吉田豪とバニラビーンズ アイドルの給料事情を語る

吉田豪とバニラビーンズ アイドルの給料事情を語る SHOWROOM

(レナ)最初、みんなわかんないんですよね。事務所も。アイドルを育てたことがないので給料形態みたいなのとかもわかんなくて。「ああ、これじゃあ食べていけないんだ」って……(笑)。

(吉田豪)フフフ、「家賃だけ出しておけばなんとかなると思ったけど、そうでもないの?」みたいな(笑)。

(レナ)そう。でもなんともできない時期が増えると……。

(吉田豪)あの僕がネタにしたやつですよね。あまりにも生活が辛そうな……だいたい月末はベビースターラーメンにお湯をかけて食べているっていう。

(レナ)私、でもいまでも食べているんですよ。ベビースターラーメン。

(吉田豪)嘘? いまでもそれ?

(レナ)普通に好きですよ。ベビースターラーメンあるじゃないですか。あれにお湯を入れてチキンラーメンみたいにして食べるっていう。私、それをドン引きされて。

(神原孝)俺もやっていますよ(笑)。

(レナ)やりますよね!

(吉田豪)まあ、わかりますけど……だから月末に本当にお金がなくてそれを食べているっていう感じだったんで。

(レナ)空腹を満たすために。

(神原孝)僕も比較的そういう家庭に近かったから。米だけはあったんだけど。マヨネーズかけて食べたりしていましたね。おかずがなくて。

(レナ)おかずがなくて。やっぱりそういう時代、あった方がいいんですよ。人間。

(吉田豪)「時代があった」っていうか、それが長かったわけじゃないですか(笑)。

(レナ)ほぼですね(笑)。

(吉田豪)で、見かねて僕が差し入れしたんですよね。

(レナ)DEAN & DELUCAとか。

(吉田豪)そうそう。「ここの、食べたことない!」って言われて(笑)。「あなたの相方はしょっちゅう食べているようなやつですよ!」って言いながら(笑)。

(リサ)フフフ(笑)。

(吉田豪)しみじみしましたよ。大変なグループでしたよ。

(レナ)大変なグループでしたよ。「みんな、他のグループはどうやって食べているんだろう?」っていっつも思いますよ。

他のグループはどうやって食べているんだろう?

(吉田豪)僕も本当にね、いちばん気になるのはそういうところなんですよ。しょっちゅう聞くのが「この仕事だけで食べれているんですか?」っていう。バイトをしているのかどうか。

(レナ)でも、物販とかチェキ会とかそれで自分たちのバックがあるからみんながんばってやるんですよね。

(吉田豪)そうですね。チェキも撮らなきゃ!っていう。

(リサ)めちゃめちゃ稼いでいる子とか、いるんですよね。そういうので。

(吉田豪)いますいます。ただ、事務所によるじゃないですか。バック率からなにから。本当に20万、30万稼いでいる子もいれば……でも、平均で言うと、僕の感覚だと全員一桁万円ですよね。5から8ぐらいな感覚だと僕は思っていますね。

(レナ)家賃別じゃないですよね?

(吉田豪)別じゃなくて。だから、学生じゃないとできない仕事っていう。一人暮らしっていう前提では考えられていない。

(レナ)うーん、そうか。

(吉田豪)そうなんですよ。

(レナ)そうですね。家があって。

(吉田豪)親がいて。そうそう。これが本業で食べていくってなると、一人暮らしをできるお金を出さなきゃいけないから。となると、どうしてもどこか入れ替わりで卒業して……みたいになっていくんだろうなっていう。

(レナ)大変ですね。

(吉田豪)(コメントを読む)「まさに金持ちの道楽」(笑)。

(レナ)でもそうしてまでアイドルがいいっていう子がいま、増えてきているのかなとは思いますね。

(吉田豪)だから部活とかバイトみたいな感覚じゃないと難しいんですかね。それを就職って感覚にして成立するかどうか?っていう。たぶん、これ(リサ)ぐらい余裕があれば全然できるだろうけど、なかなかみなさんできないじゃないですか。親御さんのカードを使っていいとかのシステム、なかなかないじゃないですか。

(リサ)私も家庭が家庭じゃなかったらやっていないですよ。

(吉田豪)当たり前ですよね(笑)。続いてないですよね。

(リサ)そう。親が許さなかったなって。それでもよく続けさせてくれたなっていま、すごい思いますよ。大学まで出させてもらって。

(吉田豪)すごいですよね。

(リサ)自分の子供だったら絶対にやらせないですよ。

(吉田豪)フハハハハハッ!

(リサ)大学まで行かせて。予備校に何百万使っているんだ?って私だったら言いますもん。

(吉田豪)でね、就職もしないで。将来のつぶしがきかないようなことをやって。親御さんも偉いですよね。

(リサ)すごく親に感謝してる。

(吉田豪)僕が忘れられないのが、なんの時だったかは忘れましたけどもCDを出して。渋谷のCDショップの……。

(リサ)それ、『ニコラ』です。しょっぱなです。

(吉田豪)そうか。出たばっかりの時か。あのショップのCDを枯らした事件。

(レナ)「ここからここまで」って。

(リサ)母親が枯らすっていう(笑)。

(吉田豪)親御さんがダンボール箱買いぐらいの感じで。「娘がアイドルになったので」っていう感じで(笑)。

(神原孝)すごい!

(吉田豪)という事件がありましたね。それぐらい金銭的に余裕があるっていう。まあね、みんなネタにしていますもんね。毎年かならず正月を日本ですごしたことがないっていう家庭で。

(リサ)でも、他はそんなに行かないですよ。ゴールデンウィークとお盆と正月だけですよ。

(神原孝)それ、十分(笑)。

(吉田豪)十分行ってますよ(笑)。

(リサ)父が忙しくてその時しか家族で一緒にいられなくて。

(吉田豪)お父さんは有名な某和食チェーンのね。

(リサ)うち、チェーンじゃないです。一店だけ。やってます。

(吉田豪)で、娘が車に乗る時も安全な方がいいからって丈夫な外車を……とかね。

(リサ)そうですね。

(吉田豪)本当にね、金銭格差がすごかったんですよ。

(レナ)そうですね。

(神原孝)しょうがないね……(笑)。

(レナ)アハハハハハッ!

(吉田豪)コンビニ行ったことがない人と、コンビニぐらいしか行かない人の(笑)。

(レナ)コンビニが楽しみですね(笑)。

(神原孝)アイドリング!!!のメンバーの匂いがする(笑)。

(レナ)ほぼ近いと思います(笑)。

(吉田豪)まあ、本当に特殊なグループがいい音楽をやっていたっていうことですよね。

(レナ)そうですね。奇跡的だとは思います。本当に11年。

<書き起こしおわり>

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