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渡辺志保 Childish Gambino『This Is America』を語る

渡辺志保 Childish Gambino『This Is America』を語る INSIDE OUT
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渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でチャイルディッシュ・ガンビーノの新曲『This Is America』を紹介。ショッキングなミュージックビデオに込められた意味などについて解説していました。

(渡辺志保)そんな中、ぶっちゃけゴールデンウィークは「あの本を読もう」とか「たまっていた原稿を書こう」とか「見たかったあの映画を見よう」とかいろいろと考えていたんですけども。まあ、あまりにも達成率の低さよ……という感じがしまして。そんなに描いていた有意義なゴールデンウィークにはならなかったんですけど、なにで忙しかったか?って言いますと、いろいろとためこんでいたビデオとかドラマを見ていたんですけど。そのうちのひとつがFXというアメリカのケーブルテレビネットワークでやっている『アトランタ』というドラマがありまして。1話30分のシリーズなんですけど、そのシーズン2が今年の春からアメリカで始まっていて。まだ日本では見れないんですけど。

それをちょっとアメリカのアカウントを使ってチマチマチマチマ見ていまして。2、3話を見たところでずっとそのままになっていたので、それを一気見するというような、ここだけは有意義だったかな。っていうようなことをしまして。それで、『アトランタ』というと主演がドナルド・グローヴァーということで。a.k.a チャイルディッシュ・ガンビーノですけども。なんで、この数日はすっごいドナルド・グローヴァーの姿を私は画面越しに見ていたわけなんですね。で、それで『アトランタ』を見つつ、『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』のホストがこの間、ドナルド・グローヴァーだったっていうことにも気づきまして。YouTubeにも放送後に流れるだろうから、あとでどんなスキット(コント)をやったのか、見てみようじゃないかって思っていたんですけども。

なんと、その『SNL』の出演する時間にあわせて、ドナルド・グローヴァーが新しいミュージックビデオを発表した。新しい新曲を発表したということになるんですけど、そのタイトルが『This Is America(これがアメリカだ)』っていうタイトルの新曲になっています。で、ミュージックビデオを手がけたのはそのドラマ『アトランタ』も手がけている日本人の方なんですね。ヒロ・ムライさんっていう方が手がけている。で、もうこのビデオが本当にいますごく話題になっていまして。24時間での再生記録が1000何百万回とあkで。YouTubeの最高記録を塗り替えたとかなんとか。ちょっとこれはソースがあやふやなまましゃべっているんであれなんですけども。

(DJ YANATAKE)いや、でもすごかったよ。俺も今日、朝起きたらSNSがそれだらけだったよ。すごかったね。

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超話題曲

(渡辺志保)そうそう。それで私も発表された時もほぼリアルタイムでパソコンとか触っていたんですけども。アメリカのTwitterのトレンドワードが1位から3位、4位ぐらいまでが全部ドナルド・グローヴァー絡み。1位がドナルド・グローヴァー。2位が彼の歌手名義のチャイルディッシュ・ガンビーノ。3位がThis Is Americaっていう曲のタイトルになっていたりしたので、本当にすぐ一瞬でヴァイラルになった感じがするんですけども。

で、もともとドナルド・グローヴァーという名前で俳優業とかあとコメディアンとしても活動する傍ら、チャイルディッシュ・ガンビーノという名前でラッパーとか。で、いちばん最近のアルバム『Awaken, My Love!』はちょっとシンガーっぽいアプローチっていうかね。ファンクシンガーみたいな感じのアプローチで、それがグラミー賞にもノミネートされたりっていうことがあったわけですけども。

Awaken, My Love!
Posted at 2018.5.7
Childish Gambino
Glassnote

結構、それこそAKLOくんとかはチャイルディッシュ・ガンビーノで活動している初期の頃からすごくサポートしていたと思うし、『INSIDE OUT』でも何曲かかけたりしていたんですけども。で、「そのチャイルディッシュ・ガンビーノとしての歌手活動をもうリタイアします」っていう発言もしたんですけど、ファンとしてはありがたいことに、あともう1枚アルバムを出す予定ということで。で、この夏にガンビーノさんがツアーに出るということで、そのツアー+アルバムの前哨戦になる新曲になるんじゃないかと思うんですけども。

で、その『This Is America』という曲が発表されました。なんと、このサウンドプロデュースはガンビーノ本人とあとルドウィグ・ゴランソンというスウェーデン出身の男性のプロデューサーがいるんですけども。このルドウィグさんってもともとすごいチャイルディッシュ・ガンビーノの曲を初期から手がけてきたプロデューサーでもあり、この間公開された映画『ブラックパンサー』のスコアも手がけた人物なんですね。で、そのルドウィグさんは『ブラックパンサー』のスコアを手がけるためにわざわざアフリカ系の友達と一緒にアフリカ旅行をして。で、なんかいろんなセレモニーの音楽とかを聞いて、それを『ブラックパンサー』の音の世界に落とし込んだっていうストーリーもあるほどなんですが。

なので、聞いてすぐにパッと思い浮かぶのはちょっとアフロセントリックなリズムとかグルーヴっていうのを感じ取れるかと思います。ちなみに、そのガンビーノとルドウィグ・ゴランソンで作った曲なんですけども……百聞は一見にしかずだと思うので、ミュージックビデオをまず見ていただきたいと思うんですけども。あのね、ちょいちょいミュージックビデオのことも解説させていただきたいんですが。最初に頭に袋をかぶせられて目が見えない状態になっている男性をガンビーノが撃つという衝撃的なシーンで始まるんですけども。この目が見えなくなっているというのと、拳銃を持って撃つ/撃たれるというのはケンドリック・ラマーのアルバム『DAMN.』の冒頭部分なんかも思い出させるなっていう風にも思ったんですけども。

ちなみに、この撃たれた男性なんですが、「Black Lives Matter」運動の引き金ともなったトレイボン・マーティンくんの事件というのがありましたけども。何もしていない男子高校生のトレイボン・マーティンくんが自警団の人に撃たれるということがありましたが、彼のお父さんにすごく似ている人らしいんですよね。で、Netflixでやっている『ディア・ホワイト・ピープル』っていうドラマがありますけど、その監督のジャスティン・シミエンさんという方も「このビデオ、トレイボン・マーティンのお父さんが出ているね」ってツイートしていて。あとでもちろん訂正していたんですけど。っていうぐらい、かつ「それがトレイボン・マーティンのお父さんじゃないですよ」っていうのがニュース記事になってしまうぐらい、最初に出てくるギターを弾いている黒人の男性がトレイボン・マーティンのお父さんに似ているというところでして。

ちなみに、このギターを弾いているのはカルヴィン・ザ・セカンドさんっていう西海岸の役者兼アーティストの方で。このカルヴィンさんがコーチェラにいたら、関係者の方から電話がかかってきて、「こういうビデオの撮影の仕事があるからすぐに参加してほしい」っていう風に連絡が来たらしいんですよ。っていうことは、コーチェラって本当に4月の2週目、3週目とかにやっていたから、つい最近撮られたビデオなんじゃないかなって思うんですけども。まあ、そういった背景があったという。

で、全体的に言えるのは、最初の圧倒的な衝撃を持った銃で撃つっていうシーンがありますけども、本当にいまアメリカを騒がせているガンコントロール(銃規制)へのメッセージがひとつ、含まれているんじゃないかと。

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銃規制へのメッセージ

町山智浩 アメリカ高校生銃規制デモ「March For Our Lives」を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でアメリカ・フロリダ州の高校での銃乱射事件をきっかけに全米で起こった、高校生たちによる銃規制を訴えるデモ行進「March For Our Lives」について話していました。

プラス、商業的に黒人文化が利用されているとか、マーケティング的に……いま、ヒップホップがすごく流行っているけども、アフリカン・アメリカンの文化が盗用されて消費されているということへのメッセージもあるんじゃないかという風にも思いました。全体的にすごくコントラストが強いというか。静と動とか、享楽的な描写とすごい暴力的な描写のコントラストが強いなっていう風に思っていまして。

たとえば、いちばん最初にチャイルディッシュ・ガンビーノが袋をかぶされた男性を撃って殺してしまうわけですけども、その後も本当に何事もなかったかのように死体がサーッと運ばれて、チャイルディッシュ・ガンビーノが持っていた銃をアシスタントみたいな男の子が受け取って。本当に何もなかったような感じでその後にチャイルディッシュ・ガンビーノが踊り出すっていうようなシーンがあって。殺人事件なのに日常風景の一コマのようにみんなが受け止めてしまう、その危なさみたいなところが描かれているのかなという風にも思いますし。

で、拳銃でガンビーノが人を撃つシーンが2回出てきまして。3度目も手で銃を持つ仕草をするんだけど、いちばん最後は銃を持たずにそのままジョイントに火をつけて、車の上で吸うっていうシーンがあるんですけど。それもひとつのメッセージだと思いますし。かつ、いちばん最後のシーンは何者かに追いかけられているチャイルディッシュ・ガンビーノがすごい形相、様相で逃げるっていうシーンで終わるんですね。で、いくつかいま、リアクションビデオっていうのがアメリカでもすごく流行っていますけども。新曲を聞いたとか新しいミュージックビデオが出たっていう時にそれについてどう思うか?っていうのをYouTubeでワーッて話すっていうのが流行っていて。

それをいくつか見たんですけど、だいたいみなさん、チャイルディッシュ・ガンビーノの顔の表情での演技っていう、そこの演技力の高さを称賛しているというところもあって。なので、ミュージックビデオを見る方はそういったところにも注目してほしいし。あと、チャイルディッシュ・ガンビーノがめちゃめちゃ享楽的に踊っているのに、後ろでは車の上に人が乗ってすごくカオスみたいな暴動が起こっていたり。そういうバックグラウンドとチャイルディッシュ・ガンビーノのすごく不自然なコントラストみたいなところも見てほしいですし。

あとね、いちばん最後に車に乗っかるシーンがあるんだけど、それも歌詞の中で「はラッパーたちが稼いで外国製の車に乗るんだ」っていう歌詞が出てくるんですけど、実際にそこで映るのはアメリカ製の古い車なんですね。なんで、そういったところにもメッセージがあると思うのと、あとはSZAが出ているですね。たぶんSZAだと思うんだけど、SZAが最後に出ているんですね。で、車のボンネットのところに座っていて出ていて。っていうところに「おおっ、グッと来る!」みたいなところもあって。

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最後にSZAが登場

This is America

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プラス、この曲はもうクレジットがたぶん発表になってると思うんですけど。すごいいろんな方がカメオ出演みたいな。曲の中に出演していて。すごいさ、COMPLEXの記事とかを見ていると「2:20のところの声は誰々」みたいなのがすでに分析されていてすげえ!って思うんですけど。ちょっと読み上げます。この曲『This Is America』に参加しているラッパーたちがヤング・サグ、21サヴェージ、ミーゴスのクエヴォ、レイ・シュリマーのスリム・ジミー。あとブロックボーイ・JB。ブロックボーイ・JBはビデオの中でシュートダンスをするところもあって、そういったところでもブロックボーイ・JBがフィーチャーされていると。

なので、いつこの曲を作ったのかはわからないけどさ、すごいそれだけのラッパーの方が声だけの出演という感じで参加している楽曲なんですよね。というわけで、ちょっとうまく説明できているかは全然わからないんですけども……本当に見ればわかるっていう感じのミュージックビデオなので。まずここでは、その楽曲そのものを聞いていただきたいと思います。チャイルディッシュ・ガンビーノで『This Is America』。

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Childish Gambino『This Is America』

はい。お届けしておりますのはチャイルディッシュ・ガンビーノ a.k.a ドナルド・グローヴァー『This Is America』でした。いかがだったでしょうか?

<書き起こしおわり>

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