プチ鹿島が読み解く オバマ来日時の次郎・久兵衛寿司ハシゴの意味

プチ鹿島が読み解く オバマ来日時の次郎・久兵衛寿司ハシゴの意味 東京ポッド許可局

プチ鹿島さんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』点と線論の中で、オバマ大統領が来日した際に、すきやばし次郎と久兵衛の高級寿司をハシゴしたことの意味を読み解いていました。

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(サンキュータツオ)これってやっぱり引っかかりを、点と点を線につなげていく作業の中で、なんかそういう引っかかりがね。ちゃんと調べることで新しい事実が出てくるみたいなの、すごく面白かったんですよね。こういうことって、なんかなかなか想像力豊かじゃないとできないし。行間を読む力とか、深読みする力がないとできないかなと思って。ただなんか、最近ね、鹿島さんがなんか、あることを調べたので。似たような面白さを感じたので、ちょっと聞かせてくださいよ。

(プチ鹿島)あの、ほら、オバマがね、来日したじゃないですか。で、その時に銀座のすきやばし次郎ですか?で、お寿司を食べたということで。僕は『オヤジジャーナル』と称しましてですね。世の中の大半の情報はオヤジが発信してオヤジが受信してるんじゃないか?で、それが意外と情報の8割・9割じゃないか?と思って、オヤジジャーナルをそれぞれ擬人化してね、ウォッチするのが好きなんですよ。いろんな媒体を見るのが好きなんですけど。その次の日ですよ、日刊ゲンダイっていう、僕が好きすぎて『ゲンダイ師匠』って呼んでるんですけど。

(サンキュータツオ)(笑)

(プチ鹿島)それを、オバマの寿司会談のちょっとこぼれ話みたいな時に、『オバマ大統領はよほど寿司が好きなのか、昨日の夜(会談の夜)、宿泊先のホテルオークラで久兵衛の寿司も食べたらしい』っていうこぼれ話がチラッと載っていて。俺、それ読んだ時に『うそー!?』って思って。だって、どれだけオバマ、寿司好きなの?って。

(サンキュータツオ)久兵衛も食べて、すきやばし次郎も食べる。

(プチ鹿島)久兵衛っていうのはね、高級で有名なお寿司屋さんじゃないですか。で、その後、出前をとって。で、その後、安倍さんとすきやばし次郎に行った。どれだけ・・・日本に着いたらもう、寿司のハシゴですよ。高級店の。

(サンキュータツオ)しかも、ホテルに取り寄せたってことでしょ?

(プチ鹿島)そう。これはゲンダイ師匠には失礼な話ですけど、これはヨタ話だなって思って。自分の中で心に留め置いただけなんです。『また、こんなこと言って・・・』みたいな。そんなわけねーだろ!って。そうしたらですね、その数日後、たまたまなんですけど、日曜日のTBSのお昼の『アッコにおまかせ!』ありますよね?そしたらなんと、その久兵衛に、たぶんその記事を読んだのかな?スタッフが取材をしてたんですよ!

(マキタ・タツオ)ほうほう。

『アッコにおまかせ!』が久兵衛を直撃

(プチ鹿島)あれっ!?と思って。俺、慌てて。『あっ、おまかせだ!』って思って。寿司じゃないけど、アッコにおまかせ!を見たんですよ。おまかせだな!と思って。

(サンキュータツオ)2回言った(笑)。

(プチ鹿島)(笑)。そしたらね、こんなことを言ってたんですよ。『オバマ大統領が到着してホテルに到着するや、出前をたのまれ配達した』って言ってるんですよ。で、その後報道ではオバマさん、安倍さんと会談した時に、すきやばし次郎美味しいって。世界で最高の寿司って言いながら、半分残したっていう報道があったんですよ。どうやらそれは、ちゃんとした新聞って言ったら失礼ですけど、タブロイド紙以外に載っていた情報なんで、それは知ってたんですよ。で、この久兵衛さんがね、『ウチの寿司を最初に食べていたから、オバマさんは安倍さんとの会談で残したんじゃないですか?』みたいな。

(サンキュータツオ)という証言があったと。

(プチ鹿島)『あとね、ここだけの話ですが、ウチにも貸し切りの打診はありました』っていうのをアッコにおまかせ!にペラペラしゃべってるんですよ。

(マキタスポーツ)久兵衛の人が?

(プチ鹿島)久兵衛のお店の人が。だから、もうここだけで対抗心がメラメラ感じるじゃないですか。

(サンキュータツオ)要は久兵衛とすきやばし次郎っていうのは、まあ同じ日の夕食としてライバル関係にあるような。

(プチ鹿島)わかりやすく言えば、高級寿司界のライバル同士ですよ。

(サンキュータツオ)それだって、でも寿司、ハシゴする?普通。

(プチ鹿島)いや、だから、なんだろう?これ?って思って。じゃあどうやら久兵衛の出前も取ったことはたしかだなってことが、少なくともアッコにおまかせ!っていう番組が裏を取ってくれたわけだから。『へー、オバマ好きなんだな』で僕は、日刊ゲンダイの半分置いていたのを慌ててまた取り出して。これ、本当のことなんだと思ってたんですよ。で、たまたまなんですよ。たまたま、僕はその次の日なんですけど、トークライブで。要は僕がオヤジジャーナル的に得た、『この話って本当なんですか?真相はどうなんですか?』っていう僕の疑問点を、いわゆるジャーナリストの方何人か呼んで、ワイワイ話しながら真相を深堀りしていく、なんだったら話してもらうっていうイベントをやってたんですよ。

(マキタスポーツ)うんうん。

(プチ鹿島)で、その話をしたの。で、後半に須田慎一郎さんってご存知です?ジャーナリストの、いかつい方が飛び入り出演してくださって。俺の話を聞いてたらしくて。前半ね、楽屋で。もう、いの一番に『鹿島くんのね、寿司。あれ、当たってるんだよ。オバマは2つ食べた』って。つまり・・・あのね、安倍さんっていうのはそもそも去年の5月ぐらいに業界団体、全寿司連の会長になってるんですって。

(サンキュータツオ)全寿司連!?

安倍首相が全寿司連の会長に

(プチ鹿島)全寿司連っていうのがあるんですよ。で、そこの名誉顧問に就任してるんですって。で、安倍さんは久兵衛寿司押しなんですって。

(サンキュータツオ)久兵衛の寿司押しなの?

(プチ鹿島)そうそう。だから・・・

(サンキュータツオ)すきやばし次郎じゃなくて?

(プチ鹿島)そうそう。で、すきやばし次郎っていうのは、オバマさんが『二郎は鮨の夢を見る』っていう、たしかそのアメリカで流行った映画があったんですよ。有名な、鮨の夢を見る。

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(サンキュータツオ)二郎は鮨の夢を見る。また面白い話(笑)。

(プチ鹿島)これがアメリカでヒットしたんです。要はすきやばし次郎の大将のドキュメント映画なんですけど。

(サンキュータツオ)それだったら、普通に次郎、行きたいよね。

(プチ鹿島)だからオバマは・・・要は最初は安倍さん、久兵衛押しですから。『久兵衛で会談しないか?』っつったら、オバマ側が『いやいや、あの映画面白かったから、次郎行きてえ』って言ったらしくて。で、急遽次郎になったと。で、それぐらい安倍さんは久兵衛押しなんだけど、その理由っていうのが全寿司連の。で、聞いたら全寿司連って安倍さんの、なんつーの?押されてるんだけど、全寿司連の野望というか、業界としての悲願がなにか?知ってます?

(サンキュータツオ)知らないよ。

(プチ鹿島)カジノ実現なんですって。わかります?これ。つまり、カジノが日本にできたら、外国人の富裕層がどんどん来るじゃないですか。そうすると、たとえば高級寿司がそこに派遣されてったり、どんどんどんどん客が潤うから。寿司業界の悲願はカジノなんですって。

(サンキュータツオ)そこの会長になってるんだ。安倍さんは。

全寿司連の悲願はカジノ

(プチ鹿島)そう。だからあれは実はただの儀礼的なものじゃなくて、安倍さん的にはやっぱり業界団体の、っていう話をして。俺、びっくりして慌てて家帰って、いろいろ調べたんです。そしたらね、面白いんです。去年の安倍さんがいろいろ外交やってるんですけど、ポーランドに行ってるんですね。で、食に関するレセプションっていうのがあって、『ENJOY和食』ってポーランドにあった財界人200人に『日本の和食は素晴らしいですよ』ってレセプションを行ってるんですけど。そこに久兵衛連れて行ってるんですよ。

(サンキュータツオ)えっ!?

(プチ鹿島)久兵衛連れて行っている。これはね、外務省のホームページにもちゃんと載せていることだから。だから天ぷら屋さんとか、久兵衛とかを連れて行って。ポーランドの財界人にアピールをしているわけだけど。

(サンキュータツオ)割と心安い感じなんだ。久兵衛は。『ウチの久兵衛』みたいな。

(プチ鹿島)いや、だから別にこれが久兵衛がどうたらっていうんじゃなくて、安倍さんが寿司業界と仲がよくて。なんだったらすぐ・・・

(サンキュータツオ)寿司議員。

(プチ鹿島)寿司族です。で、それがわかったんですよ。

(マキタスポーツ)政商みたいなことなのかね?

(プチ鹿島)ってなると、考えたんですが、じゃあホテルの出前っていうのは、実はオバマが取ったんじゃなくて、安倍さんが『今回すいません。すきやばし次郎さん、オバマが行きたいっていうから・・・じゃあホテルでウチの寿司を食べて』っていうので、安倍さんが取ったんじゃないか?っていう。久兵衛側にフォローの意味でね。ここは僕の見立てなんですけどね。そういうのがね、なんか点と線じゃないけど、つながってたからすごく面白かった。まさか全寿司連の悲願、カジノだなんて。

(サンキュータツオ)これ、すごくないですか?マキタさん。

(マキタスポーツ)面白い。

(サンキュータツオ)面白いよね。これ、どこも言ってないよね。そんな話。

(プチ鹿島)言ってないです。

(マキタスポーツ)カジノの話、いろいろ出てるけどね。カジノの利権ってすごくいま、話題になってるじゃないですか。まさか、寿司が。重要な。

(サンキュータツオ)寿司ですよ。オバマが2回寿司を食ったことって、そういう裏があったっていう。

(マキタスポーツ)寿司だけに握っているとは。

(サンキュータツオ)(笑)

(プチ鹿島)じゃないと、オバマが1日2回寿司食うっていうのが、自分の中ではそれを最終的に落とし所をね。じゃあ久兵衛がホテルに配達したのはオバマ側じゃなくて、安倍さんのフォローだったんじゃないか?って考えたら、全部道理が通るんですよ。

(サンキュータツオ)そうだよね。でも、普通そうだよね。それだったら、まあ両方呼んだっていいわけだし。出前で。だけど、デモンストレーションとして、次郎。もう決まっちゃってたわけだから。でもそしたら、安倍総理的には久兵衛。今回申し訳ないっていう風にも言えないから、じゃあちょっと出前でっていう。で、オバマさん、ちょっとこういうことがあるんで、食べてくださいって。

(プチ鹿島)これ、間違えないで聞いてほしいのは、だからと言って安倍首相と久兵衛がズブズブだからどうだっていうんじゃなくて。じゃあ、そっか。全寿司連が名誉会長に招くからには、なんか思惑は。当然、大人の団体ですから。それがカジノって聞いた時に、ああーっ!って全てがフワンと溶け落ちるような。なんかこう、爽快感があったんですね。

(サンキュータツオ)マキタさん、どうですか?最近、ジャーナリストですよ。鹿島さん。

(マキタスポーツ)本当だね。もう、立花隆じゃなくてプチ鹿島じゃないですか。もう。

(プチ鹿島)あの、『寿司ジャーナリスト』で検索してください。私が出てきますから。

(サンキュータツオ)もう芸人でもなんでもない(笑)。寿司ジャーナリスト(笑)。

<書き起こしおわり>

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