渡辺志保 Nicki Minaj『Barbie Dreams』を語る

渡辺志保 Nicki Minaj『Barbie Dreams』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でニッキー・ミナージュのアルバム『Queen』から『Barbie Dreams』を紹介していました。

Queen [Explicit]

(渡辺志保)ではここで、私からのオープニングチューンをお届けしたいと思うんですけれども。先週の金曜日、なんとびっくり! ニッキー・ミナージュの最新アルバム『Queen』が1週間前倒しで発表になりましたね。「『Queen』っていうアルバムが出ますよ。こういうジャケットですよ」というのはもう前からね、発表されてたんですけれども。本当は8月17日発売だったんだけど、それが1週間前倒しになって8月10日にリリースになりました。で、このアルバム発売を記念して、AppleMusicのBeats 1 Radioでニッキー・ミナージュが『Queen Radio』っていうラジオ番組を90分かな? やっていて。いま放送2回分のアーカイブが聞けるようになってるんですけど。

その『Queen Radio』、めちゃめちゃ面白いからもし暇な人は聞いて欲しいんですけども。すごいテンションで喋りまくるんですよ。ニッキー・ミナージュがね。それでどんどんどんどん飛び入りゲストがやってきて。ケリー・ローランドとかキャシーとかヨー・ゴッティとかがわーって来て。そのたびにニッキー・ミナージュが本当に驚いてるのかわざとなのかわかんないけど「はっ、やばーっい! ケリー、来てくれたの~? 本当にありがと~!」みたいな感じでいちいちうるさいのよ(笑)。

それでキム・カーダシアンも来て。「あっ、キム・カーダシアン、来てくれた~!」みたいな。それでキムも「今日、この後はカイリーの誕生日パーティーなんだけど、その前に来たよ~」「あ、ウチらみんなでカイリーのパーティー、行くもんね~!」みたいな感じのそういうやかましい女子ラジオ番組があるので、ぜひ暇な方は聞いてみてください。

でもキムも来てさ、「この前テカシの曲でクロエについてシャウト・アウトしてくれてありがとね~」とか、そういうすっごい本当にどうでもいい話をずーっとしていて。それでニッキーも「ってか正直に言うとさ、いまの業界はさ……」みたいなぶっちゃけトークもしていて。まあぜひぜひ聞いていただきたい。

で、まあそんな『Queen』がドロップされました。私もちょっとね、まあ何回も何回もはまだ聞いてないんですけれども、さすがニキちゃんという感じでサウンドのトレンド……ちょっとレゲエっぽいような。彼女は元々ね、あの南米にルーツがありますからそういったカリビアンなサウンドも取り入れている。あとはアリアナちゃんとかも参加して、すごくポップバランスもいい。そして、いろんなラッパーへのディスを放つような、そういうちょっとハードコア・バイブスもあって非常にバランスがよく取れたアルバムになってますよねというのが私の感想でございます。

いちばんバズを呼んでいる曲

そのアルバム『Queen』がドロップされていちばん大きくまずTwitter上でバズを呼んだ曲をいまからかけさせていただきたいんですけれども。『Barbie Dreams』っていう曲がありまして。これがもうTwitterのトレンドワードに入るぐらい爆発的に話題を呼んだんだけど。どういう曲かと申しますと、もともとザ・ノトーリアス・B.I.Gがリリースした『Dreams』っていう曲があるんですね。

それはなにについて歌ったかというと、『Dreams(夢)』だから「俺、あんなやつともこんなやつともやりてえわ」っていうようなね。「あいつ、脱がしたらどんな感じなんだろうね?」みたいなことをずっと言ってるのよ。それで、「どんな感じなんだろうね?」って言っている対象が全部実在するR&Bシンガーなんですね。たとえばメアリー・J.ブライジとかSWVとかレジーナ・ベルとかね。ちょっと時代を感じさせますけども。まあ、そういった名前を出して「あいつとあいつとあいつとやるのが俺の夢だ」っていう曲なのよ。

で、それに則ってニキちゃんがラップして。「リトル・ラッパーズ(ちいせえラッパーたち)とやってみたらどんな感じだろう?」みたいなことをラップしてるんだけど。それがもう本当にね、DJキャレドから50セント、ドレイクからヤング・サグ、元カレのミーク・ミルまで、本当に……リル・ウージー・ヴァートとかね。もういろんな人を標的にしていて。確実にディスだろ?っていうラインを盛り込みながらラップしてるんですけど。で、ニキちゃんによると「この曲の中に名前を出して名前を出した人は本当に私が同意している、『あんた、間違いないよ』って思っている人だからこそ名前を出したから。そしてこの曲はユーモアだから、そんなにムキになんないでね」みたいに言っているんですけど。
でもたとえば、これは絶対ディスだろう?っていうのは「ヤング・サグと前は仲良かったけどいまはもう仲良くない。なぜなら彼は私のドレッシングルーム(試着室)からの衣装を盗んでいったから、もうあいつとは仲良くない」みたいなことをラップしてたりとか。「DJキャレドとももう話はしない」とかね。「でもドレイクは私に何か買ってくれるからすごい好き」みたいなことをラップしてて。まあしょうもないっちゃあしょうもないんですけど、まあそれだけ盛り上がった。

もともと彼女、話すと長くなるからこのへんで止めておきますけど。本当にいろんな名前が出てくるから、ぜひぜひみなさんラップ・ジーニアスとかでね、どんなラッパーが標的にされているのか、ぜひぜひチェックしてみてもらいたいと思います。

で、ビートもオリジナルのザ・ノトーリアス・B.I.Gの『Dreams』をほぼそのまま使ってるような感じですので、ぜひぜひここで聞いてみてください。ニッキー・ミナージュで『Barbie Dreams』。

Nicki Minaj『Barbie Dreams』

ニッキー・ミナージュで『Barbie Dreams』、お届けしました。いかがだったでしょうか。まあ、このまま話し続けると延々とニッキーとその仲間たちについて話しちゃいそうなので。ちょっとね次の話題に行きたいと思うんですけども……。

<書き起こしおわり>

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