DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でプシャ・Tとドレイクのビーフの続報を紹介。プシャ・Tのアンサー『The Story Of Adidon』発表後の展開について話していました。
Pusha T on his beef with Drake: "it's all over."https://t.co/KZr7BbtnRg pic.twitter.com/EOQ2oj1HbO
— The FADER (@thefader) 2018年6月9日
(DJ YANATAKE)本当にヒップホップ、いま面白いしすごいなっていうことで。とにかく1週間でいろんなことがありすぎて。ちょっと前に話したことがすごい昔のことにように思えます。プシャ・Tとドレイクのビーフの話、先週もしているけどもうほぼほぼ、みんな話題にもしなくなってきているというか。一応、先週の続きから話してみようと思います。
今回、多くの見解ではみんな「今回はドレイクが負け」みたいな感じの風潮なのかな? それはたぶんアンサーを返していないっていうのもあると思うんですけど。プシャ・Tがアンサーで返しました『The Story Of Adidon』っていうので、顔を黒塗りにしているドレイクの写真が相当バズりましたよね。
Pusha T『The Story Of Adidon』
あれ、本人も弁明しているんだけど俳優時代に逆にオーディションに行った時にやったらしいんですけど。逆に差別的なことがあるから、そういうのに反対するためにわざとやっていったっていうことなんですけど、その弁明の理由よりも何よりも、やっぱり顔を黒塗りにするっていうことは僕らが思っている以上にすごくセンシティブな問題で、ドレイクにとってすごくマイナスに働いたような感じですよね。
相当な打撃だったんじゃないかな。あそこまでプシャ・Tは用意周到にやっていたわけで、あの写真がタイミングよく入手できるわけじゃないから、もともと先に入手してあそこまでの絵が描けてのビーフだったんだろうと。で、結果的に自分のアルバムを盛り上げることにプシャ・Tは成功したという意味ではよかったのかなとも思うんですけども。まあ、でもダウンタウンの浜ちゃんの件もありますし、やっぱり顔を黒塗りにしたりするっていうのはすごく差別的な表現になるということで。
あらためてヒップホップを通してそういうのを勉強して、我々も冗談でもそういうことをしないように……っていう。そういうことを勉強するいい機会になっているんじゃないかなっていう風に思います。でも、俺的にはプシャ・Tがドレイクのプロデューサーのノア・40さんの多発性硬化症(MS)っていうのを茶化しているっていうか、いじっているようなところがあって。やっぱり人の病気のことまで持ち出して言うのはちょっと言い過ぎだし陰湿だなっていう風にも思っていたんですけども。
まあ、結果的にいまどうなっているのか?っていうと、6月2日にカニエが「このビーフはお互いにとって本当によくないよ! やめろやめろ! 終わり終わり!」みたいな感じで、なんかカニエが謎の終結宣言をして。それ以来なんか終息をしてしまったような感じですね。でも、そのカニエのツイートの裏にはラップ・ア・ロット・レコードのCEOのジェイムス・プリンスさんという方がいて。その人がドレイクに「アンサーを出すのはやめてこのビーフは終わりにしろ」みたいな助言をしたらしい。これは本当かどうかわかりませんが。
でもドレイクはもう実はプシャ・Tへのアンサーは書き終わっていて、さらにやっつける体勢は整っていたっていう話もあったりして。ちなみにそのジェイムス・プリンスさんの息子さんがもともとドレイクをリル・ウェインに紹介してスターダムに押し上げるきっかけを作った人ということなんですが。そういう大物からのお話だったということなので言うことを聞いたという話もあるんですけども……まあ、カニエのアルバムが出てワーッと話題になったりしたタイミングっていうのもあったし。
『Kids See Ghosts』が出るという話もあったんで、ここはいったん収まって、ひょっとしたら今月ドレイクもニューアルバム『Scorpion』っていうのが出るんで。またそこで、今度はドレイク側が話題を作るためになにか新曲を出してくる可能性もないわけじゃないんで終わってはいないんですけど。まあ、一応いまんところはプシャ・Tが優勢という感じにはなっているんじゃないですかね。
<書き起こしおわり>