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牧野アンナと宇多丸 安室奈美恵引退を語る

宇多丸 安室奈美恵引退とその偉大さを語る アフター6ジャンクション
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牧野アンナさんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』にゲスト出演。宇多丸さんと安室奈美恵さんの引退について話していました。

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(宇多丸)ということでまさに昨日、安室奈美恵さんが引退をされて。もう、ある意味日本全体を巻き込むような……。

(牧野アンナ)そうですね。

(宇多丸)大きな一区切りという感じがしますけども。ある意味同僚というか、同じ釜の飯を食った仲間でもあり……という。いかがでしょうか? 安室さんの引退。

(牧野アンナ)そうですね。もう本当に最初にその話を聞いた時には「彼女らしいな」っていうのをすごく感じました。自分の美学みたいなものがすごくあって。それはたぶんはじめて彼女がスクールに入った小学生の時から、自分がどうしたいのかっていうのがものすごく強かったんですよ。

(宇多丸)へー!

(牧野アンナ)それは誰になんと言われても、自分が思っていることと違うってなったら頑として聞かないっていうタイプの子だったので。彼女がすごい強い意志でそう思って、それで引退をするって決めたというのは「ああ、たぶん誰が止めてももう無理だろうな」っていう感じはしましたね。

(宇多丸)へー! 実は僕、この番組の6時台のオープニングで僕が安室さんを最初に見た時に受けた衝撃とか、まあ言ってみればアクターズスクールイズムに衝撃を受けたという話をして。

宇多丸 安室奈美恵引退とその偉大さを語る
宇多丸さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で安室奈美恵さんの引退についてトーク。安室奈美恵さんの偉大さなどについて話していました。

で、安室さんがなにがすごいかといえば、もちろんTKブーム、アムラーブームもあるけど、その後にUSの最先端音楽モードみたいなのに移行して、しばらくセールスがついてこない時もやり通して。世間が、時代が追いついてくるのをしっかり待ったっていう。でも、これは相当強い意思がないとブレブレになりかねないところをしっかりと守りきったっていう。それはまさに安室さんの強い意思っていうか。そこがこの偉大なキャリアにやっぱり影響しているっていうことですかね?

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強い意志

(牧野アンナ)そうですね。以前、彼女と話した時に「人から言われたことをやって失敗するのは嫌なんだ。結局なにをやっても誰かに言われてやったとしても、最終的には自分がそれを背負わなくちゃいけなくて、それは自分の失敗になる。だったら自分で決めて自分で選んだところで失敗をしたい。それだったら自分もその責任を負える」っていう風には言っていたので。だからたぶん彼女の中でかっこ悪いことは絶対にやりたくないっていう。彼女の「かっこいい/かっこ悪い」のラインがすごいはっきりしているんですよ。なのでたぶん、彼女は結果が出る、出ないにかかわらず「これが私がやりたいことなんだ」っていうことがはっきりしている場合は、やっぱりそこを貫きたいっていう気持ちはあったんだと思います。

(宇多丸)いやー、やっぱりすごい。同時にでも、安室さんってすごい……僕、1回か2回ぐらいかな? 僕の相方のMummy-Dが一緒に曲をやっているので、1回か2回ご挨拶というか。で、やっぱりものすごくシャイな方でもあるじゃないですか。だからそのシャイで、言っちゃえば内に籠もるような雰囲気もする方なのに、強い意志を秘めているっていうあたりがすごいなって。

(牧野アンナ)そうですね。普段は本当に全然前に出るタイプじゃなくて。本当に静かで物陰にいるような、部屋の隅にいるようなタイプの子なんですけども、ステージに立つと変わるんですよ。

(宇多丸)へー!

(牧野アンナ)そこがやっぱり彼女のすごいところだと思います。

(宇多丸)これはやっぱり同僚として牧野さんが見ていても「これは!」っていう感じでした?

(牧野アンナ)特にレッスン生時代で一緒にステージに立っていた時にはわからなかったんですけど、デビューして売れる、売れないっていうそこの最前線に立ってパフォーマンスをした時に肌で……「ああ、この子にはどんなにがんばってもかなわない」っていうのは感じました。なのでデビューして「ああ、そうか。この世界は奈美恵みたいなタイプが死ぬほど努力してはじめてスターの座に登りつめられるんだ」っていう風に思ったので。「私はここでどんなに努力をしてもたぶん彼女を超えられることは絶対にないから、私は私の道を歩もう」って思って、本当にデビューしてすぐに「辞めたい」という風に……。

(宇多丸)割とすぐにですもんね。その決断もすごいですよね。で、チーフインストラクターとして裏方に回られて。でもそれがまた、いまに至るアクターズスクールイズムの継承につながるわけですから。

(中略)

(宇多丸)沖縄アクターズスクールの功績を振り返るということで。牧野さんもインストラクターをされており、安室奈美恵さん、そして最近また大ブレイクしました三浦大知くん。そしてまた再ブレイクしたDA PUMP、MAX、SPEEDのみなさんなど日本エンタメ史に名を残す名アーティストを輩出してきた沖縄アクターズスクールについてお話をうかがっていきたいと思います。僕はまず最初に衝撃を受けたのがアクターズスクールのみなさんというのがそれまで……安室さんもそうですけど、かわいい女の子や男の子が歌を歌うという日本型アイドルのあり方っていう時はやっぱり「スキル」というものはちょっと落ちても、「その落ちているところがかわいいんだ」みたいな。いまでもそのイズムはありますし、それはそれで僕も好きなんですけど。

(牧野アンナ)はいはい。

(宇多丸)そうじゃなくて、圧倒的に歌も上手い、踊りも上手いという、言っちゃえばグローバルスタンダードというか。たとえばアメリカのエンターテイメントのあり方とかに近いイズムを日本のエンターテイメント界に持ち込んだのが僕はアクターズスクールだと思うんですね。これ、そういうビジョンは当初からお有りだったんですか?

(牧野アンナ)アクターズスクールも、沖縄自体がスーパーモンキーズ、奈美恵がブレイクするまではたくさんの子たちを輩出して……私もその1人でしたけど。要はアイドル的な形でデビューはさせているんですが、ことごとく失敗していたんですよ。で、「沖縄の子はダメだ」っていう風に結構各プロダクションでも言われ始めて。要は、海を越えていくのでなんかみんな、やっぱりホームシックだとか精神的に不安定になって食べ過ぎちゃって太っちゃったとか、男を作っちゃったとか、そういう方でダメになっちゃうみたいな。

(宇多丸)コントロールが難しい。

(牧野アンナ)なので、うちの父がアクターズスクールの校長をやっているんですけども。

(宇多丸)マキノ正幸さん。

(牧野アンナ)はい。父が「やっぱりこれからは精神面を鍛えていかなきゃダメなんだ。ただちょっとかわいいからってデビューできそうで出すっていうんじゃダメだ。プロ意識をしっかりと叩き込んでから出す」っていうところで、その第一号がスーパーモンキーズだったんですね。

(宇多丸)はー! そうか。じゃあ、それまでもアクターズスクール、いろいろといらっしゃったんだけど、僕らが感じるようなイズムの第一弾だったんだ。

(牧野アンナ)最初は本当にそのままかわいい子だけを出すっていう感じで、そんなにレッスンも本当に本人が持っているものだけで……っていう感じだったのを、全部ダメになっちゃうので精神面を鍛えましょうということで。それで奈美恵とMAXのメンバーでスーパーモンキーズというグループを組んで。その子たちを徹底的に鍛え上げていくっていうことをスタートさせて。

(宇多丸)へー!

(牧野アンナ)もう父からは「安室奈美恵以上の才能のある子は今後、うちには来ないだろう」って。

(宇多丸)すごいですね。その出だしのところで。

(牧野アンナ)最初に彼女が11歳ぐらいの時、アクターズスクールにフラッと入ってきた時からもううちの父は「この子!」っていう風に言いだしたんです。でもその時は全然、歌もダンスもやっていないし聞いてないし。

(宇多丸)しかも内気な感じだし。

(牧野アンナ)そうです。彼女が歩いている姿だけを見て「この子、絶対に歌えるし踊れる!」って言い出して。

(宇多丸)それもすごい!

(牧野アンナ)彼女はオーディションで友達の付き添いで来ていたんですよ。で、彼女がフラーッと帰ったのを追いかけていって。呼び止めて。それで「入りなさい」っていう説得をして。それでうちの父が、私たち含めて全員に「これから俺は奈美恵をひいきする。徹底的にひいきしていくけど、お前たちはそこにいちいちヤキモチを焼いたりとか文句言ったりするな。お前らとは全然才能が違うから。奈美恵がスターになったら絶対にお前たちの道を彼女は切り開くから。だからみんな、黙ってついて行け」っていう風に宣言しましたね(笑)。

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「俺は安室奈美恵をひいきする」(マキノ正幸)

(宇多丸)すごい! いやー、これはもちろんいま、結果として歴史を振り返ってみれば正しかったのはわかりますけど……。わかりますけど、やっぱり若い女の子たちとしてはなかなか飲み込みづらいですよね。

(牧野アンナ)でも、最初は「ああ、そんなにすごいのかな?」って思っていたんですけど、やっぱりやっていくうちに彼女は……たぶん彼女が才能だけあって努力しないタイプだったらみんな、腹が立っていたんでしょうけど、なんせもう誰よりもやる子なんですよ。しかも、見ていないところでやってきて、来たらいつもできるみたいなことだったので。それはもうみんなもだんだん納得していくし。あと、あまりにもそれを言われすぎていたのでたぶん、デビューしてからたとえば「安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S」になったりとかっていう差が出ても、いまでもMAXのメンバーと話したりしていても「妬むという気持ちにならない。だってそういう風に言われていたもん」っていう。だから、その彼女がそこでがんばってくれて、その次に自分たちの道を切り開いてくれるであろうみたいな気持ちはありましたね。

(宇多丸)お父様もたぶんそこで中途半端な言い方をするよりも、バシッとやった方がむしろ……。

(牧野アンナ)そうなんですよ。「ひいきします」って宣言されたら、なにも言えなくなるんですよね。

(宇多丸)うんうん。

<書き起こしおわり>

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