差がついたら、(アドバンテージに)もう1勝つける」とかね。

(塩澤未佳子)うん、なるほど。

(プチ鹿島)「増やした方がいいんじゃないか?」とか。「いやいや、10ゲームとかゲーム差よりは勝率じゃないか?」とか。「勝率5割行かないチームがクライマックスシリーズに出るのは止めた方がいいんじゃないか?」とか。いろんなアイデアがあります。どれもうなずけます。で、僕はね、昔から言っている案があるんですけど。ちょっとこれ、そういう周りの人とワイワイする参考までに聞いてほしいんですけど。僕が考えているのは……昔からですよ。クライマックスシリーズ大好き。でもさらに、ペナントレースの優勝の価値も絶対的なものにするために僕が考えているのは、1位のチームは1勝したら終わり。

(塩澤未佳子)おおっ!

優勝チームは1勝すればOK

(プチ鹿島)つまり、2位や3位で勝ち上がった来たチーム。今年なら横浜ですよね。横浜は広島に対して4連勝しなければダメ。逆に広島。優勝したチームからすれば、1勝した時点で「はい、終わり!」っていう。これ、どうですか?

(塩澤未佳子)うんうん。それは勝率とか関係なく?

(プチ鹿島)関係ないです。これだったら……逆に言えば、それで4連敗したら、さすがに「ああ、勝ち上がってきたチームの方が勢いあるわ」ってなるじゃないですか。3連敗ってありますけど、4連敗ってなかなかないですよ。だから今年だって見てみてください。横浜は最初に負けたけど、その後に4連勝したんです。だからすごい!って言われてますけど、最初は広島、勝ってるんですよ。だから僕のプランで行くと、最初の勝った時点で広島の勝ち抜け。

(塩澤未佳子)決まるわけだ。

(プチ鹿島)そうなると、やっぱり2位と3位のクライマックスシリーズは面白いですけど、1位にチャレンジするクライマックスシリーズっていうのはある程度セレモニー的なものになるわけですよね。でも、もしかしたら4連勝するかもしれない。4連敗しちゃうかもしれないっていうスリルは味わうから、その楽しさはあるわけです。

(塩澤未佳子)ほう!

(プチ鹿島)で、クライマックスシリーズのもうひとつの大きなテーマというのは、ご存知のように興行収入なんですよね。全部あれ、順位が上のチームのホームでやるじゃないですか。だからお客さんがびっしりでチケットが売り切れますよね。全部あれ、収入はホームチームに入るわけですよ。だから2位と3位で争う場合、2位のチームはめちゃくちゃ美味しいわけです。で、1位と2位か3位の勝ち上がりでやる場合、1位のチームはめちゃくちゃ美味しいわけです。だから、もしかすると優勝チームからすれば、営業面では「1試合でも長くやりたい」っていうのはあるわけです。でも、それもそうなんだけど、確実に日本シリーズに行くっていう可能性を考えると、「1つ勝った方が終わり」のシステムの方が僕は「ペナントレースを優勝した」ということの価値が絶対的なものになるので。それでイイんじゃないかな?っていう。私の私案ですよ。

(塩澤未佳子)そう、ねえ……。

(プチ鹿島)で、2位と3位のチームにも夢を持たせることはできるじゃないですか。4連勝したら、行けるかもしれないっていう。で、実際に振り返ってみると、2014年。巨人が優勝した時に勝ち上がってきたのが阪神だったんです。その結果、どうだったか? 巨人はアドバンテージ1勝を持っているんですよ。1勝0敗から始まっているんですが、覚えている方もいると思います。3年前ですが、阪神が4連勝したんですよ。だから、阪神が日本シリーズに行った。だから4連勝したら阪神の方がその時期は強いよね。だからやっぱり阪神ファンも巨人ファンに遠慮することなく堂々と。「だって4連勝したもん!」っていうことで、行けると思うんですよ。

(塩澤未佳子)そうか。うんうん。

(プチ鹿島)それぐらい、過酷な条件を与えた方が。それを勝ち抜いた方も胸を張って行けると思うんですよね。で、負けた側も「ああ、リーグ優勝はしたけど、ここで4連敗しちゃダメだよな」って。

(塩澤未佳子)納得するか。

(プチ鹿島)うん。まだいまのアドバンテージ1勝よりは全然いいと思うんですよね。お互いのふっ切れ具合というか。

(塩澤未佳子)そうね。いま、気持ちがモヤモヤしちゃうんですよね。

(プチ鹿島)あと、もうひとつ。これは第二案があるんです。最初は1位のチームは1勝しただけで勝ち抜け。下から行ったチームは4連勝しなきゃダメ。もうひとつの案はアドバンテージの数、勝利数を負けた5球団の監督が決める。

(塩澤未佳子)えっ、なにそれ?

アドバンテージ数は5球団の監督の合議で決定

(プチ鹿島)話し合いで決めるっていう案です。これ、どうですか? だから今年だったら広島が14.5ゲーム差で圧倒的に優勝したわけですよ。で、クライマックスシリーズを迎える。それで広島以外の5球団の監督が集まって、「今年の広島の強さからすると、アドバンテージは何勝が適当かね?」っていうんです。「いや、1勝じゃあ少ないよね」「2勝でいいんじゃない?」とか。他の人によっては、コテンパンにやられたチームからすれば、「いや、今年は本当に強かった。3勝分ぐらいでいいんじゃない?」って。つまり、1つ勝てばそれでいいとか。監督が決めるんです。それを、負けた方が決めるんです。

(塩澤未佳子)フフフ。

(プチ鹿島)これ、どうですか?っていうのは、この間の日本シリーズの写真判定を見て思ったわけですよ。見ましたよね?

(塩澤未佳子)ああ、ちょっと時間かかりました。

(プチ鹿島)で、写真判定っていうのは、まあね、人間の目だとよくわかんないから、最終的にそれをっていうんで。まあ、それはいいんだけど味気ないというか。だって、プロ野球の魅力ってどこか曖昧さというか、人間臭さが残っているところだと思うんですよ。それがたとえば審判の言うことは絶対っていうことなんです。だからあれは審判が「アウト」って言ったら僕はアウトでいいと思うんです。だって「俺がルールブックだ!」って開き直った人だっているんですから。昔。でも、「審判がそう言うなら仕方ねえな」っつって。人間力を信じたわけですよ。そういう曖昧さ。たとえカメラでは逆の結果が出たとしても、審判がそう言うなら仕方ない。「あの人が言うなら、しょうがない」って。どこかそういう曖昧さ。「白か黒か」とは別のところの部分って、あるじゃないですか。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)あと、プロ野球って「流れが変わる」とか。空気とか人間の感情が反映されるでしょう? そういう部分を広げていくためには、アドバンテージの数も負けた監督に話し合いで決めさせるっていう。どうですか?

(塩澤未佳子)えっ、でも1回、ちょっとやってみてほしい。

(プチ鹿島)そう。だから紛糾したら紛糾したで面白いじゃないですか。で、ドラフト会議みたいに駆け引きがあってもいいと思うんですよ。たとえば広島みたいに自前の若手をちゃんと育ててこれだけ独走優勝したら、正直ケチをつけられないじゃないですか。「ああ、じゃあアドバンテージは1勝どころか2勝、3勝でもいいよ」っていうのが大人の態度であるし。で、もし――これも駆け引きなんですけど――来年以降だったらうち、広島にも勝てる自信あるぞ。つまり、日本シリーズ優勝する自信あるぞっていうチームは、自分がなった時のために、広島を敵に回さないために。「あ、広島さん。1勝どころか2勝、3勝が妥当だと思います」っていうのも有りですよね。

(塩澤未佳子)アハハハハッ! うわーっ!

(プチ鹿島)もしくは、補強の仕方っていうのもいろいろとあります。若手を育てずに、たとえば相手球団のいい選手をFAとかで補強して優勝するっていうのも手だと思います。だけど、それも含めると、「だってあそこは補強してんじゃん。じゃあ、アドバンテージは1勝でいいよ」とか。引き抜かれた側が最後にそこで報復するっていう。そういう話し合いの妙もあっていいと思うんですよね。

(塩澤未佳子)はー! なんかこう、壮大な感じになってきていいですね。

(プチ鹿島)そういうのも、選挙で「1票でも多かったら勝ち」っていう小選挙区制的なのもいいんですけど、なんかおじさんたちが集まって話し合いで決めるっていうね。昔懐かしいグレー的なものが、いまのクライマックスシリーズの最後の最後にあってもいいのかな?っていう。で、もちろんそれでアドバンテージが決まってチャレンジしていけばいいわけですから。そう考えると、今年の広島の強さっていうのは若手を育てているし、アドバンテージ1勝だけではないと思うんですよね。やっぱりそれは負けた者の態度でもあるわけじゃないですか。素直に相手の強さを認めるっていう。だから今年の広島だったら2勝、3勝分ぐらいは、話し合いでも僕は出てくると思うんですよ。

(塩澤未佳子)うんうん。それぐらいありますよね。価値としては。

(プチ鹿島)で、その上でじゃあ、勝ち上がったチーム。チャレンジしてくださいってなったら面白いじゃないですか。どうですか? 僕、これぐらいの曖昧さというか人間臭さ。いまこそあえてプロ野球にあってもいいと思うんですけどね。だって、考えてみてください。ドラフト会議。くじ引きでやってるんですよ?

(塩澤未佳子)アハハハハッ!

(プチ鹿島)なんだ、それ?っていう。でも、面白いでしょう。ある種、平等でしょう。で、そのくじ引き。あそこで、「あの選手に何球団も行くんだったら、裏をかいて自分はこれを一本釣りで行く」とか。面白いじゃない。

(塩澤未佳子)そうね。

(プチ鹿島)その面白さってプロ野球の面白さだから。だって、サッカーとかだったらドラフト会議、ないじゃない? Jリーグ。普通に選手と交渉して。それが普通じゃないですか。でも、プロ野球ってなんか知らないけど、よくわからない摩訶不思議さがあるから。

(塩澤未佳子)だったらそれをクライマックスシリーズとかに使ってもいいかもしれない。

(プチ鹿島)そうしたら、お互いに勝った方も負けた方も、もっといまよりはすっきりすると思うんですよね。だってせっかく下克上を果たしたら、ファンだってさ、「やったー!」っつって気兼ねなく喜びたいじゃない?

(塩澤未佳子)言いたいですよー。

(プチ鹿島)ねえ。どうでしょう。私のクライマックスシリーズ勝手に改革私案。まずは4連勝するしかない、もしくは負けた5チームの監督がアドバンテージ数を決める。プチ総論でした。

<書き起こしおわり>

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