安住紳一郎 定年を超えた嘱託アナウンサーたちが気になる話

安住紳一郎『出演番組を見る際は自分自身を全力で応援する』 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』の中で定年後も働き続けるNHKなどの嘱託アナウンサーが気になる話をしていました。

局アナ 安住紳一郎

(安住紳一郎)最近、私NHKの嘱託アナウンサーの身の振り方に大変興味を覚えていますね。

(中澤有美子)はあ。

(安住紳一郎)働き方改革などありまして、ずいぶんと若手のみなさんが忙しくなっているということで、定年になったあともしばらく同じ職位でお仕事をされるという方がいらっしゃるんですけども。結構63才、64才ぐらいのアナウンサーの方でもそのまま仕事を続けている方がNHKには多いんですけども。先日も焼き芋フェスティバルっていうのが品川かなにかであったんですよね。普通、そういうイベントごとのリポートっていうのは……まあ、こういう言い方すらも最近は許されないのかもしれませんが。どう考えても品川区の○○公園での焼き芋フェスティバルの7分ぐらいのリポートっていうのは23才から35才ぐらいまでの若手の範疇のみなさんの仕事だと思うんですけども。

(中澤有美子)はあ。

(安住紳一郎)どうやら、シフト繰りがうまく行かなかったようで……あくまでも想像ですけどもね。他局の人事……人繰りの話なのでね。勝手な想像なんですけどね。

(中澤有美子)本当に、大変勝手な(笑)。

(安住紳一郎)そこにキャリア40年ぐらいの63才ぐらいの、私でも震え上がるような男性アナウンサーが投入されていましてね。びっくりしましたね。あとは兵庫の方で、この方もレジェンドクラスのスポーツアナウンサーですけども。「神戸のナントカ動物園の子ヤギが生まれました」っていうリポートをレジェンドクラスのアナウンサーがやっていまして。それも震え上がりましたね。子ヤギを本当にむんずと掴んで「はい、ヤギが生まれましたー」って。

(中澤有美子)お、重みがありますね(笑)。

(安住紳一郎)うん。重みがありますね。「ヤギが生まれました。ずいぶん、ヤギが生まれましたね」みたいなね、言ってましたけどもね。

(中澤有美子)アハハハハハッ! へー、見たい。

重みがありすぎるリポート

(安住紳一郎)で、私が見たその品川区の焼き芋フェスティバルの63才のレジェンドNHKアナウンサーもやっぱり慣れっていうのは怖いですよね。というか、落ち着き加減が焼き芋リポートにそぐわないですもんね。堂々と落ち着いていますしね。で、一応ちゃんと焼き芋を掴むんですよ。で、「あちちちち……」っていうお決まりのリポートがあるんですけど、多分熱くないんでしょうね。

(中澤有美子)ああ。

(安住紳一郎)で、画面が4:3の時代の人たちですから、映ってないと思って画面の端の方で「あちちちち……」と言って握りながらも兵器でしっかりベタッと握ってパキッと割っているのが映っちゃってたりしてね。

(中澤有美子)アハハハハハッ!

(安住紳一郎)「ああ、レジェンド! もう最近はそこは映るんだよ!」って思って。「あちちちち……」って言いながらもポキッて折って。で、そこから上にやって「ああ、もう湯気が出てホクホクです。あちちちち……」なんて言っているんですけどね。

(中澤有美子)あららららら。

(安住紳一郎)「これはなんていう芋なんですか?」って聞いたら、そのお店の人がちょっと慣れていないということもありまして。「ああ、それは紅芋です」って言ったんですけど、レジェンドアナウンサーは「これは紅芋って言っちゃいけないんだ。いろいろと紅芋って呼ぶ地域がたくさんあるから、さつま紅芋って呼ばなきゃ正しい情報ではない」ってわかっているから「これはなんですか?」って言ったらお店の人が「紅芋です」「ああ、そうですか。さつま紅芋ですね。ありがとうございます」って……。

(中澤有美子)強め(笑)。

(安住紳一郎)強めに、もう。Q&Aすらもう飛び越えているという。

(中澤有美子)押さえて(笑)。

(安住紳一郎)押さえてますよね。うん。嘱託アナウンサー。キャリアがあるからね。そういうちょっとじゃれ合いみたいなものには凄みすら感じたよね。

(中澤有美子)アハハハハハッ!

(安住紳一郎)「ふう!」って思って。あと、私の勤めているこの組織の中でのレジェンドっていうと松下賢次さんってい方がいらっしゃって。もう定年になりましたけど。いまはフリーランスで活躍していますけども。最近、他局のBSの60才とか70才とか80才くらいの方が出るちょっとしたクイズ番組に出て。で、歳のせいか少し記憶があやふやになったということを楽しむ番組に私たちのレジェンドが出ていましてね。

(中澤有美子)ああ、そうですか。

(安住紳一郎)私たちなんかもう松下さんの前では直立不動で本当に……座ったままションベンを漏らしちゃうぐらいな感じの怖さがあるんですけども。

(中澤有美子)こらこら!

(安住紳一郎)座りションベンっていう。

(中澤有美子)もう繰り返さない!(笑)。

(安住紳一郎)いや、本当に。本当に松下さんに怒られて座りながらションベンを漏らしたっていう人が何人かいるぐらい怖いんですよ。そんな人が、ねえ。

(中澤有美子)衰えを……(笑)。

(安住紳一郎)いや、衰えとは感じませんけども、そういうご長寿クイズ的な、年齢ゆえ誤答を楽しむようなクイズ番組に出られているのを見て、もう涙が出ましたね。「やめろー! 私たちにとっての伝説だぞ!」って。

(中澤有美子)そうか。そうですねー。

(安住紳一郎)まあね、いろいろあるなと思いながら。最近はちょっとそういう定年を超えたアナウンサー方に私は注目をしているということですね。これはまたちょっとね、いろいろと話がたまってきたらお伝えしたいなと考えていますね。……誰かを傷つけるような放送になったかな? 大丈夫かな?

(中澤有美子)たぶん大丈夫だと思いますね。

(安住紳一郎)そうですね。はい。わかりました。

<書き起こしおわり>

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